ビーストウォーズ(Beast Wars)のネタバレ解説・考察まとめ

『ビーストウォーズ』は、カナダ制作のテレビアニメ。北米では1996年から1997年まで、日本では1997年から1998年まで放送された。
惑星エネルゴアを舞台にサイバトロンとデストロンによる抗争を描かれているが、終始シリアスな英語版と違い日本語版は出演した声優によるアドリブによってギャグアニメという性格が強くなっている。
ストーリーは勿論、変身フィギュアなどグッズの人気も高く、放送から20年以上経った今でも多くのファンに愛されている。

メガトロンから停戦を持ち出されるとは夢にも思わなかったコンボイだが、釈然としないのはサイバトロンメンバーも同じだった。

メガトロンが態度を一変させた理由を探るため、コンボイはラットルとエアラザーをデストロン基地へと送り込む。

デストロン基地に向かうとエアラザーはスパイ役のラットルを降ろしてから引き上げようとするが、デストロンの防御システムから襲撃を受ける。

停戦したとはいえ、スパイ行為は許されていないため襲撃されても文句は言えないところだったが、エアラザーはカメラの先で見ているであろうメガトロンに向かって攻撃を止めるよう要求する。
その言葉を聞いたメガトロンは即座に攻撃を停止させ、彼女に謝罪するが、停戦中とはいえここはデストロンの領内だから出て行くようエアラザーに告げる。

また、エアラザーが囮になっている隙にラットルを基地に侵入させる作戦もメガトロンにはバレており、デストロン基地から退散しようするエアラザーに対して「ネズミを一匹お忘れだ」と、隠れていたラットルともども追い返されてしまった。

彼女達のスパイ任務は失敗と思われたが、実はラットルも囮だった。
本当にデストロン基地に潜入する役を担っていたのはタイガトロンであり、エアラザーとラットルがメガトロンから気を引いている隙にデストロン基地に侵入していた。

一方、エネルギー波を独自に感じ取っていたタランスはワープ転換装置をデストロン基地から盗み出すなど、一人で暗躍していた。
もっとも、それは監視カメラから見ていたメガトロンに筒抜けであり、メガトロンから監視としてブラックウィドーを送られて好き勝手な行動が出来なくなっていた。
また、メガトロンはタランスがブラックウィドーに気を取られている間に、ワープ転換装置を書き換えるなど、日本語版のひょうきんな姿からは想像出来ない抜け目のなさを見せていた。

場面は変わり、デストロン基地に侵入したタイガトロンはデストロンのコンピューターにハッキングし、盗み出されたゴールデンディスクの情報を得る。
それが想像以上に重要な情報だったのか、タイガトロンは驚きの表情を浮かべるが、スパイ行為はとっくにデストロンにバレておりテラザウラーとスコルポスの襲撃を受ける。
タイガトロンはデストロン基地から逃げ出し、近くで待機している仲間のところに向かうが、追手が近くまで迫っていた。

ダイノボットは変身してデストロンを迎え撃とうとするが、今は停戦中であるとコンボイに止められる。
ビーストモードの状態でどうやってタイガトロンを助けるのかという事になるが、戦闘のプロであるダイノボットは周囲を見回すと武器なしでタイガトロンを助ける「妙案」を思い付く。

ダイノボットは周囲の地形が罠を仕掛ける事に最適である事に気付くと、追って来るデストロンの面々を次々と罠にはめて撃退する。

デストロンは撤退し、無事にサイバトロンと合流したタイガトロンは、ゴールデンディスクから得た情報を話し出す。

ゴールデンディスクにあったのは「やつらが来る」というメッセージだった。
その「やつら」とはこの星にある謎の遺跡を作ったエイリアンであり、彼らが自分達トランスフォーマーを殺そうとしていた事と、今度こそ本気で滅ぼすため、既にこちらに向かっているとの事だった。

平和を守るために…

タイガトロンの報告にあった「やつらが来る」とは、この星を滅ぼそうとしているエイリアンだった。

コンボイはエイリアンと接触し、エイリアンはサイバトロン、デストロンが来る前からこの星で何らかの計画を進めていた事を知らされる。
だが、コンボイ達がやって来た事が結果的に彼らエイリアンの計画を邪魔してしまい、この星に興味がなくなってしまった、だからこの星を滅ぼすという恐ろしい事を告げられる。

それを自分の秘密基地で誰よりも先に知ったタランスはこの星から脱出するため、ブラックウィドーとともにサイバトロン基地に侵入し、基地の中にあるポッドを奪う事にする。

早速サイバトロン基地に侵入すると、タランス達は留守を守っていたライノックスとダイノボットを倒して計画を進めようとするが、サイバトロン基地のコンピューターが告げた異常を見て、もうすぐこの星が滅びる事に恐怖していた。

同時刻、メガトロンもこの星に迫り来る危機を既に察知していたが、それに動じる事なく、サイバトロン基地に侵入したタランスとブラックウィドーの行動に期待していた。

対するサイバトロンは全ての行動が後手に回っており、基地に戻った時は貴重な戦力であるライノックスとダイノボットが戦闘不能な状態になっているなど散々だった。

一方、タランスとブラックウィドーは二人の始末にやって来たインフェルノの襲撃を受けるが、ブラックウィドーによってインフェルノはバラバラにされてしまう。(ちなみに、タランスはインフェルノによって黒焦げにされてしまった)

ブラックウィドーは脱出用に使うポッドを手に入れ大喜びするが、侵入者を探していたエアラザーに見付かってしまう。

コンボイはポッドで脱出するつもりだったブラックウィドーの計画を知ると、自分がポッドに乗り込み、エイリアンの惑星破壊装置に体当たりする(コンボイは激突直前に脱出する)という危険極まりない作戦を思い付く。

仲間のサイバトロンは勿論、敵であるブラックウィドーですら正気を疑うほどの危険な作戦だが、コンボイの覚悟は「本気」だった。

コンボイはポッドに乗り込むと、エイリアンの兵器に向かって出撃する。

メガトロンはポッドに乗って脱出しようとするタランスの企みを既に察知しており、ポッドにロックを掛けて逃げようとするタランスを兵器ともども始末するつもりだったが、ポッドに乗っているのがコンボイである事を知って驚くとともに大喜びする。

ハッチを開けて脱出しようとするコンボイだが、ポッドはメガトロンの細工によってロックされており、逃げる事が出来なかった。
困惑するコンボイに対してメガトロンから通信が入り、自分は以前から星の異常に気付いていた事を告げられる。
そして、メガトロンと同じく星の異常に気付いて逃げようとしていたタランスに犠牲になって貰うつもりだったが、コンボイが乗っているとは思わなかったと高笑いし、デストロンの勝利を宣言する。

「メガトローン!」と叫ぶコンボイとともに兵器は大破する。
そして、兵器の消えた宇宙にはコンボイの破片が漂っていた。

『ビーストウォーズ』の登場人物・キャラクター

サイバトロン

コンボイ

探査船「アクサロン」の艦長であり、サイバトロンの指揮官。

まだまだ実戦経験の乏しい「若手」であり、序盤では個性派揃いのサイバトロン戦士を纏められず苦労する。

チータス

チーターから変身する戦士で、サイバトロンの中では最年少。

性格的にも精神的にもまだまだ未熟な「子供」であり、コンボイ達の制止を無視して突っ走った挙げ句ピンチに陥るなど「若さ故の過ち」が多い。

ラットル

サイバトロンでは一際小さなネズミの戦士。

日本語版では山口勝平のコミカルな演技もあってチータスよりやや年上の兄貴分ポジションという印象を視聴者に与えるが、実際はかなりの経験を誇るベテランであり、コンボイからよく注意される戦闘中のお喋りなど不真面目な態度も、彼の豊富な経験に裏打ちされた余裕から来ているものである。

デストロンを裏切ってサイバトロンに加わったダイノボットを信用せず「デストロンは死んでもデストロン」と呼ぶなど彼への不信感を隠そうとしないが、戦いを重ねるにつれて仲間として認識するようになり、以降は口喧嘩が絶えないながらも戦闘では息の合った連携を見せる、作中屈指のコンビとなる。

ライノックス

サイから変身するサイバトロンの副指揮官。

個性派揃いのサイバトロンの中では最も大人しい性格で、主に裏方としてメンバーをサポートする。

戦闘に於ける実力、経験ともに申し分なく、コンボイは「志願すれば司令官になれる器」とライノックスを高く評価しているが、ライノックス自身は目立つ事が得意な性格ではないため現在のポジションを気に入っており「指揮官は性に合わない」と語っている。

基本的に裏方を好むため戦闘で派手な活躍を見せる事は少ないが、実際はコンボイやダイノボット、そしてメガトロンに引けを取らないほど強く、デストロンに捕まって自身のプログラムをデストロンに書き換えられた時は、彼の中で眠っていた戦闘本能が覚醒してたった一人でデストロンを壊滅させる大活躍を見せた。

ダイノボット

ヴェロキラプトルから変身する、作中最大の体格を誇る(身長2.9メートルで2.8メートルのコンボイ、メガトロンよりも大きい)戦士。

元はデストロンの戦士だったが、メガトロンとの権力闘争に敗れ、メガトロンに復讐するためサイバトロンに加わる。
また、その際自身の変身コードを自ら「テラライズ」から「マクシマイズ」へと変更しており、1話でメガトロンに挑んだ時は「テラライズ!」と叫んでいたのが、2話でコンボイと一騎打ちをした時は「マクシマイズ!」となっており、以後も「マクシマイズ」と叫んでいる。

サイバトロンに加入した動機が「メガトロンへの復讐」であるため、決して平和な日々を求めている訳ではなく、サイバトロンメンバーと打ち解けてからも好戦的な態度は相変わらずだったが、変身機能を持たないクローンダイノボットと戦った時は自身もあえてビーストモードで戦うなど、正々堂々かつフェアな勝負を望む「騎士道精神」を体現した性格であり、武器として使用しているダイノサーベルとサイバーシールドのかっこよさもあってファンからの人気が特に高いキャラクターの一人である。

彼の人気を証明するものとして、2010年から始まった『Transformers Hall of Fame』では『ビーストウォーズ』のメンバーで真っ先に殿堂入りしており、最も人気のあるキャラクターと言っても過言ではない。

また、元デストロンとしてダイノボットが持っている敵の情報はサイバトロンにとって貴重なものであり、ダイノボットの提供した情報が戦闘で活かされる事も多い。

公式サイトで「数々の激戦をくぐりぬけてきた戦闘のプロ」と紹介されており、サイバトロン加入当初は元デストロンという事もあってラットルを初めメンバーとの衝突が絶えなかったが、戦闘に於いて彼の勇猛果敢に戦う姿がサイバトロン戦士の信頼を勝ち取る事になる。
また、最初はサイバトロン基地の監視室で監視状態だったが、程なくして自室が与えられており、ダイノサーベルのスペアやPC、クローンダイノボットから剥いだ皮のオブジェといった私物が確認されている。

当然ながら純粋な戦闘能力も高く、コンボイ、メガトロンの双方とタイマン勝負で互角に戦える数少ないキャラクターであり、白兵戦では作中最強クラスの実力を誇る。

なお、公式ガイドブックのプロフィールには好物は生肉で趣味はハミガキと紹介されているが、作中でダイノボットが生肉を食べるシーンは勿論、ハミガキをするシーンも一切なく、これらの設定は日本語スタッフが勝手に作ったものである。(但し、ダイノボットではなくメガトロンがハミガキをしているシーンが作中で確認されている)

タイガトロン

ホワイトタイガーから変身する戦士で、惑星で生まれた最初のトランスフォーマー。

惑星に落ちて来た救命ポッドから生まれるが、救命ポッドが落下した際に自己認識回路を損傷してしまい、当初は自分がサイバトロンかデストロンか最初は分からない状態だった。

タイガトロンを巡ってサイバトロンとデストロンで争う形になるが、タイガトロンがスキャンしたホワイトタイガーをデストロンが人質に取る姿を見てサイバトロンに加勢し、デストロンを退却させる。

コンボイ達はタイガトロンをサイバトロンの一員として迎えようとしたが、自分が本当にサイバトロンか確信が持てなかったためコンボイの誘いを断っている。

その後、自分がサイバトロンであるという認識はしているようで、単独行動を好む性格であるため基本的には基地の外で単独行動を行っているが戦闘になるとサイバトロンとともに戦っている。

エアラザー

ハヤブサから変身する戦士。

ロボットモードのコンボイを除けばサイバトロンで空を飛べる唯一の戦士であり、ビーストモードに限ればサイバトロンで空を飛べるのは「彼女」だけである。

タイガトロンと仲が良く基地の外で行動を共にする事が多い。

日本語版では岩永哲哉が声優を担当しているが、英語版の声優、及び本来の設定では女性である。

これはグッズ販売をするにあたって「女のままでは子供達に人気が出ない」という現場の判断による改変であり、エアラザーが女性という本来の設定を知って驚くまでがファンの「通過儀礼」である。

余談だが、彼女の名前のスペルであるAirazorは「エアラザー」よりも「エアレイザー」という発音が近い。

デストロン

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@mattyoukilis

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