鬼滅の刃(アニメ・漫画)のネタバレ解説まとめ

『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴による漫画作品である。2019年にはアニメ化された。
舞台は大正時代の日本。竈門炭治郎は町へ炭を売って帰って来た。家に着いた炭治郎が目にしたのは惨殺された家族の姿だった。そして一人生き残っていた妹の禰豆子は鬼になっていた。炭治郎は鬼にされた妹を人間に戻す為、そして惨殺家族の仇討ちの為に鬼狩りの道へと進む。
炭治郎は鬼になった妹を抱えながら鬼を倒して行く。愛憎入り交じるダークファンタジー。

血鬼術(けっきじゅつ)

鬼が使用することができる特殊能力。
鬼によっては複数の能力を持つ。無惨の許可を得ることを条件に、血を媒介にして他の鬼に能力を分け与えることが出来る。
人間であった頃の経験や思いを反映した能力になる事が多い。

青い彼岸花(あおいひがんばな)

無惨が追い求める花。
ある男がこの花を使って薬を作り無惨を鬼にした。無惨は太陽を克服するために、原料であるこの花を研究しようとしている。

『鬼滅の刃』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

醜い化け物なんかじゃない。鬼は虚しい生き物だ。悲しい生き物だ。

消えゆく累の背中に手を添える炭治郎

下弦の伍である累は死ぬ間際に鬼となった時の記憶を思い出す。
累は歩くことも困難なほどの病弱な子供だった。そんな累に手を差し伸べたのは無残だった。累は鬼となって強靭な体を手に入れたが、両親は人を喰うようになった累のことを喜べるはずもなかった。そして両親は累を殺そうとする。累はそんな両親を殺し、自身と親との絆が偽物だったと思った。
しかし、事実はそうではなかった。母親は累に殺される間際、丈夫な体に産んであげられなかった事を詫びていた。父親は累が人を殺した罪を背負って一緒に死ぬつもりだった。本当の絆を断ち切ったのは累自身だった。鬼となった累はいつしかその事を忘れ、本当の絆を追い求めて行くようになる。

炭治郎は記憶を取り戻した累から悲しみの匂いを感じ、消えゆく累の背中に手を添える。それを見た義勇は「人を喰った鬼に情けをかけるな。何十年何百年生きている醜い化け物だ。」と言う。それに対して炭治郎は「鬼は人間だったんだから。俺と同じ人間だったんだから。」「醜い化け物なんかじゃない。鬼は虚しい生き物だ。悲しい生き物だ。」と返した。
炭治郎は家族を無惨によって惨殺されている。それでも鬼の境遇を理解し、寄り添おうとする。炭治郎の心優しい一面を表した名言である。

煉獄杏寿郎の死

下弦の壱・魘夢との激闘の後、続け様に上弦の参・猗窩座が襲来する。炎柱・煉獄杏寿郎は猗窩座と死闘を繰り広げ、その結果死亡する。

煉獄は死の間際「胸を張って生きろ。己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと、心を燃やせ。歯を喰いしばって前を向け。竈門少年、猪頭少年(伊之助のこと)、黄色い少年(善逸のこと)、もっともっと成長しろ。そして今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ。俺は信じる。君たちを信じる。」と言い残して、笑ってその人生を終えた。
炭治郎は「悔しいなぁ。何か一つできるようになっても、またすぐ目の前に分厚い壁があるんだ。すごい人はもっとずっと先の所で戦っているのに、俺はまだそこに行けない。こんな所でつまづいているような俺は…俺は…煉獄さんみたいになれるのかなぁ…」と泣いて言う。それを聞いた伊之助は「弱気なこと言ってんじゃねぇ!!なれるか、なれねぇかなんて、くだらねぇこと言うんじゃねぇ!!信じると言われたなら、それに応えること以外考えんじゃねぇ!!悔しくても泣くんじゃねぇ!どんなに惨めでも、恥ずかしくても、生きてかなきゃならねえんだぞ!」と叫んだ。伊之助はそう言いながらも涙を流していた。善逸は泣きながら伊之助が涙していることを指摘し、伊之助と取っ組み合いの喧嘩を始める。

煉獄の見事な最後と、苦難に直面する炭治郎たちの悲しみと成長が見て取れる名シーン。

猗窩座の悲しすぎる過去

上弦の参である猗窩座は炭治郎・義勇との死闘の末、炭治郎により首を落とされる。その時、猗窩座は人間だった頃の記憶を思い出す。

猗窩座は狛治という人間だった。狛治は病に伏せる父親と暮らしており、薬を買うために盗みを繰り返していた。奉行所に捕らえられて百叩きにされようとも、狛治は父親が生きてくれるのであればそれで良かった。しかし父親は「人様から金品を奪ってまで生き永らえたくはない」と遺書を残して首を吊って死んだ。それ以降、狛治は自暴自棄になってあれた生活を送る。
ある日、狛治が大人七人を相手に喧嘩をしていると、慶蔵という男が現れる。慶蔵は武術の達人で狛治をあっという間にのして連れ帰った。慶蔵は「素流」という武術の達人で、道場を開いていた。しかし、慶蔵のことをよく思っていない隣の剣術道場の者から嫌がらせを受け、道場には門下生が一人もいなかった。そして慶蔵には恋雪という病弱な娘がいた。妻は恋雪の看病疲れで入水自殺していた。慶蔵は狛治を道場の門下生にして、恋雪の看病をするように申しつけた。狛治が罪人である自分と娘を一緒に置いて良いのか、と聞くと、慶蔵は罪人だった者は先刻ボコボコにしてやっつけたから問題ない、と笑って言うのだった。

恋雪は本当に体が弱く、つきっきりで看病しなければならず、厠へ行くのも抱えていかなければならなかった。そんな恋雪は自身に先があるとは思えないでいた。
ある日、花火大会が開催された。その時、狛治は「今日行けなくても、来年も再来年も花火は上がるから、その時行けばいいですよ」と恋雪に言った。自分の未来が見えなかった恋雪は、来年も再来年も生きていることが当たり前のように言う狛治に励まされた。そして次第に狛治に想いを寄せていく。
狛治は道場での稽古と、恋雪と触れ合う中で真っ当な生活を取り戻していく。ある日、慶蔵は道場の後継者となり、恋雪と夫婦にならないかと狛治に問う。花火大会の日、狛治は恋雪を守ることを誓い、慶蔵の提案を飲んだ。

狛治は祝言を挙げることを知らせに父親の墓前へと来ていた。そして道場へ戻った狛治が見たものは死んだ慶蔵と恋雪だった。
慶蔵と恋雪は毒で死んでいた。隣の剣術道場の者が井戸に毒を入れていたのだった。怒り狂う狛治は剣術道場の人間、六十七名を素手で殺害する。その後、無惨と出会い、鬼となった。

猗窩座は強者を好み、弱者を嫌う。それは父親、慶蔵、恋雪という、自身の愛する者を守れなかったことが原因である。
猗窩座が隠された一面を知ることができ、『鬼滅の刃』という作品のキャラクター造詣の深さが知れるエピソードである。

『鬼滅の刃』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):LiSA 『紅蓮華』

ED(エンディング):FictionJunction feat. LiSA 『from the edge』

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