King Gnu(キングヌー)とは【徹底解説まとめ】

King Gnuとは、東京藝術大学出身で独自の活動を展開するクリエイター常田大希(Gt.Vo)を中心に結成された日本の4人組ミクスチャーロックバンドである。2015年に前身バンドであるSrv.vinci(サーバ・ヴィンチ)というバンドで活動を開始する。その後、バンド名をKing Gnuと改名する。メンバーそれぞれが様々な音楽から影響を受けており、そこから新しい音楽を作り上げているため、自らの音楽を「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」と称している。

白日は、メジャーデビュー後は初となるシングル作品で、日本テレビ系土曜ドラマの「イノセンス 冤罪弁護士」の主題歌として書き下ろされた楽曲である。キーボード・ボーカルの井口の裏声が特徴的なバラード曲である。MVはモノクロでKing Gnuメンバーとサポートメンバーの演奏のみで構成されており、MVのディレクターを務めたOSRIN曰く「今までのMVで一番被写体の力に頼る撮影をしました」とのことで、楽曲の持つ孤独さ、物悲しさがダイレクトに表現されている。また、作詞作曲を手掛けた常田も自身のSNSで「去年は地元の友人が2人も立て続けに亡くなったりして生と死を強く意識した年になりました。最近の自分の作詞作曲にはその出来事の影響が強くあります。ずっと避けていた墓参りに行こうと思えたのはこの曲のお陰かもしれません」とコメントしている。

Prayer X

King Gnuのデジタル配信以外では、初となるシングル作品で、2ndアルバムの「Sympa」にも収録されている楽曲である。また、この曲はフジテレビ系TVアニメ「BANANA FISH」のエンディングテーマに起用された。楽曲はストリングスとコーラスワークが特徴的なバラード調であるが、イントロでは縦ノリのビートも打ち込みで入れらていてヒップホップ的な要素も含まれている。作詞作曲をした常田は原作を読み込んでこの曲を書き下ろしたとのことで、原作の世界観に基づいて作られているのでKing Gnuのファンだけでなく、「BANANA FISH」のファンも楽しめる楽曲となっている。また、MVも悲しげなアニメーションが特徴的で、こちらも必見である。

Slumberland

Slumberlandは、2ndアルバムの「Sympa」に収録されているリード楽曲であり、この曲のボーカルはギター・ボーカルの常田がほとんど担当している。常田が拡声器を持って歌っているのも特徴的な楽曲である。歌詞はマスメディアに対する苛立ちなどが込められているように見えるが、作詞を行った常田によると何かを批判しているわけではなく、井上陽水の「傘がない」のように「世間で色々な出来事が起こっても自分はそれどころではない」というイメージとのことである。また、この楽曲はKing Gnuが、テレビ朝日系の音楽番組「ミュージックステーション」に初出演した際に披露された。

Vinyl

この楽曲は、King Gnuの前身バンドであるSrv.vinci時代からの楽曲であり、ライブでも定番の曲である。歌詞がどこか椎名林檎のような歌謡曲っぽさもありつつ、メロディーやリズムはKing Gnuメンバーの音楽的なルーツでもあるブラックミュージックやヒップホップなどの影響を感じさせる楽曲となっている。

King Gnuの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ボーカル・キーボードの井口理が面白い

ボーカル・キーボードの井口理は、爽やかな歌声や見た目とは裏腹にかなりぶっ飛んだキャラである。特に彼のツイッターでは、毎回ふざけた動画を投稿したり、ジャスティン・ビーバーやオバマ前大統領といった世界的な有名人にKing GnuのMVを添付して変なリプを送るなどといったことはファンの間ではいつも話題となっている。
そんな井口は2019年の4月からニッポン放送で放送されているラジオ番組「オールナイトニッポン0(ZERO)」の木曜パーソナリティーに就任し、こちらもファンの間では話題となっている。

米津玄師との出会い

ギター・ボーカルの常田大希は、King Gnu以外にもソロやプロデューサー業でも音楽活動をしているため様々なアーティストと関わっており、その中でも米津玄師との出会いが今のKing Gnuの楽曲制作に関係していると日本テレビ系情報番組「ZIP」のインタビューで語っている。常田は、元々は洋楽を主に聴いて育ってきていたため、日本のJ-POPのようなサビを重視した曲作りをしていなかったそうである。しかし、米津から日本で売れるためには、サビを意識した曲を作っていかなければいけないと言われ、それからJ-POPを意識した曲を書き始めたそうである。

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