機動戦士ガンダム 第08MS小隊(08小隊)のネタバレ解説・考察まとめ

『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』とは、1年戦争当時、東南アジアのジャングル地帯でジオン軍の開発する新兵器を巡る攻防と、それに関わる若き連邦士官とジオン軍女兵士との関係を描いた外伝作品。
ビデオ11作と完結編で構成されており、1996年から1999年にかけて発売された。陸戦が主体で、リアルな戦場を描いた作品であるとともに、戦時下の兵士の苦悩を描いている。ガンダムシリーズには珍しく、特別なガンダムが活躍する話ではない。

ミノフスキー粒子

「ガンダム」の世界を構成する架空の物質。ミノフスキー粒子が存在する事で、宇宙空間や地球上でレーダーや通信が使えなくなる。
現実の戦争においては、レーダーの性能が戦局を左右する。例えば第2次世界大戦で、大戦当初は有利だった日本が、レーダーを開発したアメリカに勝てなくなった、と言うのも敗戦の一つの原因となっている。「ガンダム」の世界においては、このミノフスキー粒子が存在することによって、現在の戦闘のような、遠距離からミサイルや砲弾を撃ち合う戦争の形態から、第2次世界大戦以前の互いに目視して接近戦を行う形態となっている。接近戦に威力を発揮する人型兵器が開発され、モビルスーツ同士の戦闘という新たな戦争の形態が作り出された。つまり、ミノフスキー粒子が無ければ「ガンダム」という世界観は成り立たなかったのである。
また、ガンダムの話が広がっていくにつれ、強襲揚陸艦「ホワイトベース」のような巨大な艦艇が地球上で空を飛び回れるようになったのも、ミノフスキー粒子の技術であると設定されている。ビームライフルを無効にするシステムができたのもミノフスキー粒子の技術であった。要するに、ガンダムの世界がSFらしく成り立たせるために必要不可欠な物質である。

モビルスーツ

「ガンダム」の世界で連邦に対して圧倒的に戦力の劣るジオン公国が、1年戦争初期に勝ち進められたのは、モビルスーツの存在であった。レーダーが使えず、目視による戦闘が行われていた時、艦砲射撃をかい潜って敵艦に迫った時、より効率の良い攻撃をするため、各種の武装を選択できる人型兵器は有効であったと思われる。
遠距離からライフルやバズーカ、近距離ではヒートホーク(高温を発する斧状の切断兵器)、場合によってはモビルスーツの腕による直接攻撃。これらの攻撃を人型兵器なら1台でこなせる。戦闘機・爆撃機ではミサイルを打ち尽くせば離脱しなければならないが、人型兵器なら燃料が有る限り、長時間戦闘に参加する事ができた。
また、武器の補給の観点から考えると、戦闘機・爆撃機は補充のために母艦に戻って作業をしなければならないが、モビルスーツなら腕で”持つ”だけで済む。また、母艦に戻らなくともモビルスーツ同士で武器を融通したりする事が可能なので、迅速に戦闘に復帰する事が出来た。
さらに、宇宙空間で姿勢を制御する時、人型兵器では腕や足を動かすことにより、向きを変える事ができる。空気中と違い、宇宙空間であれば、戦闘機・爆撃機は姿勢制御用のエンジンを使う必要があるため、その燃料も消費することから、長時間の稼働が難しかった。
他にも、宇宙空間では距離感が掴みづらく、人型兵器の大きさが目視では解りづらかったようだ。そのため、目前にいるのが宇宙服を着た人間なのか、人型兵器なのか解らず、奇襲を受けた、という説もある。

モビルアーマー

モビルスーツの利点である、機動性を犠牲にして、攻撃力を最優先した兵器。モビルスーツは人型であるがゆえに機動性が高く、それに対して1年戦争開戦当初は非人型である戦闘機は不利であった。その後、ミノフスキー粒子を利用した新技術(ミノフスキークラフトなど)が開発され、人型でなくとも機動性能はよくなっている。そこで、原点回帰のような形で、モビルアーマーが開発されるに至った。特に、新しい技術を積極的に取り入れたジオン公国は、モビルアーマーを次々と投入している。

オデッサ作戦

連邦とジオンの地球上における最終決戦。一年戦争の転機となった戦闘である。
一年戦争中の宇宙世紀0079年11月7日から9日にかけ、オデッサ(現ウクライナ南部)で行われた。この戦いで地球上の拠点を失ったジオン公国は、宇宙に撤退した。ただ、この戦闘の結果、ジオン軍の大多数は地球を脱出するも、脱出できなかった部隊や、地球に残った部隊もあった。そのため、テレビ版のガンダムにおいても、オデッサ作戦以降も地球での戦闘は小規模ながら継続して行われていた。

『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「怯えろ!竦め!MSの性能を活かせぬまま、死んでゆけ!」

ノリス・パッカードのセリフ。脱出船を無事に宇宙にあげるため、ジオン公国側は遠距離から船を攻撃してくるガンタンクを排除する必要があった。そのガンタンクを護衛する第08小隊に挑まざるを得ないノリス。圧倒的物量とはるかに高性能な連邦のMS部隊を相手に戦う中で見せつける、その圧倒的な戦闘センスからくるセリフ。性能は低くとも、十二分に性能を引き出したグフ・カスタムで戦うノリスからすれば、機体性能に頼った第08小隊はさほど怖くなかったのだろう。ランバ・ラルがガンダムと戦った時の「そのモビルスーツの性能のおかげだという事を忘れるな!」のセリフとも通じるセリフだろう。

「オレは生きる! 生きてアイナと添い遂げる!」

ノリスと戦う中でシローが思わず叫んだセリフ。
グフ・カスタムの電撃攻撃により、ブレーカーが飛んでガンダムEz-8は機能停止を起こしてしまう。動けなくなり、人質にされたことにより仲間をピンチに陥れたことや、シローの搭乗するガンダム自身もいつ破壊されるかわからない絶望的な状況となり、シロー自身が「生きたい」という気持ちを強く意識する。そして、危機一髪で再起動したガンダムを操るシローは、動かなくなったガンダムの左腕を引きちぎり、それを武器にノリスに挑んでいくのだった。この時、”切れた”シローが本心を叫んだのがこのセリフ。その叫びは外部にも漏れていた。
シローの叫びを聞いたノリスは、目の前のガンダムのパイロットがアイナの想い人である事に気付き、グフ・カスタムの操縦を過ってしまう。戦闘中にこんなセリフが出てくるところが、良くも悪くも第08MS小隊らしい展開だった。ちなみに、この叫びを聞いた小隊の部下たちはシローが復活した、と喜んだり呆れたりしている。インパクトのある展開のセリフと言える。

「倍返しだー!!」

2013年の流行語大賞になった、ドラマ「半沢直樹」で有名なセリフ。このセリフも、シローがノリスと戦うシーンでシローが叫んだもの。圧倒的な存在感のノリスとグフ・カスタムの迫力に気圧されたシローが、自身を鼓舞しするために叫んだセリフだ。一旦グフ・カスタムと距離を取り、高所から滑り落ちながら全武装を一斉射撃する時に叫んでいる。迫力ある戦闘シーンであり、インパクトは強かったのだが、この時の攻撃をノリスはほとんど身動きせずに躱している。なんらダメージも与えられず、格好の良いシーンでありながら、「半沢直樹」ほどインパクトは無い。

「私達二人、この世に残った最後の男と女ならいいのに」

射爆場で戦い、交戦したまま行方不明になったアイナとシロー。二人は不時着し、遭難したヒマラヤ山中で互いの愛情を確かめ合う事になる。しかし、試作中の秘密兵器のパイロットであるアイナには、何があっても兄ギニアスがアイナを探し出そうとする事がわかっている。つまり、それはシローとはやがて別れなくてはならない事を意味していた。
敵味方と立場が違うにも関わらず、ほぼ一目惚れであったアイナとシロー。二人は偶然の出会いと奇跡的な再会をしたことから、人生観すら変わってしまった。だからこそ、アイナは兄ギニアスの詰問に対し、シローは審問会において、「敵味方に分かれて戦ってはいても、いい人間はいます。分かりあえるんです。自分にはそれがこの愚劣な戦争でのただ一つの希望だと思えます。」という同じ青臭い理想論を主張する。
戦争の最中、自分たちがわかりあえた事を周囲に認めさせる事がいかに困難なことかはアイナも理解している。だからこそ、味方が救助に来て、そして引き離される事を予測しているから、いつまでも一緒にいたいという気持ちを、このようなセリフとして呟くのだ。

『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

監督の交代

リアルに戦場を感じさせる、部隊の様子や、兵器としてのモビルスーツの扱いに対し、軍隊の中でのシローとアイナの恋物語はやや非現実的に感じられる。それこそが監督の目指した学園ドラマ的な話だというが、この背景には、監督が途中で交代したことが影響しているのかもしれない。当初は、神田武幸監督(『銀河漂流バイファム』『太陽の牙ダグラム』(高橋良輔と共同)『機甲戦記ドラグナー』『機甲猟兵メロウリンク』等)であったが、製作途中に体調を崩した事により飯田馬之介が監督となる。その後、神田氏が急逝したため、生前氏が書き残していたメモやプロットを元に完成させた。なお、本作は神田氏の遺作となっている。

不遇なEz-8

陸戦型ガンダムは、設定では以前から存在していたが、この作品が出るまではガンダムシリーズには出ていなかった。この作品以降、各種のゲームで活躍するようになった。なお、シローの乗機である「ガンダムEz-8」はスーパーロボット大戦には出演したことがない。

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夏色キセキ(スフィア)のネタバレ解説・考察まとめ

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『夏色キセキ』は2012年4月から6月まで放送されたテレビアニメ。 2009年の結成当初から温められていた寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生による声優ユニット「スフィア」の4人を主演にしたアニメの企画が実現したもので、静岡県下田市に住む女子中学2年生4人の日常と、御石様と呼ばれる願い事を叶える不思議な石の力によって巻き起こる「キセキ」が描かれている。 作品の舞台となった下田市民からは作品終了後も愛されており、キャラクターの誕生日が近付くと「誕生日会」と銘打ったオフ会イベントが行われている。

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