エガオノダイカ(The Price of Smiles)のネタバレ解説まとめ

『エガオノダイカ』とはタツノコプロの創設55周年記念作品として制作されたオリジナルアニメ。
ソレイユ王国の王女ユウキ・ソレイユとグランディーガ帝国の軍人ステラ・シャイニングという対局的な人生を送って来た二人の主人公が出会うまでを描いている。
戦闘ロボットによる戦争ものという人気の高いテーマで期待も高かったが、主人公であるユウキとステラの活躍は数えるほどしかなく、戦争も消化不良のまま終わり、名作になる要素を持ちながら不発に終わった「惜しい」作品として話題になった。

本作の登場国家の1つで、首都はハリアント。

王政を採用しているが、12年前の事件で国王と王妃が亡くなり、王族は国王夫妻の遺児であるユウキのみとなっている。
生まれたばかりの赤ん坊であるユウキに政治が不可能である事と、成長してもユウキが政務に積極的ではなかった(まだ12歳の子供である)事もあり、政務官であるイザナを中心に長い間事実上の摂政政治が行われている。

自然豊かな土地を持つが、昔と比較して作物の収穫量が落ちており、レイラによってそれがクラルスによるナノマシン消費である事が明らかにされた。
実は、独自にクラルスの研究をしていたベルデ皇国がそれを王国に伝えていたが、当時の元老院が握り潰しており、国王の耳に入る事はなく、後のテロ事件の遠因となった。

なお、ソレイユ(Soleil)という国名はフランス語で「太陽」という意味である。

グランディーガ帝国

本作の登場国家の1つで、皇帝を頂点とする君主制を採用している。

国土が広く、鉱物資源は豊富という事もあり、軍隊強化に力を入れた軍事国家である。
戦争では物量の差にものをいわせた人海戦術で王国へと侵攻し、新型クラルスでパワーアップしたテウルギアや優秀な戦術家であるユウキの指揮に苦戦しながらも徐々に王国を追い詰める。

王国と同じく、ベルデ皇国からクラルスの危険性に関する警告を受けていたが、皇帝や参謀長のアイネといった一部の人間が知るのみで大々的には知らされず、ステラ達軍人(国民)はクラルスの使用によって環境が悪化している事を知らなかった。

ニコ生特番で語られたところによると、グランディーガとは「大地」という意味であるとの事である。

ビュルガー分隊

帝国軍の分隊の一つ。

ステラの所属先で、当初はもっといたようだが隊長含め相次いで戦死し、生き残ったのは5人のみで、程なくしてゲイルが新たな隊長として着任したため6人となる。

ピアース除隊となった後にガイが加わり、ゲイル戦死後は階級的に事実上のナンバー2だったブレイクが分隊長代理となるなど作中では度々メンバーチェンジが行われている。

ベルデ皇国

過去に存在した国家で、現在は滅亡している。
国旗等は不明だが、国名の由来はイタリア語の「緑(verde)」から来ている。

12年前の新型クラルスのセレモニーを襲撃したテロリストはベルデ皇国の残党である。

皇国の研究者によってクラルス使用による環境悪化の危うさを掴んでおり、王国、帝国の両方に警告していたが、その事実が公表される前に国ごと滅ぼされてしまった。

地名・施設

クラルス実験施設

ベルデ皇国がクラルスの実験を行っていた研究施設。

帝国が任意でクラルスを停止させる技術を得た時のために、皇国滅亡後も帝国は施設を破壊せず、残していた。

クラルスを任意で停止させる事が可能な設備を持つが、12年前の技術では不可能だった。
アイネの発言から察すると12年経っても帝国は任意でクラルスを止める技術を得ていない模様だが、技術面では帝国に勝る現在の王国の技術であれば可能と推測されたため、ユウキとレイラが全てのクラルスを止めるために施設へ向かう。

最後はユウキとステラの手によって停止装置が起動し、惑星全土のクラルスが停止した。

技術・兵器

テウルギア

本作に登場するロボット(人型機動兵器)の呼称。

王国、帝国ともに複数のタイプが存在する。

一定以上の高度に上がると動力源であるクラルスが停止するため飛ぶ事は出来ず、空中戦は不可能であるが、数メートルの高さまで「浮遊」する事は可能であり、浮遊した状態で移動する事は勿論、水上の上でも戦える。

クラルスラピス

本作の舞台となる惑星で発掘される特殊な鉱石。

「クラルス」とも呼ばれる事もあるが、作中ではテウルギアを動かすための「エンジン」として使われる事が多く、エネルギーを生み出すための鉱石である「クラルスラピス」とは微妙に意味が異なる。

このクラルスラピスから生み出されるエネルギーが人々の生活を担っているが、クラルスラピスからエネルギーを生み出すには、祖先がテラフォーミングの際に星に散布したナノマシンを消費する必要があり、クラルス使用によるナノマシンの減少が昨今の環境悪化に繋がっている。

クラルス/新型クラルス

クラルスラピスをテウルギアなどのシステムに組み込むため加工されたものを「クラルス」と呼ぶ事が多く、公式サイトでは「現代の電気エネルギーに近いイメージである」と書かれているが、作中に登場しているテウルギアや車、野菜の栽培装置を稼働させるために使う場合はむしろ「エンジン」に近いイメージである。

「新型」クラルスは、12年前に王国と帝国の科学者が協力して開発した、これまでのクラルス以上のスペックで兵器や装置を起動させる「高性能エンジン」のようなものである。
帝国に比べ戦力の劣る王国は、テウルギアの能力を向上させる「切り札」として新型クラルスの製造と配備を急いでいる。

通常のクラルスよりも強力なエネルギーを生み出す一方、より大量のナノマシンを消費するため、環境の悪化が加速する危険性が指摘されている。
また、限界値を超える負荷を与え続けると暴走し、クラルスからナノマシンを取り出せなくなって機能停止する上に周囲一帯を巻き込んだ大規模な停電を起こすリスクも持っている。

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