宇宙戦艦ヤマト2199(アニメ・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『宇宙戦艦ヤマト2199』とは日本を代表するアニメ『宇宙戦艦ヤマト』のリブート作品。後に総集編『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』及び、劇場版オリジナル『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』が公開された。
西暦2199年、謎の異星人ガミラスの侵略により滅亡の危機に瀕した地球を救うべく、宇宙戦艦ヤマトが16万8000光年の彼方にあるイスカンダルへ旅立つ。タイムリミットはわずか一年。これは艦長である沖田十三を筆頭にしたヤマト乗組員999名の奮闘を描く物語である。

ヤマト艦内で噂されている、自動航法室(通称:開かずの間)に現れるという女性の幽霊。目撃した航海科の林いわく「森さんにそっくり」だったと言われており、一時期ヤマト艦内中その噂でもちっきりだった。自動航法室の前のみならずヤマト艦内ネットワークに接続したオルタの前に現れたり、霊媒体質である百合亜の夢の中にまで現れるなど、ヤマト艦内の物事に度々干渉している。その正体はユリーシャの精神体であり、航海途中で覚醒し百合亜に憑依、周囲を混乱させている。
七色星団海戦後ユリーシャ当人の肉体が覚醒した事により騒動は終結を見た。
また、復路においては国連宇宙軍の制服を着た男の幽霊が艦内の随所で目撃される様になり、二度目の騒動に発展した。その正体とはコスモリバースシステムの起動パルスとなった古代守の思念である。

ソードスリー

第18話においてバラン偵察任務時に篠原が使用したコールサイン。元々は343航空団第4偵察飛行隊所属の山本明生が使用していたコールサインであり、訓練生時代に飛ぶ姿を見た篠原はその美しさに憧れていた。
なお、篠原はそのパイロットが誰であったかを知らず、偵察から帰還してから、それが明生であったことを妹の玲から教えられた。

コスモリバースシステム

惑星規模の汚染を浄化し、死に瀕した惑星を再生回復させることができるシステム。
ただし、その実体は、生命を宿した星に時空を超越した波動として存在している、その星の物質、及び生命の進化の記憶を封じこめたエレメントを触媒として、惑星の記憶を解放させ、その力で惑星環境を回復再生させるというもの。システム自体はそのエレメントがイスカンダルまで来なければ完成出来ない、それ故に地球へ直接送り届けることができなかった旨をスターシャも言及している(第24話)。
そのエレメントとは文字通りヤマトそのものであり、波動砲を封印した上で、波動砲制御室にシステム中枢が設置され、ヤマトそのものがコスモリバースシステムに改造された。またエレメントとは別に、エレメントと同じ星の出身である生命体の記憶と思念で構築された思念体である”核”の存在も必要不可欠である。
これを地球に持ち帰ることがヤマト計画の最終目的となっている。

ガミラスフォーミング

ガミラスによる惑星環境改造。遊星爆弾による爆撃後、バラ撒かれたガミラス由来の植物が有毒胞子を吐き出し、繁殖範囲を広げながら大気を改造していくと同時に土壌をも汚染していく惑星改造手段である。物語開始時点では既に冥王星へ施されており、地球へも現在進行系で施されている最中である。これにより、地球人類のみならず、地球に住まう総ての生命が絶滅の危機に瀕している。ただし、このガミラスフォーミングに関してはあくまで地球側の推測に過ぎず、実際にはガミラス人が生活する環境は地球人とほとんど変わらないと言われている。

ガトランティス

大帝と呼ばれる存在を頂点とする部族国家で、小マゼラン銀河外縁部に度々侵入を繰り返してガミラスと衝突しており、小競り合いが絶えない。ガミラスからは「蛮族」と呼ばれている。ガトランティス人の肌の色は『さらば』『2』同様緑色であり、ガミラス語とは異なる独自の言語を話す。なお、母星の位置や存在などは不明とされている。

ヤマト問題(ヤマトもんだい)

単艦で強大な軍事力と渡り合うヤマトの出現、及びそれによって今まで軍事力による圧政を敷いていたガミラス統治の箍が緩み各地で反乱が生じている問題。親衛隊は惑星オルタリアを原住民諸共焼き払うといった極めて非人道的な手段で対策をとっている。

サレザー恒星暦(サレザーこうせいれき)

ガミラスで用いられている紀年法。地球における西暦に該当するものと思われる。

デスラー紀元(デスラーきげん)

ガミラスで使用されている元号。旧作と同様に劇中時点で103年だが、本作ではあくまでもアベルト・デスラーの叔父であるエーリク・ヴァム・デスラー大公がガミラスを統一した年を紀年とした元号である。そのためアベルト本人が103年間ガミラスを統治してきた訳ではない。

特一級デスラー十字章(とくいっきゅうデスラーじゅうじしょう)

旧デスラー勲章。名称と授与を知らされた時のドメラーズ乗組員の反応から推測するに、ガミラスにおいて特に名誉な章であると思われる。
第12話で大々的な叙勲式の下、ドメルに授与された。しかし、ガル・ディッツ曰く「これは政治パフォーマンスだ」とのこと。実際その場においてデスラー自らがドメルにヤマト討伐の命を下している。

地球イスカンダル和親条約(ちきゅうイスカンダルわしんじょうやく)

地球イスカンダル間に締結された条約。主に波動エネルギーの兵器転用を禁じた条約となっている。なお、ヤマトの波動砲に施された封印も条約の対象とされており、無断で封印を解いた場合地球の法律により罰せられるという。

宇宙生物メデューラ(うちゅうせいぶつメデューラ)

“自由浮遊惑星カッパドギア”に生息する宇宙生物。外観は地球の海洋生物であるクラゲに酷似している。あらゆるエネルギーを捕食する性質を持つ。

作中作品

『観測員9号の心』(かんそくいんきゅうごうのこころ)

21世紀末の名作小説。作者:Herbert Quain、原題:The Heart of Agent 9。
人類移住以前の火星を舞台とした観測員9号と少女イブのふれあいを描いた物語。YRAラジオヤマト「文学館」において、ラジオネーム「シロシンタ(真田)」からリクエストされた。
タイトル及び一部登場人物の名前や劇中映るテロップは、いずれもロボットもしくはそれに類似したテーマを持つSF小説のオマージュとなっている(『宇宙戦艦ヤマト2199 第3章パンフレット』 18ページ)。

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