宇宙戦艦ヤマト2199(アニメ・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『宇宙戦艦ヤマト2199』とは日本を代表するアニメ『宇宙戦艦ヤマト』のリブート作品。後に総集編『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』及び、劇場版オリジナル『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』が公開された。
西暦2199年、謎の異星人ガミラスの侵略により滅亡の危機に瀕した地球を救うべく、宇宙戦艦ヤマトが16万8000光年の彼方にあるイスカンダルへ旅立つ。タイムリミットはわずか一年。これは艦長である沖田十三を筆頭にしたヤマト乗組員999名の奮闘を描く物語である。

CV:大塚 芳忠
ヤマト技術科技術長兼副長、三等宙佐。

長野県出身、第1話から登場。なお、年齢は29歳。ヤマト計画発動までは作戦部9課に所属してヤマト計画の中枢に深く関与した後、ヤマトへ乗艦する。沖田の懐刀とも言えるほどの腹心でもあり、科学解析や情報分析、そして敵性技術の分析やダメージコントロールなどを統括するほか、沖田が持病(遊星爆弾症候群)の悪化などで艦の指揮を取れなくなった際には、代理で臨時に指揮を執る。

なお、古代の兄“守”とは宇宙防衛大学時代からの友人であり同期の関係でもある。

メ号作戦が陽動であることを知っていながら作戦内容が極秘であるゆえに真実を守に告げることができず、そのことを未だに悔やみ続けている。そのため、第1話で土方から「古代(守)は残念だった」と言及されたり、第4話エンケラドゥスで発見されたユキカゼの残骸に敬礼したり、第5話でユキカゼの生存者について古代に再度確認するなど、守に関わる描写が所々に散見される。
第17話では、亜空間ゲートのシステム衛星を再起動する際に制御中枢から大量の中性子が放出されることを知るや、古代と雪を制御区画から閉め出した。
その直後、起動作業を進める傍ら守のことを進に告白し、その罪滅ぼしの意味も込め自分だけが犠牲になろうとするも古代の言葉に心を打たれ、中性子を通しにくい水中に潜って生還する。
ヤマトに戻った後には詩集を守の形見として古代に譲ろうとするが、遠慮されて再び譲り受ける(第17話)。また『星巡る方舟』では、終盤の対ガトランティス戦において古代に指揮権を一時的に委譲した。

敵や事象の分析・解析などに多大な功績を挙げている反面、経験不足であるが故に戦闘指揮には向いておらず、第13話の対次元潜航艦戦や第15話の対ドメル艦隊戦において臨時指揮を執った際は、いずれも敵の策にはめられている。

性格面では感情を表に出すことが少ないため、誤解を受けやすく第5話では古代から「コンピューター人間」と評されている。
しかし、中原中也の詩集を読む(これは親友だった守の影響と思われる)、第9話で”シロシンタ”というペンネームで岬百合亜の艦内ラジオ(YRA)にとても寓意あふれる幻想小説の朗読をリクエストする、上記の対次元潜航艦戦(第13話)においては古代の熱意に押されて独断専行を敢えて許すなど、単なる知性派ではなく深い情の持ち主であることも伺わせている。

新見 薫(にいみ かおる)

出典: 0taku.livedoor.biz

CV:久川 綾
技術科情報長、階級は一等宙尉である。京都府出身の27歳。なお、第一艦橋においては真田の交代要員としての任務も果たす。その他に心理学の博士号を所持するため乗組員のカウンセリング業務も行う(ただし、この裏で彼女のもう一つの目的のための同志を選別する意味合いが含まれている)。
第8話において沖田に意見具申した様に事前情報の少なさや時間的制約等の悪条件が多過ぎるためヤマト計画が頓挫すると判断しており、イズモ計画に対し未だ固執しているフシが見受けられる。
また、芹沢軍務局長からイズモ計画再起動に関する密命を帯びている。ただし幾分気質が理想主義者気味だったため、同様の密命を受けているにも関わらず目的のためには手段を選ばず犠牲すら厭わない伊東とは何かと折り合いが悪く、反目気味の関係だった。
そんな中でもカウンセリングを通じ不満分子を着実に集め、沖田が病に倒れたと知るやビーメラ4において保安部と共に不満分子を扇動し決起、一時的にせよヤマトの指揮系統を掌握する。しかし、同志として招き入れた筈の島が実はダブルスパイだったり藤堂長官の密命を帯びて潜入していた星名によりクーデターは瞬く間に頓挫した(第16話)。

その後、一旦は営倉に収監されるも七色星団海戦の際ドリルミサイル(特殊削岩弾)除去工作のため一時拘束を解かれている。その後、沖田の判断で任務に復帰した(第21話)。

古代の兄守とは恋人関係だったものの冥王星基地攻略を目的(ただし、これは表向きの話)としたメ号作戦参加が決まった守からの告白で別れることに(生還の見込みが無い作戦だった為でもある)(第17話)。そのせいか古代を守と比較する事がある(第13話)。

復路の途中で迷い込んだ惑星ジャンブロウへの調査隊の一員として参加している(劇場版 星巡る方舟)。

桐生 美影(きりゅう みかげ)

CV:中村 繪里子
技術科科員、階級は准宙尉。新潟県出身で年齢は18歳。
普段は分析室勤務ではあるが、ヤマトが大マゼラン銀河に到達した頃から真田や新見の交代要員として第一艦橋勤務もこなすようになる(第19話以降)。言語学を専攻しており、異星文明との接触が想定されたため新見からスカウトされヤマトに乗り込んだと云う経緯を持つ。
なお、新見直属の部下ではあるもののビーメラ4での反乱行為には加担も参加もしていない。

また“劇場版 星巡る方舟”においては重要なポジションを与えられ、謎解きで活躍した。その際、彼女の得意分野である言語学が大いに活かされている。なお、航空隊所属の沢村とは艦内におけるトラブルで一時険悪な仲となったものの、惑星ジャンブロウ探査においてお互いを良い意味で意識し合う関係になった。

AUO9 アナライザー

出典: 0taku.livedoor.biz

CV:チョー
ヤマトの自律型サブフレームであり、分析や解析を担当するロボット。本来は技術科所属ではないが、任務の性格上技術科にカテゴライズした。
自らを「自由な存在」と称し、形式番号で呼ばれることを嫌う(第3話)。また、船外活動用に外付け式のパワードフレームも用意されており、ビーメラ4における探査で活躍した(第16話)。
第9話においては土星の衛星エンケラドゥスで鹵獲され再生されたガミロイドに“オルタ”と名付け交流を持つ。しかし、オルタが脱走し自動航法室へ向かったと知るや彼を初期化する。
復路ではすっかり人間味が板に付いてしまい、佐渡の自室に入り浸るようになる。

佐野 史彦(さの ふみひこ)

CV:吉開 清人
技術科員、宙士長。
『2199』第7話から登場。
太陽系を目前に、コスモリバースシステムの調整任務に就いていたものの、原因不明の突発的起動後機能不全停止に陥ったコスモリバースシステムが突如自動的に再起動したことに対して困惑する(第26話)。
また“宇宙戦艦ヤマト2199 COMPLETE WORKS-全記録集-脚本集”によると、“劇場版『星巡る方舟』”では、相原と協力の上で超空間ネットワークの構築を試みるというシーンが脚本段階において存在したものの、本編ではカットされ設定として残る(「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」劇場パンフレット より)のみとなった。

松井(まつい)

出典: twitter.com

画像中央が松井、向かって右側が板野

CV:無し
技術科員、宙士(等級は不明)。年齢不明。第2話から登場。扱いはあくまでも名前のついたモブキャラ程度だった。

板野(いたの)

CV:無し
技術科員、宙士(等級は不明)。年齢不明。第24話から登場。彼女も松井同様名前のあるモブキャラ程度の扱いである。

岸田 優(きしだ ゆう)

CV:烏田裕志
技術科所属技術科員。階級は宙曹(等級は不明)。年齢不明。
“2199”第24話から登場。七三分けとしゃくれ顎が特徴の男性。科学解析や情報分析を担う。尚、下の名前は“2202”でつけられた。

ヤマト乗組員・機関科

徳川 彦左衛門(とくがわ ひこざえもん)

minami616y2
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@minami616y2

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