宇宙戦艦ヤマト2199(アニメ・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『宇宙戦艦ヤマト2199』とは日本を代表するアニメ『宇宙戦艦ヤマト』のリブート作品。後に総集編『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』及び、劇場版オリジナル『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』が公開された。
西暦2199年、謎の異星人ガミラスの侵略により滅亡の危機に瀕した地球を救うべく、宇宙戦艦ヤマトが16万8000光年の彼方にあるイスカンダルへ旅立つ。タイムリミットはわずか一年。これは艦長である沖田十三を筆頭にしたヤマト乗組員999名の奮闘を描く物語である。

ヤマト乗組員・戦術科

古代 進(こだい すすむ)

出典: www.b-ch.com

CV:小野 大輔
西暦2178年7月7日生まれ、ヤマト戦術科戦術長、一等宙尉。

年齢は20歳。出身地は神奈川県三浦市。当初第7航宙団空間戦術科所属の三等宙尉であったところへ、本来ヤマト戦術長になるはずだった兄である守の戦死を受け、二階級特進で一等宙尉となり戦術長を拝命の上でヤマトへ乗艦する。

性格は比較的沈着冷静ではあるものの、第4話では今後の作戦行動を討論する中でガミラスの冥王星基地攻略を主張し、イスカンダルへの航海優先を訴える島と論争するような熱さも見せている。第5話においては”冥王星基地攻略作戦(メ2号作戦)”立案に携わる。

また、第20話の七色星団会戦において雪がガミラスに攫われた際は、自身の怒りの感情に任せて敵雷撃隊に激しい攻撃を加え、その後、第21話・第22話においても表面上では冷静さを装ってはいるものの、人目の無い場所においては自身の無力さに怒りの感情を隠さず、壁を殴ったりしている。
その一方、最終話(第26話)では雪が重体の状態でも普段通り気丈に明るく振る舞うほか、彼女が死亡した時にも喪失感から悲嘆に暮れるもののそれを秘匿するよう周囲に依頼するなど、他の乗組員たちに対し配慮を払う描写がある。

なお、復路の際ガトランティス艦隊との遭遇時、沖田と真田両者がともに不在であったため、臨時で戦闘指揮を行う。また、惑星シャンブロウに閉じ込められた際においては、バーガーらガミラス人との共同生活の中で信頼関係を築いていき、ガトランティス艦隊との決戦では正式にヤマトの指揮権を与えられ、ガミラスと共同戦線を張って戦う事を決断した(劇場版『星巡る方舟』より)。

南部 康雄(なんぶ やすお)

CV:赤羽根 健治
戦術科砲雷長、階級は二等宙尉。東京都出身の21歳。南部重工大公社の御曹司ではあるが、企業経営しか頭に無い父親・康造との折り合いが悪く口論が絶えない関係となっている。
そんな家庭環境故かエリート意識が過剰気味に強く、ヤマト乗組時自らが戦術科戦術長に任命されるものと思い込んでいたが、自分よりも下の古代が戦術長を拝命すると知るや愕然とした表情をしていた(2話)。
ヤマト出港後も浅慮や短絡的思考でトラブルメーカーとなりがち。実際メ2号作戦ブリーフィングの際波動砲による長距離攻撃を具申、冥王星諸共敵冥王星基地殲滅すら辞さない程武力を信奉する危険な一面と航空隊隊長である加藤の眼前で航空隊不要論を唱える等問題発言が絶えない(5話)。
司令部勤務の頃から雪を異性として意識しているフシがあり、彼女の気を引くために軽率な発言に及ぶ事もある。第1話でも古代達が偶然通りかかった事にも気付かず、メ号作戦が陽動である事を雪に告げ彼女の歓心を買おうとするも、偶然それを聞いていた古代に問い詰められる事に。当然その後も雪からは相手にされていない。ちなみに雪の本命が古代である事を知るのは、ビーメラ4におけるクーデター収拾後の事だった(第16話)。

その後は実質的な戦術科副長として古代の補佐に徹し、大砲屋を自認するまでに至る(第20話)。そして第23話、大ガミラス帝星における決戦で雪を救出に向かった古代に代わり、波動砲のトリガーを預かる事に。ヤマトめがけて落下してくる第2バレラスの一部に対し波動砲攻撃を実施する。文字通り彼にとっては一世一代の晴れ舞台であった。

北野 哲也(きたの てつや)

*画像手前の人物。

CV:木島隆一
戦術科宙雷士、階級は宙士長。宮城県出身の20歳。
第7話より登場。古代や南部の交代要員として第一艦橋またはCICで勤務する場合が特に多い。当初は航海科志望だったものの戦術科配属となった経緯を持つ。船務科の西条未来とは同期で親しい関係である。

ヤマト乗組員・航海科

島 大介(しま だいすけ)

出典: 0taku.livedoor.biz

CV:鈴村 健一
生年月日は西暦2178年8月15日、ヤマト航海科航海長、一等宙尉。

沖縄県出身、第1話から登場。なお、年齢は20歳。冥王星会戦(メ号作戦)において、イスカンダルの使者との接触を図る任務を担うために火星で3週間待機し、目的である”波動コア”回収に成功する。そして、役目を終えて地球に帰還した直後、第1話におけるガミラスの攻撃により、各科責任者候補が軒並み死亡したため、第2話でヤマト航海長を拝命しヤマトへ乗艦する。

彼はガミラスとのファーストコンタクトの真相を知らされず、ガミラスが先制攻撃したという国連軍からの公式見解を信じてたのである。
それゆえに第10話においてガミラス軍人のメルダ・ディッツから「先制攻撃は地球側」と主張された際には激しく反論したのみならず、第11話で父 大吾の元部下である山崎から地球側による先制攻撃の事実を告げられた際にもそれを受け入れられず、山崎に対して「父の名誉を汚した」と激しく罵倒する。

これ以降は極端なまでに苛立ちを募らせ、第12話でガミラスとも信頼関係を築くことも出来るという古代の考えを「つまらない理想主義」と切り捨てた挙げ句罵り口論になった際には、沖田から叱責を受け、古代とともに罰清掃を命じられる。罰清掃中に徳川や山本玲から諭された結果、ようやく自身の気持ちに整理をつけて古代と和解する。

銀河系を越えしばらく経った第15話で、ひそかにイズモ計画再開に傾倒する新見薫から自らの計画に加わるよう勧誘される。そしてイズモ計画派に賛同し、第16話でビーメラ4に停留した際に沖田の不在を利用し、伊東真也や新見とともに反乱を起こした様にも見えたが、実際にはイズモ計画派の動向を内偵していた星名透から話を持ちかけられ、協力者として二重スパイとなっており、反乱の迅速な鎮圧に貢献している。

太田 健二郎(おおた けんじろう)

出典: 0taku.livedoor.biz

CV:千葉優輝
航海科気象長、階級は三等宙尉。21歳、大阪府出身。
艦内のムードメーカー的三枚目キャラとして定着している(第7話で真琴や加藤を言いくるめコスプレさせている)。また、艦内での大食い大会でチャンピオンに輝く程の大食漢と云う一面を持つ(設定資料集より)。実際第4話においてもトレイから溢れんばかりの食べ物を運んでいる描写もある。その反面、第8話に於いては恒星グリーゼ581のフレア観測や第20話でのイオン乱流の測定でそれぞれ非凡さを発揮している。

林 繁(はやし しげる)

CV:松本 忍
航海科所属航海科員、島及び太田の交代要員でもある。階級は二等宙曹。第4話から登場(ブリーフィングにおける古代と島の口論を見て閉口していた描写アリ)。茶髪で顔にそばかすが特徴的である。
自動航法室の管理をしていた際、当人曰く「森さんにそっくり」な自動航法室の幽霊を目撃するも、佐渡からは過労と診断された。その際における真琴とのやりとりがあたかも漫才の様でもあった(第12話)。

小浜 禎(こはま ただし)

CV:佐野 康之
航海科所属航海科員、階級は宙曹。小太りな体型が特徴で四角いフレームの眼鏡をかけている。
第4話より登場。木星宙域での航路算定ブリーフィングにおける古代と島の口論を林と共に閉口しつつ見ているシーンがあった。

大島 夏樹(おおしま なつき)

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