グレムリン(Gremlins)のネタバレ解説まとめ

『グレムリン』とは、1984年にジョー・ダンテ監督による映画作品。当時、大学生だったクリス・コロンバスが書いた脚本をスティーブン・スピルバーグが気に入り映画化された。スピルバーグは制作総指揮として参加している。発明家の父親ランダル・ペルツァーから主人公の息子ビリーの元に、クリスマスの贈り物として「モグワイ」と呼ばれる地球外生命体がやってきた。素直で愛らしい姿を気に入り、ビリーは「ギズモ」と名付けて世話を始めるが、次第に予想不可能な事態へと発展していくというコメディーSFパニック映画である。

ミスター・ウィング「自然の摂理を踏みにじる、人間は愚かだよ。」

I warned you. With mogwai comes much responsibility.But you did'nt listen. And you see what happens. I didn't mean it. You do with mogwai what your society….
…has done with all of nature's gifts.

「こいつにテレビなんか観させていたのか?何てことだ…全く」
「警告したはずだ、モグワイを飼うのは並大抵の事ではないんだと。」
「でもそれを無視するから、あんな事になったんだぞ?」
「あんたらのやり方はいつもそう。自然の摂理を踏みにじってでも喜びを得ようとする。何にも分かっとらん。人間は愚かだよ。」

スピルバーグ監督が、この映画で語りたかった事がミスター・ウィングを通して語られたように感じる台詞だ。

ミスター・ウィング「君にもいつか飼える時がくる。その時をモグワイは楽しみに待っとるよ。」

ビリー「モグワイの言葉がわかるの?」
ミスター・ウィング「分かろうとする心さえあれば誰だって分かる」

寂しそうに見送るビリーを優しく微笑みながら、ミスター・ウィングがこう締めくくる。
「いつか君も飼える時がくる。その時をモグワイは楽しみにまっとるよ」

欲や快楽に溺れ、道をはずしてしまう脆さを持つ愚かな人間でも、いつかきっと変われる日がくるんだ、と語られているように感じる台詞だ。

『グレムリン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

撮影裏話

偶然の出会いから生まれた作品

スピルバーグに脚本を見出された、当時大学生のクリス・コロンバスはのちに、スピルバーグ設立の映画会社アンブリン・エンターテインメントに入社。スピルバーグと共に『グーニーズ』や『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』を手掛けている。

一体のグレムリンを大人数のスタッフが動かしていた

ギズモやグレムリン達は全て、CG技術やロボットではなく大勢のスタッフの手で動いている。何本ものワイヤーなどを駆使し、何パターンのギズモを制作。それぞれのシーンのギズモやグレムリンの裏側には大勢の人の手があった。これにより、リアルな生き物らしい動きとなったと後のドキュメンタリーでスタッフが語っている。

スピルバーグが出演している場面がある

ゴーカートのような発明品に乗っている人物が制作総指揮をとったスティーブン・スピルバーグ氏。(画像右下)

展示会場で、ランダルがリンに「クリスマスイブは帰れない」と、電話を掛けるシーンがある。
そこに制作総指揮をとった、スティーブン・スピルバーグ氏が出演している。

当初、ギズモは登場しないはずだった

グレムリンを映画化するとなり、最初の脚本ではSFホラー映画のようなものになる予定だったが、スピルバーグ監督がこれにストップをかけ、「ギズモ」という人間に近い感覚を持つキャラクターを登場させる必要があると頑として譲らずに、結果この作品が出来上がった。

1984年という不思議な共通点

「1984年」というキーワードから紐解いてみると、全く関係のないように思える事で「不思議」な繋がりをみせる。
セッカー・アンド・ウォーバーグ社から1949年6月8日に出版されたイギリスの作家ジョージ・オーウェルの小説「1984年」という作品に、近未来世界の恐怖を題材にした物語が描かれている。
1984年に映画化された「グレムリン」で描かれるのは「地球外未確認生物」が人類に危害を加え暴れまわる、という内容だ。
物語の主旨・内容は違えど、一方は「未来に起こる事をSF」として表現し、一方は「地球外から来る予想もつかない生物」について描かれており、どちらも「今の私達には知り得ない事物」という所で今の私達には信じがたい「不思議」さという共通点が見られる。
目に見えず、聞こえないものは「曖昧」だ。曖昧なものを表現する時に人は「不思議」だと例える。

『グレムリン』の主題歌・挿入歌

ジェリー・ゴールドスミス:「グレムリンのテーマ」

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