ニセコイの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『ニセコイ』とは、ジャンプNEXT2011年WINTERに読切掲載後、週刊少年ジャンプで4年9ヵ月間連載された古味直志のラブコメ作品。2018年に実写映画が公開。幼い時に交わした約束が作品の軸で、『”10年前の約束の女の子”は私だ!』と偽物の彼女と恋の争いが展開される。最近では珍しく青春・思春期・初恋を描いた「王道のラブコメ作品」として人気を博し、若年層の恋愛に響くセリフが中高生を中心に評価を得ている。

本当に本気で好いとっとなら そいをなかった事にするんやなか…!!!

恋敵である千棘の背中を押す万里花

”50年に一度の恋を応援する流星群”の話を集から聞いた千棘と小咲は『その日告白しよう』と決意するのだった。
流星群当日、緊張のあまり待ち合わせより早く来すぎてしまった千棘。小咲も早めに学校に来ていた。楽は動物のお世話のために早く来ていた。千棘も小咲も”告白しよう”と緊張し、いつもはやらないミスを連発してしまう。

台風接近により学校から出られなくなった楽・千棘・小咲は、雨風が強くなる中、望遠鏡を屋上に出しっぱなしにしていることに気付いた。
慌てて取りに屋上へ行った3人。滑った小咲を楽はかばい頭を打って気を失ってしまう。
楽を小咲に任せ、千棘は保健室へ向かった。雷が鳴り、停電となった。その時、小咲は雨風の音が止んでることに気付き、外を見ると降り注ぐ星に感動する。
それを見た小咲は『…ねぇ一条君 知ってる? 私ね ずーっと 一条君の事が好きだったんだよ?』と気を失っている楽に想いを告げた。
千棘はそれを聞いてしまい困惑する。小咲は千棘に気付き『私の独り言聞いてた?』と焦るが、千棘は聞いてなかったとシラを切った。
小咲の気持ちを知ってしまった千棘は『私はどうしたらいいの?』と悩む千棘は、『やっぱり全て打ち明けよう 昨日の話聞いちゃったって事 そして 私も楽が好きだって事』と決める。

楽と集が話をしていた。千棘は楽に声を掛けようとするが、『でも良かったじゃん 想い人の膝で眠れてさ』と集の言葉を聞く。千棘は『楽も 小咲ちゃんが好き?中学の頃から…? それって――』と考え、楽に想いを告げる事なく走り去った。
翌日、楽に『一緒に帰ろう』と誘う千棘。帰り道『小咲ちゃんを泣かせたりしたら許さないって話』と言って先に帰った千棘。これが楽と言葉を交わす最後となった。

翌朝、鶫が楽を訪ね『お嬢がいなくなった…!!』と慌てている。学校へ行くと羽が『学校のポストに入ってた…』と千棘の名前が書かれた休学届を持っている。
どこを探しても千棘は見つからず、クロードも行き先を知らないようだ。
終業式の日、千棘の父から楽に電話があり『千棘はNYにいるよ』と教えてくれた。
千棘を追いNYへ行くことにした楽と小咲だが、旅費的に1日のみの滞在であった。千棘の母の会社を訪ねるが、先に楽と千棘に気付いた千棘は逃げ出すのだった。
千棘がカフェで一息ついていると、そこには楽と小咲もいた。楽と小咲から逃げ回る千棘だが、ばったり出くわしてしまう。問答無用で逃げ出す千棘を追いかける楽と小咲。
楽をまいた千棘だが、小咲に見つかり逃げ出そうとするも呼び止められ、『逃げないでよ』と言われる。しかし千棘は振り返ることなく逃げて行った。

千棘は母から、10年前の約束の元となった絵本の作者が楽の母である事、楽・千棘・小咲・万里花の母同士も同級生であることを聞かされる。
千棘は楽の母を訪ね、『…12年前 千棘ちゃんや楽達が出会った場所 天駒高原へ――』と”約束”についても重要な場所を教えてもらうのだった。

日本に戻った楽だが、指摘された「小咲と千棘のどちらを選ぶのか」の答えが出ない。見かねた集は『そんな日常の中のふとした時… 小さな幸せやラッキーに出会った時に――… 真っ先にそれを教えてあげたくなる相手は誰だ? 誰の顔が浮かぶ? 楽 お前はどっちの顔が浮かんだんだ?』と楽に問いかける。楽はその言葉で答えが出た。

天駒高原へとやって来た楽・小咲・るり・集は、小咲と楽、集とるりの二手に分かれ千棘を捜すことにした。楽と小咲はクロードと出くわす。小咲を先に行かせ、クロードと対峙した楽。クロードは”ニセモノの恋人”の事も、楽の小咲への想いも気付いていた。その上で『お嬢に会わすわけにはいかない』と立ちはだかった。そこへ鶫が駆け付け、師匠であるクロードを説得するも、”お嬢と楽を会わせたくない”クロードと”お嬢と楽を会わせたい”鶫は戦うことになった。

楽と小咲ははぐれてしまい、楽は見覚えのある建物を見つけた。そこへ万里花がヘリで現れた。
万里花は『私は10年前に起きた事を 全て覚えています 全部 克明に 知ってて ウソをついたんです 私が約束の女の子じゃなかったから』と言う。万里花は自分の持つ鍵を楽の錠に挿し回らない事を楽に確認させた。

小咲は、10年前に千棘の住んでいた屋敷に辿り着いた。そこでゆっくりと記憶が蘇ってくる小咲。蘇る小咲の記憶の中には、楽・千棘・小咲・万里花・羽・鶫・春が居た。二階の千棘の部屋に向かい、そこで切られた絵本の最後のページを見つけ、全部を思い出した小咲だった。

12年前。
羽の提案で錠は一つ、鍵は4本作られた。楽・羽・千棘・万里花・小咲の5人で絵本の真似をした”約束”の話は進められた。千棘と万里花のどっちと結婚するかを迫られた楽は、髪の長かった千棘を選んだ。絵本の最後のページを見つけ、小咲を追う千棘。楽と小咲が一緒におり、楽が『オレ こさきのことが好きなんだ』と小咲に言っているのを千棘は聞いてしまう。楽と小咲は、山頂の岩の下に相合傘を書いた。千棘に錠の鍵を渡す楽、千棘はその鍵を小咲に譲っていた。

10年前の約束の女の子は小野寺小咲だった。
全てを思い出した小咲。『千棘ちゃんは10年前も同じことをしてたんだ』と涙に暮れている。
千棘は山頂の岩に書いた、楽と小咲の相合傘を見つけていた。『やっぱり私じゃないじゃん』と諦めた千棘は山頂から逃げるようにその場を去った。
アメリカへ帰るヘリの中から、千棘を見つけた万里花は千棘と話をした。万里花は楽が「二人の人を同時に好きになった事」も、どちらかに決めた事も知っているが、それを千棘に話さずに、恋敵である千棘の背中を押した。そこで万里花の名セリフが生まれた。
『本当に本気で好いとっとなら そいをなかった事にするんやなか…!!!』
自分は何度も楽に告白をした、フラれてもフラれても何度も想いを告げた、と諦める千棘に喝を入れる名セリフである。

万里花の言葉に背中を押された千棘は、再び山頂を目指すのだった。

… そのくらい 好きになっちまったから だから… きっともうどうしようもねぇんだ…

小咲と千棘を同時に好きになり、答えを出した楽の晴れやかな顔

「ザクシャ イン ラブ(愛を永遠に)
あなたは「錠」を 私は「鍵」を 肌身離さず ずっと大切に持っていよう
…いつか私達が大きくなって再会したら この「鍵」でその中の物を取り出すから そしたら――
結婚しよう…!」

この約束から10年後、”約束の女の子”と思われる人物が4人現れる。
ギャングの娘で”ニセモノの恋人”となった桐崎千棘、中学から想いを寄せる小野寺小咲、九州からやって来た橘万里花、2つ上のお姉ちゃんでチャイニーズマフィアの首領である奏倉羽。

10年前
”約束”はある絵本をモチーフにして、千棘が言い出したことであった。羽の提案で『鍵は4本作るが錠と合うのは1本だけ その相手は楽ちゃんが決める』となった。
万里花は『私が先に結婚の約束をした』と言い張り、千棘は『楽に好きと言われたの?』と譲らない。小咲は楽への想いを口に出せずガマンしていた。
万里花と千棘に『どっちと結婚したい』と迫られた楽は、『どちらかと言えば千棘』と言ってしまい、千棘は大喜びしていた。しかし楽は小咲が好きで、小咲もまた楽が好きだった。
散歩をしながら『オレはこさきが好きだ』と言う楽だが、『ちとげちゃんにわるい』と言う小咲の気持ちを汲んで、千棘と絵本のように”約束”しようとするが、千棘は『このかぎは こさきちゃんにあげる』と小咲に鍵を譲るのだった。散歩していた楽と小咲の会話を聞いてしまい、小咲に鍵を譲ることにしたのだった。

楽が捜し続けた”約束の女の子”は小野寺小咲であった。楽がずっと捜していた女の子はずっと近くにいたのだ。
10年前のこの出来事を羽と万里花は覚えていたが、”約束の女の子”が自分じゃないので黙っていたおり、楽・小咲・千棘はこの出来事をすっかり忘れ、過ごしてきたのだった。

千棘が何も言わずに休学したことをきっかけに事態は大きく動き出した。千棘を捜して”約束の地・天駒高原”を目指す楽達。
絵本の持ち主は千棘で、絵本の作者は楽の母だったのである。千棘は絵本を小咲の妹の春に譲っており、切り取られた最後のページは千棘が持っていた。
幼い楽と小咲は山頂の岩に相合傘を書いていたのだが、千棘はそれを見て全てを思い出し「”約束の女の子”でもなく、今も楽と小咲は両想いだ」と楽への想いを隠し、諦め天駒高原山頂から逃げ出すのだった。
小咲は天駒高原の千棘の屋敷で全てを思い出していた。小咲は『千棘ちゃんと話がしたい』と山頂へ向かって走った。

中学から片想いをしている小咲と親の都合で”ニセモノの恋人”をしている千棘、「二人の人を同時に好きになっている」と集と万里花に指摘され困惑していた楽だが、それを受け入れ、選んだ方に告白しようと天駒高原山頂を目指していた。途中、万里花に『桐崎さんは山頂にいましたわよ』と言われ、急いで山頂を目指していた。
『私じゃないじゃん』と山頂から逃げ出していた千棘は、ヘリでアメリカへ帰ろうとしていた万里花と会った。万里花は10年前の出来事も知っているがそれを隠して『逃げるな』と千棘の背中を押し、山頂に戻るように促した。それを聞いた千棘もまた山頂へ戻ろうと走り出した。

空も明るくなってきた頃、「あの丘を越えたら頂上」という所まで来ていた。そこへ小咲がやってきた。
楽と小咲は一緒に山頂を目指し歩いた。小咲は『千棘ちゃんはどうしていなくなったんだと思う?』と楽に質問した。楽の千棘への想いに『気付いてしまった 私… どうしようもなく 伝わってしまった 根拠なんてない ただ確信だけがある――』と小咲はそこで楽に告白をした。『きっとここが最後――』、そう思い小咲は『私… ずっとずっと一条君に言えなかった事がある 何度も何度も言おうとして その度に上手く言えなくて…』、そう楽に切り出した。
『それに初めて気付いたのは中学生の頃だった 私にとっては二度目の でも 本当は初めての… 私が好きになった人…』
『一条君 私 一条君が好きです ずっとずっと 好きでした』
小咲の告白を聞き、泣きだす楽。そんな楽に小咲は自分の持っていた鍵を『コレ 持ってって』と渡した。

楽は小咲から渡された鍵を自分の持っている錠に入れ回してみた。錠が開いた。楽はこれで”約束の女の子”が誰かに気付いた。錠の中には、幼い楽と幼い小咲が書いた手紙とビーズで作った指輪が入っていた。山頂へ辿り着いた楽。そこには千棘が居た。

『…ねえ 楽 私 あんたが好き』、千棘は楽に告白をした。
思い出話をする楽と千棘。千棘は『…ずっとずっと好きだった 一年生の時の文化祭で 初めてそれに気付いたの』と語り始め、逃げ出した理由も楽に話した。
楽は『…さっき 小野寺に告白されてきた』と語りだした。そして、恋に悩む全ての人に贈る名セリフが生まれた。
『… そのくらい 好きになっちまったから だから… きっともうどうしようもねぇんだ…』

楽は”約束の女の子”であり、中学から片想いしている小咲ではなく、”ニセモノの恋人”として一緒に居た千棘を選んだ。

3emissy131
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@3emissy131

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