時空の覇者 Sa・Ga3(Final Fantasy Legend III)のネタバレ解説・考察まとめ

『時空の覇者 Sa・Ga3』とは、1991年12月13日に現:スクウェア・エニックスから発売されたゲームボーイ専用ソフト。サガシリーズの完結編。今作がGB最後の作品となった。システムは前2作とは異なり、経験値でレベルアップするというオーソドックスなものに変更され、武器や魔法の使用回数制限も撤廃された。滅びの未来を変えるため過去へ送られた3人の若者たちが、仲間と共に時空を超えて異次元の神と戦う物語。

ディオールと別れたデューンたちは、近くの町ダリウスへ行く。
異次元の人々は自分たちとは異なる姿をしていたが、デューンたちを見てもこの町の人々は、特に敵対する様子は見せなかった。
この町でデューンたちは、最近空と海に異常が多く、ムオンもサモンも使えないこと、他の町への定期船が出ていることを聞く。だがキナイアという場所へ行く船は海が荒れていて欠航しているという。
他にも、デューンたちは、この世界にはかつてステスロスの乗組員だったという4人の男がいるという話を聞く。

デューンたちは、定期船が出るようになるまで待つついでに、西のほうにあるもうひとつの町、ハーミットの町へ行ってみることにした。

デューンたちがハーミットの町に入ると、住民が石にされていた。
彼らが町を探索していると、バケネコに襲われ、これを退治するも、よく見れば町中にバケネコが跋扈していた。
きりがないので、近くの家に逃げ込むと、石にされずにすんだエイタールという人間がいた。
エイタールにネメシスという女性を知らないかと尋ねると、ネメシスらしき人物が北の迷宮のフェンリルにさらわれたという。
エイタールはそれを止めようとしたが、逆にフェンリルの怒りにふれ、町の人々を石に変えたのだという。
フェンリルは異次元の神の1人で、北の迷宮に住んでいる。

デューンたちは、ネメシスを助け出すためにも、北の迷宮にいるというフェンリルの討伐に行くとエイタールに言う。
するとエイタールは、迷宮に行くのならば、とデューンたちに「またたび」を渡した。迷宮の入り口にいる番人のバケネコは、この「またたび」を使って眠らせることができるという。
これで、番人が眠っている間に迷宮に侵入することができる。
デューンたちは、北の迷宮に入り、奥でフェンリルと対峙する。
フェンリルは異次元の神の1人であった。
フェンリルはデューンを見て、「ボラージュとかいう小僧と一緒に居た、ジュピターだな」と言った。
そして「確かに一度殺したはずだ」とも言った。
何を言っているのかわからないデューンだったが、考える間もなくフェンリルが襲ってきた。
デューンたちはフェンリルを倒した。
デューンたちは、フェンリルが残した牢屋のカギを使って、奥の牢屋に囚われていたネメシスを救出する。
久しぶりに会ったネメシスは、美しく成長していた。

ネメシスによると、この異次元の世界は崩壊寸前で、異次元の住民たちは、サガ世界に移住しようと計画しているという。
その実行者である異次元の神々は、ステスロスの完成と、4本の聖剣を恐れているという。
特に、この異次元のどこかにいるというステスロスの初代乗組員であった4人を恐れているらしい。
それははるか昔、ソール神により異次元の神々が敗北した経験からである。
かつてソール神は異次元の神々に対し、4人の乗組員が搭乗したステスロスと、4本の聖剣を使用して勝利したのだ。
ネメシスの話を聞いたデューンたちだったが、この異次元には、まだわからないことが多いと思い、まずはステスロスの4人の乗組員を探すことにした。

ネメシスを仲間に加えたデューンたちはハーミットの町のエイタールの元に戻る。
フェンリルが倒されたことで町の人々の石化も解け、エイタールはデューンたちに礼を言う。
石化の解けた人々の中に、ズカウバという人物がいた。彼はクラウドのクレネス王の命を受けて聖なる防具を作るために旅をしているという。彼は雲の上にあるクラウドという町にいるからいつでも訪ねておいで、と言って去った。
エイタールは、自分の師匠であるバルザイという人物が、実はかつてソール神と共にステスロスに乗って戦った人物であると話してくれた。つまり彼らが探しているステスロスの4人の乗組員の1人ということだ。
バルザイは「ハシド山」にいるという。
そしてエイタールは、他の3人のステスロスの乗組員は、シャルル、ズカウバ、まさむねという名であり、バルザイに協力を求めれば、他の3人も仲間になってくれるだろうと言った。
ハシド山へはキナイアを経由していけるというので、デューンたちは、ダリウスの町から、ようやく出航を再開したキナイア行きの船に乗り込んだ。

デューンたちは、キナイアからハシド山に向かう。
高いハシド山を登り、ようやく山頂へたどり着くと、そこにはバルザイと異次元の神の1人ベリアルがなにやら言い争いをしていた。
バルザイは、「この世界が崩壊するからといってなぜ他の世界を破壊してまで移住するのか」とベリアルに問いかけていた。
ベリアルは「全てはラグナ神の意思であり、おまえごときが口出しすることではない」と一蹴し、「お前は知りすぎた」と言ってバルザイに襲い掛かった。
デューンたちは、バルザイを殺させるわけにはいかない、と間に入り、ベリアルと戦う。
ベリアルを倒したデューンたちはバルザイに、自分たちは他の世界の人間であり、その世界が今水没し滅亡しようとしていること、自分たちはステスロスに乗ってソール神を奪い返すため、この異次元の神々と戦っていることを話した。
バルザイはベリアルから助けてもらった礼にと、ステスロスに乗ってデューンたちと一緒にこの異次元の世界の神々と戦うことを約束した。

さらにデューンたちは、ベリアルが遺した宝箱から4つの聖剣の1つ「ソロモンソード」を手に入れた。
バルザイは、デューンたちにハシド山の北にある水晶岬に、乗組員の1人であるシャルルがいることを教えてくれた。
デューンたちは、リモコンで山のふもとにステスロスを呼び、バルザイと共にステスロスに乗り込み、水晶岬へと向かう。
水晶岬の洞窟にいたシャルルは、古の魔法を弟子たちと研究していた。
デューンたちは、シャルルに仲間になってくれと話すと、彼は、デューンたちが力を貸すに値する人物かどうか試すと言い出した。
シャルルはデューンたちに、南西にある遺跡にいる神々の1人パゴスのむくろを持ってこいという課題を与えた。
異次元の住人は、たとえ神を倒しても、必ず謎の死を遂げてしまうという。シャルルはその死の謎をさぐるために神のむくろを手に入れ、調べたいというのだった。

デューンたちは南西の遺跡へ向かう。
遺跡の中でパゴスと戦い、倒す。だが、パゴスは倒してもまた起き上がってきた。
その秘密をパゴス自身が語った。
パゴスは最初から死んでいたのだという。死んでいたのに、ラグナ神によって遺跡に封印されてしまったため、不死身の体となって甦ったという。
パゴスを倒せるのは優れた賢者だけだという。
それを聞いたデューンたちは、バルザイを呼んだ。バルザイは賢者だったのだ。
バルザイはパゴスの魂を成仏させるべく呪文を唱えた。
パゴスはやっと成仏できるとバルザイに感謝し、この遺跡からヨルムンガンドの砂漠へ繋がっていると教え、その行き方を伝えた後、安らかに天に召されていった。
パゴスの魂が無事成仏した後、デューンたちはパゴスのむくろを持ってシャルルの元へ戻った。
シャルルはデューンたちの実力を認め、仲間になることを約束し、ヨルムンガンドの砂漠の北にステスロスの町があると教えてくれた。
だが、シャルルはその前にパゴスの体を調べたいという。
シャルルは、パゴスのむくろを調べ終わるまでにはまだ時間がかかるというので、その間にステスロスの町へ行ってきたらどうか、と提案する。
砂漠へはステスロスに乗ってしか行けないという。

デューンたちとバルザイはステスロスで砂漠へ向かうが、その途中、突然砂嵐に巻き込まれ、砂嵐の発生源であるヨルムンガンドという大ミミズの魔物に襲われる。なんとかヨルムンガンドを倒したものの、ステスロスは大破してしまう。
バルザイはデューンたちに、ステスロスの無事なユニットだけを持ってステスロスの町へ行けという。そしてバルザイは、ステスロスがない状態では老齢の自分は足手まといになるからと、デューンたちと別れてシャルルのところへ戻って待つと言う。

徒歩でステスロスの町へ着いたデューンたちは、実はそこがボラージュたち先発隊の基地であったことを知る。
ボラージュは、結界内にあるゴート地方へ調査に向かったといい、留守だった。
デューンたちは、先発隊の隊員に基地内部へ案内され、ステスロス2号機を作ったというクエーサー博士に会う。

デューンたちは、クエーサー博士に、自分たちが乗ってきたステスロスが破壊され、無事だったいくつかのユニットだけを持ってきたことを伝えた。
するとクエーサー博士は、この基地にあるステスロス2号機に、デューンたちが持ってきたユニットを取り付ければ、海を越えて異次元中を、ただ一か所を除いて自由に飛び回ることが可能になるという。その一か所とは、結界が張られていて中に侵入することができないゴート地方だった。そこには異次元の神の首魁であるラグナがいるといわれている場所だった。

ステスロス2号機を得たデューンたちは、シャルルとバルザイを迎えに水晶岬へ行く。
シャルルはパゴスのむくろを調べた結果、この世界の神の遺体からウィルスが発生することを突き止めた。神を殺した者はこのウィルスに感染し、死んでしまうのだ。そのため、この世界の人々は、神を殺すことができず、神に従うよりほかにないのだ。
シャルルとバルザイを仲間に加え、デューンたちは、シャルルの情報により、聖剣の1つエクスカリバーがあるというザカリオンという町に行く。

ステスロスにシャルルたちを残し、ザカリオンの町を歩くデューンたち4人。
この町でデューンたちは、「3種の神器」を探しているという一家に会う。
一家は、「鏡、勾玉、剣」の3つを集めると聖剣ができるという情報を教えてくれた。
この情報をもとに、デューンたちは各地で3種の神器を集めることになる。

ザカリオンの町の中央には、地に刺さった状態の聖剣エクスカリバーがあった。
だがそれを抜ける者はいないという。

デューンたちの前に1人の老人が現れ、エクスカリバーを抜けるのは額に真紅の痣を持つ女性だけで、デューンたちには抜けないからあきらめろ、と言う。
デューンたちは、ネメシスにエクスカリバーを抜けるかどうか試させる、と言ってステスロスに乗せていたネメシスを連れてきた。
ネメシスの額には深紅の痣が浮かんでいた。
老人はネメシスを見て驚き、深紅の痣を持つ女性はフェンリルが捕らえているはずだ、と言い、半信半疑だったが、もしエクスカリバーを抜くことができたら自分のところへ来いと伝える。
デューンたちはネメシスを伴って町の中央の聖剣エクスカリバーの前に行った。
そこでネメシスは軽々と聖剣エクスカリバーを抜いてみせた。
聖剣エクスカリバーを手に入れたデューンたちは、老人の元へ戻る。
老人は、ステスロスの乗組員の1人まさむねだった。
まさむねはデューンたちに、聖剣エクスカリバーを手に入れて何をするつもりだと聞く。
デューンは、「神々の性根を叩き直す」と語った。
この答えをまさむねは気に入り、「自分も連れていけ」と言った。
まさむねは、聖剣は残り2本あり、手に入れるには自分の力が必要になるかもしれない、と言った。

ザカリオンでは、デューンたちは住民の1人からディオールからの伝言を聞く。
伝言の内容は、「クラウドという町でクレネス王から通行手形を受け取り、ポートルという町へ来い」とのことだった。
ディオールたちはステスロスに乗り、雲の上にあるクラウドの町へ向かう。

クラウドの町の中央には城があり、そこにクレネス王がいた。
ディオールたちは城へ行き、クレネス王と、ステスロスのかつての乗組員の1人、ズガウバに会う。
ズカウバは以前、デューンたちがダリウスの町で会った人物である。

クレネス王はこの異次元において唯一の人間の王で、イレムの町の出身だったこともあり、デューンたちの話を親身になって聞いてくれた。
エクスカリバーを手に入れていることで、デューンたちの実力を認めたクレネス王は、この世界の神々の侵略からサガ世界を救いたいというデューンたちに協力を約束した。

デューンたちは結界の向こうのゴート地方へ行くことを考えていた。
ゴート地方には異次元の神のリーダーであるラグナ神が住む神々の国があることをクレネス王から聞いたからだ。
結界が張られているせいで、ゴート地方へ行くには地底を通って行くしかないという。
クレネス王は、地底へ行くために必要な通行手形をデューンたちに渡した。

クレネス王は、この世界の魔物から町を守るため、部下のズカウバに優れた武器防具を集めさせていた。その武器防具の原料となる鉱石がゴート地方にあるということで、鉱石を入手するためにズカウバもデューンたちに同行することになった。

クレネス王はデューンたちに、「神々と戦うには4つの聖剣と古の魔法が必要だ」と助言した。

ディオールからの伝言どおり、ポートルの町へやってきたデューンたちは、地底へ通じる道にいる門番に通行手形を見せる。
門番は、「地底は人間の生きて行ける場所じゃない」と言いながらも彼らを通してくれた。
地底への入り口で、デューンたちはディオールと再会する。
ネメシスとも再会を喜び合うディオールは、この先の危険な旅に彼女を同行させたくなかった。
そこでディオールは、ネメシスにはクエーサー博士をステスロス2号機で基地まで迎えに行ってもらい、そのままそこで待機してもらうことにした。
デューンたちもそれに同意した。

ディオールと共にデューンたちは地底へと進む。

異次元世界・地底

狂暴なモズマ族はデューンたちに問答無用で襲いかかる。

地底はマグマの川が流れ、緑はまったくなく、大地にはクレーターが無数に存在し、巨大なキノコが木のように生えているという異様な光景が広がっていた。

デューンたちはモズマ族という魔物の住む町を見つけた。
モズマ族たちはデューンたちを見つけると、問答無用で攻撃してきた。
デューンたちは、このままではどうやってゴート地方へ行けばいいのか、情報が得られないため、メタモルの魔法でモズマ族に化けて情報収集をすることにした。
するとこの町の先にはゴート地方へ続く入り口があることがわかった。
しかしそこにはモズマ族の門番がいて、簡単には通してくれないようだった。
デューンたちは、モズマ族の姿のまま門番に話しかけ、人間が町に忍び込んだと嘘の情報を教えて門番を去らせ、無事にゴート地方へと歩を進めることができた。
地底では、呪われた剣「ムラマサ」や3種の神器の「勾玉」、ステスロスのユニットである「メビウスほう」などを入手できる。

異次元世界・ゴート地方

ティールはデューンたちにラグナ神の秘密を話す。

地底から続く階段を登ると、ようやく地上に出た。
近くにはポートルの町に良く似た、コマンドの町があった。
町に入ってみると、どうやらここの住人は人間に害をなさないようだった。

デューンたちが町を散策していると、以前ザカリオンの町で出会った一家の姿を見つける。
一家の父親は、デューンたちも自分らと同様に、聖剣を求めて「3種の神器」を集めようとしていることを知る。
そしてその目的が故郷の世界を救うべく、神々と戦うためだと知ると、いたく感動し、自分の持っていた「剣」を譲ってくれた。

町では南東の遺跡にボルボックという神がいること、ラグナ神がゴート山の城に住むことなどが聞ける。

デューンたちが南東の遺跡へ行くと、そこにはボラージュがいた。
ボラージュはデューンたちを過去へ送った人物であった。
いろいろと聞きたいことがあったデューンたちだったが、ボラージュに「話はあとだ」と言われ、この遺跡にある結界装置を破壊してくれと頼まれる。
ボラージュはゴート山の調査に向かうと言って姿を消した。

遺跡の奥でデューンたちは結界装置を守るボルボックと対峙する。
聖剣を使って攻撃するも、ボルボックには通用しなかった。
その理由は結界装置にあった。結界装置は聖剣の力を封じる機能があったのだ。
闘いの最中、ディオールが1人で前に出る。
彼は以前、瀕死の重傷を負ってボルフェスに助けられたとき、万一の時のためと体内に自爆装置を埋め込んでもらっていたのだった。
デューンが止めるのもきかず、ディオールは結界装置に飛び込んで自爆し、結界装置を破壊した。
これでもう結界はなくなった。同時に聖剣の力を封じる機能も失われた。
ボルボックはディオールを愚かな人間だと愚弄した。
その言葉に激高したデューンたちは、ボルボックを打ち倒した。
この遺跡でステスロスのユニット「ひこうエンジン」を入手する。

ディオールを失って悲しみにくれるデューンたちの前に、ボラージュが現れる。
ボラージュは、ディオールの死を無駄にしないためにも、ラグナ神を倒すのだとデューンたちを鼓舞した。
ラグナ神のいるゴート山へ行く方法を調査してきたボラージュからの情報を得て、デューンたちはボラージュを仲間にしてステスロス2号機へと戻った。

ステスロス2号機内で、これまでにデューンたちが集めた武器「ムラマサ」、3種の神器である「勾玉」「鏡」そして謎の一家から託された「剣」を持ってまさむねの元に行くと、彼の手によって3種の神器は聖剣「くさなぎのけん」に作り変えられた。
そして同じように手に入れていた剣ムラマサは、まさむねの手により、聖剣「まさむね」へと姿を変えた。
デューンたちは、ついにソロモンソード、エクスカリバー、まさむね、くさなぎのけんの4本の聖剣を手にした。
また、シャルルは古の魔法を作ってくれた。

「ひこうエンジン」や「メビウスほう」を装着してパワーアップしたステスロス2号機で、ゴート山を目指すボラージュとデューンたち。

山頂についたところで道が途絶えており、調査のためにステスロス2号機を下りたデューンたちの耳に轟音が聞こえる。
その音は敵の襲撃によるものだった。
ボラージュが危険を訴え、逃げろと全員に言うと、誰も操縦していないはずのステスロス2号機が勝手に敵を爆撃した。
ステスロス2号機のおかげでどうやら危機は去ったようだ。
驚くデューンたちに、ボラージュが説明する。
ボラージュは、ジュピターという人物がデューンの父親であることを話した。
しかし、ジュピターはフェンリルによって殺されてしまったのだという。
ステスロス2号機には、デューンの父親でもあるジュピターの脳が取り付けられているというのだ。
世界を救いたいというジュピターの遺志を汲んで、クエーサー博士がジュピターの脳をステスロス2号機の制御ユニットとして使用したのだ。
デューンはこれまで何度も耳にしたジュピターという人物が、自分の父であり、そしてすでに亡くなっていることを知ってショックを受けた。
皆、世界を救うために命を懸けて戦っているのだ、とのボラージュの言葉に、デューンは気を取り直し、サガ世界を救うためにラグナ神と戦う決意を新たにした。

ついにラグナ城へ乗り込んだデューンたち。
ラグナ神を守る神ティールが彼らの行く手を阻む。
ティールは恐るべき事実を告げる。
ラグナ神とはこの世界の海そのもので、水瓶からサガ世界に流れ込んでいる水はこの世界の海の水であり、ラグナ神自身だという。
そして、今頃はこの城の最上階で、ラグナ神の本体がソール神を取り込んでいるところだからソール神を取り戻すことはあきらめろと言い、ティールはデューンたちに襲い掛かった。
死闘の末、ティールは敗北する。
ティールは、ソール神の成り立ちを語りだす。
元々ソール神とラグナ神は1つの存在だった。
ラグナ神の善き心が分離したものがソール神であり、ソール神は分離した際にサガ世界を作った。
しかしこの異次元世界がやがて崩壊することがわかると、ラグナ神はソール神を捕らえ、再びソール神と1つになって、さらに強大な存在となりサガ世界を侵略し移住することを画策した。
全ては手遅れだと笑いながら、ティールは死んだ。

急がなければソール神がラグナ神に取り込まれてしまう、と危機感をおぼえたボラージュは、デューンたちと共に城の最上階へ急行した。ソール神がラグナ神に取り込まれてしまえば、ソール神は消失し、水瓶を止められる者がいなくなってしまうからだ。

最上階にいたのは、ラグナ神ではなくソール神であった。
ソール神はラグナ神に吸収されたものの、ラグナ神の意識をなんとか抑え込み、かろうじて自我を保っていたのだ。
ソール神は、デューンたちに、自分がラグナ神を押さえ込んでいるうちに、自分ごとラグナ神を倒せという。
だが、デューンたちは躊躇する。そんなことをすればソール神も死んでしまうのではないかと考えたからだ。
そんな、デューンたちに、ソール神は「ラグナは強大で、今倒さなければ手遅れになる」と諭す。
デューンたちは意を決してソール神を攻撃する。
だが彼らは無抵抗のソール神に対し、本気で攻撃することができない。
ソール神はもっともっと攻撃しろ、と促す。
だがそのうちにソール神に抑え込まれていたラグナ神が目覚め始める。
やがてソール神の意識を奪い、ラグナ神が現れた。
ラグナ神はその姿をまがまがしいものへと変化させ、デューンたちに襲い掛かった。
ラグナ神は強力な魔法を連発し、デューンたちを圧倒する。
そこへステスロス2号機がやってきた。
ステスロス2号機はデューンたちを援護してくれる。
デューンはステスロス2号機に、父ジュピターの面影を感じ、ラグナに立ち向かう。
長い戦いの末、聖剣でラグナ神にとどめを刺すデューンたち。
ラグナ神は断末魔の声をあげて消滅していった。
ラグナ神の本体が消えたことにより、ソール神もまた消えてしまった。
これでもう水瓶を止めることはできなくなってしまったと、失望するデューンたち。

するとデューンたちはソール神の声を聞いた。
ラグナ神の本体と共にその姿を失ったソール神だったが、意識だけの存在となって彼らに語り掛けてきたのだった。

ソール神はわずかに残された力で水瓶を破壊すると言い、その後はサガ世界には戻らず、生まれ故郷であるこの異次元の世界で眠りにつくという。
デューンたちの活躍を見て、もう神が必要な時代は終わったと感じ、安心して眠りにつけるとソール神は言った。

そして、ソール神の意識は、異次元世界の海に空いた大穴はサガ世界へ通じているので、そこから脱出するようデューンたちに助言する。
デューンたちは、ステスロス2号機に乗って、海の大穴を抜けて異次元を脱出した。

帰還・未来のサガ世界

異次元世界の海の大穴は、サガ世界に現れていた水瓶につながっていた。
つまり、水瓶から流れ出ていた水は異次元世界の海の水だったのだ。異次元世界の魔物たちは、この大穴を通ってサガ世界へやってきていたのだ。

異次元世界の海の大穴を通って、ステスロス2号機が水瓶を抜け出した直後、水瓶は大爆破して消滅した。
デューンたちに約束した通り、ソール神が残された力で水瓶を爆破したのだ。
ところがステスロス2号機は、その爆風に巻き込まれて爆発してしまい、デューンたちは海に投げ出された。

水瓶が消滅した海は平和でのどかだった。
異次元でラグナ神が消失したことで、海に湧いていた魔物たちもいなくなったようだ。
水瓶が無くなった今、もうこれ以上大陸が水没することも、魔物が湧いて出てくることもない。
ラグナ神をデューンたちが倒したことで、異次元世界がどうなってしまったのかは彼らの知るところではない。

あわやステスロス2号機ごと水瓶の爆発に巻き込まれるところだったデューンたちに「間一髪だったな」とボラージュは言い、デューンたち全員の無事を確かめると、ボラージュはムオンの魔法を唱え、皆でバイパーへと戻った。

エンディング

バイパーではボルフェスがボラージュたちを迎えた。
ボルフェスは、帰還したメンバーの中にディオールとジュピターの姿がないことに気付き、2人の所在を尋ねた。
ボルフェスはジュピターが死んで、ステスロス2号機にその脳が使用されていたことも知らされていなかったようだ。
答えに詰まるデューンたちの横から、ボラージュがボルフェスに声をかける。
「ボルフェス博士のバイオ技術なら、細胞の欠片からでも人間を再生させられるんだろう?」とボラージュは言う。
ボルフェスが「もちろん」と答えると、ボラージュはひそかに持っていたディオールとジュピターの細胞を博士に手渡して、「2人を助けてやってくれ」と頼んだ。

やがてボルフェスによって、ディオールとジュピターは再生され、復活した。
再会を喜ぶディオールとデューンたち。
そしてデューンはついに父ジュピターとの再会を果たす。
滅びの未来を救ってくれたデューンらに礼を言うジュピターに、あえてデューンは自分が息子だとは名乗らなかった。
ジュピターは、デューンがボラージュによって過去へ送られた時にはすでに死亡していたため、自分の子供がタイムスリップして今目の前にいるとは夢にも思っていないのだ。
そもそもこの親子の再会は、デューンたちが歴史を変えたために起こったことなのだ。
ジュピターはデューンに名前を尋ねた。デューンだと名乗ると、ジュピターは「良い名だ」と言い、間もなく生まれてくる我が子にその名をつけるという。
デューンは「ぜひそうしてくれ」と嬉しそうに言った。
それが未来の自分の名前になるのだ。

クエーサー博士は、デューンたちに「これからどうするのか」と尋ねた。
デューンたちは元の世界へ戻るつもりだという。
だが「過去へ戻る方法があるのか?」とクエーサー博士が聞くと、デューンは首を横に振る。
それでデューンは、クエーサー博士に「タイムマシンを作ってくれ」と頼む。
クエーサー博士は快く引き受けた。

だがそう簡単にタイムマシンが完成するわけではない。
タイムマシンが完成するまでの間、ここにいたらどうかとボラージュに言われるが、デューンは実の父であるジュピターと一緒にいるのは気まずいといい、さらにこの後、赤ん坊の自分がここで生まれてくることで、タイムパラドックス的に何か不都合があるかもしれないとも考えた。

デューンたちは、タイムマシンができるまで、この時代のダームの町でメルローズの世話になろうと考えていた。

ボラージュはバイパーから去るデューンたちに、世界を救ってくれた礼を言った。
デューンたちは、未来を勝ち取るチャンスをくれたボラージュに感謝の気持ちを伝えた。

ステスロス2号機に同乗していたネメシスも無事にサガ世界へ戻ってきていた。
ネメシスはバイパーに残ってディオールと暮らすという。
彼らに別れを告げて、デューンたちはバイパーを後にした。

ダームの町に戻ったデューンたちは、メルローズに自分たちをしばらくここへ置いてほしいと頼んだ。
メルローズは大歓迎だ、と喜び、デューンたちがきっと戻ってくると思っていたという。
そして彼は、デューンたちに見せたいものがあるという。
それはデューンたちが元の世界にいた頃、メルローズとともに修行に励んでいた機械「バトルトレーナー」の改良型だった。
元の時代にいたあの頃のように、デューンたちはバージョンアップされた「バトルトレーナー」でまた修行に励むのだった。

『時空の覇者 Sa・Ga3』の世界観

巨大な水瓶

ある日、突然サガ世界の上空に現れた巨大な水瓶。
水瓶はサガ世界のすべての時代に存在し、サガ世界へ大量の水と魔物を吐き出し続けている。
それは異次元から現れたもので、水瓶の水を止められるのはサガ世界を作ったソール神だけだと言われている。
水瓶の奥は異次元の海へと繋がっており、サガ世界へ吐き出されているのはその異次元の海の水である。その水に触れたサガ世界の人間は魔物に変わる伝染病にかかってしまう。
水瓶から無尽蔵に流れ出る水は、やがてサガ世界の大陸を呑み込み、多くの町や村を水没させていくこととなる。

現在のサガ世界

主人公たちが育った時代で、彼らが生まれた時代からは過去に当たる。
突如現れた巨大な水瓶から流れ出る水で、大陸が徐々に水没し始めている。
残された大陸で暮らす人々も魔物の襲来により、危機に瀕している。

過去のサガ世界

現在のサガ世界よりも過去の時代。
この時代には、まだ主人公たちの住むダームの町もできていない。
この時代にも巨大な水瓶はあるが、大陸の水没はまだそれほど進んでいない。

未来のサガ世界

主人公のデューン・ポルナレフ・ミルフィーが生まれた時代。
巨大な水瓶から流れ出る水により、世界の陸地の殆どが水没しており、やがてすべての陸地が海に飲み込まれてしまうというという危機に陥っている。
生き残った人々は、水没していない高台へと逃れ、細々と暮らしている。

ダームの町

長老ギルがみなしごたちを保護するために作った町。
滅びの未来から送り込まれたデューンたち3人はこの町に送り込まれ、ギルによって育てられた。
過去世界では、ギルがまだダームの町を作る前だった。
未来世界では、町は水没してしまったため、高台の別の場所に移された。

神殿

ダームの町ちかくにある神殿。町ができるずっと以前から存在する。
現在世界では、すべてのユニットを失った状態のステスロスが封印されている。

kiyokiyo23
kiyokiyo23
@kiyokiyo23

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『サガフロンティア2』とは、現スクウェア・エニックスが1999年に発売したプレイステーション用ソフト。ジャンルはRPG。サガシリーズとしては8作目、『サガフロンティア』シリーズでは2作目に当たる。 シリーズの特徴であるフリーシナリオは、今作では年代順にシナリオを追っていく「ヒストリーチョイス」システムとして採用されている。術が一般化している世界を舞台に、術が使えないギュスターヴ13世と時代の影で起こる災いに立ち向かうウィリアム・ナイツとその一族を主人公に、約100年に及ぶ物語が描かれる。

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ロマンシング サ・ガ2(ロマサガ2)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロマンシング サ・ガ2』とは、スクエア(当時)が開発したSFC用のRPGである。特徴は、決まった流れを追うのではなく、フリーシナリオを採用している点と、レベルに関係なく技を習得する閃きシステムが挙げられる。プレイヤーはバレンヌ帝国の皇帝となり、かつて世界を救った「七英雄」と対峙していくこととなる。その戦いは世代を超えて続き紡がれる。

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Sa・Ga2 秘宝伝説(Final Fantasy Legend II)のネタバレ解説・考察まとめ

『Sa・Ga2 秘宝伝説』とは、1990年12月14日に現:スクウェア・エニックスから発売されたゲームボーイ(GB)用ソフト。サガシリーズの第2作目。 基本的なシステムは前作『魔界塔士Sa・Ga』を踏襲しているが、さらに遊びやすくなるようシステムに変更や追加がなされている。 古の神々の遺産「秘宝」は手に入れるとすばらしい力が得られるという。主人公は、その「秘宝」を追って行方不明になった父親を探して、仲間たちと共に旅に出る。

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魔界塔士 Sa・Ga(The Final Fantasy Legend)のネタバレ解説・考察まとめ

『魔界塔士Sa・Ga』とは、1989年12月15日に現・スクウェア・エニックスから発売されたゲームボーイ(GB)専用ソフト。ジャンルは当時、携帯機のGBでは不可能といわれた初のRPGで、当社初のミリオンソフトとなった。 サガシリーズの記念すべき第1作目。経験値やレベルの概念がなく、キャラクターの種別によって成長方法が異なるという斬新なシステムで注目された。舞台は1本の塔によって結ばれた4つの世界。その塔の頂上には楽園があるという。その楽園を求めて主人公は塔への冒険に旅立つ。

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ロマンシング サガ リ・ユニバース(ロマサガRS)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロマンシング サガ リ・ユニバース』とは、スクエアエニックスとAkatsukiが共同開発しリリースされた、iOS・android用スマホオンラインRPGである。 新しい命の全てを奪う『死食』復活に画策する魔王を阻み世界に平和をもたらすため、新8英雄(ポルカ、リズ、ゼノン、ヴァルドー、妖精ブラウニー、シン・ドゥ、マドレーン、イーヴリン)が集結。 閃きシステムによる育成の大変さはあるが、愛着を持って一つのスタイルを育てたり、戦術を練って戦いに挑めるところが最大の魅力だ。

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