転生したらスライムだった件(第4話『ドワーフの王国にて』)のあらすじと感想・考察まとめ

ドワーフの職人を探しにドワルゴンへ訪れたリムルたち。入国前に騒動を起こして連行されてしまうものの、ケガをしたというドワーフに回復薬を提供したことで釈放される。そのお礼に鍛冶職人のカイジンを紹介してもらうが、ベスターの依頼を優先したいと断られてしまう。なんとしてもカイジンを迎え入れたいリムルは、スキルを活用して協力することにした。
今回は「転生したらスライムだった件」第4話『ドワーフの王国にて』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「転生したらスライムだった件」第4話『ドワーフの王国』のあらすじ・ストーリー

アメルド大河。

リムルはゴブリン村で衣服や住居を作れるというドワーフを探しに、武装国家ドワルゴンに向かうべくアメルド大河を北上していた。
同行者にドワルゴンに行ったことがあるゴブタに加えて、リグル、ランガ、ほか数名のゴブリンと嵐牙狼族(テンペストウルフ)を連れる。
リムルとゴブリンたちは嵐牙狼族に乗って、険しい道のりを進んでいく。
嵐牙狼族へと進化した牙狼族たちの脚力はまさに風のような速さであった。
その後、夕刻になったため川辺で休憩を取ることにしたリムルたち。
リムルは何気なくリグルに、亡くなったリグルの兄に名前を付けた人物について尋ねる。
リグル「兄は通りすがりの魔族のゲルミュッド様に付けてもらったそうです。見どころがあるからと。」
リムル「ゲル……?」
リグル「ゲルミュッド。魔王軍の幹部です。」
そこでリムルは初めて魔王が存在することを知る。
思い返してみれば、ヴェルドラは勇者と戦い封印されていた。
勇者がいるならば魔王がいるのも当然である。
リムル「(大変そうだから、関わり合いにならないようにしなくちゃな。)」
そんなことを考えていると、ランガが川の水を飲んでいる光景が目に入る。

リムルに感謝の言葉を述べるランガ。

リムルはランガに以前から気がかりだったことを聞いてみることにした。
リムル「俺って、お前の親父さんの仇ってことになるよね。そのへん気にしなくていいの?」
うつむきながらランガは答える。
ランガ「……思うところはあります。しかし我が主は、戦いに負けた我々を許したのみならず、名前まで授けてくださりました。感謝こそすれども、恨むようなことはありません。」
ランガの揺るぎない忠誠心を見たリムルは、引き続きドワルゴンへ向かうべく歩を進めるのであった。

エルフを想像するリムル。

日が暮れたためたき火を囲って食事を取ることにしたリムルたち。
肉を頬張るゴブタに、リムルはドワルゴンという国がどんな場所であるのか尋ねる。
ゴブタ「正式には「武装国家ドワルゴン」という名称っす。天然の大洞窟を改造した美しい都で、ドワーフだけじゃなくて、エルフとか人間もいっぱいいるっす!」
それを聞いたリムルは美しいエルフを妄想してにやけてしまう。
ゴブタ「ドワーフ王のガゼル・ドワルゴは英雄王と呼ばれる人物で、国民にものすごく慕われているっす。」
だが、妄想に夢中で話を聞いていないリムル。
リグルの呼びかけでわれに返ったリムルは、自分のような魔物でも入国できるのか心配する。
リグル「ドワルゴンは中立の自由貿易都市。あの地での争いは、王の名に置いて禁じられているのです。それを可能とするのが、武装国家ドワルゴンの強大な軍事力です。」
その軍事力は、この1000年間無敗を誇るほどであるという。
そんなガゼル王を敵にする者はまずいないだろうと確信するリムル。
ゴブタ「前に行った時は、門の前で……」
その発言にかぶせるように、「トラブルなんて、起こりませんよ。」と安心をさせるリグル。
厄介事が起こりそうなフラグが立ったのではないかと思うリムルをよそに、肉の焼け具合を気にするリグルであった。

ドワルゴンへ到着したリムル一行。

ゴブリンたちだけでは2ヶ月はかかると言われるドワルゴンへの道のり。
しかし、嵐牙狼族のおかげでリムルたちはわずか3日で到着することができた。
リムル「(あそこにエルフがぁ…… じゃなくてドワーフがいるんだな!」
ドワーフよりも、エルフが気になってしまうリムル。
しかし、目的を忘れる訳にはいかない。
大勢で行っては目立ってしまうと考えたリムルは、案内役のゴブタのみを連れていくことにする。
心配になるリグルとランガたちであるが、リムルの命令に従って待機することにした。
ドワルゴンの門の前には入国審査を受ける人々の行列ができていた。
中に入りさえすれば自由に行動できると話すゴブタ。
自由と聞いたリムルは、またもエルフのことを思い浮かべてにやけてしまう。

リムルとゴブタに絡む男たち。

すると魔物であるリムルとゴブタを見たガラの悪い男たちに目をつけられてしまう。
リムル「はーい、さっそく絡まれました! フラグ回収ですっ!」
男たちを見たゴブタは恐怖で身体を震わせてしまう。
ゴブタ「前来たときも、ここでボコボコにされたっす。弱い魔物の宿命みたいなもんなんすよ……」
リムル「「宿命」ねぇ……」
男たちはしゃべるスライムは見せ物として高く売れるのではと算段する。
リムルはゴブタにゴブリン村でのルールを再確認する。
「人間は襲わない」と敬礼をしながら言うゴブタに、少しの間目をつむり、耳をふさぐよう命令するリムル。
それはルールを決めたリムル自身が、これからルールを破るかもしれないからである。
リムル「おいおいー。俺は寛大だから、今なら許してやる。さっさと失せな!」
男たちにしてみれば弱いスライムでしかないリムル。
その分かりやすいほどの挑発に、男たちはまんまと乗せられてしまう。

牙狼族に擬態したつもりがテンペストスターウルフに擬態していたリムル。

リムルは真実の姿と偽り、2本の角を額に生やした巨大な黒嵐星狼(テンペストスターウルフ)に変身した。
リムル「あれ? なんか擬態が進化してる?」
擬態した姿を見せて逃げるよう仕向けるリムル。
しかし男たちは「どうせ見た目だけだろう。」と高をくくり、剣を構える。
面倒になったリムルは諦めて戦うことにする。
すると、男たちの呼び声とともに3人の仲間が現れる。
5人になった男たちは武器による斬撃や、ファイアーボールによる魔法などで一斉にリムルに襲いかかる。
だが、どの攻撃もリムルにはまったく効かなかった。
リムル「今なにかしたのか?」
いかにも大物のセリフであったが、当のリムルはテンペストスターウルフの擬態の強さに内心驚いていた。
今度は自分の番とばかりにスキル「威圧」を発動する。
牙狼族の襲撃時にも使用したスキルであるが、テンペストスターウルフに進化した結果、強さが増していた。
相手の1人が唱えていた補助系魔法「マジックウォール」を破り、男たちは吹き飛ばされてしまう。
それどころか周辺の人々も巻き込んでしまい、大賢者より逃走16名、錯乱68名、失神92名の被害が出たと事細かに報告される。
駆けつけたドワーフの警備隊は、スライムのリムルを見てあっけにとられる。
リムル「……てへぺろ!」
かわいくごまかそうとするリムルであったが、問答無用で牢屋に閉じ込められてしまうのであった。

牢屋に閉じ込められるゴブタとリムル。

牢屋に連行されてしまったリムルとゴブタ。
ゴブタは縄で縛られ、リムルはタルの中へ入れられていた。
こんな状況にもかかわらずいびきをかきながら気持ちよさそうに眠るゴブタ。
一方のリムルはドワーフにして警備隊隊長のカイドウに尋問を受けていた。
カイドウ「ま、スライムとゴブリンだから絶好のカモだと思われたんだろうな。」
リムル「ちょっと追い払おうと思っただけだったんですが、ご迷惑をおかけして、本当にすんませんっした!」
カイドウ「まあ、だいたい目撃者の証言と一致する。今回は、君たちを……」
そう言いかけたカイドウの元へ、警備隊の1人が慌ててやってくる。
鉱山にアーマーザウルスが現れ、魔鉱石採掘に向かっていたというガルムたちが大怪我を負ってしまったのだという。
それに加えて回復薬が足りていないという事態にカイドウは焦り、すぐにかき集めるよう指示する。
そこに牢屋から勝手に出てしまったリムルが声をかける。
スライムの形態には、牢屋であろうがタルであろうが関係がなかったのである。
リムルはカイドウに閉じ込められていたタルを指し示すと、その中には体内で貯めていた大量の回復薬が入っていた。
とにかく時間が惜しいカイドウは、リムルに牢屋に入っているように忠告すると、タルを担いで鉱山に向かった。
リムル「あんなに部下の心配をして…… いいやつのようだな。」

ゴブタを吊り上げるリムル。

カイドウが救助に向かってから数時間がたち、すっかり日が落ちていた。
リムルは暇を持て余し、「鋼糸」であやとりをしたり、いまだに寝ているゴブタをすまきにして吊るしたりしていた。
そこへカイドウがケガの治った3人のドワーフの男を連れて帰ってくる。
ガルド「あんたが薬をくれたんだってな! ありがとよ!」
リムル「いえいえ。」
ドルド「腕がちぎれかけてて、生き残れても仕事がなくなるとこだったぁ。ありがとう。」
リムル「どういたしまして。」
ミルド「うー、うー。」
リムル「なんか言えよ!」
3人は感謝の気持ちを伝えると牢屋を後にする。
そしてカイドウは牢屋の扉を開けると、笑顔でリムルを釈放した。
リムルはカイドウに料理をごちそうになった上に、助けてもらったお礼をさせてほしいと言われる。
リムルは優秀なドワーフの人材を探していることを話すと、カイドウから腕のいい鍛冶師を紹介してもらえることになった。

鍛冶職人のカイジン。

翌日、カイドウの案内で鍛冶師に会うことになったリムル。
蒸気に満ちたドワルゴンは街中人々の活気にあふれていた。
リムル「さすがはドワーフの国。ゴブリンの村に比べてずいぶん文明的だ!」
商店街にはリムルの興味を引く加工品がいくつも並んでいる。
特にその中でも光輝く剣に注目する。
カイドウ「あれを作ったやつだよ。これから会う鍛冶師。」
期待に胸を膨らませながら、リムルは鍛冶師のいる製鋼所にたどり着く。
中へ入るといかにも頑固一徹なドワーフの男が刀身を打っている最中であった。
彼は武具制作職人のカイジンと言い、カイドウはその弟であるという。
カイジンの仕事を見守っていると、昨日助けた3人のドワーフたちがリムルをみて驚いている。
カイジンとともに働く3兄弟である長男のガルド、次男のドルド、三男のミルドは恩人であるリムルをカイジンに紹介する。
それを聞いたカイジンは作業を止めて、リムルに頭を下げる。
リムルは謙遜しながらもうれしさのあまり浮かれてしまった。
カイジンから用件を尋ねられたリムルは、ゴブリン村での事情を話した。
しかしカイジンは、起こるかもしれない戦争に備えてロングソードを20本制作しなければならないことを理由にリムルの話を断る。
ドワルゴンの大臣であるベスターから今週中に仕上げるよう依頼されたのだが、材料不足のために1本しか作れていないという。
「断ったらいいじゃねぇか。」と言うカイドウに、リムルも「もっともだ。」と同意する。
だが、カイジンはなにも素直に引き受けたわけではない。
最初は断ったのだが、ベスターに「おやおや、王国でも名高い鍛冶師のカイジン様ともあろうお人が、この程度の仕事もできないのですかな?」と煽られた。
そこまで言われてしまっては鍛冶職人の名が廃る。
無理を承知の上でカイジンは要求を飲むことにしたという。
リムルは三上だった頃の会社の上司を思い出し、どこの世界も同じなのだということを痛感した。

リムルが吐き出した魔鉱塊。

リムルは不足している材料について詳しく聞いてみることにした。
依頼されたロングソードには魔鉱石という特殊な鉱石が必要であり、3兄弟が鉱山に出向いていたのはそれが目的である。
ガルド「どちらにせよ、あの鉱山はほとんど掘り尽くしてて……」
ドルド「もう残ってないようだ。」
カイジン「しかもなぁ、たとえ材料があっても20本打つのに、2週間はかかるんだよっ。」
それでもカイジンはあと5日で残り19本を納品しなければならない。
国で請け負った仕事であるため、完遂しなければ職人の剥奪の可能性もあるという。
困ったリムルだったが、ふと自分が魔鉱石を捕食していたことを思い出して得意げに笑い出す。
リムル「親父…… ぺっ! これ……使えるかい……?」
リムルは体内に貯蔵してた魔鉱石を吐き出す。
カイジン「魔鉱石じゃねーかぁ!! しかも純度がありえんほど高いぞ!」
リムル「おいおい親父ぃ…… あんたの目は節穴かい?」
そう言われたカイジンがよく見てみると、魔鉱石ではなくそれを加工した魔鉱塊であった。
魔鉱塊であれば、さらに強力な剣を作ることができるという。
カイジンはいくらであれば譲ってもらえるのか尋ねる。
「できることならなんでもする」というカイジンの言質を取ったリムルは、少し間を空けるから答える。
リムル「誰か親父さんの知り合いで、技術指導として村まで来てくれる人がいないか、探してほしい。」
もったいぶった割には簡単な要求であったため拍子抜けするカイジン。
加えて衣類や武具の調達も頼みたいとするリムルに、カイジンは二つ返事で引き受けるのであった。

リムルが体内でコピーしたロングソード。

だが、問題はまだ解決したわけではなかった。
先ほどカイジンが話していた通り、材料があっても時間がないのである。
「やるだけやってみるさ。」と言いながら、カイジンは3兄弟とともに作業を始める。
リムル「そだ。大賢者さん、ちょっとよろしい?」
リムルは大賢者になにかを尋ねると、今度はカイジンに制作済みのロングソードを見せてほしいと頼む。
持ち出されたロングソードを見たリムルは、素人ながらカイジンの確かな腕を再確認する。
リムル「この剣も光って見えるな。」
カイジン「魔鉱を身に使っているからな。簡単に言うと、使用者のイメージにそって成長する剣ってわけだ。」
感心するリムルに得意げに笑みを浮かべるカイジン。
ますますカイジンを村に呼びたくなったリムルは、突然ロングソードにまとわりつくと捕食してしまう。
大賢者はロングソードを解析すると、魔鋼塊を使ってコピーを作成し始める。
すると、リムルの身体から次々にロングソードが飛び出す。
リムル「魔鋼塊のロングソード。20本完成だ!」
ドワーフたち「ええええええええー!!」
こうして困難だと思われていたベスターの依頼は、リムルによって難なく達成したのであった。

夜の蝶の従業員であるエルフたち。

keeper
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@keeper

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