歪みの国のアリス(歪アリ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『歪みの国のアリス』とは、携帯電話向けホラーゲームである。サンソフト内のGセクション部が「ナイトメア・プロジェクト」名義で開発。2006年に配信を開始し、2015年にスマホ向けリメイクされた『歪みの国のアリス~Encore(アンコール)』を配信。配信当時の携帯電話向けゲームの中でも有名なヒット作となった。主人公「葛木亜莉子(かつらぎありこ)」通称「アリス」は、目を覚ますと学校の教室にいて、フードを被った男「チェシャ猫」と共に「シロウサギ」を探す事になる。

【TRUE END】END12 「ウサギのお守り」

事件以降、亜莉子は病院のベッドで昔の記憶と事件の夜が入り混じった悪夢を繰り返し見る。
何度も夢に溺れそうになるが、そんな亜莉子を現実に引き戻したのは左手の甲に感じる痛みだった。
そんな事を繰り返すうちに、亜莉子は悪夢を見なくなった。

母を亡くした亜莉子は、母方の祖母の家に引き取られることになった。
祖母の家は二つ隣の県にあり、高校も転校する事になったが、亜莉子は高校に執着は無かった。
もうそこに雪乃はいないのである。
和田の運転で祖母の家に行く途中、亜莉子は無意識に左手の甲を撫でていた。
入院中いつのまにか怪我をしていたらしく、左手の甲にはV字の傷が出来ていた。
この傷は亜莉子を何度も悪夢から救ってくれたものである。
亜莉子は傷を気にしていなかったが、和田は傷を見ると「女の子だからなぁ」と呟いた。
しかし亜莉子は笑ってこう答えた。
「ほら、こうして見るとウサギみたいでしょ」

【TRUE END】END14 「思い出の匂い」

微かな匂いに、和田は病院のロビーで振り返った。
側を通った女性が大きな白い花束を持っていた。
その花と匂いは、昔亜莉子が泣いた時に見に行った花に似ていた。

和田と由里は血の繋がらない連れ子同士の姉弟だった。
歳は六つも離れていたが、仲は悪くはなかった。
由里は優しくて儚い女性で、夫の死後に精神を壊してしまう。
娘・亜莉子を連れて実家に帰ってきていた由里は、時折亜莉子に厳しく当たり、そんなことをしてしまう自分自身を責めていた。
昔ながらの厳しい人格の父親は、一方的に由里を責め立て、由里は亜莉子を連れて実家を出て行った。
由里が出て行ったその日、和田は熱を出して寝込んでいた。
父は会社で、母は親戚の不幸で出かけており、家には和田一人だった。
由里はそんな和田に「じゃあね、康ちゃん」と声を掛け、亜莉子にも別れの言葉を言わせる。
和田は由里がただ出かけるのだと思い「いってらっしゃい」と答えた。
和田が由里を見たのはその日が最後だった。
助けを求めていた由里の心のサインに気づかなかった事を、和田は強く後悔してる。
その一方で泣きじゃくる亜莉子や、怒鳴りつける父にもうんざりしていたことも事実だった。
由里に見捨てられたと思われてしまっても仕方がなかった、と和田は思った。

思いにふけっていた和田に、亜莉子が声を掛けた。
驚いて振り向く和田に、亜莉子は散歩していたと話す。
亜莉子は和田と病室に向かいながら何か言いたげであったが、俯くばかりだった。
痺れを切らした和田が「何だ!言いたい事はちゃっちゃと言え!」と言うと、亜莉子は「お、叔父さんッ!…って呼んでもいいのでしょうか?」と答えた。
真っ赤になる亜莉子に、和田はそもそも苗字で呼ぶ方がおかしいと、亜莉子の言葉に肯定の意味を込めて言った。
和田は亜莉子に他人行儀な苗字で呼ばれるたびに、由里と亜莉子を見捨てた自分を責められているような気持ちになっていた。
自分の事を信用してなかったから苗字で呼ぶんだろうとからかうと、亜莉子は「色々事情があって仕方なかったの!叔父さんも悪いんだからね!」と答えた。
その言葉に和田はドキリとする。
和田には「あなたは私を見捨てたの。それなのに叔父さん面するの?」という意味が込められた言葉に思えた。
しかし亜莉子は「私のことアリスって呼んだりするから!」と続けた。
思ってもみない返答に、そんなことかと和田は驚いた。
和田は昔亜莉子が自分の事をアリスと呼び、アリスと呼ばないと返事すらしなかった時期があったのだと亜莉子に話す。
あの頃、由里と父の諍いが始まると、和田は頬を赤く腫らした亜莉子の手を引いて近所の神社に行って白い花を見た。
「アリス、うさぎさんのお話しよう、お兄ちゃんに聞かせて。」と言うと、亜莉子は泣き止んで母には内緒だと言って話を聞かせてくれた。
和田はそんな昔の事を思い出し、「ごめん」と呟く。
「あの時力になれなくてごめん」そう言いたかったのである。
亜莉子は状況が分からずに慌てた。
亜莉子の様子を見て「知らなくても良い事もある」ととぼけると、亜莉子はあっさりと頷き「そうね、猫のフードの中みたいにね?」と答えた。
相変わらず不思議なことばかりを言う姪っ子だ、と和田は思う。
不思議そうな顔をする和田を見て亜莉子は無邪気に笑った。

【TRUE END】END15 「微笑む男」

退院の日、亜莉子は和田と祖母が迎えに来るのを待っていた。
しかしまだ時間があったため、書置きをし自分の病室を出て武村の病室へ向かった。
武村は元気そうだったが、亜莉子より重傷だったため退院はまだ先であるらしい。
亜莉子は、何故慰謝料を請求しないのかとかねてからの疑問を尋ねた。
一気には無理でも少しずつでも返すと亜莉子は言おうとするが、武村は「僕は誰も恨んでいない。君のお母さんも、もちろん亜莉子ちゃんも。あれは不幸な事故だったんだ」と答えた。
亜莉子は涙ぐんでお礼を言う。
すると武村は自分からも話があると、真面目に亜莉子に向き合った。
そして亜莉子に「僕の娘にならないか」と言う。
武村は「元々そうなる予定だったのだから」と言葉を続ける。
予想外の話に亜莉子が驚いていると、病室のドアをノックする音が聞こえ、和田が険しい顔で現れた。
祖母が待っているから病室に戻るように亜莉子に言う。
亜莉子が病室から出る際に、武村は「前向きに考えて」と言った。
和田は武村に挨拶があるからと言って亜莉子を一人で病室に向かわせた。

亜莉子は武村が父になってくれるという提案を嬉しく思ったが、これから一緒に暮らす祖母とも気が合っていたため、武村の提案に対して返事が出来なかった。
窓の外は曇とも晴れとも分からない空模様で、亜莉子の今の心のようであった。
悪夢から目覚めても現実はさほど変わらない、けれど新しい家族と一緒に新しい自分になって行きたいと思う亜莉子。
今の自分にはその力が備わっているはずだ、と亜莉子は自分を信じた。

亜莉子を見送ってから、和田は武村に謝罪の言葉を口にした。
亜莉子の家の経済状態を見込んで、武村は慰謝料を請求しなかった。
しかしその言葉に甘えるわけはいないせめて治療費だけでもと、亜莉子の名前を出して説得すると、武村は苦笑して了承した。
和田が病室を出ようとすると武村が「弟さんがいたなんて聞いた事無かったよ」と言う。
疎遠になっていたと答えると、「そんな人達の所に亜莉子ちゃんを預けるのは不安だな」と武村が笑顔のまま言う。
父方の親戚とは没交渉になっており、母方の親戚が引き取るのが自然だと和田は言う。
しかし武村は和田と亜莉子に血の繋がりがない事を指摘し、亜莉子は自分が引き取ると言い切った。
長い沈黙のあと、和田は口を開いた。
「どうして姉と結婚しようと思ったんですか」と問うと、武村は微笑んだまま「好きになったからに決まってるだろう」と答えた。
続けて「…誰を、ですか」と問うと、武村は「…おかしなことを聞くんだね」とやはり微笑んだまま答えた。

【TRUE END】END13 「真実の横顔」

由里の葬儀は、由里の母(亜莉子の祖母)によって菩提寺で行われた。
由里の遺体は未だ見つかっておらず、亜莉子はきっと見つかる事はないのだろうと思った。
納骨式が終わり寺に戻ろうとすると、亜莉子の足元にトランプのカードが落ちた。
亜莉子が立ち止まってそれを拾い上げると、それはクイーンのカードだった。
「女王様?」と亜莉子が言うと、カードに赤い文字が浮かび上がる。
カードには「真実は ひとつにあらず」と書かれていた。
亜莉子は意図が分からず、墓を振り返ると。
墓の上には先ほどまで置いてなかったガラスの小箱が置いてあった。
亜莉子が手を伸ばすと、小箱はすべり落ち砕け散り、中から眩い光が溢れ亜莉子の視界は白くなる。

亜莉子の目の前に、あの事件の夜に起こった事が繰り広げられていた。
カッターで自殺をはかって倒れた亜莉子を、我に帰った由里は半狂乱で揺らし、それをシロウサギが立ってただ見ていた。
しばらくして由里はシロウサギに気づき、「亜莉子を…娘を助けて…私からこの子を守って…」と呟いた。
シロウサギは頷き、包丁を取り上げて由里の首を切り割いた。
死に逝く由里の手が弱々しく亜莉子の頬に触れ、「ごめんね…亜莉子」と呟く。
その声は言葉として発せられなかったが、亜莉子の耳に届いた。
するとトランプのカードが頭上から舞い落ちてきて、どこからともなく女王の声がする。
「オカアサンはあなたを叩いた それは許されない事実」
「それでもオカアサンがアリスを愛していた事 それもまた真実」

和田の呼び声で亜莉子は我に帰った。
亜莉子は母の墓の前に立ちすくんでいた。
母はきっと母なりに自分の事を愛してくれていたのだと亜莉子は思う。
今見たものが女王の見せた幻だとしても、これから亜莉子が生きていく糧になるのだ。
亜莉子は知らずの内に涙を流していた。
「泣くな。亜莉子は何も悪くないんだから」と和田が言う。
和田の言葉にシロウサギを思い出す。
「叔父さんが私の叔父さんで良かった」と言うと、苗字でしか呼ばなかったくせにと笑って返された。
亜莉子が顔が怖いからだと良い訳をすると、和田はいつもにやけているよりは良いと言う。
その言葉に亜莉子はチェシャ猫を思い出す。
亜莉子はきっとまた会える気がすると思っていた。
前を歩く和田が空を見ていたため、亜莉子も空を見上げた。
そこには青い空がどこまでも広がっていた。

【TRUE END】END11 「猫を連れて」

亜莉子は今まで住んでいた家を出て、祖母の家に行く事になった。
引越しの日、旅行鞄を持って「行ってきます」と誰も居ない家に声を掛けた。
シロウサギが消えた日以降、チェシャ猫は姿を見せなかった。
胴体はシロウサギと共に砕け散ってしまったが、頭は無事だろうか、などとチェシャ猫の事を考えていた。
猫の鳴き声がし振り向くと、そこには三毛猫が居た。
チェシャ猫では無かった事にがっかりし、自分がそう思う事がおかしくて亜莉子は笑う。
猫をなでながらチェシャ猫への悪態を付いていると、「アリス、それは食べても美味しくないよ」と聞きなれた声がした。
振り返るとバックの上にチェシャ猫の首が乗っていた。
亜莉子がチェシャ猫を持ち上げると熱を帯び、亜莉子の体から力が抜け気持ちが落ち着く。
この感覚は今まで何度もあった感覚で、チェシャ猫が亜莉子の「歪み」を吸い取っている感覚であった。
亜莉子はシロウサギが砕け散った時の事を思い出し、チェシャ猫から手を離した。
そしてそんなことはしないで欲しいとチェシャ猫に言う。
亜莉子は、チェシャ猫が砕け散ったシロウサギのようになるのが嫌だった。
チェシャ猫は「それじゃ僕らのいる意味が無い」と困るが、亜莉子は「そんなことないよ。あなたの存在は私が生きることを願ってる証でしょ?」と言う。
歪みの国の住人達は亜莉子の作った生き物であるが、それは亜莉子自身が生きたいと望んだからこそ生まれた生き物である。
シロウサギやチェシャ猫のする亜莉子の歪みを吸うという行為は、亜莉子を生かす行為である。
そして導く者であるチェシャ猫は亜莉子の現実と向き合って生きていたいという意思を汲み取り、亜莉子を真実へと導いた。
亜莉子は微笑みチェシャ猫に「ありがとう」と言う。
今まで住んでいた家を見上げ、「私、結構幸せだったよね?これからも幸せだよね?」とチェシャ猫に問う。
チェシャ猫は「僕らのアリス、君が望むなら」と答えた。

『歪みの国のアリス』の登場人物・キャラクター

主要人物

葛木亜莉子(かつらぎ ありこ) / アリス

本作の主人公で、16歳の少女。
母子家庭で育ち、しっかりしつつもどこか夢見がちな性格。
非現実な事にも段々慣れていったり、冷静にツッコミを入れたり、明るくコミカルな面がある。
本作がホラーでありながらあまり怖くないと言われるのは亜莉子の性格が要因していると、製作者側にも認識されている。
歪みの国では住人のほぼ全てがアリスを愛してるが、「アリスの肉は極上の味」とも言われてるため常に命を狙われている状態にある。
本作の人気投票では第2位。

亜莉子が4歳の頃に火事で亜莉子の父・寿生が亡くなる。
亜莉子は火事から逃げる歳に人形を置き忘れた事に気づき、火の手が上がる家に戻ってしまい、寿生は亜莉子を追い、亜莉子を庇って死亡。
このことから亜莉子の母・由里は、亜莉子が人形に執着したから寿生が亡くなったと考え、亜莉子を虐待しはじめる。
この虐待が亜莉子のトラウマとなり、強いストレスと苦痛を感じ、精神世界「歪みの国」とそこに住む住人たちを作り出す。
歪みの国の住人は亜莉子と「アリス」と呼び、亜莉子を慕い亜莉子と遊び、亜莉子のストレスや苦痛を吸い取り、そのお陰で亜莉子は精神崩壊をせずに暮らせていた。
亜莉子は歪みの国に依存し、自分を「アリス」と呼び、アリスと呼ばないと返事をしない時期などもあった。
しかし母に歪みの国を強く否定され、歪みの国を閉じ、存在そのものを忘れてしまう。
由里と亜莉子は、寿生が亡くなってからは由里の実家に身を寄せていたが、由里は父(亜莉子の祖父)に亜莉子を虐待してることを強く叱責され、亜莉子を連れて実家を出る。
その後由里は武村と再婚するが、武村と諍いになり武村を刺してしまう。
亜莉子はその現場を見てしまい由里に殺されそうになるが、母に殺されるくらいならとカッターを腹部に刺して自殺を図った。
由里はこの事で我に帰り、亜莉子の歪みを吸いすぎて歪んでしまったシロウサギに自分がこれ以上亜莉子を傷つけないように殺してくれと言う。
一方亜莉子は病院に運ばれて一命を取り留めるが、母に殺されそうになるほど憎まれていたという事実を受け止められず健忘状態になる。
しかし心のどこかで現実を受け止めるという賭けをし、この意思によってチェシャ猫は亜莉子を導く存在として亜莉子と行動することになる。
健忘状態の亜莉子は病院を脱走してチェシャ猫に出会い、チェシャ猫の導きで自分が忘れてしまった過去や真実に直面して行く。
物語のスタートがここからであるため、プレイヤーは健忘状態の亜莉子同様に亜莉子にどんな過去があるのか、歪みの国とは何なのかまったく知らないままストーリーを追う事になる。
全て思い出した亜莉子は病院で目覚め、雪乃がシロウサギであることを知り、母の死を知り、全てを受け止める覚悟を決めるのであった。
その後は祖母の家に引き取られることになり、引越しをする。
チェシャ猫はシロウサギが消えた日以降見かけなかったが、引越しの日に再び亜莉子の前に現れ、亜莉子は祖母の家にチェシャ猫を連れて行く事にした。

チェシャ猫(ちぇしゃねこ)

突然亜莉子の前に現れた謎の男。
灰色のローブを着てフードを深く被り、大きく割けたような口をしていつもニンマリと笑っている。
鼻から上は不明で、首を切断されても、風が吹いてもフードは脱げない。
亜莉子がチェシャ猫のフードの中を見てしまうルートはあるが、ノーマルエンド(バッドエンド)になる。
「歪みの国」の住人で、アリスを真実へ導く者という役割を担い、その役目を忠実にこなす。
亜莉子の作り出した存在であるため亜莉子の意思を越える事はできず、自分が納得しない事でも亜莉子の意思に従って行動する。
ノーマルエンド「赤い猫」「僕のアリス」では亜莉子の意思を越え、自分の意思を持つようになる。
性格は温厚且つ天然で、少しずれた事を言うため亜莉子との会話は不思議な言葉のキャッチボールになる。
女王とは仲が悪く、女王に対しては物言いが強い。
女王に首を切断された後は、首だけが亜莉子と同行するようになる。
胴体は耳が無いので誰の言う事も聞かないが、アリスを導くという使命は首に持っており、シロウサギから亜莉子を庇って消滅した。
首の方は亜莉子に持ち運ばれるようになるが、気づいたら居ない事やどこからともなく現れるなど、自力でも動ける模様。
人の形をしているが、「二足歩行の猫」であり喉を鳴らしたり四肢を折りたたんで四足の猫のように座ったり、マタタビをあげれば普通の猫と同じ様になったり、こたつが好きであるなど猫と同じ生態を持つ。
亜莉子が空腹だと思うと自分を食べるように言い、本人曰く「猫はおいしいけど、四本足で歩く猫はおいしくない」。
本来は中性的な外見にするつもりだったが男性っぽくなったため、開発スタッフも「男っぽくなってしまったので、もう男でもいいか」とし、性別はプレイヤーに一任。
しかしゲームの中で声が低いという描写があり、小説版だと男として描写されている。
本作の人気投票では主人公・亜莉子と大きく差をつけて1位を取っている。

シロウサギ

亜莉子曰く「父親によく似た格好」をした白いウサギ。
幼い亜莉子の作り出した「歪みの国」の住人で、亜莉子を特に大事にし幼い亜莉子も特に懐いていた。
亜莉子の側にいて亜莉子を励まし慰め、傷ついた亜莉子の心の歪みを吸い取り亜莉子を救っていた。
亜莉子が「歪みの国」への門を閉じて存在そのものを忘れてしまった後も、イマジナリーフレンド「雪乃」として亜莉子の側にいて亜莉子の歪みを吸っていた。
亜莉子が母・由里に殺されそうになった事件の夜、深く傷ついた亜莉子の膨大な歪みを吸おうとしてシロウサギ本人も歪んでしまう。
歪んでしまったシロウサギは、亜莉子のためになることなら何でもするという狂気を持つようになってしまう。
ノーマルエンドでは亜莉子がシロウサギに捕まってしまうエンドがあり、トゥルーエンドでは亜莉子を殺そうとした母の首を切断し、亜莉子に誕生日プレゼントとして渡した。
亜莉子は歪みの国の中にいるのが一番の幸せであると考え、亜莉子を象った人形を作り、人形に亜莉子の命を入れることで亜莉子を歪みの国に閉じ込めようとしていた。
亜莉子は度々シロウサギの姿を見るが、それは全て亜莉子の記憶の幻影であるため全て姿が透けていた。
最期は亜莉子に包丁で刺されて消滅。
その際には元のシロウサギに戻り、泣きじゃくる亜莉子を励ました。
歪みの国の住人は全て亜莉子の心が生み出した存在であるが、事件現場にウサギの毛が落ちていたり、由里にシロウサギが見えていたり由里を殺害するなど、亜莉子の妄想(存在しないもの)を越えた行動もした。

亜莉子の関係者

雪乃(ゆきの)

0tRoom373
0tRoom373
@0tRoom373

目次 - Contents