うちのメイドがウザすぎる!(ウザメイド)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『うちのメイドがウザすぎる!』とは中村カンコによる漫画作品。2018年10月にはアニメ化された。
2016年に『ピュア百合アンソロジー ひらり、』で『つばくま!』というタイトルで連載が始まったが、雑誌の休刊によって『月刊アクション』に移籍し、現在のタイトルに改名された。
母親を亡くしたロシア人小学生・高梨ミーシャと、彼女の家にやって来た家政婦・鴨居つばめの日常を描いており、ストーキングなどつばめの奇行に辟易しながらも、母親の死を乗り越えて明るい性格になるミーシャの成長が見どころである。

ダイキチ・チューキチ・ショーキチ CV:鈴木絵理(ダイキチ)、うのちひろ(チューキチ)、美々(ショーキチ)

夏休み中にハムスターの世話を任された先生がオスとメスを一緒にしたせいで増えすぎたため、ミーシャが引き取った3匹のハムスター。

彼らもクマゴロー同様人間の言葉を理解する高い知能を持っており、ペットの先輩であるクマゴローとも意思の疎通が出来るなどかなり頭がいい。

ミーシャと普通にコミュニケーションが取れるため監視する必要がなく普段は放し飼いだが、みみかの誕生日プレゼントとしてミーシャが作ったクッキーを食べてしまい、激怒したミーシャからケージに閉じ込められる。
お詫びにミーシャはみみかを家に招き一緒にクッキー作りをする事になるが、プレゼントとして作ったクッキーを食べた事は許せないものの、一緒にクッキーを作る思い出が出来たと最終的には許して貰えた。

高梨康弘(たかなしやすひろ) CV:加藤将之

母親の結婚相手としてミーシャに紹介され、母親と康弘の結婚をミーシャが受け入れたため義理の父親となる。

ミーシャは母親を亡くしたショックで不登校になるが、康弘はミーシャの不登校に関して不干渉の態度を貫いており、本人曰く「今はただあの子の心の傷が癒えるまでそっとしておこうと思ったんです」と、良く言うとミーシャを辛抱強く見守り、悪く言うと娘と向き合う事から逃げていた。

昼間は仕事で不在のためミーシャの世話役として家政婦を雇っていたが、自分にとって母親との思い出がある家を他人に荒らされたくないとミーシャによって追い出されており、つばめが来るまでは毎回衝突する家政婦とミーシャの関係にも悩んでいた。

血縁関係こそないもののミーシャを実の娘のようにかわいがっており、ミーシャからは「パパ」と呼んでくれる事を願っているが、彼の期待とは裏腹に出会った当初のまま「ヤスヒロ」呼ばわりで、一度も父親として扱われた事がない。

それでも、ミーシャの想像する「幸せな家族像」には母親と一緒に笑う康弘の姿があり、ミーシャが実の父親であるアルトゥールと暮らすか、育ての親である康弘と暮らすかという決断を迫られた時に、8歳になって生まれて初めて会った実の父親より康弘を選ぶなど、ミーシャにとって紛れもない「家族」の一員であり「父親」という概念を超えた「ヤスヒロ」という唯一無二の存在である。

鷲崎みみか(わしざきみみか) CV:原田彩楓

ミーシャのクラスメイトで、学校ではミーシャとともに飼育係を務めている。その関係でミーシャが不登校だった間も家までプリントを届けてくれていた。
不登校中は病気という事にしていたためミーシャを心配してくれていたようで、ミーシャとは最初に友達になり、友達らしくあだ名を付けたがっていたミーシャから「わしわし」と呼ばれるようになった。

ちなみに、眼鏡以外は地味な外見のためミーシャからは「いつも家にプリントを届けてくれる子」という認識でしかなく「全体的にキャラが薄かったから思い出せない…」と、酷い事を言われていた。

弟が2人おり、おやつの時は姉弟でお菓子の取り合いになるが基本的に仲はいい模様。

森川ゆい(もりかわゆい) CV:井澤詩織

ミーシャのクラスメイトで、自分の容姿に自信を持っているギャル系小学生。

女子小学生向けのファッション雑誌を愛読するなど大のオシャレ好きで、SNSに自撮りの写真をアップしている。
目立ちたがりな性格で、クラス一の目立つ容姿で周囲からの注目を一身に受けるミーシャを一方的にライバル視しており、森川が意味もなく絡んで来るためミーシャからは「めんどくさい子」と思われている。

休日の街で遭遇したミーシャに絡みオシャレ対決を行うが、造花などのアイテムを盛りすぎたため見映えが悪くなり敢えなく敗れる。
その時に知り合ったつばめから自身のコーデの手直しとアドバイスを受け、以後は「師匠」と呼び慕っている。

森川ゆいな(もりかわゆいな) CV:佐藤奈々珠

森川ゆいの妹。

注射が嫌で高梨家から逃げ出したクマゴローを拾い、自分の家に持って帰ってしまう。

みどりが引き取った元警察犬によってクマゴローの居場所を突き止めたミーシャから返すよう頼まれるが、拾ったから自分のものと拒否する。

それを見たつばめによって突如抱き上げられると「拾ったから私のもの」と脅され、自分がした事が悪い事であると理解する。
そして、幼女を無理矢理抱き上げる変態行為を躊躇なく行うつばめに恐怖心を抱き、クマゴローをミーシャに返した。

鵜飼みどり(うかいみどり) CV:M・A・O

鵜飼みどりウィッグバージョン(左)鵜飼みどり地毛バージョン(右)

つばめの元上官で、自衛隊時代の役職は航空自衛隊二等空尉。

つばめに好意を抱いており、つばめの後を追って自らも退官し、ミーシャと出会う。
周囲の人間には「みどりん」と呼んでくれるようお願いしているが、実際に「みどりん」と呼んでいるのはミーシャだけで、つばめからは「鵜飼さん」より短くて楽だからという雑な理由で「二尉」と呼ばれている。

自他共に認めるドMで、両親が関西人の影響か、テンパると関西弁で喋る癖がある。

つばめに代わる新人家政婦としてミーシャに雇われるが、特技である掃除のスキルはともかく、料理の腕は壊滅的であるため食事は自らのポケットマネーで出前を頼むなど家政婦の仕事が出来ているとは言えない状況だった。
みどりが頼んでくれる「有名店のおいしい料理」にミーシャも最初は喜んでいたが、すぐに飽きてしまい「普通のおいしい手料理」が食べたいとつばめの手料理が恋しくなったため、つばめはすぐに復帰する事になる。

高梨家に雇われてからはつばめ同様メイド服で行動しており、銀髪のツインテール(みどり曰く「リボンは犬の耳をイメージしている」)のウィッグを着けている。
地毛は黒髪のショートヘアで、黙っていればボーイッシュな美人であり、33歳という年齢を出すと驚かれる。

実家は高級ホテルを経営するホテル王で、一人娘として両親から大切に育てられたが、恵まれすぎた環境に幼少期から息苦しさを感じており、その反動が彼女のドMで面倒な性格に繋がる事になる。

彼女のドMな性格と恵まれすぎた環境への反発心はエスカレートしており「私は病院で取り違えられた本当はこの家の子ではない」と思い込む事で何とか心の均衡を保つなど自分で勝手に面倒な設定を作って両親からは呆れられていた。

16歳年下の弟が出来てからはこのまま面倒な娘にホテルの経営を任せるよりも息子を跡取りとして育てた方が早いと両親からは「将来はおまえの好きにしてよい」と言われ「訓練が厳しいから」という理由で自衛官になった。

自衛隊に入ってからは仕事がきついからとの理由で空自の警備犬管理班を希望し、配属される。
後に同じ班に配属されたつばめと出会うが、つばめが放った圧倒的な強者のオーラで自分が苦労して訓練した犬達が一瞬で屈服したのを見て、つばめに支配されたいというドM願望から彼女の事を好きになる。
以後は警備犬の訓練中に犬からフリスビーを奪ったり、檻に入ってつばめを待ち伏せたり、給餌の時は犬の餌を食べようとしたりするといった行動を連発したためつばめを初めとする同僚は勿論、犬からも軽蔑されるようになり、最終的に自衛隊内のヒエラルキーでは最下位(犬以下)になっていた。

筋金入りのドMであり、他人からぞんざいに扱われるとむしろ喜ぶ非常に面倒な性格だが、ミーシャとはそれなりに親しい関係を築いており、ミーシャの頭を撫でると嬉しそうに笑ってくれるなど、過度のスキンシップによって嫌われているつばめとは明らかにリアクションが違う。

ミーシャに追い出されたつばめがすぐに復帰したため、高梨家の家政婦として雇われるのは一ヶ月限定(家政婦を二人も雇う余裕は康弘にはない)という事になり、高梨家から去る。
その後、自衛隊の退職金を溶かすつもりで始めたFXで増えた資金(お金が溶けるというネットの情報を聞いて始めたら大当たりした)を使って、自身の長所である掃除スキルを生かしたハウスクリーニングを開業し、高梨家の隣にある一軒家を購入して引っ越して来た。
現在は高梨家との雇用関係はないものの、当たり前のように高梨家でミーシャ達と一緒に過ごしており、高梨家の食事にも同席する(みどり曰く「毎月おやつ代を上納することでご相伴に与る権利を得たのだ」)など親しく付き合っている。

ミーシャの実父であるアルトゥールと英語で会話するなど英語が堪能で、第2外国語はアラビア語(難しそうだからという理由で選択)を勉強するなど、困難な事に積極的に挑戦するドMな性格が勉学にも活かされているようで、学歴に関して語られてはいないが学力はかなり優秀である事を伺わせる描写がある。

先生 CV:新谷良子

ミーシャ達のクラス担任を務める女性教師。

夏休み中、飼育係に代わってハムスターの世話を任されたが、繁殖防止のため、オスとメスを別の水槽で飼っていたところ、思い付き(掃除が楽で、ハムスターも一人より二人の方が楽しそうという理由)で一緒にしたせいで異常繁殖してしまい、ミーシャからは「先生バカじゃないの?」と激怒されている。

ただ、ハムスターの里親探しにミーシャが積極的に動いたため、これまで外見だけ見られていたミーシャは内面も見て貰えるようになったので、広い目で見ればミーシャがクラスから受け入れられるきっかけを作ってくれた功労者でもある。

ミーシャの母 CV:井上喜久子

ミーシャに似た美人の女性だが、ストーリー開始前に亡くなっている。

美大在学中にミーシャを身籠っていたが、裕福な実家の金に甘えて絵本が売れるまで真面目に働こうとしないアルトゥールに幻滅して卒業とともに彼の元を去る。(描写を見るに交際して良好な関係を築いてはいたが結婚はしていなかった模様)

康弘と結婚するまでシングルマザーだった可能性が高いが、詳しい事は描かれていない。

日本ではイラスト関連の仕事をしていたようで、彼女の部屋は生前のまま残されている。

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