Hoobastank(フーバスタンク)とは【徹底解説まとめ】

Hoobastankとは、1994年にダグラス・ロブとダン・エストリンによって結成されたアメリカのロックバンド。結成当時はHoobustankという名前だった。
バンド名に関して「フーブスタンク」と読み間違えるファンが多かった事からHoobastankに改名し、2001年にデビューアルバムの『Hoobastank』をリリース。
疾走感溢れるメロディによって多くのファンを獲得し、ダグが日本人の母を持つハーフである事から日本でも人気の高いバンドの一つとなっている。

1. Same Direction
2. Out of Control
3. What Happened to Us?
4. Escape
5. Just One
6. Lucky
7. From the Heart
8. The Reason
9. Let It Out
10. Unaffected
11. Never There
12. Disappear
日本版ボーナストラック
13. Never Saw It Coming
14. Open Your Eyes

バンドとして最大のヒット作でHoobastankの地位を不動のものにした名作。

『Out of Control』と『Just One』に代表される、Hoobastankの代名詞である曲の疾走感と勢いが更にパワーアップしている。
それだけでなく『The Reason』のようなバラード(ジャンルとして「ロックバラード」と呼ばれている)調の曲も収録されており、勢いあるロックだけではない、Hoobastankの「成長」も感じさせてくれる。

日本ではNHKのNFL中継のエンディングとして『Out of Control』が使用されて認知度が高まった事と、2004年のHoobastankの世界的なブレイクが重なった事により『The Reason』から入ったファンも多い。

3rdアルバム『Every Man for Himself』

1. The Rules
2. Born to Lead
3. Moving Forward
4. Inside of You
5. The First of Me
6. Good Enough
7. If I Were You
8. Without a Fight
9. Don't Tell Me
10. Look Where We Are
11. Say the Same
12. If Only
13. More Than a Memory
日本版ボーナストラック
14. Finally Awake
15. Waiting

前作『The Reason』が2006年までに全世界で250万枚も売り上げ、3枚目のアルバムも期待されていたが、メロディ重視の曲が中心となったためか過去2作の勢いはやや影を潜め、これまでとは性格の異なるアルバムになっている。
アルバムのテーマとして「変化」を掲げていたが、全体的に曲調が大人しくなった事によりHoobastankらしさが消えてしまった感は否めない。
それが影響してか売り上げは50万枚程度と過去2作に比べると大きく落ちており、相対的には「失敗」と見る声も少なくないが、バンドとしてはアルバムのテーマである「変化」を行った結果として受け止め、4枚目の「原点回帰」に繋がる事になる。

4thアルバム『For (N)ever』

1. My Turn
2. I Don't Think I Love You
3. So Close, So Far
4. All About You
5. The Letter (feat. Vanessa Amorosi)
6. Tears of Yesterday
7. Sick of Hanging On
8. You're the One
9. Who the Hell Am I?
10. You Need to be Here
11. Gone Gone Gone
日本版ボーナストラック
12. Replace You
13. Stay With Me

前作『Every Man for Himself』の売り上げが相対的に失敗となった事から「原点回帰」を目指すべく、前作で手にした音の幅や曲としてのジャンルの広がりはそのままに、デビュー当初の勢いを取り戻した作品。

日本ではオリコン6位(洋楽部門1位)と早々に結果を出したが、全米では26位と奮わず、これがアイランドレコードから出した最後の作品となった。

5thアルバム『Fight or Flight』

1. This Is Gonna Hurt
2. You Before Me
3. The Fallen
4. Can You Save Me?
5. No Destination
6. Slow Down
7. No Win Situation
8. Sing What You Can't Say
9. Magnolia
10. Incomplete
11. A Thousand Words
日本版ボーナストラック
12. The Pressure

『For(N)Ever』から3年経って発売された5枚目のアルバム。

全体的に曲調が重くなり、バンドの代名詞である曲の疾走感は一部を除いてあまり感じられない。

メンバー全員30代となり、ミュージシャンとしてもキャリアを重ねているので変化があるのは当然で、これまでなかった重厚なサウンドの曲はHoobastankというバンドが「少年」から「大人」になったと見る事も出来る。
ロックバンドとしての進化を随所に感じる一方で、メジャーデビュー初期のファンを虜した疾走感が消えた事で淋しさを感じる一枚である。

6thアルバム『Push Pull』

1. Don't Look Away
2. Push Pull
3. More Beautiful
4. Head over Heels" (Tears for Fears cover)
5. True Believer
6. Just Let Go (Who Cares If We Fall)
7. Better Left Unsaid
8. We Don't Need the World
9. Buzzkill (Before You Say Goodbye)
10. Fallen Star
11. There Will Never Be Another One

『Every Man for Himself』から約3年周期で新作を発売していたが、6枚目となる『Push Pull』は『Fight or Flight』から実に6年という長いスパンの後にリリースされている。

ダグ曰く2017年には出来ていたとの事だが、実際に聴くと細かいところが気に入らなかったようで、自分達の納得の行くまでミックスなどの編集作業を行っていたらしい。

こだわりの出来で自身も満足していると語っているが、イントロのギターを聴くだけで「これはHoobastankの曲だ」と分かるほど曲に安心と安定感は感じられるものの、20代の頃のような激しい曲や勢い(疾走感)を感じる曲もない。

結成から20年以上も経てば当然メンバーも歳を重ねる訳で、いつまでも20代の頃ような曲は作れないし、曲に関しても「娘が生まれた父親の心境」など10代後半や20代前半の若者向けではない曲が増えるのもある意味では当然である。
『Every Man for Himself』のように新しい事に挑戦したいという意図的な変化ではなく、Hoobastankが歳とキャリアを重ねた事により生まれた、いい意味でも悪い意味でも避けられない、必然の変化ではあるが、それをメンバーと同じように歳を重ねたファンが受け入れられるか否かは聴き手次第となっている。

コンピレーションアルバム

ベストアルバム『The Greatest Hits: Don't Touch My Moustache』

スタンダードエディション(バンドメンバーチョイス)
1. Just One
2. Born to Lead
3. Running Away
4. I Don't Think I Love You
5. Inside of You
6. So Close, So Far
7. My Turn
8. Out of Control
9. Same Direction
10. The Reason
11. If Only
12. If I Were You
13. Remember Me
14. Crawling in the Dark
15. Disappear
16. The Letter (feat. Vanessa Amorosi)
17. Did You
18. Connected
19. The Reason (Acoustic Version)
20. Running Away (Live 9-29-8 The Wiltern Los Angeles)

デラックスエディション(ファン投票)
1. Crawling in the Dark
2. My Turn
3. Out of Control
4. The Reason
5. Born to Lead
6. Inside of You
7. Just One
8. Running Away
9. Pieces
10. Same Direction
11. Remember Me
12. If I Were You
13. So Close, So Far
14. All About You
15. Disappear
16. The Letter (feat. Anna Tsuchiya)
17. Did You
18. Connected
19. The Reason (Acoustic Version)
20. All About You (Live 9-29-8 The Wiltern Los Angeles)

2009年に発売された、2001年のメジャーデビューから当時の最新アルバム『For(N)ever』まで発表された曲の中からファン投票で選ばれた曲を集めたベストアルバム。
バンドメンバーチョイスによるスタンダードエディションと、ファン投票の結果が反映されたデラックスエディションの2パターンが発売されたが、当然ながらデラックスエディションの方が売れた。

なお、アルバムのタイトルの『Don't Touch My Moustache』は「どういたしまして」という日本語に聞こえる空耳を利用した言葉遊びである。

アコースティックアルバム『Is This the Day?』

1. Just One
2. Crawling in the Dark
3. I Don't Think I Love You
4. Is This the Day? 2.0 (Bonus special track) ※日本限定
5. Inside of You
6. Running Away
7. The Reason
8. My Turn
9. What I Meant to Say
10. If I Were You
11. Tears of Yesterday
12. Pieces
13. Same Direction
14. Is This the Day?

「Hoobastankのお馴染みの曲をアコースティックバージョンにしたらどうなる?」というコンセプトで2010年に発売された。

発売直後にアコースティックライブと銘打って来日し、観客はダンによる新鮮なアコースティックギターによる演奏を楽しんでいたが、アンコールでエレキギターを持って登場してからはファンもメンバーも「ここからが本番!」と言わんばかりにいつものような盛り上がりを見せていた。

ベストアルバム『Icon』

1. Running Away
2. Crawling In the Dark
3. Out Of Control
4. The Reason
5. Did You
6. Connected
7. Inside Of You
8. If I Were You
9. The Letter featuring Vanessa Amorosi
10. My Turn
11. We Are One
12. Never Be Here Again

『Don't Touch My Moustache』が先にリリースされたため、日本では積極的に宣伝されなかった事もあり知名度が低い、もう一つのベストアルバム。

中身も『Don't Touch My Moustache』に収録されている曲とほぼ同じで『We Are One』と『Never Be Here Again』以外は既存の曲ばかりである。

曲としての新鮮さはないが、HoobastankのCDをコレクションしたいというコレクターは買う価値がある。

EP盤

2ihumoresque_io
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@2ihumoresque_io

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