色づく世界の明日から(第8話『ほころびのカケラ』)のあらすじと感想・考察まとめ

琥珀は瞳美が未来に帰らなくてはいけなくなった時のため、夏休みを通して時間魔法についての勉強と実践を重ねていた。また、どうしたら瞳美がまた色を見ることが出来るのかを考え、実験をした。しかし、琥珀の時間魔法は一向に上手くいかず、琥珀は失敗する度に落ち込む。
一方、瞳美は魔法写真美術部の部員たちとの時間を楽しく感じていて、60年後に帰りたくないと考えるようになっていた。
今回は「色づく世界の明日から」第8話『ほころびのカケラ』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「色づく世界の明日から」第8話『ほころびのカケラ』のあらすじ・ストーリー

琥珀が持つ責任感

琥珀は研究のために、魔法に関するたくさんの書物を借りた。

ある日、琥珀は柳堂魔法古書店に出かけて、本を借りていた。魔法について書かれている書物を見ながら、琥珀は昔のことを思い出していた。
琥珀「初めて魔法を使った時のことは、忘れられない。こんなに素敵なものを自分が使えるってことが、嬉しくて。世界中に叫びたいくらいの、ありがとうって気持ち。あの日から、たった1つのことを願い続けてきた。私は魔法で、みんなを幸せにしたい!」
琥珀は研究のために、たくさんの本を借りて帰った。

瞳美をからかう琥珀と、頬を真っ赤に染めて恥ずかしがりながら琥珀に怒る瞳美。

瞳美は自分の色覚異常のことを魔法写真美術部のみんなに打ち明け、みんなは瞳美には白黒の世界しか見えないということを受け入れた。そして瞳美が今見えている物が何色かを聞くと、教えてくれるようになった。
部活の時間も、今までに撮った写真を見て瞳美に色を教えながら、楽しく会話が出来るほど自然に瞳美の色覚異常のことは当たり前に受け入れられていた。
あさぎ「あー…、もう大満足です!うさぎの次に好きなんです!撮影会に行けてよかった…。」
胡桃「これもポストカードにしてみたら?」
あさぎ「考えてみます。」
瞳美「この子はどんな色してるの?」
あさぎ「白と黒ですよ。瞳美ちゃんが見てるのと同じです。こっちの子は、下のくちばしと耳のあたりと胸元が、黄色っぽいオレンジ色してます。」
瞳美「そうなんだ…。」
今瞳美がその場にいる部員たちと一緒に見ているのは、あさぎが撮ったペンギンの写真だ。
葵「これでみんな回った?」
琥珀「瞳美がまだでしょ?」
現在、文化祭の展示に向けて、それぞれの部員が撮影したい場所にみんなで行き、写真を撮ったり絵を描いたりしている最中で、瞳美が希望する撮影場所にまだ行っていないのだ。
瞳美「思いつかなくて…。」
千草「まぁそうだよね。こっち来てから、そんなに経ってないもんねー。」
将「近くでもいいし、行ってみたい所があるなら、多少遠くてもいいから。」
瞳美「分かりました。」
その日の帰り道、琥珀と瞳美が一緒に帰っていると、突然琥珀が「ちょっと付き合って。」と瞳美に頼んだ。瞳美は何の用事があるのだろうと思いながら、琥珀に連れられて路面電車に乗った。
琥珀「瞳美が色が見えたのは、どのへん?」
瞳美「えっと…、眼鏡橋から電車に乗って、新地中華街の方だったかな。」
琥珀「この前、瞳美の話を聞いてから、ずっと考えてたの。瞳美が自分にかけたかもしれない、無意識の魔法について。」
瞳美は「無意識の魔法」という言葉に驚いた。
琥珀「私はね、色が見えないのって、瞳美が自分に魔法をかけたせいじゃないかと思ってるんだ。」
瞳美「私が自分で…?そんなことするわけ…。」
琥珀「分かってるよ!だから、無意識だって言ったでしょ?大事なのは最近、時々色が見えるってところ。つまり、魔法が綻び始めてるのかもしれない!」
琥珀は時間魔法に関する様々な研究所を読み漁り、瞳美の色覚異常をどうにかして治したいと考えて、仮説を立てていたのだ。
2人は路面電車を降り、瞳美が色が見えたと言う場所に向かった。そこは雨の日に葵と瞳美が偶然あった場所で、長崎港に近い小さな橋の上だった。
琥珀「このへん?ここって知ってる場所…?未来で、何か特別な思い出とかあったりした?」
瞳美「ううん。特にないと思うけど。」
琥珀「こうして色が見えたときの状況を丁寧に調べていけば、魔法を解くヒントが掴めるんじゃないかと思って…。場所は関係ないのかなー。となると、やっぱり原因は…。」
琥珀はそこで言葉を切ると、瞳美の方に身を乗り出して「あの日、唯翔さんと何かあった?」と単刀直入に聞いた。瞳美は少しだけ頬を赤らめながら「うぇ!?」と変な声を出してしまった。
琥珀「言いづらいのは分かるけど、瞳美の魔法を解くための大事な手がかりかもしれない!詳しく教えて!」
瞳美はますます頬を赤く染めて琥珀から視線を逸らし、「は、恥ずかしい、から…。」と話題を逸らそうとする。しかし、琥珀は瞳美の方に身を乗り出したまま「大丈夫!言えるまで待ってるよ!」と答えて、手にはペンとメモ帳を持って待ち構えている。教えないという選択肢は、瞳美には与えられていないようだ。瞳美は戸惑って黙り込んでしまった。
赤くなって俯く瞳美と身を乗り出してメモをする用意をしながら何かを待ちかえている2人の様子を見て、通行人たちは「どうしたんだろう。」「何やってんの?あれ。」「分かんない。」「フフ…。」と囁き合いながら側を通り過ぎる。そんな通行人たちの会話は瞳美と琥珀の耳には届いていない。
少ししてから、瞳美は思い切って琥珀の耳元に唇を寄せ、雨の日に葵と交わした会話を囁き声で教えた。琥珀は「うん…、そっか…。」と呟いた後、今度は突然普通の声量に戻して瞳美をからかった。
琥珀「正直あんまり引っ張るから、キスくらいしたのかと思ってた。」
瞳美「琥珀!」
琥珀「ハハ、ごめんごめん!やっぱこれ、もっと詳しい実験が必要だね。」
瞳美「実験って…?」
琥珀「唯翔さんよ。」
琥珀は、瞳美の色覚異常が一時的に治ったきっかけには、場所ではなく葵が関わっていると気づいたのだ。

葵が初めて名前を呼んでくれたことに気づき、立ちどまる瞳美の表情。

自分が無意識に瞳美の名前を呼んだことに気づき、立ちどまってしまった葵の表情。

次の日の放課後、琥珀は葵を部室に呼び出し、瞳美を対面した状態で立たせた。詳しい説明を琥珀から聞いていない葵は「何なの?これ…。」と琥珀に聞くが、琥珀は「だから、実験です。」としか答えない。
葵「俺、この後予備校が…。」
琥珀「瞳美のためなんです!お願いします。」
琥珀が葵に頭を下げたため、葵は「じゃあ…、30分だけな。」と実験に付き合うことを了承した。瞳美は顔を俯け、葵の方を見ようとしない。
瞳美「す…すいません、受験勉強で忙しいのに。」
葵「いや、これが何かの役に立つなら…、別にいいんだけど。」
葵も何となく瞳美から目線を逸らしながら、瞳美を会話を交わしていた。
琥珀「瞳美!どんな感じ?色、見える?」
瞳美「ううん。」
葵「どういう実験?」
琥珀「瞳美が色が見えたのは、唯翔さんが近くにいた影響じゃないかと思って。でも、それだけじゃダメなのかな…。」
琥珀はメモ帳に実験結果を書きながら、考え込んだ。
その頃、部室に来た将と胡桃は、瞳美と葵が向き合って立っているのを見て思わずドアの影に隠れて、ヒソヒソ声で話していた。2人の位置からは琥珀が立っている姿が隠れて見えなくなっており、瞳美と葵がお互いに顔を背けながら何かを話しているようにしか見えなかったのだ。
将「ほら、行くぞ。」
胡桃「えぇー?面白そうなのに。」
将「コソコソ見てたら悪いだろ?」
しかし将も胡桃も何故かその場から動かない。特に将は、見たくないものを見てしまったという表情を浮かべて瞳美と葵のことを見ていた。
部室の光景を将と胡桃に見られていることに、琥珀と瞳美、葵は気づかなかった。
琥珀は場所を屋上に移して、実験を続けた。
琥珀「じゃあ、次の実験は…。」
琥珀は瞳美の耳元に唇を近づけて、何かを囁いた。瞳美は琥珀が囁いた言葉を聞いて「えぇっ!?」と驚き、恐る恐る「唯翔、くん…。」と葵に呼びかけた。
琥珀「瞳美!顔上げて。」
瞳美「唯翔くん!」
瞳美が更に大きな声で呼びかけると、葵は照れて頬を赤くし、視線を横に逸らした。
琥珀「唯翔さん、よそ見しないで!色、見えた?」
瞳美「ううん…。」
琥珀はメモ帳にペンを走らせながら「ほい、お疲れ様でしたー。」と実験の終了を宣言した。瞳美と葵は肩の力を抜いて大きなため息をついた。
葵「これ、何?」
琥珀「瞳美の感情が動くと、色が見えるのかなぁと思ったんだ。けど私が見てる前だと、気持ちに集中できないよね。よし!じゃあ次の実験!」
琥珀は拳を振り上げながら、屋上の出入り口に向けて歩き出した。まだ実験は終了していなかったようだ。
瞳美は琥珀の後を着いて行きながら、「すみません、唯翔くんなんて…。」と葵に謝り、「別にいいよ。瞳美なら。」と葵は何気ない口調で返した。瞳美は葵が初めて名前を呼んでくれたことに気づいて立ち止まり、葵も無意識に自分が瞳美の名前を呼んだことに気づいて立ち止まった。
一瞬2人の間で時間が止まった後、2人とも同時に我に返り、「あっ…何言おうとしてたんだっけ。」と瞳美がその場の空気を誤魔化して葵と顔を見合わせて笑った。

瞳美と葵は琥珀の魔法で図書室の机の下に閉じ込められてしまい、瞳美は琥珀に「怒るよ?」と言う。

次に琥珀が瞳美と葵を連れて行ったのは、図書館だった。そこで瞳美は葵にタブレットで初めて色がついた絵を出してもらい、琥珀に見せた。今でも瞳美には、その絵だけ色がついて見えた。
琥珀は何冊かの絵本を選んできて、瞳美に見せながら色が見えるがどうか確認していく。
琥珀「そっか…。これとかどう?けっこう似た感じの絵だと思うんだけど。」
瞳美「ううん…。」
琥珀「これは?」
瞳美は色が見えないという意味を込めて、首を振った。
琥珀「そっか…。もっと色々探してくる!」
琥珀は他の本を探すために立ち上がって本棚に行った。瞳美は琥珀が持ってきた絵本の1冊を手に取って眺め、葵は「どうかしたの?」の瞳美に聞いた。
瞳美「いえ…。絵本見てて、思い出したことがあって。小さい頃、1つだけ色がついて見えてた絵本があったんです。どんな本だったか、覚えてはいないんですが。」
それを聞いて葵はその絵本を探そうと思い、机の上に置かれた絵本を手に取って注意深く見ながら、瞳美と会話を続けた。すると瞳美は突然、「そういえば、この間の個展…、綺麗な人でしたよね。」と言い、葵は急に何を言い出したのかと思って「えっ!?」と驚いて瞳美の方を見た。瞳美は自分が何を言ってしまったのかと気づき、「あっ!いえ…。」と瞳美も頬を赤く染めながら言いよどんだ。
そんな2人の様子を、琥珀は本棚の影から覗いており、「まーったくもー!小学生じゃないんだよー?」といつまで進展しない2人に焦りを募らせて、野次馬根性から魔法で2人の距離を無理矢理縮めようと決めた。
琥珀「書よ、動け!」
琥珀が呪文を唱えると、机の上に置かれていた絵本の1冊が落ち、瞳美と葵が同時に屈み込んで絵本を手に取ろうとした。琥珀はすかさず「椅子よ、囲め。」と呪文を唱え、机の下に屈み込んでいた瞳美と葵は急に動いた椅子に背後を押されて机の下に閉じ込められてしまい、身動きが取れなくなった。葵は何が起きたのかと驚くが、瞳美は琥珀の仕業だとすぐに気づいた。
葵「ちょっ…、狭…。」
瞳美「琥珀です!絶対!」
葵「髪の毛、引っかかってる。」
瞳美「もう!琥珀ー!」
琥珀は笑い声を上げながら本棚の前から姿を現し、「瞳美ー、ドキドキした?何か今までと違った?」と声をかけた。瞳美は琥珀の質問には答えず、「怒るよ?」とだけ言葉を返した。
どうやら琥珀が突発的に行った実験は、瞳美の色覚異常の解決には何の役にも立たず、瞳美を怒らせただけのようだった。

時間魔法の練習をする琥珀。

琥珀は学校から帰ると、魔法の練習をしていた。
琥珀「とすたつひ。星の真砂よ、密かに語れ。汝が蓄えし明かりぞ如何に。」
瑠璃は琥珀が練習をしている所に来て、「どう?」と練習成果の出来を尋ねた。
琥珀「うーん、まだまだ。」
瑠璃「でしょうね。」
琥珀「んー…、夏休みの間もずっと研究してたんだけどなー。」
瑠璃「時間魔法は、そんな簡単に使えるもんじゃないんでしょー?」
琥珀「うん…、けっこう大変。ちゃんと間に合えばいいんだけどね、その時までに。未来のあたしが、魔法で瞳美をこっちの時間に送ったんだもん。瞳美が戻りたくなった時は、あたしが責任を持って帰してあげたい。少しずつ、練習はしてるんだ!」
琥珀は砂時計と枯れかけた花を出すと、「ひとねてな。遥けき流れ、照らせよ光。この世を導く理と法よ、我に力を貸したまえ。我が手の中に、時よ戻れ!」と呪文を唱えた。すると砂時計は下から上に砂が戻り始め、花は瑞々しい姿を取り戻した。琥珀は瑠璃の顔を見ると、「ほーら!」と嬉しそうな声で言った。
瑠璃「出来るようになったの!?」
琥珀「小さな時間魔法だけ。」
瑠璃「すごいじゃない琥珀!この薔薇、おばあちゃんが好きなの。喜ぶわよー、きっと。」
琥珀は瑠璃が持って来た紅茶を飲むと、「ごちそうさま!あたし、もうちょっとこれやってく。」と言って、時間魔法の練習を続けた。

何気ない日常風景

瞳美が撮った写真。

瞳美は文化祭の展示に使う写真を撮るための撮影場所を決め、魔法写真美術部の部員たちは撮影場所に向かった。その場所は、部員たちが登下校に通るような道だった。
将「本当にここでいいの?」
瞳美「日常風景が撮りたいので。」
千草「撮るような物、何もなくない?」
胡桃「それがいいんでしょ?逆に」
あさぎ「こういう撮影会も、新鮮ですね。」
胡桃とあさぎは最初から乗り気だ。
瞳美は「学校へ行く道とか、今見てる景色とか、そういうのが撮りたくて…。」と思いながら、普段の何気ない日常を撮り始め、他の部員たちも写真撮影を始めた。
胡桃とあさぎは猫を撮り、2人の側を通りかかった千草は「何撮ってんの?」と聞いた。
胡桃「これ、可愛くない?」
あさぎ「可愛いですね。」
千草は恰好をつけたポーズを取ると、「ねぇねぇ、俺も撮って!」と言ったが、胡桃からは「可愛くなーい。」、あさぎからは「ごめんなさい、人物写真苦手なの…。」と断られた。
千草「断り方ヒド…。」
あさぎ「相変わらずですね、お2人は。」
胡桃「ん?そうかな…。」
あさぎ「相変わらずが続くのって、辛くないですか?」
胡桃「別にー…。辛いんだ、あさぎは。」
あさぎ「いいんです、今のままで。」
あさぎは暗い表情を浮かべ、俯いた。
あさぎ「告白とかって、気持ちの押し付けみたいな気がしてしまって…。」
胡桃は黙ってあさぎの頭をポンポンと撫でた。
一方、琥珀と瞳美は海の光景を写真に収めていた。
琥珀「海は変わらない?」
瞳美「今の方がキラキラしてる気がする!感じ方の違いかな?そういうのも確かめてみたくて!1つ1つ!こうして写真に撮りながら、焼きつけておきたいの。みんなのことも、ずっと忘れないように…。」
琥珀は海を眺めながら、「瞳美はいつか、帰りたいの?60年後に。」と突然聞いた。瞳美は唐突な質問に驚き、すぐに答えることが出来なかった。
その頃、葵は将に頼まれて猫じゃらしで猫の気を引き、その間に将は猫の写真を撮ろうとタイミングを計っていた。しかし上手くいくかと思った矢先、猫が他の事に気を取られてその場を走り去ってしまい、猫の写真撮影は失敗してしまった。
がっかりする葵と将の背後では、胡桃があさぎの腕を引っ張り、将の所に連れて行こうとしていた。
胡桃「ほーらー!早く早く!2人で撮ってあげる!」
あさぎ「いいですいいです!」
あさぎはその場で踏ん張り、胡桃から腕を振りほどこうとしていた。
胡桃「今のうちだよ!?文化祭が終わったら、3年は引退なんだよ!?」
胡桃の言葉を聞いたあさぎは、顔を俯けてしまった。
そんな胡桃とあさぎの会話が繰り広げられていることに気づかず、将は「なぁ…、もうすぐ帰んのかな、瞳美。」と突然話を切り出し、葵は「えっ…。」と驚いて将の方を見た。
将「そんな話、琥珀がしてたから。」
葵「へぇ…。」
将「お前は平気なの?」
葵「しょうがないだろ。瞳美には、瞳美の事情があるだろうし。」
将「カッコつけなくていいよ。」
葵「つけてないし。」
将「つけてんじゃん。」
葵「つけてない。」
将「瞳美がいなくなんのは、みんな嫌だろ。俺だってそうだよ。色が見えないって話、聞いた時はすごいびっくりして…、ショックだった。言えずに辛かったんじゃないかって。あいつには、笑っててほしい。せっかく、仲良くなったんだから。」
葵は「うん…。」と言ったきり何も言えず、将と葵の会話が聞こえていた胡桃とあさぎは出て行くことが出来なくなって、塀の影に隠れていた。すると胡桃とあさぎの背後から「そぉ~だよね~。」と千草の声が聞こえ、胡桃とあさぎは驚いて千草の方を振り向いた。
その時、「ねーねー、みんなー!」という琥珀の声が聞こえた。みんなが琥珀の方に行くと、琥珀の足元にはたくさんの猫が集まっていた。
琥珀「ほらほら見てー!」
千草「何これ、すごい!」
あさぎ「これ、魔法?」
琥珀「そうそう!ちょっとだけ、写真用に!」
猫じゃらしで猫をおびき寄せようとしていた葵は、手に持ったままの猫じゃらしを見ながら「負けたな…。」と思わず呟いた。
将「シャッターチャンスじゃん!」
瞳美「あ、あの…、私が!」
瞳美がカメラを向けると、みんなは猫と戯れながら笑顔を見せた。瞳美が撮った写真には、笑顔の魔法写真美術部の部員たちが写っていた。

時間魔法の欠点

あさぎのカメラが壊れてしまい、琥珀が時間魔法で直した。

瞳美は部室で、将に教わりながらパソコンで写真の画質の調節をしていた。
将「写真をどういう仕上がりにしたいのかは、自分にどう見えてるか、自分がどう見たいかで変わってくる。」
瞳美「自分が…?」
将「うん。明度やコントラストを調整すると、写真の仕上がりも大きく変わる。試しにやってみようか。」
瞳美「はい!」
将「瞳美の写真、前とイメージ変わったよな。人物写真が増えたせいかもだけど。」
瞳美「そうですか…?」
将「うん、初めは光なんかいらないって思ってるような写真が多かった。でも、最近は光を感じる写真が増えた。」
瞳美「変わったのかな、私…。」
将「俺は今の方が好きだよ。楽しそうに見える。すごく。」
将は思い詰めたような表情を浮かべて瞳美の顔を見て、「瞳美。」と呼びかけた。瞳美は「何ですか?」と将の顔を見たが、将はふいに視線を瞳美から逸らすと「何でもない。」と返事した。
将「なんか俺に手伝えることがあったら、いつでも言って。」
瞳美は将の様子に気づくことなく、「ありがとうございます。」と言った。
その時、千草とあさぎ、胡桃が何かを話しながら部室に入ってきた。あさぎのカメラが動かなくなってしまい、直せないかと試行錯誤しているのだ。
千草「ねぇねぇ部長、ちょっとあさぴょんのカメラ見てあげてよ。」
胡桃「外で撮影してたら、いきなり電源が落ちちゃって。」
将「バッテリーは?」
あさぎ「充電したばかりでした。」
将「うーん…起動しないなぁ。基盤が壊れたのかも。」
胡桃「うわ、マジか…。」
将「帰ってからおじさんに見てもらえよ。直せるかどうか分かんないけど。」
あさぎ「そうします…。あぁ、ショック…。」
すると「オホン!ちょっと試してみていい?」と琥珀が手を差し出し、他のみんなはキョトンとした表情をする。
琥珀はあさぎのカメラを机の上に置いて両手をかざし、「ひとねてな。遥けき流れ、照らせよ光。この世を導く理と法よ、我に力を貸したまえ。我が手の中の、時よ戻れ!」と呪文を唱えると、青い光が迸った。
光が収まり、琥珀は「これで1回、確かめてみて。」とあさぎに言った。あさぎが試しにカメラの電源を入れると、問題なく起動し、写真も撮ることが出来た。みんなは驚いた。
将「すごいな琥珀!」
琥珀「まぁねー!それほどでもあるよ。」
あさぎ「嬉しいです…。ありがとう、琥珀ちゃん!」
あさぎは笑顔を見せ、琥珀は嬉しさを感じた。

「ここにいたい。」と言う瞳美と、魔法で人を幸せにすることは難しいと感じてしまった琥珀。

部活が終わり琥珀が家に帰りつくと、玄関に置かれていた薔薇が枯れていた。それは、琥珀が時間魔法で蕾に戻したはずの薔薇だった。琥珀は自分の時間魔法が未熟だったことに気づき、がっかりしてしまう。そこへ柚葉が通りかかり、「おかえり。あら、もう枯れちゃったのね。」と声をかけた。
琥珀「おばあちゃん!」
柚葉「もう1度花が咲くまで持ってくれたらよかったんだけど…。残念ね。」
琥珀「私の魔法…、失敗したの?」
柚葉「私にも分からないわ。」
琥珀「これじゃあ…、瞳美を未来に帰すことなんて…。」
暗い表情を浮かべる琥珀に、柚葉は近づいた。
柚葉「未来のあなたは、どうして瞳美が帰る方法を手紙に書かなかったと思う?今の琥珀なら、自分たちで解決できるって分かってて、あえて書かなかったんじゃないかしら。きっと、大丈夫よ。」
琥珀は急いであさぎに連絡し、待ち合わせ場所を決めて家を出た。先にあさぎが到着しており、「琥珀ちゃん!」と呼びながら手を振った。
琥珀「大丈夫だった!?こんな時間に呼び出しちゃって…。」
あさぎ「全然、平気です!それよりこれ…。」
あさぎは部活の時に琥珀に直してもらったカメラを琥珀に見せた。
あさぎ「琥珀ちゃんに言われて確かめてみたら、また故障してました。」
琥珀は「見せてくれる?」と言ってカメラを受け取り、操作してみた。やはりカメラは起動しなくなっていた。琥珀はあさぎにカメラを返しながら、「ごめんね…、力不足で。」と謝った。
あさぎ「いえ、全然!修理に出せば大丈夫って、お父さんも言ってましたし。それより、よく分かりましたね!琥珀ちゃん予言者みたいだなって、家族もびっくりしてて…。」
琥珀はいつもの明るい雰囲気ではなく、真剣な悩みを抱えている表情で、あさぎの話を聞いていた。
次の日、瞳美が撮った写真をみんなで見ていた。
あさぎ「瞳美ちゃんの写真、いいですね。」
胡桃「私もこれ、すごい好き。」
将「千草より上手いよな。」
千草「えぇ~…?俺もそう思う。」
将「もう立派な写真部員だな、瞳美。」
瞳美「はい…。」
胡桃「魔法写真美術部員、だよね?」
将「こだわるなぁ~。」
胡桃「あたぼうよ~。」
瞳美と琥珀は、一緒に写真を専用のアルバムに収めた。瞳美はふと、「みんなと一緒なら、いつかモノクロじゃない写真も撮れるかな。」と呟いた。
琥珀「えっ…?」
瞳美「琥珀に言われてから、ずっと考えてたの。未来に帰りたいのかどうか。ここにいたいな…。」
写真を見ながら微笑んでいる瞳美を見て、琥珀は切なそうな表情を浮かべ、「私は…、魔法でみんなを幸せにしたい。でも…、魔法で人を幸せにするのは、本当に難しい。」と思いながらペンダントにつけているアズライトを握りしめた。

「色づく世界の明日から」第8話『ほころびのカケラ』の感想・考察

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写真の腕を上げるため、瞳美は将にアドバイスを求め、将は瞳美に一緒に撮影会に行くことを提案する。休日に様々な名所を巡った2人が帰り道につこうとした時、将は瞳美に大胆な告白をした。戸惑った瞳美はその場から逃げ出し、次の日から将を避けてしまう。将の告白をきっかけに瞳美と将、あさぎ、葵の間の恋模様には大きな変化が訪れる。 今回は「色づく世界の明日から」第9話『さまよう言葉』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

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色づく世界の明日から(第1話『キミノイクベキトコロ』)のあらすじと感想・考察まとめ

幼い頃に色覚を失ってしまった高校2年生の少女・月白瞳美は、魔法使いである祖母から「高校2年生の私に会いに行きなさい。」と突然伝えられ、時を遡る魔法をかけられる。瞳美が辿り着いたのは、瞳美が生きていた時代から60年前に当たる西暦2018年の長崎だった。長崎の街を迷っていた瞳美は、南ヶ丘高校の生徒に偶然出会い、当時の祖母の実家に行くことができた。 今回は「色づく世界の明日から」第1話『キミノイクベキトコロ』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

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有頂天家族2(The Eccentric Family 2)のネタバレ解説まとめ

「有頂天家族2」とは、「森見登美彦」による小説作品「有頂天家族」シリーズ2作目をアニメ化した作品。2007年に小説「有頂天家族」が発売、2013年に第一期がアニメ化。2015年に小説「有頂天家族 二代目の帰朝」が発売、2017年に「有頂天家族2」としてアニメ化。主人公で狸の「下鴨矢三郎」は、天狗の息子「二代目」と出会う。二代目はヒロイン「弁天」と険悪な仲になり、矢三郎たち狸も巻き込まれていく。

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有頂天家族(The Eccentric Family)のネタバレ解説まとめ

2013年に放映されたアニメ。 原作は『四畳半神話大系』、『夜は短し歩けよ乙女』の森見登美彦。3部作となる予定の「たぬきシリーズ」である。キャラクターデザインは『さよなら絶望先生』の久米田康治。 2013年には漫画化、2014年には舞台化された。 豪華なキャストと丁寧な描写で根強いファンがついており、2017年4月9日より第2期である『有頂天家族2』が放送開始する。

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SHIROBAKO(シロバコ)のネタバレ解説まとめ

2014年10月~2015年3月に放映された日本のオリジナルテレビアニメーション作品。P.A.WORKS制作、監督は水島努。同じ高校のアニメーション同好会でアニメを作っていた、あおい、絵麻、しずか、美沙、みどりが、いつか共にアニメを作るという夢を抱えながら、それぞれの道で懸命に奮闘するアニメーション業界の日常を描いた群像劇である。全24話。

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花咲くいろは(花いろ)のネタバレ解説まとめ

『花咲くいろは』とは、P.A.WORKS制作による日本のオリジナルテレビアニメ作品、および、これを原作としたメディアミックス作品。舞台は石川県湯乃鷺温泉街。祖母が経営する温泉旅館「喜翆荘」に住み込みの仲居として働くことになった松前緒花が個性的な従業員に囲まれながらも、様々な経験を通して成長をしていく。

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Angel Beats!(エンジェル ビーツ)のネタバレ解説まとめ

Key所属のシナリオライター「麻枝准」が原作・脚本を手掛けた作品。 2010年にTBS系で放送された、全13話のアニメオリジナル作品である。 死後の世界の学園を舞台とし、「人生」をテーマとした青春アニメ。 テストや球技大会などの日常的な学園生活、銃火器や刀剣を用いた戦いを描く非日常な生活、登場人物の送った生前の理不尽な人生、この3つを柱にストーリーが展開されていく。

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Charlotte(シャーロット)のネタバレ解説まとめ

「Angel Beats!」に続く、Keyにより制作されたオリジナルアニメ作品。 主人公「乙坂 有宇」の成長と人間模様に焦点があてられており、思春期の真っただ中にいる「完全ではない特殊能力」を持つ仲間とともに、彼らの前に立ちふさがる残酷な運命に対して抗っていく物語である。 2015年に全13話が放送され、翌年にOVAがリリースされた。

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Angel Beats!(エンジェル ビーツ)の名言・名セリフまとめ

「Angel Beats!」は、P.A.WORKS制作によるテレビアニメ作品。 主人公「音無結弦」が目覚めると、そこは死後の世界だった。そこで出会った「仲村ゆり」に理不尽な人生を強いた神への復讐を目的とする「死んだ世界戦線」へと誘われる。音無は戦線の一員として、「天使」と呼ばれる少女と戦いを繰り広げる日々が始まる。 青春コメディ要素もありながら、人生に言及する重みのある名言を多く残す。

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