Shall we ダンス?(Shall We Dance?)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Shall we ダンス?』とは、周防正行監督・脚本による1996年製作の日本映画。社交ダンス教室を舞台としたハートフルコメディ。日本アカデミー賞独占をはじめとして数々の映画賞に輝き、海外においても19ヵ国で公開され高い評価を得た。平凡な中年サラリーマンの男性が、電車のホームから見かけた社交ダンス教室の美女に魅せられダンスを習い始め、ダンスをきっかけに見失っていた自分自身や生きる情熱を取り戻していく姿を描く。

杉山千景(すぎやま ちかげ/演:仲村綾乃)

正平と昌子の一人娘で中学生。
いつも真面目な父・正平が部屋でおかしな動きをしているのを目撃し、「パパやっぱり変」と母の昌子に告げ口する。
東関東アマチュアスポーツダンス大会を観戦し、初めて見る父の華麗なダンスに興奮。つい「お父さん頑張って!」と応援した声が、来ている筈が無いと思っていた正平の心を乱し、アクシデントを引き起こすきっかけとなってしまう。その後、ダンスを辞めて意気消沈した父に「お父さんのダンス素敵だった。踊って!」と言って両親にダンスを踊らせ、二人のギクシャクした心情を修正するきっかけを作る。

三輪徹(みわ とおる/演:柄本明)

三輪探偵事務所の所長でベテラン探偵。
飛び込みで夫の素行調査を依頼しに来た正平の妻・昌子から事情を聞き、翌日から正平を尾行する。
正平が舞を食事に誘った際に振られた現場を目撃して、後日、昌子に「ご主人はダンス教室に通っているがそれ以外は何事もなく、浮気もない。奥さんに言わなかったのは単に恥ずかしいからで、ダンスもすぐに飽きるだろう」と探偵の感と男としての感を交えた答えで調査結果を報告。だがなおさらダンスに打ち込み始めた正平を不思議に思いながら彼に興味を示し、昌子から頼まれもしないのに独自で正平を調査しているうち、いつしか自分もダンスに入れ込み始める。

服部藤吉(はっとり とうきち/演:徳井優)

岸川ダンス教室で正平と一緒にグループレッスンを受講する中年男性。
ダンス好きの妻をあっと言わせたいために秘密特訓という理由でダンスを始めた。
小柄でメガネでおしゃべり好き。多少ダンスの心得があるため、全くの初心者である正平や田中にアドバイスしたりもする。
東関東アマチュアスポーツダンス大会では、妻とペアを組んで出場する。

田中正浩(たなか まさひろ/演:田口浩正)

岸川ダンス教室で正平と一緒にグループレッスンを受講する若い男性。
糖尿病で医者に勧められダンスを始めた。太っていてかなりの汗っかきであるため、豊子と一緒に踊った際に彼女から嫌がられた。
東関東アマチュアスポーツダンス大会では、服部から姪の女性を紹介されペアを組んで出場する。

田村たま子(たむら たまこ/演:草村礼子)

岸川ダンス教室でグループレッスンを担当する女性教師。通称は「たま子先生」。
高齢だが独身で、週末にはダンスホールでアルバイトをしている。
教室に初めて訪れた正平にグループレッスンを薦め、東関東アマチュアスポーツダンス大会に豊子とペアを組んで出場するよう正平に薦めた人物でもある。ダンスを始めたきっかけは映画『王様と私』を観て感動したからで、正平には「ダンスはステップではなく楽しく踊ればいい」とアドバイスする。

岸川良(きしかわ りょう/演:森山周一郎)

舞の父親、岸川ダンス教室の経営者にして元全日本チャンピオン。
ブラックプールでパートナーに裏切られたと思い込み傷心しながら帰国した舞を、何とか立ち直らせようとするが逆に口論となってしまう。
舞のさよならダンスパーティーでは、華麗なダンスを見せていた。

倉高健(くらたか けん/演:宮坂ひろし)

マッチョな男性ダンサー。
ダンスホールで青木のパートナーの女性を奪ってペアを組む。
東関東アマチュアスポーツダンス大会にも出場するが、青木ペアを妨害し失格となり、ペアの女性から平手打ちを受ける。

平山真一(ひらやま しんいち/演:峰野勝成)

三輪探偵事務所の所員。
三輪の助手として正平の素行調査に同行する。岸川ダンス教室に雑誌記者と名乗って一人で乗り込んだ時には、豊子にダンスの相手をさせられそうになった。素行調査依頼が終了してからもずっと正平を追う三輪に呆れながらも、東関東アマチュアスポーツダンス大会観戦にまで付き合っていた。

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