機動戦士クロスボーン・ガンダム(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『機動戦士クロスボーン・ガンダム』とは、『月間少年エース』1994年12月号から1997年3月号にかけて連載された漫画作品。『ガンダムシリーズ』の中でも『クロスボーン・ガンダムシリーズ』と呼ばれるシリーズの第一期作品である。
交換留学生として木星圏を訪れたトビア・アロナクスは、地球圏侵攻を目論む木星帝国、そしてそれを阻止せんと戦う宇宙海賊軍の存在を知る。宇宙海賊軍の一員となったトビアは、木星帝国の野望を阻む大きな力へと成長していく。

宇宙海賊軍のエースパイロット。28歳。その正体は、かつて貴族主義を巡る戦争(機動戦士ガンダムF91)で名を馳せた若き英雄、シーブック・アノーその人である。
恋人のセシリー・フェアチャイルドが自らの名を捨て、宇宙海賊軍の旗印としての名前であるベラ・ロナを名乗り始めた頃、彼もまたこの偽名を使い始めた。大義のために偽りの自分を演じることとなったセシリー(ベラ)に、同じく偽りの自分として付き合うための名前なのではないかと作中で語られている。
自他共に認める宇宙海賊軍のトップエースであり、敵地への潜入、諜報、反乱分子の監視からジャガイモの皮剥きまでこなす組織の要。弟分としてトビアに目をかけ、後々に至るまで様々な形で彼を導く存在となる。
地球圏での戦いで撃墜され大気圏に落下し、「理論上可能」だとされるものの歴史上誰も試したことのないビームシールドによる大気圏突入を決行。右手を失うも一命を取り留め、木星帝国との決戦までを宇宙海賊軍の中核として敢然と戦い抜いた。

ベラ・ロナ(CV:冬馬由美)

宇宙海賊軍の統領。28歳。かつて貴族主義を掲げて戦争を起こしたマイッツァー・ロナの孫娘だが、本人はその事実も自身の本名も知らず市井のパン屋の娘セシリー・フェアチャイルドとして育てられた。シーブックと名乗っていた頃のキンケドゥとは高校の同級生で、互いに憎からず想う間柄だった。
貴族主義を巡る戦争終結後、木星帝国の存在と野望を知り、再びベラ・ロナを名乗り戦力を集めて立ち向かう。そのために貴族主義を利用してはいたが、本人はこの思想を真っ向から否定していた。
普段は帆船を模した宇宙戦艦マザー・バンガードのブリッジから凛々しく指揮を出す一方、内心では身勝手と知りつつも作戦行動中のキンケドゥのことを常に案じていた。
最後の決戦の後、ベラ・ロナを名乗る必要がなくなった彼女は、同じくキンケドゥでなくなった想い人と共に戦場を離れていった。

ザビーネ・シャル(CV:梁田清之)

宇宙海賊軍のMSパイロット。35歳。冷静沈着かつ武人肌な人物で、キンケドゥと並ぶ凄腕。貴族主義を巡る戦争時は彼と敵対する立場にあり、ライバルとして幾度となく刃を交えた。
表向きベラに従っているものの、彼が忠誠を誓っているのはベラではなく、彼女が建前上掲げている貴族主義である。その復権のためベラを利用しようと考えており、キンケドゥからは獅子身中の虫と警戒されていた。
その懸念は現実となり、地球圏に向かう旅の途中でマザー・バンガードを制圧。ベルナデットを手土産に木星帝国へと寝返り、その力で貴族主義の理想を実現しようとした。
トビアの活躍で反乱が失敗に終わると、キンケドゥとの再戦を期して木星帝国に投降。しかしそこで凄惨な拷問を受け、以後は狂気を孕んだ言動を繰り返しキンケドゥとの決着に固執するようになった。
一度はキンケドゥを撃墜するも、死の縁から蘇った彼と最終決戦にて再び対戦。長き因縁に今度こそ終止符を打たれる。両者は互いに警戒し半ば敵視する関係ではあったが、同時に戦士としての絆もあった。

ウモン・サモン(CV:宮澤正、田中和実)

宇宙海賊軍のMSパイロット。50年以上も昔の一年戦争時代から戦い続けた古参兵。その技量は確かで、キンケドゥ不在の時はクロスボーン・ガンダムを預けられるほどに信頼されている。
その来歴に比較して性格は軽くお調子者で、ややスケベな一面も。気さくに話せる相手としてトビアにアドバイスしたり、相談に乗ったりと精神面でも仲間をサポートした。

ヨナ(CV:滝田樹里)

宇宙海賊軍のMSパイロット。女性。
操縦技術はそこそこ程度だが肉弾戦には強く、敵兵と格闘して制圧する場面が幾度となく描かれた。
ウモンとは祖母の代から付き合いがあり、よくからかわれている。

ジェラド(CV:森貞文則)

宇宙海賊軍のMSパイロット。男性。ナイフ投げの名手。
MSパイロットとしての技量はキンケドゥや急成長したトビアには及ばず、しかしそれを自然に受け入れて彼らの援護に回った。
ウモン、ヨナ共々最終決戦を生き残り、トビアと共に宇宙へと上がった。

オンモ(CV:根谷美智子)

宇宙海賊軍の補給艦リトルグレイの女艦長。元はクロスボーン・ガンダムの製造元である軍事会社サナリィの技術者で、今でも各地にファンが多い愛嬌溢れる女性。
ベルナデットの密航を見抜けなかったりと、非正規とはいえ軍事組織の人間としては隙が多い。

木星帝国(ジュピター・エンパイア)

クラックス・ドゥガチ(CV:永井一郎、麦人)

木星帝国総統。全身に謎のチューブを取り付けられた百歳近い老人で、謎の液体に満たされた巨大な水槽の中に座り込む異様な姿をしている。
それもそのはず、これは本人の人格をバイオ脳にコピーした存在で、人間に見える部分は機械仕掛けの人形である。ドゥガチはこれを九体用意し、自身の影武者としている。
圧政を敷いて木星帝国を統べる独裁者だが、水も空気も自分たちで作り出すしかない木星圏ではある意味必要悪でもあり、その手腕で生涯を懸けて木星帝国を築き上げた。
しかしそれが地球圏の人間からすれば“取るに足らないもの”であることを、妻との政略結婚を経て思い知らされ、“自分の人生を懸けた仕事を否定する地球の存在そのものを、自分(木星)の力で消滅させる”という妄執としかいいようのない野望に取り付かれる。
地球の資源を得るため、あるいは地球を滅ぼし恒久の平和を実現するためと周囲を偽りつつ、木星帝国の主力を率いて地球圏に侵攻。大量の核ミサイルで地球を死の星にせんと目論んだ。
最後はトビアに敗れて重傷を負い、今わの際に地球が燃え尽きる幻を見て喜悦に酔うが、「たとえ幻でもあなたにそれを見せるわけにはいかない」とキンケドゥの手によりとどめを刺された。

ベルナデット・ドゥガチ

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