ソードアート・オンライン アリシゼーション(第7話『剣の学び舎』)のあらすじと感想・考察まとめ

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キリトとユージオはルーリッドの村を出て央都セントラルに着き、北セントリア帝立修剣学院で剣士になるために学ぶ日々を送っていた。キリトが側付きとなった学院次席のソルティリーナは、キリトの剣術にまだ見せていない強さがあると見抜き、キリトは彼女の卒業までにまだ見せていない技を見せると約束する。
今回は「ソードアート・オンライン アリシゼーション」第7話『剣の学び舎』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「ソードアート・オンライン アリシゼーション」第7話『剣の学び舎』のあらすじ・ストーリー

修剣学院での日々

2

リーナ(ソルティリーナ)先輩(左)とユージオ(中央)とキリト(右)

キリトとユージオがルーリッド村を出て2年が経過し、2人は央都セントリアにある北セントリア帝立修剣学院へ無事に入学し、修行の日々を送っていた。
ある安息日の日、キリトとユージオは街に出かけ、歩きながら会話をしていた。
キリト「しっかし早いもんだな。ルーリッド村を出てからもう2年か。」
ユージオ「うん。本当に色々あったもんね。2年前、ザッカリアの街に着いて、農場に住み込みで働かせてもらいながら剣の腕を磨いたり、剣術大会で優勝してザッカリアの衛兵隊に入隊したり、更にこうやって央都まで来て修剣学院に入れるなんて。未だに夢なんじゃないかって思うことがあるよ。」
キリト「おいおい。もう学院の寮に入って1年も経つんだぜ。そろそろ慣れても良いんじゃないか?」
その時、1人の女性が「キリト?」と声をかけてきて、女性の方を見たキリトは「リーナ先輩!」と驚いた声を上げた。キリトとユージオは初等修練士(修剣学院の2年生。)の中でも10位以内の成績だ。10位以内の成績の者は、上級修練士(修剣学院の最終学年である3年生のこと。)で成績が10位以内の先輩の側付き(上級練士の身の回りの雑用を片づけたり、特別に1対1で剣術の指導を受ける役目のこと。上級練士の命令は禁忌目録に違反しない限り絶対に守らなくてはならないが、その代わり掃除などの初級練士に課せられる雑用が特別に免除される。)になる決まりだ。キリトとユージオもそれぞれ上級修練士の側付きになっており、キリトはリーナ先輩と呼ばれている上級修練士・ソルティリーナ・セルルトの側付きなのだ。
キリトとユージオはリーナ先輩の元に駆け寄ると、2人で声を揃えて「おはようございます!」と挨拶をした。
リーナ「おはよう。そっちの君は、ユージオ君…だったかな?」
ユージオ「あ、はい!」
キリト「リーナ先輩は何の用事で?」
リーナ「実家に帰っていたのだが、買い出しを頼まれてな。」
ユージオ「お…お手伝い致しましょうか?」
リーナ「君がか?君はゴルゴロッソ・バルトー殿の側付きだろう?」
ユージオは「出過ぎたことを…失礼しました!」と言いながら、リーナに頭を下げた。するとリーナはからかうような表情を浮かべてキリトの方に顔を向け、「それに、名乗り出るなら私の側付きが先に言うべきじゃないか?」と冗談めかした口調で言った。キリトは苦笑いを浮かべながら頭をかいた。
リーナ「全く…気持ちはありがたくもらっておくよ。だが、大した物は買わないから大丈夫だ。折角の安息日ぐらい、仕事を忘れて良いんだぞ?と言っても、その仕事ももうすぐ終わるのか。私たちは卒業だからな。」
キリト「もっと色々教わりたかったです。」
リーナ「そう言ってもらえると、先輩冥利に尽きるよ。」
キリトとユージオは2人揃って改めてリーナに頭を下げ、「明日からもよろしくお願いします!」と声を張り上げた。リーナは2人に微笑んで「…ああ。」とだけ返すと、買い物に行くためにその場を去った。
リーナの姿が見えなくなると、キリトとユージオは会話を再開した。
キリト「何でそんなに緊張してるんだ?」
ユージオ「だって、ソルティリーナ先輩すごく綺麗だし、何だか迫力あるからさ。」
キリト「確かにな。稽古で手合せする時の緊張感は凄まじいぜ。」
ユージオ「ゴルゴロッソ先輩もすごい気迫だよ。僕、まだゴルゴロッソ先輩から一本も取れたことないんだよね。」
キリト「俺も。リーナ先輩の強さたるや、あれで次席だとか。」
ユージオ「首席のウォロ先輩はどんなに強いんだろう。」
そんなことを話しながら、安息日の午後は過ぎて行った。

3

北セントリア帝立修剣学院の初等練士寮。

その日の夜、初等練士(修剣学院の2年生の生徒のこと)寮の自分のベッドの中で、キリトは2年間の間にこの仮想世界について得た情報を頭の中でまとめていた。
キリト「2年間過ごして分かったことは、この世界のメカニズムは単純な数値だけでは測れない、ということだ。自分で確認できるステータスは天命とオブジェクトコントロール権限、システムコントロール権限の3つだけ。オブジェクトコントロール権限の数値が低いと、クラスの高い武器は持ち上げることさえ難しい。逆に、数値を大きく上回れば、嘘のように軽くなる。システムコントロール権限は、神聖術の操作に関わっている。レベルが低い者は簡単な術しか使えないが、こちらもレベルを上げれば高位の神聖術を使えるようになる。このあたりは普通のゲームと変わらない。そして何よりも重要で、かつSAOやALOにはなかったシステム。それはイメージ力がパラメーターに大きく影響するということ。勝てるという自信や自負を強く持つことで、個人の力は何倍にも増幅する。リーナ先輩の強さの理由はそれだ。幼い頃からずっと剣の英才教育を受けてきた負けないという自信。これはつまり、誰よりも強いイメージ力を持てれば、世界の理さえも書き換え可能になるということに…。」
そこまで考えたキリトは眠気に負けて、いつの間にか眠りの世界に落ちていた。

ソルティリーナとの稽古

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北セントリア帝立学院の上級修練士寮にある修練場。

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キリトとリーナの稽古。

後日、キリトは上級修練士寮の修練場で、リーナから剣の指導を受けていた。リーナの剣技は剣と鞭を使った二刀流・セルルト流で、キリトは善戦したが剣を弾き飛ばされてしまった。
キリト「さすがです、リーナ先輩。」
リーナ「お前も成長したな、キリト。」
キリト「いえ。まだまだです。」
リーナ「謙遜するな。お前にはまだ、私に隠している力があるはずだ。1年前、お前を側付きに指名したのは、剣風に似たものを感じたからだ。だが、自分の剣術が未熟だったことを、この1年で思い知ったよ。」
キリト「リーナ先輩は強いです!結局、稽古では先輩に1度も勝てませんでしたし…。」
リーナ「私も2年間、1度も奴を凌駕し得なかった。」
キリト「首席のウォロ・リーバンテイン先輩のことですか?」
リーナは俯いて自分の右手を見ながら、キリトに打ち明けた。
リーナ「ああ。正直に言おう。私はウォロと相対すると、竦んでしまうのだ。どれほど修練しても、奴の剛剣を受け切れるという確信を我が身に宿すことができない…。」
リーナは顔を上げてキリトを正面から見詰め、はっきりとした声で言った。
リーナ「だが、お前が私に勝てない理由は違う。アインクラッド流には、私に見せていない先があるのだろう?知りたいのだ。明後日の卒業前に、お前と言う剣士の全てをな。」
キリトは自分が持っていた木剣を見て「この木剣じゃ…。」と考えていたが、何かを思いついた様子でリーナの顔を見返した。
キリト「分かりました。でも、すみません。1日だけ待ってください。明日、必ずお見せします。俺が使える最高の技を!」
リーナ「明日は安息日だ…。稽古は禁じられてるぞ。」
キリト「け、稽古じゃないです!え~と…あ!卒業祝いですよ!贈り物なら、安息日でも問題ないでしょう…?」
リーナ「剣技が贈り物などという話、聞いたこともない。だが、ありがたく受け取ろう。」
その日の稽古は終わり、キリトは初等練士寮に戻った。

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アズリカ先生。

キリトは寮に戻り、入り口近くに寮長であるアズリカが近くにいないことを確認すると、足音を立てないようにしながら、こっそりと食堂に行こうとした。しかし、アズリカはキリトから見えない死角に立っており、わざと咳払いをしてキリトに自分の存在を気づかせた。
キリトは慌ててアズリカに身体ごと向き直り、正式な敬礼をした。
キリト「キリト初等練士、ただいま帰着しました!」
アズリカ「刻限から38分遅れてるようですが。」
キリト「指導役、ソルティリーナ・セルルト上級練士より、指導時間の延長を指示されましたので…。」
アズリカ「修練士の指導を受けるのは側付き剣士の義務ですから、やむを得ないでしょう。しかしあなたはそれを、門限破りの許可証だと思っているのではありませんか?」
キリト「い…いやだなぁ、アズリカ先生。俺の目標は、ただひたすら剣技の練達ですよ。門限破りはあくまで付随的な結果です…。」
アズリカは「ふぅ…。」とため息を吐くと、「あと17分で食事の時間です。遅れないようにしなさい。」と告げてキリトを解放した。

7

ライオス(左)とウンベール(右)。

キリトが食堂に行ってユージオと並んで夕食を食べていると、後ろの席で夕食を食べている初等修練士のライオスとウンベールの会話が聞こえてきた。
ウンベール「全く羨ましい話ですな、ライアス殿。我らが汗水たらして掃除した食堂に、後から悠々とやって来てただ食べるだけとは。いや本当に羨ましい。」
ライオス「まあそう言うな、ウンベール。側付き練士の方々にもきっと、我らには窺い知れぬ苦労があるのさ。」
ウンベール「フフ。それもそうですな。側付きは指導生に言われるがまま、何でもしなくてはならないそうですからなあ。」
ライオス「わざわざ貴族出身者以外を側付きにするような奇特な方々だ。さぞ珍妙な指示が出るのだろう。」
ライオスとウンベールは上級貴族出身で、平民出身のユージオとキリトのことを見下しており、ことあるごとにバカにしていた。また2人は上級修練士に雑用の指示をされることを嫌がり、試験でわざと実力を発揮せずに10番以下の成績を取り、側付き練士になることを避けていた。
今回の会話をわざとキリトとユージオに聞こえるように言ったのも、2人への嫌がらせの1つである。そのことを分かっているユージオは、顔をしかめたキリトの方に身体を傾け、「相手にすることないよ、キリト。」と囁いた。そして「そういえばキリト、畑はどんな感じだい?」と言って話題を変え、キリトの気を紛らわせようとした。キリトもユージオの気遣いを感じ取り、明るい声で答えた。
キリト「かなり良い感じになってきてるぜ。卒業式までには、バッチリ間に合うはずだ。」

9

キリトとユージオは、キリトが育てている花の成長を確認している。

夕食後、キリトは学院の庭で許可をもらって花を育てている植木鉢の様子を見に行き、ユージオもキリトに着いて行った。
ユージオ「随分育ったね。もう蕾が膨らんできてるじゃないか。」
キリト「ここまで3回失敗してるからな。今度こそ咲いてくれると良いけど…。」
ユージオ「リーナ先輩の卒業祝いに自分で育てた花を贈ろうとするなんて、意外だったよ。しかし2年も一緒にいるのに、キリトにこういう趣味があるとは知らなかったなあ。」
キリト「ああ、俺も知らなかったよ。」
ユージオ「もしかしたら、記憶が戻る前兆なのかもしれないね。」
キリト「お…?そ、そうだな…。」
記憶喪失という設定を忘れていたキリトは、慌ててユージオに話を合わせた。その様子を誤魔化すように、キリトは「俺、水を持ってくるよ。」と言って立ち上がった。しかし、ユージオが「ねぇキリト。もし記憶が全部戻ったら、どうするんだい?」と言った時に思わずキリトはその場に立ち止まり、ユージオの方を見た。
ユージオは俯いて心細そうな表情を浮かべて、言葉を続けた。
ユージオ「キリトが整合騎士を目指したのは、僕の目的に付き合ってくれてるからだろう?公理教会に連行されてしまったアリスを探すっていう…。でも、記憶が戻ったら故郷に…。」
キリトはユージオの背中を手でポンと叩き、隣に座ってユージオに言い聞かせた。
キリト「例え記憶が戻っても、俺は帰らないよ。俺は剣士だった。それだけは、確かだと思う。剣士なら、整合騎士を目指すのは当たり前だろう?」
ユージオ「僕は…弱い人間なんだ。キリトと出会わなければ、今もまだ毎日毎日1人で斧を振ってたと思う。天職を言い訳にして、本気で村を出ようともせず…。この学院に入れたのも、キリトが僕を引っ張ってくれたおかげなんだ。それなのに…僕は今、記憶が戻っても故郷に帰らないって言ってくれたことに、凄くホッとしてるんだ…。」
ユージオは両手を膝の上でギュッと握りしめ、言葉を絞り出すように本音を打ち明けた。そんなユージオに、キリトは呆れた様子で返事をした。
キリト「あのな、言っておくけど、俺だって1人じゃとても央都までは来れなかったんだからな。道も分からなけりゃ記憶も怪しいし、何より1シア銅貨1枚も持ってなかった。俺が今この学院にいられるのは、2人だったからだよ。」
キリトは立ち上がって、ユージオに右手を差し出しながら言葉を続ける。
キリト「これからだってそうだ。2人で力を合わせなきゃ。1人で頑張ろうなんて考えるのは、整合騎士になってからでも遅くないだろう?」
ユージオは微笑みながらキリトを見て、「…そうだね。」と答えてキリトの手を取り、立ち上がった。
ユージオ「そのために、まずは修剣士検定試験で10人以内の成績を取らないと。」
キリト「俺、神聖術が少し怪しんだよな~。部屋に戻ったらちょっと教えてくれよ。」
ユージオ「いいよ。何なら、明日の安息日も1日付き合うよ。」
キリト「あ。そういや明日は…。」
ユージオ「ああ!そういえば…。」
キリト「ああ。あれが出来上がる日だ。」
ユージオ「楽しみだね~。」
キリト「なんたって1年も待ったんだからな。早く使いたいぜ!」
楽しげな雰囲気になったキリトとユージオだったが、そんな2人にライオスとウンベールは2階の窓から冷ややかな目線を注いでいた。

ギガシスターの枝から作られた剣

10

一番右にいるのがサードレ。

11

キリトの剣。

次の日の安息日、キリトとユージオはサードレという金細工師が経営する金細工店にいた。サードレは怒った様子でキリトに怒鳴りつけてた。
サードレ「見ろよ!この有様を!この砥石は3年使えるはずが、たった1年で6つも全損してしまったわい!」
キリトはサードレのあまりの剣幕に、「あ…ほんとすいません。」と言って咄嗟に頭を下げた。
サードレ「あの枝ときたら、どんなに力を込めようとわずかしか削れん。儂がこの一振りにどれだけ時間を費やしたと思っとるんじゃ!」
サードレが言う「あの枝」とは、ギガシスターの根元から少しだけ切った枝のことだ。ユージオの先代の刻み手・ガリッタ爺が、キリトとユージオにギガシスターの根元を元にキリトが使う剣を作るようにとアドバイスをしたのだ。
ガリッタ爺から「この枝は、ギガシスターで最もソルスの恵みを吸い込んだ部分じゃ。それを持って行け。央都に到着したら、この枝をサードレという名の細工師に預けると良い。素晴らしい剣に仕立ててくれるはずだ。」と言われて、央都に着いたキリトとユージオはサードレの店を探し、1年近くかけて剣を仕立ててもらっていたのだ。
「そもそも儂の天職は金細工師であってな…。」と更に小言を続けようとするサードレの言葉を、「そ、それで剣は出来たんですか?」とキリトは言って遮った。
サードレ「若いの、まだ砥ぎ代(料金のこと)の話をしとらんかったな。」
キリトはもしかして高い金額を請求されるのではないかと思いながら、財布を出そうとした。隣でユージオも「大丈夫だよ、キリト。念のために僕もお金全部持ってきたから。」とキリトに小声でささやいた。
そんな2人にサードレは何と「タダにしてやらんでもない。」と告げ、2人は驚く。
サードレ「ただし、お前さんがこの化け物を振れるなら、じゃ。こやつ剣として完成した途端、一際重くなりおった。」
キリトが剣を取り上げて巻かれている布を取ると、漆黒の剣が現れた。剣を鞘から抜き、キリトはその場で剣の素振りを行って見せた。
サードレは「ふん。学院のヒヨッコ練士がそいつを振りおったか。」と感心したように言って、キリトに無料で剣を提供した。

12

左にいるのがリーバンテイン修練士。

キリトとユージオは学院に帰り、キリトは庭で剣の素振りをしてから夕飯を食べに行くと言ってユージオと別れた。キリトは素振りをしながら、剣の有効な攻撃を探っていた。
キリト「この世界にも何故かソードスキル…。練習用の木剣だと、2連撃までしか出なかった。けど、この剣なら!」
キリトが4連撃の攻撃を試すと、問題なく攻撃技は出来た。
キリト「どうにかリーナ先輩との約束は果たせそうだな。…そういえば、青薔薇の剣でも5連撃は使えなかったけど、これならどうだろう…?」
キリトが5連撃の攻撃技を試してみると、最後の1振りにソードスキルが発動せずにバランスを崩し、キリトは地面の上に仰向けにひっくり返ってしまった。キリトが「やっぱダメか…。」と呟くと、キリトを上から覗き込む男性の顔が見えた。男性は上級修練士で首席のリーバンテイン先輩だった。
キリトがふとリーバンテインの服を見ると、胸の所にキリトがひっくり返ってしまった時に跳ねた泥が付いていた。キリトは慌てて起き上がり、敬礼をしてリーバンテイン先輩に頭を下げた。
キリト「申し訳ありません、リーバンテイン修練士殿!我が非礼、伏して謝罪します!」
リーバンテイン先輩「お前は確か、セルルト修練士の側仕えだったな。」
キリト「はい。キリト初等修練士です。」
リーバンテイン先輩「そうか。安息日に剣の稽古をすることは禁じられている。」
キリト「い、いえ首席殿!これは稽古ではなく…そう!新しい剣を試し振りしていたのです。どうしても期日まで待てず…。」
リーバンテイン先輩「試し振りにしては、随分と気合が入っていたようだがな。だが、私も似たようなものだ。あれこれ理由をひねり出して安息日にも剣を振ろうとする者は、お前だけではないということさ。」
キリト「では…。」
リーバンテイン先輩「ああ。安息日に剣を振っていたことは不問に処す。」
キリト「寛大な処置、ありがとうございます。」
リーバンテイン先輩「礼を言うには早いぞ、キリト修練士。」
キリト「はい…?」
リーバンテイン先輩「私はこちらまで許すとは言ってない。」
リーバンテイン先輩が指さした先には、キリトが跳ね返してしまった泥が付いていた。

14

実剣での立ち合いに同意したキリトを心配するリーナ先輩と呆れるユージオ。

ユージオとリーナ先輩は、突然起きた騒ぎを聞きつけて、学院の大修練場へ走って行った。2人が大修練場に着くと、キリトとリーバンテイン先輩がいた。
ユージオ「キリト!何やらかしたんだよ!」
キリトは頭を掻きながら、「いや~ははは…。」と苦笑いで誤魔化そうとした。
ユージオ「いや…キリトが1年間、一応は何も問題を起こさなかったのは奇跡なんだ…。」
キリトはユージオがため息を吐きながら言った言葉に、「流石だな!相棒!」と親指を立てて返事をした。反省の色は全くない。
リーナ先輩「リーバンテイン殿!これはどういうことだ!?」
リーバンテイン先輩「その方の側付きにちょっとした逸脱行為があってね。大仰な懲罰を課すのもどうかと思ったので、実剣での立ち合い1本で済ませるつもりだ。」
リーナ先輩「何だと!?」
キリト「ご心配お掛けしてすみません、先輩。俺なら大丈夫です。むしろ、首席殿と手合せできるのは幸運なことと思っていますから。」
リーナ先輩「キリト、立ち合いの取り決めはどうなっている?」
キリト「え?実剣を使用するので寸止めかと…。」
リーバンテイン先輩「ああ。言い忘れていたが、私は寸止めの立ち合いはしないのだ。個人的な試合は全て、1本先取を決めにしている。」
リーナ先輩「キリトは実剣での立ち合いなどしたことがないのだぞ!」
リーバンテイン先輩「ああ。もっとも、双方の合意がなくては行えない。お前が拒むのなら、寸止めも止む無しだな。選択は任せよう、キリト練士。」
リーナ先輩はキリトに近寄り、「やめておけキリト…。ウォロは強い。危険すぎる。」とキリトに寸止めをすすめるが、キリトは「方法はお任せします、リーバンテイン殿。俺は懲罰を受ける身ですから。」と返事をした。
リーナ先輩とユージオは何とも言えない顔をして、ユージオに至っては下を向いて「はあ…。」と呆れたようなため息まで吐いた。

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ソードアート・オンライン アリシゼーション(第2話『悪魔の樹』)のあらすじと感想・考察まとめ

現実世界で昏睡状態に陥ったキリトが目覚めると、そこは仮想世界を彷彿とさせる謎の世界だった。キリトは森の中を彷徨い、巨大な樹の下で1人の少年・ユージオと出会う。ログアウトが出来ない状況の中、仮想世界の謎は深まるばかりだった。 今回は「ソードアート・オンライン アリシゼーション」第2話『悪魔の樹』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

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ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン(第5話『ラストバトルは私に』)のあらすじと感想・考察まとめ

泣いて謝罪するエムから、大会中に死ぬとリアルのピトフーイに殺されるという事情を聞いたレンは、彼を置いて単身で最後のチーム『SHINC』に突撃する。一人は倒すことができたが、人数の不利もあって徐々にHPを削られていく。絶体絶命の危機をなんとか乗り越えたレンは、今まで倒した敵は皆自分の近くにいたことを思い出し、逃げては駄目だと自分を奮い立たせる。 今回は「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」第5話『ラストバトルは私に』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

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ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン(第2話『GGO』)のあらすじと感想・考察まとめ

大学に通うため北海道から上京してきた小比類巻香蓮は、身長にコンプレックスを抱えていた。悩みを払拭させるため、友人の勧めでVRゲームを始めた香蓮は『ガンゲイル・オンライン』で小さくて可愛らしいアバターを見つけ、レンとして遊び始める。地道に経験値を積み上げ、中堅と言えるほどの強さを手に入れたレンはある日、ピトフーイという女性と出会う。 今回は「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」第2話『GGO』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

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ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン(第3話『ファンレター』)のあらすじと感想・考察まとめ

レンはGGOで知り合ったピトフーイから『スクワッド・ジャム』への参加を求められたが、対人戦闘大会ということもあり、最初は乗り気ではなかった。だが、大ファンのアーティスト・神崎エルザのライブチケットが取れなかったことで、日頃の鬱憤を晴らすために大会に参加することを決意する。そしてふと思い立った彼女は、神崎エルザにファンレターを送る。 今回は「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」第3話『ファンレター』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

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ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン(アニメ全話)のネタバレ解説まとめ

『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』とは、時雨沢恵一によるライトノベル原作のアニメ作品。アニメ『ソードアート・オンライン』シリーズのスピンオフ作品で、同作に登場するゲーム『ガンゲイル・オンライン』を舞台とした物語が展開される。 高身長にコンプレックスを抱き続けてきた女子大生の小比類巻香蓮は、友人の勧めでVRゲーム『ガンゲイル・オンライン』を始める。低身長アバター『レン』となってゲームにのめり込む彼女は、チーム戦イベント『スクワッド・ジャム』に参加することになる。

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ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン(第4話『デスゲーム』)のあらすじと感想・考察まとめ

SJが開始され、チーム『LM』はエムの作戦とレンの敏捷力を活かした戦い方でプロチームに勝利を収めた。残り三チームとなり、沼地を目指して湖を迂回していたレン達だったが、その湖からホバークラフトに乗った敵チームに奇襲される。この事態にエムは、巨大な盾と、現実で培った射撃技術による"ライン無し射撃"で応戦し撃破する。 今回は「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」第4話『デスゲーム』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

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ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン(第1話『スクワッド・ジャム』)のあらすじと感想・考察まとめ

多くの犠牲者を出したSAO事件が終息し、衰退するかに見えたVRゲーム市場は、ザ・シードパッケージの登場で瞬く間に広がっていった。銃と鋼鉄の世界を舞台としたVRゲーム『ガンゲイル・オンライン』のチーム戦イベント『スクワッド・ジャム』。ひょんな事からこのイベントに参加することになったレンは、チームを組むエムと共に優勝を目指して銃を手に戦う。 今回は「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」第1話『スクワッド・ジャム』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

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【命懸けのデスゲーム】ソードアートオンライン

『このゲームの死が意味するのは、現実世界での死である。』 プレイヤーがゲームの舞台である「浮遊城アインクラッド」から脱出する方法はただ一つ、100層からなる浮遊城のボスを倒してゲームをクリアする事。 次々とプレイヤーが命を落としていく中、主人公たちはゲームをクリアし現実世界に生きて戻る事ができるのか!?

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【ソードアート・オンラインII】銃の世界でただ一人、ライトセーバーで戦う少年が居た。

舞台を剣の世界から銃の世界に移して繰り広げられるソードアート・オンラインの続章。 GGO(ガンゲイル・オンライン)で都市伝説とされていた、謎のプレーヤーにゲームの世界で撃たれた人々が現実世界でも死を遂げる事件が発生する。主人公はその事件の調査をすべくGGOへと潜り込む。

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