うたわれるもの(散りゆく者への子守唄)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『うたわれるもの』とは、2002年にLeafによって発売されたアダルトゲームを原点として、PS2用ゲームソフト「うたわれるもの 散りゆく者への子守唄」、そしてアニメ、ドラマCD、コミックと広く展開された作品である。舞台は様々な種族、文化が混在する世界。記憶を失い大けがを負った仮面の青年「ハクオロ」は、とある村の少女「エルルゥ」に助けられる。ハクオロは仲間達とともに国を守り、世界と自分の秘密を知り、自らの過酷な運命に立ち向かっていく。

ハクオロとカルラが「ウィツアルネミテアの契約」を交わしたシーン。普段は大酒飲みで飄々としている彼女が、正装をしてまで自分の「髪の毛の一本から血の一滴まで捧げる」というハクオロへの本気の忠誠心が伺える。

交わした契約

本編が始まる前に、実はアルルゥは地震により瀕死の重傷を負っていた。エルルゥはアルルゥを救うためハクオロ(実際に契約を交わしたのはウィツァルネミテア)と自分の存在を明け渡す契約を結んで、アルルゥを救った。エルルゥのハクオロへの愛情は契約によるものもあって、エルルゥ本人にもその自覚がある。しかしエルルゥはそれを抜きにしてもハクオロに対して本当の愛情を抱いているのだった。

ハクオロの最後

大神「ウィツルミネア」であるハクオロは、自身の存在が危険なものであるため封印の道を選ぶ。封印後、決して外れることのなかった仮面のみがエルルゥの手元に残る。ハクオロとエルルゥは互いに想いながらも最後までその想いを伝えることはなかった。エルルゥはハクオロが封印されてからも、彼の帰りを待ち続けているのだった。

ハクオロ『完璧なものなどいない 誰でも悩み、傷つき、苦しみ そして誰かを頼りたい、助けてもらいたいと思っているのだから』

ベナウィ『國の基盤は民。民無くして國は成り立ちません 民を蔑ろにする國に明日はないでしょう』

オボロ『俺は俺だ 何処へ行っても変わりはしないさ』

ウルトリィ『何事も最初は前代未聞なものです。』

エルルゥ『旅立った後は、残された人がいること 忘れないでください』

『うたわれるもの』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

エルルゥの髪飾り

エルルゥが髪飾りにしている輪っかのような物は、古代の研究施設のリング型のマスターキーである。これは彼らの逃亡を幇助した研究者ミズシマがミコトに与えたものである。

トウカの乱心

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