【名探偵コナン】安室透／降谷零の素性・特技を徹底解説

安室透とは

『名探偵コナン』に登場する、金髪で色黒のイケメン。
3つの顔を隠し持ち、様々なキャラクターとつながりがある。それ故、作中でも重要人物となっている。
その容姿や行動から、コナンの女性ファンから熱狂的な支持を受けている。その安室ファンの事は「安室の女」と呼ばれている。
安室に焦点を当てた映画『名探偵コナン ゼロの執行人』では「100億円の男にする会」がファンの間で立ち上げられ、興行収入の100億円突破が目標とされた。そして映画を繰り返し見る女性が多発し、「執行女子」などとも呼ばれた。そして実際にその目標はクリアされている。
そんな社会現象ともなる「安室透 / 降谷零」の素性、魅力について解説する。

安室透が持つ3つの顔

私立探偵『安室透』

安室透の表の顔である。667話で初登場となった安室透。小五郎の同級生の新郎・新婦は互いに探偵に素性の調査を依頼しており、その探偵の一人が安室だった。安室はウェイターに変装してパーティー会場におり、そこでコナンたちを顔を合わせた。そこで起きた事件を解決した小五郎（コナン）の推理力を讃え、弟子入りを申し込んだ。そして授業料を払うことを条件に弟子入りを認められている。
私立探偵の傍、毛利探偵事務所の一階にある『喫茶店ポアロ』で働いている。
高い推理力を持ち、それを見た蘭からは「どうしてそんなに切れる探偵なのに、父の弟子なんですか？どう見てもあなたの方が…」と言われている。

黒の組織の幹部『バーボン』

安室透の裏の顔が『黒の組織』の幹部・バーボンである。
組織の中でも情報蒐集、観察力、推理力に長けており、「探り屋」の役割がある。
シェリー（灰原）の行方を追っている。小五郎の弟子になったのも、ベルモットから「シェリーが毛利小五郎に関係している」という情報を聞かされたためである。
正体が明かされる前に黒の組織の幹部の一人であるジンが、バーボンについて「小説の中だけにしてほしいもんだぜ…シャーロック・ホームズのような探偵はな…」と発言しているが、俺は私立探偵と黒の組織の幹部という顔を持つ安室のことであった。

公安警察『降谷零』

安室透の正体は日本の秩序を守る組織・警察庁警備局警備企画課（通称ゼロ）に所属する公安警察であり、本名は『降谷零』 である。
『黒の組織』にはスパイとして潜入している。

警察学校での成績は優れており、首席で卒業している。
高木刑事から「最強」と称された伊達という刑事がいる。高木は伊達に「成績もトップだったって聞きましたよ？」聞く。しかし伊達は「バーカ！そいつはガセネタ。俺はいつも2番だったぜ…。頭も体もアイツには一度も敵わなかったからな…。」「お前のようなヒョロっとした優男だったよ…。今はどこで何やってんだか…。」と返している。その後、殉職した伊達の墓に安室（降谷）が訪れており、「アイツ＝降谷」であることが示唆されている。

安室と赤井の確執

スコッチの死

『黒の組織』には「スコッチ」という幹部がいた。実はそのスコッチは安室と共にスパイ活動をしている警視庁公安部の人間だった。しかし、スコッチがスパイだということが組織に露呈してしまい、スコッチは安室へ「逃げ場はもうあの世しかないようだ」というメッセージを送る。
スコッチの元へ駆けつけた安室が見たのは、心臓を銃で撃たれて死亡しているスコッチと、血まみれの赤井の姿だった。
安室は相棒の死にショックを受ける。

しかし、スコッチは赤井が殺したわけではなく、スコッチ自らが命を絶っていた。安室は卓越した推理力でそれを見抜いていた。
駆けつけた安室が見たのは生き絶えたスコッチと、血塗れの赤井だったが、スコッチの右手の甲と親指だけ血が付いていないことに気付き、スコッチが自らを拳銃で撃ったと推理したのだ。
しかし、赤井ならばスコッチを救えたと判断し、スコッチを死に追いやった赤井を憎んでいる。

相棒の死の真相

実は赤井はスコッチを救おうとしていた。赤井はスコッチが公安からのスパイだということに気づいており、自殺しようとしたスコッチを止め、逃がそうとしていた。スコッチも踏みとどまったが、その時、階段を駆け上がっている足音を聞く。組織の人間に捕まる事を恐れたスコッチは拳銃で証拠隠滅のため、自身の携帯と心臓を撃ち抜いた。しかし、その足音の主はスコッチからのメールを見て駆けつけた安室だった。安室が来なければスコッチは助かっていたのだ。
その後、赤井はスコッチを助けようとした事を安室に告げるどころか、自分が撃ち殺したと告げて去っていった。その理由は明らかになっていないが、恐らく、自身の行動がスコッチの死につながったことを知らない安室のことを気遣ってのことだと思われる。
こうして赤井は安室から憎まれることとなった。
その後、安室は赤井を組織へ差し出して功を挙げ、組織の中枢に迫ろうと企む。しかし、コナンと赤井に素性を知られ、赤井に手出しが出来ないでいる（赤井を売れば安室の素性も組織に知られる）。

ちなみに、この二人は他にもつながりがある。
「安室透」という名前は安室の声優を務めている古谷徹から来ている。古谷は大人気ロボットアニメ「機動戦士ガンダム」で「アムロ・レイ」の声優を務めた。「安室透」というのは「古谷徹」の「トオル」と「アムロ・レイ」の「アムロ」の組み合わせなのだ。
そして、赤井の声を担当しているのは「池田秀一」で、池田は「機動戦士ガンダム」でアムロのライバルである「シャア・アズナブル」の声を務めている。シャアは「赤い彗星」という異名を持っており、そこから「赤井秀一」と名ずけられた。
「機動戦士ガンダム」でライバルだったアムロとシャアが、「名探偵コナン」で安室透・赤井秀一となって再びライバルになっている。