ゴブリンスレイヤー(アニメ全話)のネタバレ解説まとめ

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『ゴブリンスレイヤー』とは、ライトノベル『ゴブリンスレイヤー』を原作としたメディアミックス作品である。
冒険者になったばかりの女神官が初めての冒険で危機に陥った時に出会ったのは、ゴブリン退治のみを専門に行う変わり者の冒険者・ゴブリンスレイヤーだった。ゴブリンスレイヤーと女神官、その後出会った妖精弓手、蜥蜴僧侶、槍使いと共に、ゴブリン退治が絡む冒険に挑んでいく。
ゴブリンに強い恨みを持つゴブリンスレイヤーと彼の仲間である冒険者たちの物語を、厳しい冒険者の現実と共に描き出したダークファンタジー。

ゴブリンの子どもたちを皆殺しにしようとするゴブリンスレイヤーを見て、女神官は「殺すんですか…?」「善良なゴブリンが居たとしても!?」と思わず彼に問いかけた。それに対してゴブリンスレイヤーが女神官の方を振り向くこともなく、冷たく返した言葉。
少年時代に故郷の村をゴブリンに襲われ、家族が目の前で凌辱された挙句に殺されたゴブリンスレイヤーが持つゴブリンへの強い恨みが表されている。物語のこの時点ではゴブリンスレイヤーの過去は明らかにされていないが、彼が他の冒険者たちのように人助けや名誉、冒険を求める心を満たすためにゴブリン退治をしている訳ではないようだということを視聴者に感じさせる意味深な言葉である。

『俺は奴らにとってのゴブリンだ』(第2話)

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ゴブリンは生きる為に村を襲って虐殺と略奪を繰り返し、種族を繁栄させるために婦女子を凌辱する。その習性は人間にとっては許し難い物だが、ゴブリンたちにとっては生きるために当然のことだ。そんなゴブリンたちの根城を探し出して1匹残らず無慈悲に殺戮するゴブリンスレイヤーの姿は、復讐という違う目的を持つとは言え、村を襲うゴブリンとやっていることは変わらない。立場が人間とゴブリンで入れ替わってしまっただけだ。ゴブリンへ復讐を遂げるために、自分もゴブリンのようになってしまったゴブリンスレイヤーが、自分を冷静に見つめ直して皮肉を込めて揶揄している言葉だ。ゴブリンスレイヤーは淡々とした口調で言っているが、復讐のために捧げた自分の人生を捧げた悲惨さが感じられる。

『想像力は武器だ。それがない奴から死ぬ。』(第2話)

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人を襲うゴブリンとは言え、ゴブリンスレイヤーがしていることは命を奪う行為に他ならない。しかしゴブリンスレイヤーはそのことを歯牙にかけることなく、あくまで黙々とゴブリンを殺戮する。そのことを女神官が指摘した時に、ゴブリンスレイヤーが返した言葉だ。ゴブリンスレイヤーは人々を襲う可能性があるなら子どものゴブリンだろうが殺すし、そのためなら手段は選ばない。そうしなければ将来、他の誰かが生き残ったゴブリンたちに殺害されたり凌辱されたりするかもしれないし、生き残って戦い方を学習したゴブリンに冒険者たちが殺されるかもしれないし、その冒険者たちの中にゴブリンを見逃した自分も含まれるかもしれない。そこまで考えた上で、ゴブリンスレイヤーはゴブリンを皆殺しており、そういう想像力がなく中途半端な慈悲をかける冒険者は、悪戯に死ぬだけだという意味が込められた言葉である。また、ゴブリン相手に決して慈悲を与えない冷淡さは、彼が持つゴブリンへの憎しみの強さが表されている。

『地母神様なぜこの奇跡を私に…』(第2話)

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地母神から新たに授かったプロテクションの奇跡を、ゴブリンの殺戮に使うことに罪悪感を感じる女神官が、祈りながら地母神に問いかけた言葉。それまでゴブリンスレイヤーのやり方に少し反発を覚えていた女神官だったが、ゴブリンスレイヤーの過去と信念を知った上で、まるで彼のゴブリン狩りに協力するために与えられたような力を何故自分が授けられたのかと疑問に思い、自分はゴブリン退治にどのように向き合うべきかと悩み始めたことが表されている。

『雑魚狩り専門揶揄されようとも、あなたは誰かがやらなきゃいけないことをやっているんです。もっと堂々としてください。あなたは銀等級の冒険者なんですよ。』(第2話)

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ゴブリン退治のみを専門に行う変わり者の冒険者として白い眼を向けられることが多いゴブリンスレイヤーに、かつて受付嬢がかけた言葉。あくまで自分の復讐を糧にして孤独に闘う彼を見てくれている人が、少なくとも存在するということが感じられる場面だ。

『でもさ、もうちょっと待つよ。』(第2話)

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幼馴染とは言え、復讐のためにたがが外れてしまっているようにしか見えないゴブリンスレイヤーにあまり関わるなと忠告する伯父に、牛飼娘が返した言葉。ゴブリンスレイヤーが帰ってこない日も夜遅くまで起きて彼を待っている牛飼娘にとっては、ゴブリンスレイヤーはあくまで大切な幼馴染なのだという気持ちが込められている。

『道はいっぱいね。正解なんてないの。難しいからせめて、ご一緒するなら、きちんと自分で、決めなさいな。』(第3話)

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ゴブリンスレイヤーのゴブリン退治にいつも着いていく女神官の姿は、冒険者ギルドの中でも目立っており、「ゴブリンスレイヤーが新人である女神官を囮に使ってるんじゃないか。」という悪い噂が立っていた。その噂を耳にした新人のパーティーが女神官を自分たちのパーティーに誘っていたところ、銀等級である魔女が女神官に話があると言い、パーティーのメンバーを遠ざけた。
魔女はゴブリンスレイヤーとは旧知の仲であり、ゴブリンスレイヤーのことはもちろん悪い人だとは思っていない。しかし、女神官がゴブリンスレイヤーとパーティーを組むということは、ゴブリン退治のみに専念するということだ。ゴブリンスレイヤーはそれで良いと思っているし、確かにゴブリン退治をすることで世の中の役には立つ。しかし、女神官が冒険者として本当に世の中のためになることをしたいのなら、勧誘してきたパーティーに加わることも、ゴブリンスレイヤーとこれからも共に行動することも選択肢の1つとして考える事も出来るのだ。他にも、女神官自身が1人で行動すること、勧誘してきたパーティー以外の人々とパーティーを組むことなど、女神官にとっての選択肢はたくさんあり、どの道を選ぶかは自分で決めなくてはいけないと魔女は女神官に諭した。その時の会話で、魔女が女神官に告げた言葉だ。
女神官は今まで、何となく最初の冒険で助けってもらったゴブリンスレイヤーに着いて行っていたが、魔女の言葉を聞いて初めて、「自分で決めること」について考え始めた。

『一緒に行きます。放っておけませんから、あなた。』(第3話)

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ゴブリン退治を依頼されたゴブリンスレイヤーに女神官が着いて行こうとすると、ゴブリンスレイヤーはそっけなく「いや、俺1人で行く。」と女神官に告げた。女神官はその言葉を聞いて思わずその場に立ち止まり、怒りでブルブル震えながら「そんな!せめて決める前に、相談とか…。」と呟いた。しかし、ゴブリンスレイヤーの「しているだろ。」という的外れな返事を聞いて、女神官は何を言われたのかと一瞬考えた後に、そっけなく告げられた「いや、俺1人で行く。」というゴブリンスレイヤーの言葉は、言葉足らずな相談だったのだと気づいた。
女神官は思わず気が抜けてしまい、「選択肢があるようでないのは、相談とは言いませんよ。」とゴブリンスレイヤーに教えた。そして、戦闘では強いのに、日常生活ではどこか抜けているゴブリンスレイヤーのことが微笑ましくなり、「言葉足らずなこの人は、頻繁に誤解されて危なっかしいから、私くらいは着いて行こう」と女神官は考えて、ゴブリンスレイヤーに着いて行くことを告げた言葉だ。
直前まで魔女と話していて「たくさんある選択肢の中から、冒険者としての道を自分で決めること」を考えていた女神官だったが、やっぱりゴブリンスレイヤーに着いて行こうという結論を出した瞬間の言葉でもあった。

『理解できない未知の存在、ね…。それを見たくて森を出たのよ。』(第3話)

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