からくりサーカス(第1話『開幕ベル』)のあらすじと感想・考察まとめ

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親族から命を狙われる少年勝は、大きくて強そうな熊の着ぐるみを着た青年鳴海に助けを求める。勝の一番近くにあるサーカスには、彼を守ってくれる『しろがね』がいるという祖父の言葉を信じてしろがねを探す勝。謎の人形に襲われ窮地に陥った彼らの前に颯爽と舞い降りた美少女人形使いしろがね。道化師型操り人形『あるるかん』を駆使して謎の人形を破壊するも、すぐに次なる刺客が現れる。
今回は「からくりサーカス」第1話『開幕ベル』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「からくりサーカス」第1話『開幕ベル』のあらすじ・ストーリー

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「サーカスに連れて行ってください!」

人通りの多い道で、サーカスの宣伝をする熊の着ぐるみ。
その着ぐるみに近づいて行く、身の丈ほどもある大きなスーツケースを持った一人の少年。

『連れてってください、サーカスに』
唐突な少年の言葉に戸惑う着ぐるみ。

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哀れを誘う後姿

(家出少年だろうか?身なりも良いし……何かワケありか?いや、余計なことを考えるな。またお節介癖が)

着ぐるみの頭の中を巡る素のお節介思考と理性による制止。
しばし絡み合う少年と着ぐるみの視線。
着ぐるみに動きがないと見て取るや、少年はそれ以上しつこくせがむこともなく、背を向けトボトボと歩き出す。
その哀れを誘う姿に罪悪感を覚える着ぐるみ。

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持病の発作が起きて脂汗を流す男

その時、突然着ぐるみが胸を押さえてしゃがみこんだ。
着ぐるみの中では男が持病の発作に苦しみ脂汗を流す。

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「ゼヒーゼヒー」

酷い苦しみの中、男は何故か『人を笑わせなければ』という奇妙な強迫観念に駆られ、必死に良く分からないパフォーマンスを繰り広げた。
だが、周囲の人々は笑ってくれるどころか不審者を見るような眼で引いている。

『駄目だ!このままでは俺は〜〜』
着ぐるみの中で男は激しく呼吸困難に陥っていく。

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「誘拐?!」戸惑う鳴海

苦しみのあまり地面に膝をつく着ぐるみ。
遠巻きに見守る(見物)するギャラリー。
その中で、唯一笑ってくれた子供がいた。先程の『哀れをもよおす背中』の少年だ。
少年の笑いに、着ぐるみの中の男はようやく発作が治まり何か少年に礼をしようと声を掛けた。
しかし、着ぐるみ男の目の前で、少年は黒服の男たちに囲まれ連れ去られてしまう。

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後で謝って許されるレベルとは思えない裏拳を食らわす着ぐるみ

誘拐なのか家出少年を連れ戻しに来た大人たちなのか。判断の付かない状況に逡巡する着ぐるみであったが、「間違ってたら後で謝る!」と駆け出し黒服を来た男たちに鮮やかな打撃を次々とクリーンヒットさせる。

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明らかにおかしな角度に曲がった首に焦る着ぐるみ

「誘拐か?!」と問う着ぐるみ男に、少年は震えながら頷く。
そうとわかれば着ぐるみ男に躊躇いはない。思い切りよく誘拐犯の顔を殴りつけた。
思い切り過ぎてあきらかに曲がってはいけない角度でねじ曲がった誘拐犯の首に、着ぐるみ男はやり過ぎたかと焦る。

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有り得ない動きをする誘拐犯

普通の人間ならば死ぬような首の曲がり方をしたにも拘わらず、誘拐犯は顔色一つ変えずに己の首を元に戻す。
異様な光景にギョッとする着ぐるみ男の腕を別の誘拐犯が恐るべき力で鷲掴みにした。
着ぐるみ男は掴んで来た誘拐犯の腕を取り、アームロックの角度で捩じり上げるがこれも効かない。
生き物として有り得ない動きを見せる誘拐犯たちにたじろぐ着ぐるみ男に、少年は逃げるように促した。

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少年を抱えて走る着ぐるみ

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発作再び

着ぐるみのまま少年を抱えて走り、着ぐるみのまま改札を抜け、着ぐるみのまま電車に乗った男はようやく熊の頭を外して素顔を晒し息を吐く。
男の顔を見た少年は『熊さん思ったよりずっと怖い顔してるんだね』と無邪気な感想を口にした。
『誰のせいでこんなことに』と子供相手に凄む男を、再びあの発作が襲う。
自分が男に声を掛けたせいだとシュンとして謝る少年。

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物理的手段で笑わせる着ぐるみ男・鳴海

発作で苦しむ男が欲しいのは謝罪より笑顔である。
『笑わないとぶっ飛ばす!』と脅迫、最終的には頬を引っ張って笑いの形を作るという物理的手段で少年を笑顔にして発作を落ち着かせ、男は自らを加藤 鳴海(かとう なるみ)と名乗った。
鳴海は少年に名前や何故追われているのかを尋ねる。

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人形みたいなものを巻き込んでの事故

少年の名は才賀 勝(さいが まさる)。小5。
巨大企業サイガの社長であった父親が死んでからというもの、先程の誘拐犯たちを見るようになったと語る。

大会社の社長が死んで、怪しい連中が息子の周りをウロつき始める。

勝の父の死に不審なものを感じた鳴海は、勝に父親の死因を尋ねた。
死因は高速道路での事故。人形のようなものを巻き込んでの事故だという。

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