パンズ・ラビリンス（映画）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2024.02.13

『パンズ・ラビリンス』とは、「パシフィック・リム」「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロ監督による、内戦後もゲリラ戦が続くスペインを舞台にしたダークファンタジー。母の再婚相手である軍人が暮らす山奥の砦にやって来た少女が、つらい現実から逃れるため童話の世界に浸っていく物語で、現実世界と少女が見る幻想世界が巧みに絡み合うストーリー展開。06年スペイン・メキシコ・アメリカ製作ながら第79回アカデミー賞で撮影賞・美術賞他を受賞。07年・日本公開。

『パンズ・ラビリンス』の登場人物・キャラクター

オフェリアの母。仕立て屋の夫が戦争で戦死し、一人で夫の仕事を継いでいたときに顧客だったヴィダルと再婚する。
オフェリアを愛しているが、ヴィダルに従順で彼の言いなりになっている。
臨月なのに無理に山奥まで車で来たことで体調を崩し、体が徐々に弱っていき、出産時に亡くなってしまう。

Dr.フェレイロ（演：アレックス・アングロ、吹替：伊藤和晃）

地元の医者で、ヴィダルに依頼され彼の妻カルメンを診察している。メルセデス同様、ゲリラを支援していて、ゲリラの治療も行っている。
ヴィダルに捕まり酷い拷問を受けたゲリラに「殺してほしい」と頼まれると、相手の気持ちを察して彼を安楽死させる人道主義者。
ゲリラに協力していたことがヴィダルに知られ、撃ち殺されてしまう。

ガルセス（演：マノロ・サロ）

ヴィダルの忠実な部下。ヴィダル同様、非情なところがある。
ヴィダルの唇を切り裂いて逃げたメルセデスを追いかけ、山中で彼女を取り囲んで連れ戻そうとするが、隠れていたゲリラの銃撃を浴び死んでしまう。

ペドロ（演：ロジェール・カサマジョール）

メルセデスの弟でゲリラのリーダー格。
姉の協力を頼りにしているが、反面、自分の敵の砦に彼女がいることに心配している節もある。

パン（演：ダグ・ジョーンズ、吹替：山口りゅう）

オフェリアがおとぎ話の世界に浸ったときに現れる、迷宮の守護神。地下の王国の番人でもある。ヤギのような大きな角を持ち、両足もヤギの形をしている。
オフェリアが地下の王国の王女であることを確認するために、彼女に3つの試練を与える。
オフェリアに対して、穏やかに接するときもあれば、威圧的な態度をとることもある。

ペイルマン（演：ダグ・ジョーンズ）

オフェリアが第2の試練で出くわす緩んだ肌をした異様な風体の怪物。顔に目がなく、皿に乗った目玉を両手に手のひらに埋め込み、顔に当てることで相手を見ることができる。
普段は、椅子に腰かけて静止しているが、誰かがテーブルの料理を口にすると立ち上がって食べた者を襲い食い殺そうとする。
オフェリアは、ついブドウを摘まみ食いしたことでこの怪物に襲われ、彼女を助けようとした妖精達が噛み千切られて食われてしまう。

大ガエル

オフェリアが第1の試練で、イチジクの大樹の下に潜り込んだときに出くわす大ガエル。
オフェリアの頬を這う虫を長い舌を伸ばして取り、彼女をちょっと驚かせる。でも、彼女の策略で魔法の石を虫と間違って飲み込んでしまい、白くてドロリとした内臓の塊のようなものを口から吐き出してペチャンコになってしまう。

ナナフシ＆妖精

オフェリアが、砦へ行く途中で目にした昆虫。
砦まで飛んで来て、オフェリアがおとぎ話の本に描かれた妖精の絵を見せると、その姿に変身する。そして、彼女を迷宮の守護神人パンのところまで導く。

妖精に変身するナナフシ。

『パンズ・ラビリンス』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

tetudou1014

@tetudou1014

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