ライブ・ア・ライブ(Live A Live)のネタバレ解説まとめ

『ライブ・ア・ライブ(Live A Live)』とは、株式会社スクウェアから発売されたRPGである。原始人の少年が生贄とされる別部族の美少女を救う原始編、要人救出の密命を受けて単身敵地へ侵入する幕末編、心山拳師範の老師が後継者を探す功夫編、放浪のガンマンがギャング集団を迎え撃つ西部編、最強の格闘家を目指す現代編、超能力に目覚めた青年が巨大ロボットで悪に立ち向かう近未来編、宇宙船という閉鎖空間でのサバイバルホラーのSF編の7つのメインシナリオで構成される。

SF編

地球へ向けて航行中の宇宙船、「コギトエルゴスム」号はある貨物を搭載していた。それは異種生命体であり大型四足歩行の能力不明、生態系不明の謎の生物であった。地球本部はこの生命体を精密調査の対象としており、いかなる手段を用いても本部へ護送すべしという指令を発していた。

輸送船コギトエルゴスム

コギトエルゴスム号の日本人メカニック「カトゥー」は本シナリオの主人公である作業用ロボット「キューブ」を製作し起動する。そしてコールドスリープ状態であった船員達を起こしていく。貨物管理で船長補佐の「ヒューイ」、パイロットの「カーク」、オペレーターの「レイチェル」、貨物の輸送任務のため同行している極度のロボット嫌いな軍人「ダース伍長」、カトゥーと船長を加えて計7人がコギトエルゴスム号の乗員である。

コールドスリープから目覚めた船員達

順風満帆に航海を続けて行けるかという矢先にあるトラブルが発生する。それは船の通信システム、日本の「ワタナベ式ウェイブステーション」の親アンテナが故障してしまったのである。船外へ出て調査する事になり、カトゥー、ヒューイ、カークの3人はエアロックルームへ赴く。後からキューブがエアロックルームへ入ると、そこではヒューイとカークが言い争い取っ組みあっている所だった。カトゥーとキューブが仲裁に入るも中々収まらない中、喧嘩の原因はかつてヒューイとレイチェルが付き合っていたという事実を、現在のレイチェルの恋人であるカークが気に食わないがために、カークがヒューイに突っ掛かったという事だった。これにより、船内の人間関係が決して良好で無い事が明らかとなる。

以前レイチェルと付き合っていたヒューイの事をカークは気に食わない様子

通信アンテナ故障の原因調査をすべく船外へ出たカークとカトゥーは調査を進める。しかし、船外活動中の通信でカークの呻き声が聞こえ、カトゥーからカークの宇宙服の生命維持装置が動作不良に陥っている連絡が入る。医務室へ搬送されたカークは、ヒューイとダース伍長による懸命の救命措置を受けるが、命を落としてしまうのであった。

必死の処置もむなしく、カークは息を引き取る

ダース伍長はカトゥーに船長を読んで来るよう告げると、レイチェルはカークの宇宙服を持って何処かへ行ってしまう。ダース伍長はずさんな管理だと嘆ききつつ、宇宙服の整備をしていたヒューイへ疑いの目を向けるのだった。ヒューイはチェックは万全で壊れるはずは無いと言う。そんな時、船内に謎の爆発音が鳴り響く。船長を呼びに行ったカトゥーが医務室に戻ってきたが、船長は呼んでも出てこないという。ダース伍長は「一体どうなってるんだこの船は!?」と怒りをあらわにする。カトゥーとヒューイは爆発音の原因を探りに、ダース伍長は積み荷の生命体の様子を見に、キューブはレイチェルの様子を見に行く事となった。カトゥーとヒューイの調査によって、通信アンテナが完全に吹き飛んでいる事が判明し、レイチェルはカークの死が受け入れられないでいた。カトゥーとダース伍長がカークの遺品を整理している所、キューブが医務室へ向かうとカークの遺体が消えているのであった。遺体が消えている事を知った一向は、レイチェルの部屋へ向かう。そこにはカークの遺体をベッドに寝かせて見つめるレイチェルの姿があった。

情緒不安定となったレイチェル

レイチェルはカークを殺したのはヒューイだと疑う。その時レイチェルの部屋のコンピューターに「ヒューイがお前を狙っている」、「俺は今エアロックの前に居る」、「早く体を取り戻さなくては」といった死んだはずのカークからのメッセージのような物が映る。それを見たレイチェルは、エアロックルームへ走り去ってしまう。レイチェルを追った一向はエアロックを開けようとしているレイチェルを取り押さえる。キューブがふとエアロックルームから出ると、何処かで破壊音がしたのだった。キューブが貨物室へ行くと、謎の生命体「ベヒーモス」が脱走してキューブに襲いかかるのであった。

貨物室で脱走した謎の生命体「ベヒーモス」がキューブを襲う

エアロックルームへ戻り、ベヒーモスが脱走している事をダース伍長に伝えると、動揺の隙をついてレイチェルがエアロックを開けてしまう。危うく、キューブとカトゥーは宇宙空間に放り出されてしまう所だった。ダース伍長は何とかレイチェルを落ち着かせると様子を見に向かうが、ベヒーモスの姿は既に消えていたのだった。皆で共有のリフレッシュスペースへと集まった所で、船長の姿がディスプレイに表示される。「調子はどうだ?」と尋ねる船長にダース伍長は、「ベヒーモスが船内をうろついてるんだ!」と声を荒げる。すると船長は「それは…気の毒に…」という見当違いの返答が返ってくる。非常事態にいつまで部屋に閉じこもっているんだと怒るダース伍長に対して、船長はまたも同じ「それは…気の毒に…」という返答を繰り返しするのだった。明らかに様子がおかしい船長の映像は途切れ、ベヒーモスという単語を聞いたレイチェルがカークの遺体を案じて一人でリフレッシュルームを飛び出してしまい、ヒューイもそれを追ってしまう。今外に出るのは危険だと言うダース伍長に対して、カトゥーは静止を振り切り飛び出してしまう。結局ダース伍長とキューブも後を追い、通路に倒れるヒューイとレイチェルを発見するのだった。そしてレイチェルの息はあるものの、ヒューイは手遅れであり命を落としてしまうのであった。

倒れ伏すレイチェルと、事切れたヒューイ

カトゥーは意識の無いレイチェルと、ヒューイの遺体を安全だと考えられるコールドスリープのカプセルへ寝かせる事を決める。そしてカトゥーはキューブにコギトエルゴスム号のメインコンピューターに船長室のパスワードを聞いてくるよう頼むのであった。ベヒーモスの襲撃を回避しつつ、メインコンピューターのある端末室へ辿り着いたキューブは船長室のパスワードを聞く事に成功する。パスワードを知った一行は船長室に向かい、入口でパスワードを入力するもエラーで開く事ができず、パワージャッキでこじ開けて中に入る。そして中で見たのは、既に死んでいた船長であった。

姿を見せなかった船長の遺体が部屋にあった

ダース伍長は一連の犯人がカトゥーでは無いかと疑い始める。キューブは外来者用の部屋で警報が鳴っている事に気づき、中のコンピューターを調べると本部の作戦司令部から人命を損失してもベヒーモスを輸送せよという指令が届いている事を知る。その事実を知ったカトゥーはダース伍長が自分たちを実験台にしていると疑い、キューブを連れダース伍長から逃げ出してしまう。しかし途中でベヒーモスの襲撃に合い、離れ離れになってしまう。どのコンピューターを調べても、「無駄な抵抗はやめろ、この船は私が掌握している。」というメッセージが表示されるばかりであった。レイチェルのコールドスリープカプセルも停止され、レイチェルは遺体となっていた。メインコンピューターのある端末室に辿り着いたキューブはカトゥーとダース伍長の行方をメインコンピューターに尋ねるが、探しているが見つからないと言われ、ベヒーモスに気をつけろという忠告を貰う。キューブはカトゥーの部屋でカトゥーを発見するが、そこには倒れ伏すカトゥーと自分と全く同じ姿をした「プロトタイプのキューブ」がいた。ダース伍長が異変に気付き部屋に入って来ると2体のキューブに困惑し、どちらが偽物でカトゥーを襲ったキューブであるか判別できず本物のキューブに銃口を向けてしまう。カトゥーはキューブに最初に付けようとしていた名前である「コロ」を知っているのが本物であると伝え、答えられなかった方のキューブをダース伍長が撃退するのであった。すると偽キューブが喋りはじめた。

カトゥーを襲った偽キューブ

偽キューブは自らを「OD10 / コギトエルゴスム」と名乗り、船のメインコンピューターである事を明らかにする。負傷したカトゥーを残し、ダース伍長とキューブはメインコンピューターの端末室へ乗り込もうとするが、固く閉ざされているのだった。ダース伍長はキューブにOD10の弱点を聞くようカトゥーの元へ向かえと言う。キューブはカトゥーからOD10のプログラムへ直接入り込むという方法を聞くのだった。しかし、何処からプログラムへ入り込むか伝える前にカトゥーは意識を失ってしまう。ダース伍長の元へ戻ったキューブは彼から「通信ユニット」を貰う。ダース伍長と連絡を取り合いつつ、船内を探索するキューブは、リフレッシュルームにあるゲーム機「キャプテンスクウェア」からOD10のプログラムへ侵入できる事を発見する。ダース伍長はメインコンピューターの端末室からキューブが侵入できるよう回線をつなごうと試みる。しかしその背後からベヒーモスがダース伍長に襲いかかるのであった。通信ユニットからダース伍長の叫びと銃声が聞こえた後、OD10がキューブに語りかける。それは、「船内の調和を乱す存在は消去する」といったものだった。今までの事件は全てコギトエルゴスム号のマザーコンピューターによるものだったのだ。キャプテンスクウェアから侵入したキューブは、コギトエルゴスム号のマザーコンピューターとの戦いを開始するのであった。

全ての元凶はコギトエルゴスム号のマザーコンピューターだった

マザーコンピューターとの戦いに勝利したキューブは、船内の人間がいがみ合い、争う様子から人間を信じられなくったというマザーコンピューターの意思を知った。船はOD10の支配から解放された。ベヒーモスに襲われたダース伍長は負傷しているものの無事であり、キューブの元へやって来て自身の過去を語る。ダース伍長のロボット嫌いはかつての戦争で経験したロボット兵器による恐怖からであった事が明らかになる。ダース伍長はキューブの入れたコーヒーが飲みたいと言う。ロボット嫌いだったダース伍長はキューブに心を開いたのだ。漂流中となったコギトエルゴスム号は回収され、生き残ったカトゥー、ダース伍長、キューブは無事地球に辿り着く事ができたのだった。

キューブを含め生存者は地球へ帰還する事ができた

SF編のシナリオは他シナリオとは全く雰囲気が違い、完全に「スペースホラー」といった様相を呈している。主人公は人間では無く作業用ロボットのキューブであり、シナリオも何処か第三者的な視点で進行して行く。内容としてはRPGというよりアドベンチャーゲームに近いシナリオとなっている。シナリオ開始時に表示されるサブタイトルは「機心」だ。

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