トクサツガガガ(漫画・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『トクサツガガガ』とは、丹羽庭により描かれた日本の漫画である。特撮オタクな会社員・仲村叶が特撮嫌いな母親に自分の趣味をどう隠すか、カミングアウトするのか、を軸に他の仲間とのオタクライフを描いている。仲村たちが関わっていく作中作も魅力的なのが見どころのひとつ。今まで着目されがちな漫画・アニメ系ではなく、特撮という新しいジャンルに注目している。

『トクサツガガガ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

自分が苦しいことは、弱い者を見捨てていい理由にはならない!

シシレオーのセリフ。仲村はこの言葉を思い出し、自分が疲れていてもご老人に電車の席を譲ったりと、小さな親切を日々実行している。自分勝手に行動してばかりではなく、他人の状況も考えて行動しなければいけないということを思い出させるセリフ。

大人になって大切なことは、全部小さなうちに(特撮から)習う

なんでそんなに優しいのかと同僚に尋ねられたときに、仲村が答えたセリフ。仲村的には「だから特撮にハマれ」という下心をセリフに乗せているが、同僚は素直に感動していた。子供のときにはできていたのに、大人になってできなくなる心使いを思い出させるセリフ。子供向けのヒーロー番組には、確かに「正しい大人になりなさい」というメッセージが込められている。

やめようって思ってやめられる人間だったら、とっくの昔にこんなことやめてるから…

北代がみやびさんに「ビーボーイズ離れちゃったかと」と言われて返したセリフ。様々な事柄にファンは存在するが、ディープなところまで足を突っ込んでしまった人は心に刺さったであろうセリフ。親友と喧嘩しても職場を辞めることになっても、ビーボーイズのファンだけは辞められない気持ちが表れている。

でも、忘れても、みんなを好きな気持ちは、なくなるわけじゃないんだよ

エマージェイソンが、いつもそばにいた子供たちと別れる際に言ったセリフ。子供たちに「自分たちがエマージェイソンを救う方法を見つけるから待ってて」と言われたときに、ネケッシタスに「子供は忘れるのが早い」と忠告されたことに対する言葉である。このセリフをきっかけに仲村は我慢していただけで、自分は特撮がやっぱり好きであるということを再確認した。

隠してようが黙ってようが恥てようが詳しくなかろうが、好きと思ったら好きになる権利があるんや

ミカちゃんが、あまり俳優のことを詳しくないけど、本当に自分はファンといえるのかと少し悩んでいた時に仲村が思った独白。どんな形でも最終的に特撮へと足を突っ込まないかという期待もあるが、「知らないと罪」のような考え方は良くないという仲村のオタクとしてのあり方を表しているセリフ。

過酷な状況も悩みも、好きの気持ちだけが支えている。一声もらすことも、ワガママならば、そんな苦しい世界を、どうやって好きでい続けられるんだろう

安いお給料で暑い中もショーや撮影を頑張っているスーツアクターの人などに対し、「好き」を仕事にしたから辛いのに文句を言ってはいけないという風潮に疑問を持った仲村の独白。プログラマー、教師や医者など、勤務体系がキツイ仕事に就いているすべての人に当てはまる。

大事とあれだけうそぶきながら、大事にしてあげられなかった苦い教訓を、どうして思い出せないのか

自分は大事と思っていても他人にとっては違うこともあるし、自分自身も時が経つにつれて大事なはずなのに大事にしなくなってしまう現象を考えているときの仲村の独白。結論は、大事にしてあげられなかったらごみになってしまうということ。おもちゃならまだゴミで済むが、対象が動物であった場合には悲しい結果になるため絶対忘れてはいけないセリフ。

『トクサツガガガ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作者の丹羽庭は、自身も特撮ファン。

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