Lobotomy Corporation(ロボトミーコーポレーション)のアブノーマリティまとめ

『Lobotomy Corporation』とは、不思議な存在「アブノーマリティ」を管理するゲームである。
アブノーマリティとはこのゲームの象徴である様々な姿形をした奇妙な存在。きちんと対処を行えばおとなしくしていてくれるものの、対応を誤れば大惨事を引き起こす。
かわいらしいキャラクターに見えるが、これはプレイヤーにかけられた認知フィルターによるもので、実際は見るだけでも発狂しかねない恐ろしい外見をしている。

Luminous Bracelet(O-09-95、輝く腕輪)は、六角形のエメラルドのような宝石がはめ込まれた黒い腕輪の形状をした、TETHクラスのツール型アブノーマリティである。
収容選択時のフレーバーテキストは「この腕輪は欲深い者を許さないので、誠実な者だけが着用しなければならない」

この腕輪には、装着すると傷を負っていた個所は跡形もなく治療されるという能力がある。
しかしそれ以上癒える箇所がないのにも関わらず腕輪を身に着けている場合、過剰な治癒の副作用によって装着者は死んでしまう。
この腕輪は、腕輪をいつまでも身に着けている欲深い者を許さないので、傷を回復したらきちんと外すような誠実な者だけが着用しなければならない。

Behavior Adjustment(行動矯正)

Behavior Adjustment(O-09-96、行動矯正)は、中央に白い目の模様が彫られた円形の黒い電波装置の形状をした、TETHクラスのツール型アブノーマリティである。
収容選択時のフレーバーテキストは「最終的には存在理由さえも忘れるほど、知恵はその意味を失くしてしまう」

神秘的な模様が彫られた電波装置で、それは悪漢や、傲慢な者や、破廉恥な者など誰もが区別なく正義漢になれるよう性格を「矯正」する。
しかし使用者があまりにもこの機械に頼りすぎると、自らの思考力を失うことになる。結果、最終的には自分自身の存在理由さえも忘れるほど、自己認識や知恵を失くしてしまう。

Old Belief and Promise(古い信念と約束)

Old Belief and Promise(T-09-97、古い信念と約束)は、2体の爬虫類に似た生物と1つの水晶から成る、ZAYINクラスのツール型アブノーマリティである。
収容選択時のフレーバーテキストは「裏切られた心は深淵の中でゆっくりと忘れ去られてゆきました」

古い信念と約束は、はるか昔の時代から今までに様々な人間が交わした約束や誓った信念をすべて記憶している。
しかしそのほとんどが虚しさと裏切りで満ちたものであり、報われたものはごく少数であった。
古い信念と約束は自身が持っているコレクション(今まで蓄積してきた信念と約束)に新たなものが加わることを望んでおり、約束や信念を誓う者に対してコレクションを増やしてくれた礼にこれまで蓄積してきた結果のうちいずれかの結末を返す。わかりやすく言えば、虚しさと裏切りの結末か、報われる結末のどちらかを与える。

Porccubus(ポーキュバス)

Porccubus(O-02-98、ポーキュバス)は、蛇に似た長い緑色の体を持つ植物のような姿をしたアブノーマリティである。リスクレベルはHE。
収容選択時のフレーバーテキストは「私の頭が爆発する時間ですね。 良い一日でした」

ポーキュバスのトゲに触れると、まるで頭が爆発したかのような強烈な多幸感や快感を感じるようになる。
トゲには麻薬のような成分が入っており、トゲに触れていないと禁断症状として嘔吐や発汗、幻覚などがあらわれる。
ポーキュバス自体は凶暴な生き物ではなく、人間を「死ぬまで」幸せにするために生きている。
トゲに触れる快感に取りつかれた人間はやがてトゲから離れなくなり、食事や睡眠もせずポーキュバスに全身で抱きついたまま多幸感の中で死亡する。

Void Dream(空虚な夢)

Void Dream(T-02-99、空虚な夢)は、宙に浮かびながら眠る羊のような姿をしたアブノーマリティである。リスクレベルはTETH。
収容選択時のフレーバーテキストは「お願いだ、私の夢を食べてくれ」

空虚な夢は人間に害をなすものではなく、ただ人を眠らせて夢を見せるだけのアブノーマリティである。
空虚な夢が見せる夢は理想通りの幸せな夢であり、あまりの幸せな光景に眠らされた人は空虚な夢が見せた夢に依存してしまうようになる。
そして最終的には空虚な夢のそばで眠ったまま死亡してしまう。
収容選択時のフレーバーテキストの「お願いだ、私の夢を食べてくれ」とは、幸せな夢に依存しつつある自身への恐怖のあまり獏(夢を食べるという架空の生き物)に夢を食べてもらって夢のことを忘れたいという悲嘆の台詞である。

Grave of Cherry Blossoms(墓穴の桜)

Grave of Cherry Blossoms(O-04-100、墓穴の桜)は、赤茶色の幹を持つ桜の木の姿をしたアブノーマリティである。リスクレベルはTETH。
収容選択時のフレーバーテキストは「血を得れば得るほど、その妖艶さは色を濃くします」

墓穴の桜は「桜の下には死体が埋まっている」という都市伝説をモデルとして作られたアブノーマリティである。
墓穴の桜は人間の死体から血を得て、花を満開まで咲かせ、そして他の人物が墓穴の桜を見るとすべての花が散り、蕾だけを残すという生態を持っている。
満開になった桜はとても美しく、満開の桜を見た人物はその光景に魅了される。そして、もう一度満開の桜を見るために花を咲かせよう(死体を捧げよう)とする。

Fiery Bird(火の鳥)

Fiery Bird(O-02-101、火の鳥)は、葉のない茶色の樹木の枝に止まる黒い鳥の姿をしたアブノーマリティである。
収容選択時のフレーバーテキストは「狩りに成功した者らには、多くの狩人があれほど欲した羽根が証のように残される」

火の鳥はかつて人間が住む土地から遠く離れた森に棲んでいた鳥である。
その羽根は誇りと名誉の象徴となり、狩人の多くがその鳥を探し求めて森に行くようになった。
しかしそう時間もたたないうちに人々は噂への興味を失い、鳥を捕まえることに関心が無くなり、鳥の存在は忘れられるようになってしまった。
火の鳥は再び人々が自分を求めて狩りをしてくれることを望み、羽を白く燃え上がらせて森を渡り歩くようになった。

Yin(陰)

Yin(O-05-102、陰)は、黒いペンダントのような姿をしたアブノーマリティである。リスクレベルはWAW。
収容選択時のフレーバーテキストは「いま汝は空となり、我は地となる」

後述するアブノーマリティ「陽」と対をなすアブノーマリティ。
見るだけで憂鬱な気分になるという不吉なペンダントであった陰はある日「時間だ。私たちが再び一つになる時が来た」と謎の声を聞く。
「私たちはかつて一つだった。私はあなただ。あなたは、私だ。私は元々一緒だった、私たちを分かつことは無益なことだった。今、あなたは空となり私は地となろう」という声は対の陽の囁きであり、陰は陽の声に従って周囲に破壊と混沌を振りまきながら進み、そしてやがて1つとなった。
1つとなった陰陽は巨大な龍となって空を昇り、消えていった。

Yang(陽)

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