かくりよの宿飯(第25話『あやかしたちと花火大会』)のあらすじと感想・考察まとめ

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乱丸に海宝の肴作りを申し出た葵は、乱丸から正式に任され、鶴童子たちと協力して作ることになった。雷獣の最後の嫌がらせによって、客で溢れかえった折尾屋は人手が足りず、儀式の執り行ないが危ぶまれた。しかし天神屋の大旦那の案により、天神屋の従業員たちが折尾屋を手伝うことになり、儀式は無事行われることになった。滞りのない儀式だったが、チビの悪気のない行動が葵に大きな驚きと不安を与えてしまった。
今回は「かくりよの宿飯」第25話『あやかしたちと花火大会』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「かくりよの宿飯」第25話『あやかしたちと花火大会』のあらすじ・ストーリー

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海宝の肴作りを乱丸に申し出る葵

折尾屋の一室で、葵と鶴童子たちが乱丸と向き合っていた。
戒「乱丸様、話があるんだけど」
乱丸「何だそんな真面目な顔をして」
葵「海宝の肴を私に作らせて下さい」
葵は鶴童子たちに頼まれた海宝の肴作りを乱丸に進言した。
葵「怖かったの、雷獣に味覚を封じられて。このかくりよで生きていくための一番大切なものを失って、無力な存在だとしか思えなくて。だけど違ったわ。私の舌が使い物にならなくても、私には頼もしい相棒がいる。黒鶴の戒、白鶴の明、それに銀次さん。だから私もう逃げない」
銀次「乱丸、磯姫様は葵さんにこの役目を託した。あなただって磯姫様の標を疑っているわけじゃないでしょう?」
乱丸「津場木葵、失敗は許されねえぞ」
葵「はい」
乱丸「てめえが海宝の肴を作れ、これは南の地の八葉としての俺の命令だ」
葵と鶴童子たちは3人揃って「はい」と乱丸に頭を下げた。

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鶴童子たちと話し合う葵

葵と鶴童子たちは廊下に出て立ち話をした。
葵「海宝の肴、絶対に成功させるわ」
戒「銀次さんを連れて」
明「天神屋に帰るためにも、だね」
葵「もちろんそれもあるけれど、それだけじゃないの」
戒と明は、他に何があるのと言う顔をした。
葵「無理やり連れて来られた南の地だけれど、私だんだんここが好きになった。ここに住む人たちのことも好きになった。だから誰一人として、苦しい思いや辛い思いをして欲しくない。儀式が失敗すれば、この南の地は災厄に見舞われる。そんなの駄目よ。だから私絶対に成功させる」
戒・明「うん」

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海坊主を見る乱丸たち

折尾屋の近くの海岸沿いに海を見渡せる見張り台があった。望遠鏡で海の彼方を見ていた秀吉が「海坊主です、乱丸様」と海辺の少し小高くなった場所に立つ乱丸に告げた。
乱丸「来たか」
葵と銀次、鶴童子たち、そして太一が乱丸の側で海の彼方を見守っていた。見張り台から駆けて来た秀吉が、望遠鏡を乱丸に手渡した。
乱丸「100年振りか」
ノブナガ「バフ」
チビ「海坊主さん来たですか?」
葵「そうらしいわね」
乱丸「少し早いが花火を打ち上げろ」
秀吉が「はっ」と返事をして、花火の打ち上げ準備にかかった。
銀次「花火は海坊主を誘導するために打ち上げるんです」
銀次が葵に花火を上げる意味を説明した。
葵「そのための花火大会なのね」

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空に浮かぶ天神屋の宙船

ねねと葉鳥が息を切らして乱丸の元に駆けて来た。二人は折尾屋に客が大勢押しかけ、手が足りないことを乱丸に話した。そして、宙船も沢山来たので、このままでは花火を打ち上げられないことも告げた。意図しない来客は、雷獣様が妖都で今年の花火大会は格別の見ものだと、大々的に宣伝したのが原因だった。
乱丸「ちっ、最後の嫌がらせか?」
戒「つくづく大人げないよね」
明「こんな古典的な混乱を起こそうだなんて」
秀吉「どうしますか?乱丸様」
乱丸が考えあぐねていると、ノブナガが空を見上げて「バフ、バフバフ、バフ」と吠えた。
葵も空を見上げて「なっ何?」と叫んだ。

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天神屋から来た大旦那と従業員達

薄暗くなりかけた空に、天神屋の宙船がたくさん押し寄せていた。
銀次「天神丸です」
太一「何でこんなたくさん?」
葉鳥「うっそー」
ねね「何なの?」
たくさんの天神丸のうちの一艘の舳先(へさき)に立っていた大旦那が、地上に舞い降りて来た。
葵「大旦那様!」
大旦那に続いて、白夜、暁、そしてお涼が乱丸たちの前に降り立った。

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乱丸と話し合う大旦那

大旦那「折尾屋の諸君、今晩は」
秀吉「こらあ天神屋!てめえらにかまってる暇はねえ、帰れ」
大旦那「もちろん帰るとも、蓬莱の玉の枝は無事手に入ったんだろう?ならば約束通りうちの従業員を帰してもらおう」
葵「ちょっ、ちょっと待って大旦那様」
大旦那「おや葵、攫われて以来だね。味覚を封じられたと聞く、可哀そうにやつれてしまって」
葵「はあ?」
葵は、この南の地の至る所に大旦那は姿を見せ、葵に関わって来ているのにと不思議そうに大旦那を見た。

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大旦那に頭を下げる乱丸

葵「お、大旦那様?何とぼけてんのよ」
大旦那「僕に会えた感激に打ち震えているんだね?」
葵「困惑してるのよ」
大旦那「あっはっはっはっはっはっは」
葵「あははじゃなくて、ねえ大旦那様。迎えに来てくれたのはうれしいけど、私今帰るわけにはいかないのよ。儀式の肴を作るの、私が任されたの磯姫様に、いえ乱丸に」
乱丸「あと一日だけ、津場木葵の力を借りたい」
乱丸は大旦那の前に出て頭を下げた。

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天神丸に乗る春日とサスケと従業員たち

大旦那「ほう、君がそんなことを言うとはね。ならば、僕たちを受け入れてくれるだろうか?」
乱丸「はあ?」
白夜「花火大会のことが妖都で話題になったせいで、うちの客がこぞってこちらに来たがったようだ。うちとしては客の流出を食い止めるべく、宿泊施設のある天神丸を出して、従業員も総出で来たという次第だ。出来うることならば、本日限りの共同営業をさせて頂きたい」
乱丸「共同営業?」
大旦那「それに気に入らないじゃないか、すべてが妖都のお偉方の思いのままというのは。敵の敵は味方と言うだろう?犬猿の仲と言われた我々の共同営業は、奴らをさぞ驚かせる。痛快なことだと思うんだけれどね」
乱丸「つまりは天神丸の停泊を認める代わりに、そっちの従業員を貸そうと、そういう話か?」
大旦那「ああ、そういう話だ」
暁「何なら他の船も提供出来るぞ」
秀吉「それは助かる、乱丸様よろしいですか?」
乱丸「秀吉、おまえの思うようにやれ」
秀吉「ありがとうございます」

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お涼の助けを願うねね

ねね「お涼さん、あなたの力も貸してほしいの」
お涼「ええ、私も?」
ねね「お客様が多過ぎて、あなたがいれば百人力だと思って」
お涼「なら、やってあげてもいいわ。うちの仲居たちも優秀だし」
ねね「ありがとう」
葉鳥「乱丸、花火大会は俺たちに任せてさっさと行け!」
乱丸「分かった、儀式は必ず成功させる。行くぞ!」
葵たちは折尾屋の船に乗り込み、儀式が行われる場所に向かった。

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夜神楽の衣裳を着る乱丸と銀次

船の中には夜神楽の衣裳に着替えた乱丸と銀次がいた。
葵「2人ともすごくきれい」
銀次「何だかお恥ずかしい。もともと変化の女性姿はこのためのものなのです」
女性の衣裳を身にまとった銀次が恥ずかしそうに葵に話した。
葵「そうだったのね」
乱丸「津場木葵、返してやる」
乱丸がそう言って、前に葵から取り上げた椿の簪を葵に返した。
銀次は葵に夕がおの着物を手渡した。大旦那様が海宝の肴を作る葵のために、新調してくれたものだった。

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新しい着物を渡す銀次

銀次「儀式の肴は重圧でしょうが、いつもの夕がおだと思って、お料理をしてもらえたら嬉しいです」
葵「銀次さん私ね思ったの、あんまり考え過ぎちゃ駄目なんじゃないかって。磯姫様は言ってた、海坊主はかくりよの料理に少し飽きてるって。だったら背伸びなんかせずに、私らしいお料理を作ればそれでいいんじゃないかなって」
銀次「そうですね、新しいけれど身近に感じられて素直においしい味。まさに葵さんが夕がおで作っていた料理です」
葵「でしょう」
葵は銀次と思いが繋がり嬉しかった。

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気を引き締める葵

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