ソードアート・オンライン アリシゼーション(SAOアニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ソードアート・オンライン アリシゼーション』とは、ライトノベル『ソードアート・オンライン』を原作とするアニメである。
キリトは過去に因縁がある死銃事件の実行犯による襲撃を受け、昏睡状態に陥る。キリトが目覚めると、そこは現実世界とそっくりな仮想世界・アンダーワールドだった。彼はそこで出会った少年・ユージオと共に、世界の中心「セントラル・カセドラル」を目指す。
現実世界での極秘プロジェクトと仮想世界での事件がリンクする世界観で、冒険や絆、バトルを描くSFアクション系ファンタジー。

キリトだけでなく自分も青薔薇の剣を使うことが出来るかもしれないと知ったユージオには、アリスを助けに行くための道が見え始めていた。今まで分からなかった方法が目の前ではっきりとして来て、ユージオは剣士になって央都に行き、アリスを助けることを決意する。その決意をキリトに伝えた言葉だ。

ユイ「元気出してください、ママ!アルブヘイムでママを探していた時のパパは、ただの一度も諦めたりはしませんでしたよ!今度はママがパパを探す番です!」

キリトにもう逢えないんじゃないかと不安になるアスナに、アスナのことを「ママ」、キリトのことを「パパ」と慕うユイがかけた言葉。ユイは人工知能だがアスナとキリトは娘のように可愛がっており、ユイも母親であるアスナを元気づけたかった。
アスナはその言葉で、自分がALOの世界樹の天辺に閉じ込められていた時、危険を冒して助けに来てくれたキリトの姿を思い出した。今度はアスナがキリトを救う番だというユイの言葉は、自分の不安よりもキリトを救出するためにどうしたら良いかを考えることに気持ちを切り替えるきっかけになったのだ。

アスナ「キリト君はどこ!」

オーシャン・タートルに潜入することに成功したアスナが、変装道具を外して、怒りを込めながら菊岡に詰問した言葉。アスナは今まで激怒する場面が少ない登場人物だったが、この時のアスナの怒りの声と表情ほど怒っている場面はなく、視聴者もアスナの怒りに思わず驚きを感じた場面でもあった。

ナツキ「もちろんよ。キリト君のフラクトライトは、治療用プログラムの中で今も元気に活動しているわ。それに、あの子はSAOをクリアして英雄じゃないの」

STLの中で眠るキリトを見たアスナが「キリト君…帰ってきますよね。」と暗い表情で言った時に、ナツキがアスナを安心させるために言った言葉。普段は茶目っ気たっぷりな言動で周囲を苦笑いさせるナツキだが、人の気持ちには敏感で、アスナを安心させる言葉を自然とかけている。ナツキの意外な一面が垣間見える場面でもある。

アスナ「私たちは自分の罪と向き合い続けていかなければならないんです」

茅場晶彦の狂気を止めることが出来なかったと自分を責める凜子に、アスナが語りかけた言葉。凜子は自分の罪の重さに耐えきれなさそうになっていたが、SAO事件に関わったみんなが罪を背負っていて、それぞれ未来に向かって歩いているというアスナの言葉は、凜子が少しだけ未来へ顔を向けるきっかけになった。

ソルティリーナ「そう言ってもらえると、先輩冥利に尽きるよ」

キリトが側付き練士を務めた上級修練士・リーナ先輩(ソルティリーナ・セルルカ)が、もうすぐ卒業することを寂しく思うような言葉を口にした時、キリトは「もっと色々教わりたかったです。」と言った。それに対してリーナ先輩が返した言葉だ。
普段は何かとふざけることが多いキリトが真剣な表情をして言ったことで、1年間の間に芽生えたキリトとリーナ先輩の間の絆が垣間見える瞬間である。

キリト「これからだってそうだ。2人で力を合わせなきゃ。1人で頑張ろうなんて考えるのは、整合騎士になってからでも遅くないだろう?」

ユージオはキリトがいなければ自分は修剣学院に入ることも出来ず、今でも村で刻み手を天職としていたかもしれないと感じていた。しかしアリスを連れ戻すという目的があるユージオと違い、キリトには過去の記憶がない。もしもキリトの記憶が戻ったら、故郷に帰ってしまい、自分はまた1人になってしまうのではないかという不安を、ずっとユージオは抱えていた。そのことをキリトに打ち明け、「自分は弱い人間だ。」と言ったユージオに、キリトが返した言葉。
何でも話せる親友になったキリトとユージオの友情を感じる場面だ。

キリト「でも…、俺だって…、俺だって!ここで負けられないんだ!」

リーバンテイン先輩との立ち合いで、キリトはリーバンテインが剣に込めるイメージ力の力を目の当たりにし、次第に押されていく。しかしその瞬間、キリトの脳裏に現実世界に残してきた家族や仲間、友人たち、何よりもアスナの姿が横切り、自分は現実世界に戻るまで立ち止まるわけにはいかないのだという気持ちを強くした。その時に、キリトが無意識のうちに叫んでいた言葉である。
その後、キリトの剣がキリトの熱い想いに反応してキリトのイメージ力で強化され、リーバンテイン先輩との立ち合いは引き分けという結果になった。
仮想世界の中では2年の月日が流れているにも関わらず、キリトが現実世界に戻ること、何よりもアスナにまた会うという決意を固く胸に抱いていることはよく分かる場面だ。

ソルティリーナ「私は、私がセルルト流の後継者であることを今、心の底から誇りに、そして嬉しく思っている。お前の指導生となれたこともな」

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