アリス・ギア・アイギス(アリスギア)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アリス・ギア・アイギス』とは、コロプラより配信されているスマートフォン用ゲームアプリである。機械生命体ヴァイスの襲撃により地球を捨て宇宙船団による航海を続ける人類は、ヴァイスに対抗し得る高次元兵装「アリスギア」を開発。それから3世紀、若い女性だけが操作できるアリスギアによって宇宙船団の平和は守られてきた。その船団の一つ「東京シャード」のヴァイス対策企業「成子坂製作所」に新たな隊長が赴任したことで物語が始まる。

アクトレス

アリスギア装着者の総称である。10代から30代の女性でエミッション能力者と呼ばれるアリスギアの中枢システムからエネルギーを引き出して操作できる者がアクトレスになることができる。東京シャードにおいては、アクトレス志望者はAEGiSによるしかるべき訓練を受けた後にアクトレス免許を取得することでアクトレスとなることができ、その後は公的機関や企業に所属してアクトレスとしての活動を行うことになる。ヴァイスについての解析が進み危険度の低くなった現在では、アクトレスは「収入は不安定だが単価の高い肉体労働系のアルバイト」ぐらいの扱いである。また、好成績であったりルックスの良いアクトレスはTV番組でも取り上げられるちょっとしたスターでもある。
エミッション能力は加齢により減衰するため、30代でアクトレスとしての能力を維持することは一般的には困難である。東京シャードにおける最年長アクトレスはAEGiS教官の山野薫子(31歳)となる。

現在、東京シャードではアクトレス不足が懸念されており下限が13歳であったアクトレス免許の年齢引き下げが考慮されている。そのテストケースとして10歳のアクトレスが成子坂製作所に採用された。これは聖アマルテア女学院が初等部を設立することに対するAEGiSの牽制ではないかと噂されている。

アクトレス免許

主にAEGiSが発行するアリスギアの使用免許。1年更新制。通常免許は取得したシャード内でしか有効ではないが、AEGiSやトラベルオーダーによる資格試験をクリアすることで他シャードにおいてもアリスギアの使用が許可される国際免許も取得できる。AEGiS職員や傭兵、軍務経験者等はおおむね国際アクトレス免許を所持している。
アクトレス免許所持者にはAEGiS兵器開発局からアリスギアが無償貸与されるが、貸与アリスギアは廉価版で性能も低く改造やチューンもできないため多くは勤務先で用意された企業製アリスギアを使用する。

千島美幸のエピソードで「ペーパーアクトレス」「アクトレス合宿免許」という言葉が出てきており、通常アクトレス免許はエミッション能力さえあれば自動車免許レベルで取得できること、単に免許を持っているだけで一度も実戦経験がないアクトレスも少なくないことが仄めかされた。

ウィッチ

「ストライクウィッチーズ」コラボに登場。正確にはアクトレスではないが今コラボにおいてはアクトレスとして扱われる。
ウィッチとは「ストライクウィッチーズ」世界における魔法を使用する女性の総称である。人類の敵であるネウロイは魔法による攻撃に弱いため、各国は特殊な訓練なしでも魔法を行使できる機械装備「ストライカーユニット」を生産し魔法の素質を持つ少女たちを軍の対ネウロイ部隊として編成することとなった。
魔力はほとんどの場合加齢によって減衰し、30代を越えてウィッチとして現役で戦闘することができる者は稀である。

ウィッチは高水準のエミッション能力を所有しており、AEGiSによる訓練がなくともアリスギアを使用することが可能である。(※今コラボにおける設定)

星守(ほしもり)

「バトルガール ハイスクール」コラボに登場。
イロウスと戦うために意志ある大木「神樹」に選ばれた19歳以下の少女たちをこう呼ぶ。星守だけが神樹の結晶より生み出された「神樹の武器」や「星衣」を使用することができる。星守に選ばれる基準は「人々を守りたいという強い意志」だという。

ドール

「プロジェクト東京ドールズ」コラボに登場。
国土調査院特別課がピグマリオンと戦うために何らかの事情により死んだ少女たちの心臓に謎の遺物「ギア」を埋め込むことで転生させた存在。新たな生と超常の力と引き換えに、生前の記憶と存在の痕跡を喪失している。そのため、ドールたちは失われた本名ではなくコードネームで呼ばれている。
ギアの動力源は他者からの感情エネルギー「フィール」であり、このエネルギーを効率よく集める手段として国土調査院特別課はアイドル事務所「ドールハウス」を設立し、よみがえらせたドールたちをアイドルとして活動させている。この「フィール」を完全に使い切ったドールは消滅してしまう。
ドールたちは、戦闘時や感情が激しく昂った時には目が赤く光るのが特徴である。特殊能力として「テアトル」と呼ばれる空間を展開することができ、現実世界と隔絶されたこのテアトル内でピグマリオンを倒すことで被害を最小限に抑え込んでいる。しかし、テアトルを展開しているドールは無防備になるため、その間は他のドールたちで守らなければならない。

宇宙移民船ムーンシャード

ムーンシャード

通称は「シャード」。アリスギアの実戦投入によりヴァイスの襲来をある程度足止めできるようになった人類が種としての人類を存続させるために月を切り出して造ったスペースコロニー型移民船である。巨大な外殻の中に地球環境をアリスギアにも使用されている次元転移技術で地殻ごと運び込んでいるため、動植物や鉱山資源も内部に存在している。船底部分には環境維持システムが組み込まれており、ヴァイスの襲撃や事故などの不慮の事態に備えて予備のシステムも搭載されている。
地球文化の保護継承と住民の精神的な安定のために各ムーンシャードの文明レベルは特定国の特定時代の文化に固定されており、ムーンシャード一つが1自治体となっている。
過疎化したムーンシャードは再開発により違う時代の文化に変更されることもあり、作中でもノーブルヒルズ・ホールディングスがヴァイス災害を誘発して東京シャードを江戸シャードに再開発するのが目的ではないかと言われていた。もっとも、文化レベルが下がる時代変更は反対者が多く、ノーブルヒルズの東京シャード再開発案は10年間却下され続けていたという。また、隣接するシャード間に文化レベルの差異があることが社会問題化するケースもある。(ex.東京シャードと埼玉シャード)
各シャード間は高速宇宙船で移動しており、日本系列のシャード間を移動する宇宙船には新幹線の呼称が付けられている。

アンダーシャード

シャードの地下階層。シャードの機能を維持する施設の他に、24世紀の技術を備えた各種工場が配置されている。アリスギア関連の工場や整備工廠もアンダーシャードに置かれている。また、アクトレスがシャード外壁のヴァイスを駆除する際にはアンダーシャードから外壁へと続くエレベーターが通路として使用される。外壁に近いためしばしばヴァイスの侵入が発生している。
シャード上層部の市街地はアウトランドの文化保護政策により旧世紀の文化水準に維持されているため、こうした文化統制を良く思わない住民はアンダーシャードで生活している。また、反社会的組織に属する人々もアンダーシャードを住居にすることが多く、現在ではアンダーシャードは裏社会という意味も持っている。

境界福祉法

アウトランドの法律で、そのシャードに設定された文化レベル以上のテクノロジー使用を禁ずるというものである。
シャード防衛に必須となるアリスギアはこの境界福祉法の数少ない対象外となるため、境界福祉法による技術制限に不満を持つ技術者は最先端の科学技術に触れるためアリスギア研究に打ち込むことが多い。

東京シャード

シャードの一つでこの物語の主な舞台。2010年代の東京都が再現されており、住民も当時の東京都とおおよそ同じ約1300万人。
作中で確認されているだけでも新宿、中野、渋谷、池袋、立川、江古田、葛西臨海公園などが当時そのままに存在している。
町田は東京シャードと神奈川シャードで帰属についての意見が割れたため、双方のシャードに町田地区が存在するという事態になっている。

埼玉シャード

1970年代の埼玉を再現したシャード。東京シャードとは高速宇宙船(電車ごと移動する)で1時間弱の距離であり、東京シャードのベッドタウンとして機能している。その一方で東京シャードとの文化格差が40年近いことから、埼玉シャード住人からは不満の声も出ている。
御蔵座梓希の実家である老舗の豆専門店「豆いち」はこの埼玉シャードの川越市(小江戸)に所在している。

群馬シャード

群馬県を再現したシャード。前橋や高崎といった都市部は2040年の技術水準で再現されており東京シャードより進んだ文化を持つが、それ以外の土地は畑作農地や「秘境GUNMA」をテーマとした観光型自然公園となっている。群馬シャード内の邑楽町(おうらちょう)はタピオカの原料となるキャッサバ芋の産地として知られる(実際の群馬県邑楽郡邑楽町もキャッサバ芋の産地である)。

津軽シャード

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