Phantom in the Twilight(第4話『大切な仲間』)のあらすじと感想・考察まとめ

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ヘイシンに雇われてシンヤオを攫ったクリスだが、今後は彼女を護ることを約束し隠れ家へ身を隠す。一方トンはトワイライツや曾祖母について調べつつ親友の捜索を続けていた。ある夜ヘイシンの罠によってトウリュウの札が剥がされ、トワイライツに危機が訪れる。全てを破壊し自爆するように設計された兵器として暴走するトウリュウを、トンはリージャンの指輪の能力を使って制止させようと奮闘する。
今回は「Phantom in the Twilight」第4話『大切な仲間』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「Phantom in the Twilight」第4話『大切な仲間』のあらすじ・ストーリー

いにしえの中国にて

時は100年以上前に遡った中国。辺りは火の海と化し、その中心には暴走して銃火器を無尽に撃ち放つ男が居た。一個中隊を相手に戦うことの出来る戦闘力を持ったその男はキョンシーであり、ある道士によって屍から創られた人工兵器であった。そこへアンブラハンターである道士シャー・リージャンが現れ、その攻撃を受け流しながらヒラリと宙へ躱すと、男の額に札を貼りつけた。暴走が止まり武器を手放して地面に落とす男。力尽き膝を着いて止まったその男に彼女はこう言った。「もう、いいのよ」

逃避行の彼女と模索する彼女

ロンドンの街を流れる川に浮かぶ一艘のモーターボートのエンジンをかけるクリス。逃げようともせずシンヤオもそのボートに乗り込む。行先を尋ねる彼女に「誰も知らない隠れ家だ」とクリスは言う。ヘイシンを信用出来なくなった事と、シンヤオを自分が護ると約束したからだと。その様子を橋の上で見ていたヘイシンは「まったく、勝手な真似をする」と言いつつ「こちらは懐かしい人形で、害獣駆除でもしているさ」とクリスたちを見逃していた。

一方のトンは、『カフェ・フォービドゥン』の最上階にあるリージャンの書斎に籠って文献を読んで調べものをしていたが、一息入れる為にカフェまで降りてきた。そんなトンを見て、ルークは「どうしたんだ?寝起きか?」と声をかける。前髪をゴムで縛り、ジャージのようなラフな服装だったからだ。「違うわよ。書斎で調べもの」と答えるトン。リージャンの残したさまざまな文献は、古今東西の伝承や歴史上の武器など沢山あり、トウリュウに関してだけでも3冊も書かれていたと言う。

そんな書斎にこもっていたトンを労って、ルークは甘いものを勧める。バニラアイスにエスプレッソの魔法をかけた、アッフォガート・アル・カッフェ。それを見てヴラッドが「私の紅茶に対する冒涜か!」と言って怒り出し、いつも通り言い合いなるヴラッドとルーク。「いつも、ああだからお客さんが減るんだよ」とウェイン。スプーンを咥えながら「そうなるわよね」と答えるトン。

そんなトンの姿に「リージャン様の末裔として、如何なものかと思います」と窘めるトウリュウ。スプーンを咥えている姿は品性が疑われ、髪型や衣服についてもしっかりと身支度を整えるように指摘する。慌ててスプーンを置き、髪型を直すトン。

「リージャンは人前に出るときは身綺麗で闘いの中ですら優美だった」と話すヴラッド。トンの顔を覗き込みながら「リージャンの写真とは確かに似てるが、優美ねぇ。コレで」とルークも冷やかす。そんな言葉が気に障り、言い返そうと机をドンと叩いた瞬間だった。イスが傾きよろめいてそのまま転倒してしまうトン。グラスが割れる音がして、気が付くとトンはトウリュウに抱きかかえられていた。

寡黙なウェイター

「申し訳ございません。お洋服を汚してしまいました」と冷静に詫びるトウリュウ。「大丈夫。ありがとうトウリュウさん」とお礼をいうトンだったが、トウリュウの手には割れたグラスの破片が刺さっていた。慌てて手当の準備するトン。トウリュウは「早く着替えを」と急かすが、手当の方が先だと聞かず、買い出しついでにクリーニングに出しに行くと言うトウリュウと一緒に出かけることにした。

トン「じゃ、一緒に行きましょ!私が荷物を持つわ。その手じゃ大変でしょ!」
トウリュウ「いえ、問題は…」
トン「お礼がしたいの」
まるでデートに行くように買い出しに出かけていく2人。そんな2人を気にしていたヴラッドとルークに代わって、ウェインはドローンに憑依して、2人を見守る為について行った。

トウリュウの目元に貼られた『お札』について何なのか?見えているのか?と質問するトン。「リージャン様から頂いたお札です。これがあるので私は自分をコントロールできるのです。札の下の目は見えておりません」と答えるトウリュウに「え~~~~~!?」と疑い深そうに、変顔をしながら言うトン。

トウリュウ「リージャン様に似た顔で、そのようなことはなさらないでください」
トン「絶対見えてるでしょ!?」
それには、ドローン越しに見ていたルーク達も大うけしていた。

その時だった。トウリュウの背後から、鳥の群れのようなものがこちらに近づいてくる。
トン「ん?鳥??こんな夜に?」
そう言った瞬間、トウリュウの手には銃が握られており、その鳥に向けて発砲した。
鳥に命中した辺りには紙切れがひらひらと舞ってゆく。

トウリュウ「ご無事ですか?」
トン「アンブラだったの!?」
トウリュウ「これは式神です。どこかに術者が…」

突然、大きな鳥がトンの目の前に現れたかと思うと、トンの肩を掴んで空へ舞い上がっていった。
トウリュウ「何!?トン様!!」
そう叫んで後を追おうとしたトウリュウだったが、鳥たちは楔(くさび)の形に変わり、地面に刺さる形で磔(はりつけ)のように手足を封じられ、大量の鳥の群れに襲われてしまったのだった。
トウリュウ「うぉおおおおおお!!」

最強のキョンシー

大きな鳥のアンブラに掴まれたまま、空高く運ばれていたトン。ルークとヴラッドに無事助け出されたが、遠くでトウリュウのうめき声が響き渡った。
トン「トウリュウさん、どうしちゃったの?」
ヴラッド「リージャンの札が剥がされた。あれが本来のトウリュウだ。元々奴は、敵陣に送り込んで暴れさせ最後に爆発する。そう作られたアンブラ兵器だ」

動くもの全部を敵とみなして、暴れるトウリュウに何とかしてあげられないかトンに、ヴラッドは何度も指輪の力を使うものではないとは言いつつ、仕方なくトンに委ねトウリュウを抑える『お札』が必要だと言った。
トン「解った。やってみるわ」
ヴラッド「うまくやってくれ。お前が駄目ならトウリュウを諦めるしかない」
そう言うとヴラッドたちは、トウリュウを引きつけて人気の無い場所まで誘導しながら、時間を稼ぐことにした。

壁にうつった影から指輪の力で、お札を掴んで取り出すことに成功したトンは、急いでルークたちと合流するとお札を2人に見せる。そのお札を見てヴラッドも頷いた。「来るぞ!」とお札を手にしたルークはヴラッドと共にトウリュウの目の前に出て、その攻撃をかわしながら間合いを詰めてゆき、うまく背後に回り込むことに成功した。「もらった!!」と札を貼ろうとした時だった。トウリュウは手りゅう弾をその足元に転がしていたのだった。

式神の鏡越しに様子をみていたヘイシン。「相討ち覚悟か。いいぞトウリュウ。それこそお前の戦い方」と生みの親らしく見守っていたが、爆発した影から、ヴラッドにかかえられたルークの姿が見えて、チッと舌を鳴らす。

ルーク「今のはさすがに危なかった。少し足にくらったがかわしたさ」
トン「それじゃ、お札は!?」
ルーク「貼ったに決まってんだろ?」
ヴラッド「これでどうにかなるはずだ」

瓦礫の下敷きになっていたトウリュウは、やがて起き上がり咆哮した。
トウリュウ「うううぉおおおおおおおおお」
ルーク「!!何??」
トン「だめ…だったの?」
ヴラッド「分からん。効果はあったように見えたが。何にしてもこれまでだ」
トン「待ってよ!!それって殺すってこと??仲間でしょ?もう一度私がお札を」
ヴラッド「やめておけ。同じ結果にしかならないだろう」
ウェイン「一人でやれるの??」
ヴラッド「所詮今のあいつは動く武器庫だ。何とでもなる」
トン「そんな言い方はひどいよ!!トウリュウさんは、トウリュウさんは…」
ハッと気付くトン。さっき取り出したお札は力を抑えるお札だった。必要なのはそんなものではないと。

ヴラッド「100年の付き合いだったな。こんな終わりになるとはな」
トン「いいえ!まだよ!!トウリュウさんが必要なお札は、私があげたいお札はこれよ!!」
ともう一度指輪の力を使い、影の中からお札を取り出した。

失いたくない仲間

ヴラッド「さっきのとは違う札だな。自信があるのか?」
トン「ええ。さっきのお札は力を抑えるためのもの。でもこれは…(違う!)」
呻きながら、さっきルークが貼ったお札を自ら剥がしてしまうトウリュウ。
トン「大丈夫。私が貼るわ」
ルーク「よせよ!札が効くかどうかも分からないだろ!?何よりお前はリージャンとは…」
トン「ひいおばあちゃんじゃないから出来ないなんて誰が決めたのよ!?出来るか出来ないかなんて、やらなきゃ分からないわ。そして、やるかどうかを決めるのは私自身よ!」
トンの気迫に圧倒されるルーク。ヴラッドもその意気込みに頷いた。
ヴラッド「トン。あいつを頼む。こんな所で失いたくない『仲間』なんだ」

トウリュウに向かって走り出すトン。ヴラッドがトウリュウの動きを封じて羽交い絞めにするが、トウリュウはトンへ銃口を向けた。「危ない!!」とウェインがドローンで身代わりになるが、勢いがあまりトンはその場に転んでしまう。
ヴラッド「まずい!!逃げろ、トン!」

その時、トウリュウを見上げているトンの姿は、トウリュウの目にはリージャンの姿として映っていた。
トウリュウ「リー…ジャン…様」
その一瞬のスキを突き、トンはお札をトウリュウの額に貼りつけてこう言った。
トン「あなたは、道具じゃない!」

トウリュウは、かつてリージャンに救われた時の事を思い出していた。
リージャン「あなたはこんなことをしたくて、生まれてきたわけじゃないものね。ヘイシンは貴方を道具として兵器として創ったのかもしれない。でもね、私にはそうは見えないの。だから、貴方にあげるわココロを。ほら、もう貴方は道具じゃない…」

トン「…リュウ、トウリュウ?あ!ね?わかる!?」
トウリュウ「札が…どうして?」
ヴラッド「街中で爆発されたら、かなわんからな」
ルーク「もう十分やったけどな」
ウェイン「グレゴリー刑事、これ揉み消せるのかなぁ?」

ヴラッド「トンに礼を言っておけ、札を創ったのも貼ったのもすべてトンだ」
トウリュウ「道具でしかない私の為に??」
トン「あなたがただの道具なら、こんな大変なことしなかったわ。これは力を抑えるお札じゃなくて心を与えるお札」
トウリュウ「コ、ココロ??なぜ??」
トン「ひいおばあちゃんがどう思っていたかは、知らないけれど、私にはあなたが道具だなんて思えなかった。しいて言えば…ン~~?」
そう言って、少し考えながらヴラッドの顔を見るトン。ヴラッドは少し照れくさそうに目をそらせる。
トン「ナ・カ・マ。かな?うん仲間よ!」
トウリュウ「仲間…?」
トン「そうよ。あなたは道具じゃなくて心を持った仲間。だから助けるのは当たり前じゃない」
そう言って、手を差し出すトン
トウリュウ「トン様…」

ヘイシン「何事も思いどうりにはいかないものだな。だが、収穫もあった。あの小娘、リージャンの血があそこまで覚醒しているのなら、あともう一押しで」

新たな肩書きに

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