スペースバグ(第12話『宇宙農場の正体/存在の耐えられないネズミ』)のあらすじと感想・考察まとめ

ハツカネズミの策略にはまってしまったミッジたち。ミッジとワンはビン詰めにされ、宇宙へ放り出されてしまう。ミッジたちを追っていたゲロッパたちは、実験データを集積しているサーバールームにいた。電気を生産する実験のため食虫植物に食べられそうになるマルボだが、ハカセとエレンを助け出しストークへ戻ろうとする。
今回は「スペースバグ」第12話『宇宙農場の正体/存在の耐えられないネズミ』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「スペースバグ」第12話『宇宙農場の正体/存在の耐えられないネズミ』のあらすじ・ストーリー

ハツカネズミにハカセ、マルボ、エレンを人質に取られたミッジは、栽培施設へと連れて行かれる。
ベータ「宇宙で人間たちが長期滞在する時に、一番大事なものは何だか知っていますか?」
ミッジ「食いもんか水だろう?」
ベータ「もちろんそれも大事ですが、そうした食べものを作るにも絶対に必要なものがあるのです」
ミッジ「何だよ」
ベータ「電気です。人間たちは宇宙で電気を作るためにあらゆる実験を試みていました。その一つがこれです」
室内には畑が広がり、数種類の食虫植物がなっていた。
ベータ「植物は光合成を行なうと有機化合物が作られる。それを利用して電気を生産する実験をここで行なっています」
宇宙では水や養分が乏しいため、普通の植物だと効率が悪い。食虫植物は虫などの有機物からも養分などを吸い取ることができる。つまり効率よく電気を作れる。水や土を作るより虫を大量生産する方が、コスト的にも安く済むのだ。しかし、虫がいなければ発電実験はストップしてしまう。

栽培施設にて(左から)ベータ、マルボ、ハカセ、エレン、ミッジ、アルファ、シグマ

ミッジ「これは人間どもの実験だろ?お前らが引き継ぐ義務はないだろう?」
ベータ「人間のために実験を続けること。それがこのステーションの目的であり、我々の存在意義であるのです」
ハツカネズミは実験をストップさせないために、ミッジたちを食虫植物に食べさせようとしていた。ベータがミッジを掴み、食虫植物のそばへと運ぶ。ミッジが食べられそうになった時、照明が落ち辺りが暗くなった。
ハカセ「バッテリーが切れたんだ」
管制室に行って予備の電池に切り替えるよう、ベータはシグマに命令した。

冷凍カエルの体から溶け出した水分がポタポタと床に落ちる。バッテリーが切れたことでゲロッパたちのいる区画の温度は上昇していた。やがて彼らも身動きが取れるようになる。
ゲロッパ「くっそー、あのネズミどもめ!」
胃の違和感に気付いたゲロッパが、腹に手をやる。
カトー「どうしたんでゲロ?」
ゲロッパ「うううっ、なんだ?!」
苦しさにうめくゲロッパ。
カトー「お腹が痛いでゲロ?」
胃の中ではワンが生きていた。
ワン「クマムシをあなどっちゃいかんよ。ワシの体は不死身なのだからねえ」
違和感は胃から口に移動したのか、ゲロッパは口を開けた。するとワンが吐き出された。違和感の正体はワンだったのだ。ワンは通路脇の小さな穴へと逃げ込み、栽培施設にたどり着く。電源が復旧し、辺りは明るくなっていた。ベータが再びミッジを食虫植物のところに運ぶ。ミッジが食べられそうになったその時、ワンがベータの手に噛みついた。ミッジを放すベータ。アルファから銃を奪ったミッジは、ハカセたちを解放するよう要求した。ベータがシグマに目配せすると、シグマが何かのスイッチを押す。するとミッジとワンがいる床が開き、二匹は落下する。そして穴の先のゴミ捨て場でビンの中に落下、反動でフタが閉じ封じ込められてしまう。シグマが別のスイッチを押すとゴミ捨て場のハッチが開き、ミッジとワンの入ったビンは宇宙空間へ排出された。遠のいてゆく宇宙ステーション。
ミッジ「このままオレたち、宇宙で漂流し続けちゃうのかい?」
ワン「慣性の法則だ。止めることは出来ない」
ミッジ「……もう、みんなとは会えないのか」

ベータがミッジを掴み、食虫植物のそばへと運ぶ

エレン「ミッジ……、ワン老師……」
ハカセ「心配ないよエレン、彼らは大丈夫だよ」
マルボ「そうさ。今までだって、いろんな危機を乗り越えてきたんだ」
ベータ「残念ながら彼らはもう、この宇宙ステーションにはいませんよ。ゴミと一緒に宇宙に排出させてもらいました」

ハツカネズミたちは実験を再開することにした。アルファがマルボの足を掴み、食虫植物の前に引きずってゆく。突然、警報が鳴り響いた。実験データを集積しているサーバールームでトラブルが発生したのだ。ベータとシグマが調べに出かけ、アルファが残る。
エレン「ねえ、あなた!もうこんなこと止めましょう!宇宙に取り残された同じ生物同士でしょう?」
アルファ「勘違いしないでもらいたいのだけど、なにもボクらは君たち昆虫を食べようってんじゃないんだよ。あくまでも実験用として利用するだけ」
ハカセ「人間たちはもう宇宙ステーションにはいないんだ!だからこんな実験やっても意味ないぞ!」
アルファ「意味なんて考えながら生きてるのかい、君たちは?実験データを取ること、それがボクらの存在目的じゃないか。まあ仮にこのフンコロガシみたく太った虫を食べろって言われてもちょっと躊躇しちゃうけど」
マルボ「ボクはフンコロガシじゃないぞ!ボクはクモだ!」
アルファ「まさか、こんなにデブなクモいるかよ」
マルボ「ボクはクモなんだあ!」
バカにされて怒ったマルボは糸でアルファの目を塞ぎ、体当たりして倒した。はずみで食虫植物ウツボカズラの中へ落ちそうになるマルボ。ウツボカズラの中には消化液が入っており、落ちたら溶けてしまう。近くの葉を伝ってウツボカズラから逃れたマルボだが、今度はモウセンゴケの上に落ちそうになる。モウセンゴケの葉から出ている粘毛は触れると二度と離れないのだ。掴んでいた葉を揺らして自身を遠くへ飛ばすことでモウセンゴケから逃れたマルボは、ハカセとエレンの小部屋のロックを外す。

マルボを掴むアルファ「まさか、こんなにデブなクモいるかよ」

ゲロッパ、イトー、カトーは、サーバールームのコンピューターを使ってこの宇宙ステーションの地図を探していた。そこにベータとシグマがやってくる。虫を食べたいと主張するゲロッパをベータは拒否し、シグマがカエルたちに銃を向けた。素早い動きで銃を奪い、シグマの首根っこを掴むゲロッパ。
ゲロッパ「虫たちはどこだ?言わないとコイツを握り潰すぞ」
ベータ「どうぞご自由に。我々は実験動物。死ぬために生きているようなものですから」
ゲロッパはシグマをコンピューターに投げ付けた。コンピュータに当たったシグマに、衝突のショックなのか電気が走る。床に落ち、気絶するシグマ。
ベータ「大事なサーバーが!」
ゲロッパ「なるほど、お前にとって大事なのはこのコンピューターのようだな。虫はどこにいる?言え!さもないと、このコンピューターをメチャクチャにするぞ」
ベータは虫たちが栽培施設にいることを教えた。ゲロッパがイトーに合図すると、シグマから銃を奪ったイトーがコンピューターを撃ちはじめる。それを見たベータはショックで気を失った。

栽培施設を抜け出し、ストークに向かっていたハカセたち。だが、エレベータに乗ろうとしたところでゲロッパたちに見付かってしまう。

サーバールームにて(左から)カトー、イトー、ゲロッパ

「スペースバグ」第12話『宇宙農場の正体/存在の耐えられないネズミ』の感想・考察

「スペースバグ」アニメ全話のネタバレ解説まとめ

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