スペースバグ(第8話『ブラックホールの住人/銀河の果てのゴミため場』)のあらすじと感想・考察まとめ

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無事惑星を飛び立ったミッジたちだが、ストークは宇宙に浮かぶ丸い窓のようなものへ吸い込まれてしまう。それは人工ブラックホールだった。そこで彼らはクマムシのワンと出会う。ワンもまた、地球へ行くことを望んでいた。なんとかブラックホールを抜けた彼らは、ゴミ捨て場で虫らしきものを見かける。仲間を放っておけないミッジが偵察に行くが、その正体は虫ではなかった。
今回は「スペースバグ」第8話『ブラックホールの住人/銀河の果てのゴミため場』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「スペースバグ」第8話『ブラックホールの住人/銀河の果てのゴミため場』のあらすじ・ストーリー

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操縦不能になったストークにしがみつく(左から)マルボ、ハカセ、エレン、ミッジ

無事惑星を飛び立ったミッジ、ハカセ、マルボ、そしてエレンだが、どうもストークの調子が悪い。
ストーク「予定された航行ルートを外れています。操縦不能のため、軌道修正が行えません」
宇宙に浮かぶ丸い窓のようなもの。ストークはその中へ吸い込まれるように入って行った。

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宇宙に浮かぶ丸い窓のようなものへ、ストークは吸い込まれた

そして彼らは唐突に、青い空と白い雲に囲まれた岩の上にいた。動揺するミッジたちに、年老いた虫が声を掛ける。ミッジたちと同じ位のサイズのその虫は、矢継ぎ早に質問するミッジたちに話し出した。
ワン「わしの名はワン。ご覧の通り、クマムシだ」
ハカセ「クマムシって、あのクマムシか?!」
ワン「目上の人には、ちゃんと敬語を使え。少なくとも、お前たちよりは百歳は年上なんだから」
クマムシとは、体長およそ一ミリの四対八脚の短い脚を持つ極小生物。深い海の底から高い山の上まで、あらゆる環境に生息していて、乾燥しても仮死状態になって生き抜くことが出来る。さらに、酸素の無いところに置かれても、放射線を浴びても生き返ることが出来る。
ミッジ「なんでデカイんだ?」
ワン「ここでは、お前たちの物質の概念が通用しないんだよ」
ここは、人工ブラックホールをエネルギーとする究極のゴミ処理施設、超次元ディスポーザーなのだ。宇宙で発生した膨大なゴミを、安全且つ迅速に処理するためのゴミ処理施設だ。ゴミは投入口、つまりストークが入ってきた輪っかを通り抜けると、時空をワープして、銀河最果てのゴミ捨て場に飛ばされることになる。
ワン「ここはその途中にある、人工ブラックホールの中なのだ」

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ワン「死ぬ前にもう一度、恋がしたいんだ」

周りの景色は、ワンの頭の中のイメージが具現化された世界。かつて彼は実験用生物だったが、不要になってここに吸い込まれ、ゴミ捨て場に飛ばされようとしていた。だが意識をフル活動させることによって自分の思い描く世界を作り上げ、かろうじてここに留まることが出来た。つまりここは、ワンの意識の中なのだ。彼は永遠の時間を得ることが出来た。誰にも邪魔されずに、じっくりと思考すること出来る場所を見付けたのだ。しかし、ミッジたちが地球に戻る予定だと知ると告白をした。
ワン「考え続けることに飽きたんだよ。頼むよ諸君、わしも地球へ連れてってくれ。もう一度恋がしたいんだ。考えることは一人で出来るが、恋は一人で出来んじゃろ。死ぬ前にもう一度恋がしたいんだ」
ミッジたちは承諾した。まずは、ここから出なければならない。そのために、このイメージという壁を取っ払うことからはじめる。この世界から脱出するには、意識をゼロにし、リセットする必要があるのだ。
ワン「心を無にするんだ。そうすれば、自ずとその先に出口が現われる」
瞑想するミッジたち。しばらくすると、彼らはストークのブリッジにいた。戻れたと喜ぶミッジたちに、ハカセがモニターを指して言った。
ハカセ「真っ暗だ、何かおかしいぞ」
ハックションというくしゃみで、大きな口から外へ飛び出たストーク。くしゃみの主はゲロッパだった。
ワン「まだ実世界には戻っておらんぞ。お前たちの雑念が残っておったのだ。お前たちの意識の残りカスが、イメージとなって現われたのだ」
ゲロッパがストークを追いかける。
ワン「恐怖の心に支配されておる」
ハカセ「恐怖に打ち勝つんだ!」
再び瞑想するミッジたち。目を開けると、ストークのブリッジにいた。今度は本当に戻れたようだ。
ミッジ「なんだ、夢か。スッゲー変な夢見たな」
ワン「夢ではないぞ」
声はするが姿が見えない。ミッジたちはワンを探した。クマムシは、本当の大きさになっていた。
ワン「なかなかやるな、お前たち。しかし、嬉しい事実と残念な事実を伝えなければなるまい」

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オペレーションボットに乗ったミッジ(奥)と虫型ロボット(手前)

嬉しい事実は、ついにブラックホールから抜け出したということ。残念な事実は、出た先がゴミ捨て場だったということだ。
ワン「心配するでない。また、あの穴に入って逆を行けば、元いたところに戻れるから」
上空に開いている丸い窓のことだ。
ミッジ「じゃあ、出発しよう」
ストーク「船外周辺に、動体検知反応があります」
モニターに出された船外の景色に、虫らしきものが映った。オペレーションボットに乗ったミッジが、外に出て確認する。
ミッジ「一人ぼっちで、ここに取り残されてるのかもしれないんだぞ。同じ仲間として、見過ごせないだろう」
ゴミの山の奥へ進んだミッジは、その正体を目にする。それはロボットだった。ストークへ帰ろうとするミッジをロボットが追う。船内へ戻ったミッジだが、ロボットも侵入し襲いかかる。オペレーションボットに乗ったハカセがロボットを破壊した。

虫型ロボットは、EATBと呼ばれる軍事用に開発された自立型の電池だった。電池は電気が無くなると寿命は終わるが、EATBは電気が無くなりそうになると、自ら歩いて電源を探し求める。電気があるものなら、どんなものでも破壊して電気を吸って奪い取るのだ。
ミッジ「電気を食う、電クイ虫ってわけか」
そうこうしているうちに、ストークの外側に大量の電クイ虫が張り付いてきた。
ハカセ「このままだと食い破られて、電気を吸いつくされてしまうぞ!」
エレン「電気で釣るのは、どう?何か電気のあるものを放って、気を引かせるの」
ハカセ「ローバーだ!」
ローバーとは、星の地表を観測する探査車のことだ。上面に設置されているソーラーパネルに光をあて充電すれば、電気で満タンの車になる。ミッジたちは、ローバーのソーラーパネルにストークから光を照射した。やがてローバーが走り出す。にもかかわらず電クイ虫は見向きもしない。
エレン「こっちの船の電力の方が、大きいからじゃない?」
ストークの全ての電力を落とす。すると電クイ虫はストークから離れ、ローバーの方へ向かった。電力を再起動し、電子ビームを発射。ロボットを一掃し、ようやく出発しようとしたミッジたち。だが、なぜかストークが動かなくなってしまう。

「スペースバグ」第8話『ブラックホールの住人/銀河の果てのゴミため場』の感想・考察

「スペースバグ」アニメ全話のネタバレ解説まとめ

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