ロマンシング サ・ガ3(ロマサガ3)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ロマンシング サ・ガ3』とは、1995年に現スクウェア・エニックスより発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲームソフト。サガシリーズの6作目にあたり、ロマサガシリーズの3作目にしてシリーズの集大成との呼び声も高い。シリーズの特徴であるフリーシナリオの他、ミニゲームも充実。グラフィックや演出、音楽などの点で特に評価が高い。8人の主人公から1人を選び、「死食」がもたらす数々の謎を解き明かす冒険の旅に出る。

主人公が戦闘には参加せず、指揮官としてパーティに命令を出して戦うモードのこと。
コマンダーモードでは、指定した敵を集中して狙う「集中攻撃」や、「先制攻撃」などいくつかのパターンの中から指令を出し、それに従って他のメンバーが自動で行動する。
これに対して主人公が戦闘に参加する従来の戦闘モードを「ファイターモード」という。

陣形画面で陣形から主人公を外すとコマンダーモードに変更できる。
コマンダーモードのメリットは、戦闘中に陣形が変更可能、ターン終了時に味方全員のHP回復、毒と石化以外の状態異常も回復、戦闘不能もHP1で復活できること、戦闘中コマンド選択時に装備してないアイテムが使える、術者の配置によって合成術が使えることなど。

『ロマンシング サ・ガ3』のミニゲーム

マスコンバット

ミカエルが主人公の場合のみプレイ可能なミニゲーム。
通常の戦闘とは異なり、数千人の軍団同士がリアルタイムで戦う。
ハリードが主人公の時も、序盤イベントにおいてミカエルに同行し将軍として指揮を代行するという形で一部のマスコンバットをプレイできる。

ミカエルは領主なので、後述の施政イベントの一部として何度かプレイする事になる。

敵軍を全滅させる、もしくは敵陣を突破して敵軍側にたどり着いた兵士の数が多い場合も勝利になる。
兵士には兵の種類によって決まっている体力・攻撃力・防御力の他に士気を表すモラルというステータスが存在し、これは戦闘中の行動によって上下する。
モラルが下がると強い兵士でも役に立たなくなるので、画面下に表示されるモラルゲージでモラルの残量に気を配り、全軍を後退させたり、兵を後列に下げたりしてモラルの回復を図る必要がある。

戦闘に勝利した時と、施政イベントによって開発を行った時に「陣形」または「戦術」のどちらかを新規に習得できる。
獲得した「陣形」や「戦術」は次回のマスコンバットで使用できる。
「陣形」や「戦術」には戦闘勝利でしか習得できないもの、開発でしか習得できないものがある。

施政

ミカエルが主人公の場合のみ可能なミニゲーム。
ミカエルが君主を務めるロアーヌ侯国の産業や外交を指導し、国を発展させていく。

施政における主なパラメータは以下の3つ。

住民:住民が国政に対して満足しているかどうかのパラメータ。社会政策を実施すると上昇し、税を徴収すると下がる。
産業:国の産業がどれだけ発展しているかを示すパラメータ。産業政策を実施すると上昇する。産業が高いほど税の徴収額が増える。
国威:他国に対し、どれだけの地位を持っているかを示す。外交を行い、マスコンバットに勝利することで上がる。

施政をうまく行う為には「社会政策」「外交」など、施政のパラメータを上下させるためだけのコマンドを中心に、「陣形開発」や「傭兵」などマスコンバットを有利にするために必要なものを獲得することも重要である。
この施政の発展結果がミカエルのエンディングに関わる。

また、「武具開発」という国政とは直接関係のない、ゲーム本編に関わるコマンドもある。

武具開発

「武具開発」はピドナの工房で行う武器防具開発と同じものを開発するが、工房で発注すると無料のものが、国政イベントの中で発注を出すと5万オーラムとられたり、国政イベントの中で発注を出すと、本来材料を要求される武具でも材料なしで開発できたり、工房では完成品の受け取りは1つのみだが、施政の中で受け取る場合は2つ受け取ることができたりという違いがある。
材料が不要で開発できるため、全ての武具を揃えられるのは施政を行えるミカエルだけとなっている。

会社経営(トレード)

魔王殿でゴン救出イベントをクリアした後、トーマスがパーティにいるときに開始できる、会社経営のミニゲーム。
会社を設立し、他社を買収して自社の規模を拡大して資金を増やしていく。
このミニゲームは計3回発生し、それぞれ目標がを課せられ、順番にクリアしていく。

1回目:1億オーラムを目指す 報酬:1万オーラムの報酬
2回目:1回目達成後、ドフォーレ商会を倒す 報酬:1万オーラムの報酬
3回目:2回目達成後、アビスリーグを倒す 報酬:1万オーラムの報酬(壊滅時に全てのアビスゲートを閉じていた場合は2万オーラム)

各地にいるエージェントを見つけ、話しかけることでその地域の物件の買収を行うことができる。
エージェントの中には、他のイベント開始に関わる人物もおり、トレードイベント中はイベントが進行できなくなったり、また逆にイベント進行中にはトレードができなくなることもある。

トレードには「グループ技」と「かけひき技」がある。

グループ技

地域や品目が同じグループの会社に呼びかけ、資金を出してもらう技のこと。
通常の資金の要求よりも大きな金額を叩き出すことができる。
グループ技は「資金を要求する」から閃く。
所属物件から資金を要求すると、その物件に見合ったグループ技をランダムで閃く。

かけひき技

買収中、自分の総資産を使って有利に買収を進める交渉技のこと。
使用中は相手も資金を出せなくなるので、時間稼ぎとしても使える。

また、買収した物件が出資を拒否して主人公の会社から独立をしてしまうことがある。
そういった独立危険度を下げることができるかけひき技「ネマワシ」など、使用すれば独立危険度を下げることができ、グループ技と合わせれば安全に立ち回ることができる。

『ロマンシング サ・ガ3』の武器

片手用の武器。斬属性を持ち、技のバリエーションが最も多い。
七星剣やカムシーンも片手用剣である。

大剣

両手用の剣。武器威力は高いが剣にくらべると技も少なく影が薄い。
月下美人などの日本刀や、変化後のマスカレイドも大剣である。
武器レベルは剣と共有。

片手用の武器。命中率は低いが打属性も持つ便利な武器。
遠距離攻撃と複数の敵に有効な技が多く、多くのモンスターに有効。
攻撃ダメージは腕力に依存する。
武器レベルは棍棒と共有。

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