映画『君の名は。』で瀧が三葉の名前を忘れてしまった理由【ネタバレ解説・考察まとめ】

大ヒットを記録した映画『君の名は。』に登場する主人公の立花瀧。ラストのシーンで瀧がどうしても三葉の名前を思い出せなかったその理由とは?複数の裏話を含め彼が名前を思い出せなかった理由を解説していく。

『君の名は。』とは

監督・新海誠が作成した長編アニメーション映画。
前作「言の葉の庭」から三年ぶりの六作目の映画。
東京の四ツ谷に暮らす少年、立花瀧と岐阜県の山奥にある糸守町に暮らす少女、宮水三葉の入れ替わりの現象と数千年ぶりに日本に接近する彗星「ティアマト彗星」をめぐって展開されていくストーリー。
想像できない結末やストーリーや映像の完成度の高さから、「千と千尋の神隠し」を超えて世界での興行収入が日本映画歴代1位となった作品。

立花瀧とは

『君の名は。』に登場する東京で暮らす男子高校生である。絵を書くことが得意で建設や美術に強い関心を持っている。同じバイト先で働く先輩に好意を抱いている。
何回も入れ替わる体に戸惑いながらも、入れ替わり時に残されたメモを通じて、時に言い合いや相手の生活を楽しみながら乗り切っていく。
入れ替わりながらも、同時に自分たちが特別な繋がりがあることに気づいていく。そして東京から離れた場所で暮らす三葉に会いに行く決心をする。
声優は神木隆之介が担当している。

宮水三葉とは

もう一人の主人公。田舎の岐阜県糸守町に住む都会に憧れる女子高生。
三葉の家系は祖母である一葉の代から宮水神社の神主を務めてきた。三葉と妹の四葉は巫女として毎日奮闘している。
糸守の歴史が刻まれている組紐(くみひも)を作ったり、神様に奉納する口噛み酒を仕立てる行事なども行っている。

瀧がどうしても三葉の名前を思い出せなかったのはなぜ?

瀧の身の上に起こる不思議な現象

どこにでもいる普通の男子高校生だった瀧は、ある日急に目が覚めると女の子の身体と入れ替わっていた。
初め入れ替わった時点では、お互いに夢だと思っていたが、その後も不定期で入れ替わり現象が起こる。
入れ替わりの回数を重ねるごとに二人は「これは夢ではない」と現実に起こっていることだと認識しはじめる。

入れ替わりは何の前触れもなく突然に起こるため、生活を普段通りに行えるように一日の終りにお互いのスマホにメッセージを残し二人は関わり始める。

二人の時間は数年間分ずれていた

入れ替わりの回数を重ねるたびに仲よくなる二人。ある日、瀧が憧れの奥寺先輩とデートをすることになる。(入れ替わった時に三葉が日を決めていた)
デートには瀧本人が向かうことになる。
デートのことを知っていた三葉はモヤモヤとした感情になぜか涙をこぼしてしまう。(瀧に対して恋心がある)
三葉はデートの結果が気になり、実際に瀧に会おうと東京へ向かうが、当日に瀧の携帯には繋がらず会うことができなかった。
その代わりに、東京へ向かい、出会えたのは中学三年生の瀧だった。

実は二人の間には3年の時間のずれがあったのだ。
2013年に生きる三葉と2016年に生きる瀧。時空を超えて二人は入れ替わっていた。
三葉の世界の瀧は勿論三葉のことは知らず、お互いを認識している状態で二人は結局会うことができなかった。

入れ替わりが起こらなくなる二人

お互いを認識している状態で結局出会えなかった二人。だが、中学時代の瀧を電車の中で発見した三葉は別れ際に一声かけ自分の髪を結ぶのに使っていた組紐を瀧に渡した。

一方2016年で暮らす瀧は、憧れであったはずの奥寺先輩とのデートを楽しむことができなかった。デート中は三葉のことばかり考えてデートに集中できない瀧。
するとそんな様子をうかがっていた奥寺先輩に「好きな人ができたんでしょう」と言われる。
そしてその日以降なぜか二人の入れ替わりは二度と起こらなくなった。

入れ替わりが起こらなくなった瀧は三葉のことがずっと頭から離れないため、三葉の住む街の風景をもとに自分で描いたスケッチで三葉の住んでいる街を見つけ出す。

二人は会うことができないまま

瀧はやっと三葉の住む町にたどり着くが、たどり着いた町は姿を消していた。
糸守町は3年前に彗星の落下の災害で消滅してしまっていたのである。

そして瀧は図書館で見つけた犠牲者名簿に三葉の名前を見つけてしまう。そして瀧はここでこの入れ替わり現象の全体が見え、理解する。
三葉が亡くなったために入れ替わりが起こらなったこと。入れ替わりには三年の時間のずれがあったことを。

そこで瀧は入れ替わった時に奉納した口噛み酒のことを思い出し、口噛み酒を口にすればもう一度三葉と入れ替わることができのではないかと考える。
瀧は急いで奉納した口噛み酒のあるご神体の元へ向かう。ご神体の中には三葉が作った3年前の口噛み酒があった。
口にすると瀧が考えていた通りに彗星が落下する直前の3年前の三葉の身体と入れ替わりが起こる。
目前に迫った彗星落下に直面した瀧は、災害から住人や三葉を守るため、友人の力を借りて避難させる計画を立てる。

ここでなぜかご神体に三葉の気配を感じた瀧は三葉の名前を叫んだのだ。

神の気まぐれが起こすカタワレ時

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