Caligula Overdose(カリギュラ オーバードーズ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Caligula Overdose』とは、フリューから発売されたPSvitaのRPGソフト「Caligula -カリギュラ-」のリメイク版であるPS4作品である。ストーリーはPSvita版と同じ、主人公とその仲間たちが現実に帰還するべく「帰宅部」を結成し、仮想世界からの脱出を図る物語となっているが、本作では帰宅部の宿敵的存在「オスティナートの楽士」のストーリーが追加されているのが大きな特徴となっている。

トラウマクエストとは、生徒たちの友好度を高めると発生するイベントクエストであり、その生徒たちのトラウマに基づく悩みを相談され、その悩みを解決するためにこのイベントクエストに挑戦していくことになる。指定された条件や内容は主に「パーティに入れて一定数戦闘を行う」「指定されたスティグマを装備する」「パーティに入れて捜しものまたは特定の人物に会う」といったもので、これらの条件や内容に従ってクリアすると「パッシブエフェクト」と呼ばれる強力なアイテムを報酬として入手することができる。

パーティキャラの生徒たち、そして楽士にもトラウマクエストが存在しており、彼らのトラウマクエストはサブイベント「キャラクターエピソード」を全て見ることによって解除される。ただし、キャラクターエピソードには最大4〜5つの「段階制限」が設けられており、これらの制限はメインストーリーを進行させることでしか解除できず、この段階制限を解除していかないことにはキャラクターエピソードを最後まで進めることはできない。

なお、キャラクターエピソードでは間違った選択肢を選んでしまうと、その時点で関係が破綻してしまい、そこから先を観ることはできないため、やり直すにはキャラクターエピソードを見る前にセーブでデータをこまめに保存する必要がある。

WIRE(ワイアー)

帰宅部とオスティナートの楽士、友好度ランクが2段階以上と知人以上の関係になった生徒が登録されるメッセンジャーアプリで、適当な話題を振って微量の友好度を獲得できる。また、帰宅部や楽士のグループメッセージで次の行動指針の確認もできる。メッセージを送る以外にも帰宅部や楽士、その他生徒のプロフィールを確認したり、任意の生徒ひとりをエントランスに呼び出したりすることもできる。

なお、メッセンジャーアプリを開いた際にカーソルで選択されているのは、直前にプロフィールを見ていた相手となっている。また、メッセンジャーアプリから表示したプロフィール画面から、因果系譜に移動して周りの人間関係を確認することができる。

スティグマ

本作の一般RPGにおける装備品に相当するアイテムの総称で、何らかの強い感情や想いがメビウス似て結晶化したものである。Vita版では2つまで装備できるが、本作では1つしか装備できなくなっている。
相手に向ける言葉を補強するとされる「理論武装」は武器枠、自分を保つために必要とされる「思想基盤」は防具枠、そして人格を形作り枷ともなる「心的外傷」はアクセサリ枠という形になっている。

入手方法はフィールド上に存在する球体で、一般RPGの宝箱に相当する「魂の残滓」から入手するか、デジヘッドまたはラガードを倒してドロップするかの二通りとなっている。「魂の残滓」からの入手の場合、青と黄色に輝く残滓はそのまま入手できるが、緑と赤に輝く残滓はロックがかけられており、そのフロアにいるデジヘッドまたはラガードを倒さないと解除することができない。

スキルリール

一定回数の戦闘をクリアするか、パーティキャラがレベルアップすると入手できる特殊なポイント「スキルポイント」を消費する成長システムで、攻撃・補助・回復系スキルの取得に使うことができる。

リールは傾向に応じて「カタルシス」「バトル」「アフェクション」「パッシブ」の4つの列に分けられており、上下左右でこの4つの列から取得したいスキルを選択できる。また、習得済みのスキルの確認もできる。

戦闘

PS4に移植したことで、本作は臨場感とインパクト溢れる戦いを楽しむことができる。

そして本作でも、友好度を高めた他の生徒たちとパーティを組んで戦うこともできる。

さらに本作の最大の注目要素として、楽士でパーティを組んで戦うこともできるようになった。

遭遇したデジヘッド(楽士ルートではラガード)と、最大4人のパーティで戦闘し、撃破していくのが本作の主な戦闘の流れとなる。Vita版と同じようにフィールドのデジヘッドまたはラガードに接触することで戦闘に突入し、近くに別の敵がいる場合はまとめて戦闘対象となり、さらに戦闘中に別のデジヘッドやラガードが戦闘エリアに進入してきた場合はそれも増援として戦闘に参加する。

そして、他のキャラや敵の行動でどのような結果が出るかを後項の「未来予測(イマジナリーチェイン)」で確認しつつ、その確認の結果を踏まえて的確な行動を選択していくのが攻略のポイントとなる。一部、名称に「NM」と付くデジヘッドやラガードは他の個体よりもさらに強化されており、ストーリーの進行に関わったりスティグマの球体を封印したりしている。

また、フィールドにはどの程度のレベルのデジヘッドやラガードがいるかは決まっていないが、時折そのレベルを20〜30以上も上回り、圧倒的に強化されたステータスを持っている個体がいるので注意が必要である(基本的な目印として近くにスティグマの球体があることが多い)。

行動選択

戦闘において、パーティキャラは1回の行動(移動や待機も含む)で最大3回までのアクションを行うことができ、連続で攻撃系を選ぶと開始前の待機時間を減らして素早くすることができる場合もある。ちなみに行動するには「SP」と呼ばれるゲージを必要とし、消費SPは同一ターン中にSPを消費する行動をしていると減少する。つまり、1回で多く行動するとその分だけSPが減って思うように動けなかったり、敵に隙を見せてしまうというリスクがある。

攻撃には「攻撃レベル」「防御レベル」と呼ばれるパラメータがそれぞれ存在しており、前者は攻撃を与えた時に敵の行動を妨害する「キャンセル」のしやすさと、後者は行動中に攻撃された時の敵からのキャンセルのし辛さをそれぞれ示している。そして、行動の中には敵が浮かされたりダウンしたりするまで待機すると言ったコンボ前提の「派生技」と呼ばれる特殊攻撃も存在しており、それらの条件を満たすと自動で派生技による追撃を行う。しかし、任意の発動が不可能という欠点があり、派生技の発生タイミング中に別の行動を行うとキャンセルされるリスクも存在する。

武器系統

帰宅部とオスティナートの楽士たちが装備する武器は合計13ものタイプが存在しており、それぞれ異なる特徴を持っている。

二挺拳銃(主人公・イケP)

遠距離・近距離両方に対応する攻撃を持っており、さらに打撃・射撃・ガードに対するカウンター攻撃まで持っている上に何もヒット数が多いというオールラウンダータイプ。しかし、全体的に可もなく不可もなしといったところで、これといった優れた特徴はない。

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