XBLAZE(エクスブレイズ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『XBLAZE』とは、格闘ゲーム「BLAZBLUE」や「GUILTY GEAR」で有名なアークシステムワークスが開発したPS3、PSvita用のアドベンチャーゲームソフトで、主人公の篝橙八が謎の少女・Esと出会い、自分の中に隠された「魔導書」と呼ばれる強大な力を巡る大きな事件に挑んでいく物語を描いている。BLAZBLUEとリンクしたストーリーと世界観が大きな特徴となっており、2013年に第1作「CODE:EMBRYO」が、2015年に第2作「LOST:MEMORIES」がそれぞれ発売されている。

「BLAZBLUE」にも登場した、本作の重要なキーワードのひとつで、空気中にごく微量に漂う粒子。魔術師や陰陽師が術を行使する際に利用したり、ユニオンがドライブを使う際にも利用されるが、逆に大量に扱ったり接触したりすると毒となり、最悪死に至る危険性もある。

特殊なエネルギーを持った粒子であること以外はその実態は謎に包まれていて、全体像は解明されていない。なお、ユニオンや術に携わる者でもない限りはその魔素を見ることも感じることもできないため、一般にはその存在は知られていない。ちなみにゼクスが作中でも口にした「全ての生命は魔素で構成されている」という説もある。

境界(きょうかい)

「BLAZBLUE」にも登場した、本作の重要なキーワードのひとつで、無限の魔素が渦巻く異次元の空間。「XBLAZE」の世界では「黄泉の国」「冥界」とも呼ばれており、その境界に通じる「門」と呼ばれる出入り口がワダツミ研究所の最下層に隠されている。

新横崎市(しんよこさきし)

本作の主な舞台となる、橙八たちが住む街。海に面した区域で港や商業地区が存在しており、地下には下水処理のために複数の地下道が存在している。10年前に起きたワダツミ集団消失事件によって全国的に有名な街となり、事件の跡地とその周辺区域は「閉鎖特区」と呼ばれ、幾多のフェンスやバリケードで囲うなど厳重な立入禁止が施されている。

また、地下道については近年の人口増加に合わせて新しい土地を開発するたびに継ぎ足しで作っていったことでダンジョンのような巨大な迷路と化している。そこへさらに、数年前の再開発・建築ラッシュで一度に多数の地下道が追加されたことで、管理者もこの全容を把握できていないらしい。

ワダツミ集団消失事件(わだつみしゅうだんしょうしつじけん)

「CODE:EMBRYO」本編開始の10年前に新横崎市で発生した、突如として発生した黒い嵐によって多くの住民が消失した怪事件。これによりD発症者が続出し、事件現場及びその周辺は「閉鎖特区」として隔離され、厳重に立ち入りが禁止されている。

タカマガハラ

別名「情報観測機研究開発機構」。10年前にワダツミ集団消失事件を引き起こした元凶となった組織。当時、魔導協会とは協力関係にあり、ワダツミ研究所を拠点にして境界やエンブリオの研究・実験をしており、鵜丸がその陣頭指揮を務めていた。ワダツミ集団消失事件の後に解体されており、今は残っていない。

ドライブ発症者(ユニオン)

「D発症者」とも表記される、常人を越えた超能力を獲得するのと引き換えに凶暴化するという謎の奇病。発症者にはクリスタルと呼ばれる結晶が体の表面に現れ、特殊能力に目覚める。症状が進むにつれて精神が浸食され、目に映るもの全てを「敵」と強制的に認識して攻撃や破壊などの危険行動を繰り返す。
また、ゼクスやリッパーのようにワダツミ以前に発症した人間は「イレギュラータイプ」と呼ばれている。

クリスタルによるこの特殊能力の使用は「ドライブ」と呼ばれ、空気中に存在する、未知のエネルギーを秘めた謎の粒子「魔素」がクリスタルを通じて体に取り込んで消費することで使用できる。また、「ディスカバーコール」と呼ばれる、普通の人間には聞こえない音波を放つこともある。
陰陽道や魔術といった超能力の才能がある者、もしくは修行を積んでいる者でも発症することはあるが、その症状の進行は基本的にゆるやかである。

症状の段階はフェーズで表され、最小のフェーズ1(ワン)から最大のフェーズ6(シックス)まで存在し、フェーズ4(フォー)以下の者が御剣機関にとって保護・拘束対象となり生命は保証される。しかしフェーズ5(ファイブ)を超えた者は保護・拘束は不可能と判断され、「殲滅対象」として殺傷もやむを得ない存在となる。また、最大のフェーズ6(シックス)を超えると能力の負荷によって発症者の肉体が限界を超え、クリスタルを残してそのまま消滅する。

クリスタル

D発症者の体表に現れる、結晶の姿形をしたドライブの発生源のようなもの。D発症者はこのクリスタルを通じて特殊な事象を引き起こす。そして、ドライブの多用と症状の進行に従い、色が以下のように変化していく。

・フェーズ1:透明
・フェーズ2:淡い水色
・フェーズ3:青色
・フェーズ4:濃紺
・フェーズ5:青黒
・フェーズ6:黒

また、例外として、リッパーのようにD発症者が他のD発症者からクリスタルを奪って捕食する強化を行った場合、「フェーズ0」という凶々しい真紅に染まった状態へ変化する。そして、最終的に症状がフェーズ6を越えた場合、D発症者はクリスタルを残して消滅する。

御剣機関(みつるぎきかん)

ユニオンの保護及び研究実験を行う謎の機関。冥の話だと新横崎市の他にも世界各地に支部を設けているらしく、その勢力はかなりのものであることが考えられる。また、ユニオンに対する対抗戦力として「対能力者兵士(スレイプニール)」と呼ばれる戦闘部隊を擁している。

さらに政府関連にも強い力を持ち、公的機関に関してもそれなりの発言力と執行力を持っており、橙八の監視体制を整えるために白鳳北た学園買収し、鵜丸を理事長として据えた。

魔導協会(まどうきょうかい)

世界のどこかにある孤島に作られた街「魔導都市イシャナ」を拠点として活動する、魔術師たちで作られた秘密組織。魔術を探求することを主な目的にして活動理念としており、御剣機関とは別にユニオンの研究を行っている。
知識と人材の流出を極端に嫌っており、非常事態でもひとりふたり程度と必要最低限の人材の派遣しかしなく、魔術師がイシャナから外出する場合、100以上の手続きと上層部の許可が必要になるほど外出の管理も徹底している。

さらに上層部の意向によってさまざまな国や地域でイシャナの敵となりうる勢力や組織を無力化しているらしく、冥の出身である天ノ矛坂家もこの魔導協会の上層部に目をつけられ、イシャナの敵として判断されて徹底的に没落まで追い込まれた。そのため、冥は魔導協会を徹底的に憎んでおり、久音も上層部のやり方を苦々しく思っている様子がある。

魔術師(まじゅつし)

魔素を呪文や儀式によって、さまざまな現象に変換できる能力を持った人間の総称。久音、ツヴァイ(林檎)、エルス、ゼクス、アハト、ドライがこれに相当する。発火、地震、吹雪、突風などの自然現象や、それらを組み合わせたもの、さらにゼクスのように重力や幻惑といった高度な魔術を使いこなせる魔術師もいる。また、魔術は誰にでも扱えるものではなく、魔術師としての「血統」が必要となる。

魔術の研究や実験などに必要な素材集め、そして外界の調査のために単独で危険な場所へと赴いたり、クラスメイト同士で魔術の修行や競い合いのために決闘をすることもある。ちなみに決闘については殺し合いに至るほど本気なものではないが、大怪我も日常茶飯事であるらしく、経験もそれなりに積んでいる。

魔導都市イシャナ(まどうとしいしゃな)

「BLAZBLUE」のストーリーにも登場した、久音とエルス、「わたし」と「いもうと」の故郷で、多くの魔術師たちが暮らす絶海の孤島に築かれた街。魔導協会の総本山が置かれている場所であり、知識と人材の流出を嫌う魔導協会によって孤島共々存在が秘匿されている。

十聖(じゅっせい)

魔導都市イシャナを守護する10人の魔術師たちの総称で、魔導協会に認められた最高位の地位と実力を持つ。イシャナにおいて十聖は魔術師に与えられる最高の称号にして名誉であり、多くの魔術師たちが十聖を目指して切磋琢磨している。

しかし一方で十聖全員が揃ったことは今までにはないらしく、さらに上層部の権力闘争や取引など良からぬことの道具に十聖の存在はもちろん称号が使われることもある。

陰陽師(おんみょうじ)

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