XBLAZE(エクスブレイズ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『XBLAZE』とは、格闘ゲーム「BLAZBLUE」や「GUILTY GEAR」で有名なアークシステムワークスが開発したPS3、PSvita用のアドベンチャーゲームソフトで、主人公の篝橙八が謎の少女・Esと出会い、自分の中に隠された「魔導書」と呼ばれる強大な力を巡る大きな事件に挑んでいく物語を描いている。BLAZBLUEとリンクしたストーリーと世界観が大きな特徴となっており、2013年に第1作「CODE:EMBRYO」が、2015年に第2作「LOST:MEMORIES」がそれぞれ発売されている。

自力で手作りクッキーを焼いて、橙八や久音たちに一泡吹かせてやろうと目論む冥。しかし、クッキー作りの道はそう甘くはなかった。

「LOST:MEMORIES」の無料ダウンロードコンテンツで閲覧できる冥の外伝シナリオで、冥が自分の性格とプライドの高さからくるコミュニケーション能力のなさに思い悩む姿が描かれている。

ある日、姫鶴家で、ひなたが焼いてくれたクッキーとお茶をお供にして橙八やEsたちと団欒していた冥。しかし、久音やEsに「コミュニケーション能力がない」と指摘され、笑われたことでプライドを傷つけられたと感じた冥は、「もう知らんっ!! 私は帰るっ!!」と、つっけんどんに言い放って姫鶴家を飛び出してしまう。その後、そんなつっけんどんで高飛車な自分の振る舞いをどうにかし、橙八たちとの仲を深めたいと思い悩んでいた冥は、インターネット界の重鎮とされる検索システム「ゴーゴル先生」を使い、人と仲良くなる方法とは何かを探る。

ひなたからクッキー作りを教わる冥。自分でやった時とは違う流れの良さに驚きながらも、ひなたの教え通りにクッキー作りを進めていく。

そのゴーゴル先生で見つけたひとつの答えとしてお菓子作りに挑戦することを決意する冥だが、今まで料理は家政婦任せで経験も知識もゼロに等しかったため、結果は惨敗。一度は匙を投げ出す冥だが、このままでは終われないと踏み留まって、今度は恥を忍んでひなたへと教えを乞うことにする。そして、ひなたの丁寧で優しい教えとフォローによって、冥は手作りクッキーを完成させた。今度はその味に久音や橙八たちが絶賛し、さらにそれが切っ掛けとなって「仲良くなりたい」という目的がバレて微笑ましくされたことへの気恥ずかしさに再び姫鶴家から飛び出してしまった。しかしそれでもコミュニケーションとして一歩前進できた喜びを実感した冥は、誰もいない帰り道で、次こそは久音や橙八たちを驚かせるコミュニケーション方法を思いついてみせる、と、ひとり高笑いするのだった。

林檎とひなたのカレー対決

買い物帰りの橙八たちの前に姿を現す林檎。彼女はどこで聞きつけたのか、ひなたのカレーの腕前が見たく、勝負してほしいと申し出てきた。

「LOST:MEMORIES」の無料ダウンロードコンテンツで閲覧できるひなたの外伝シナリオで、占い師を名乗る胡散臭そうな女性の言葉に振り回されるひなたと橙八たちの姿がが描かれている。

ある日、橙八、晃、Esと共に帰り道を歩きながら、今夜の夕食は何にするかと話していたひなた。するとそこで、頭にスーパーの紙袋を被った、「占い師」と名乗る胡散臭そうなひとりの女性と出会い、「ラッキーカラーはイエロー」と、さらに突拍子もない言葉を投げかけられる。その後、ひなたが「スーパーにて超スーパーウルトラビッグバンセール開催」という殴り書きのチラシをいつの間にか握らされたのを見た橙八は、嫌な予感がするから早く帰ろうと叫ぶ。しかしひなたはあっさりとそのチラシを信じ込んでしまい、橙八の制止もきかずにスーパーへと走ってしまう。そしてさらにスーパーで待っていたのは、誰も入れていないのにひなたの買い物カゴにいつの間にかカレーの食材が次々と入れられているという不可解な出来事だった。橙八はこうした一連の出来事から、自分たちはある人物の掌の上で踊らされており、しかもその人物は自分たちのすぐ近くにいると推理し、その人物の名前をこう叫ぶ。「いるんでしょう!? カレー屋『まは☆ら〜じゃ』店員……赤城林檎先輩!!」その橙八の言葉に、「やれやれだぜ。バイトくんのくせに、やるじゃないか」と、芝居掛かった溜め息と共に現れたのは、林檎だった。

そして、橙八たちの前に出された林檎のカレー。黄金の輝きを放つ異様さに、橙八と晃だけでなくEsも不安そうな表情になる。

ひなたの前に現れた胡散臭い占い師の正体は林檎で、これまでの不可解な出来事は全部林檎が仕組んだこと。そして彼女はひなたのカレーの腕前に興味を持っており、その腕前を確かめてみたくてひなたとカレー対決がしたいがためにひなたと橙八たちをここへ誘い出したのだった。
その後、姫鶴家を舞台にして急遽林檎とひなたのカレー対決が始まる。ひなたは一見すると普通に真心込めて調理しているが、一方の林檎は「究極のカレーを作る」と息巻き、怪しげな食材を次々と入れてカレー鍋に入れて調理している。それに計り知れない不安を覚える橙八とEsと晃。そして、出来上がった林檎のカレーは黄金に神々しく輝いているという異様なものに絶句させられながらも、橙八たちは試しに一口食べてみる。すると、味が思っていたより見事なものだったからか、何かに取り憑かれたかのようにスプーンをさらに進めていく。そして、気がついた時には3人とも意識が朦朧しているという有様になっていた。そこへ慌ててひなたが自分の作った普通のカレーを食べさせることで、橙八たちは意識を取り戻した。この結果から、林檎は少々自分のカレーはひとりよがりが過ぎたと自省し、勝負を辞退したことで、ひなたの勝利に終わったのだった。

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