はじめの一歩の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『はじめの一歩』とは、1989年より『週刊少年マガジン』で連載中の「森川ジョージ」作による、ボクシングを題材とした漫画である。登場人物の多くに実在選手を投影している。「登場人物全員が主人公」という作者の言葉通り、脇役やライバル達の物語も詳細に描かれている。作者自身も実際にボクシングジムのオーナーで著名なプロボクサー達と親交があり、誌上やコミックスなどでもインタビューや応援コメントの寄せている。コミックスは120巻を超えている長期連載漫画である。

フェザー級日本チャンピオン伊達英二と一歩のタイトルマッチが近づいてきた。伊達の体力測定の結果は、6年前の世界戦を前にしたときと数値はほぼ変わらない、握力・脚力・後背筋といった筋力は全体的にアップしている、視力の衰えもない、「間違いなくベストコンディションだ! 相手が気の毒だ」と太鼓判を押される。伊達は6年前に世界に挑み、敗け、引退していた。同じ相手であるリカルド・マルチネスに挑むため再起した伊達の”断固たる決意”が名セリフを生んだ。

採点仕直そう 青コーナーにいるのは まぎれもなく 最強の挑戦者だ

「確かに… 自分では幕之内にかなり高い点数つけてたつもりだったんだが 甘かったよ スパーの時の坊やのイメージが抜けてなかったようだ」

フェザー級日本チャンピオン伊達と一歩のタイトルマッチが始まった。早々に”ハートブレイクショット”で動きを止めようとした伊達だったが、以前スパーリングで体験しる一歩はしっかりとガードをする。ほぼ互角といった1ラウンド。一歩への評価を改めた伊達から名セリフが生まれた。

笑われちまうからな―― この男に打ち勝てなくて 何が世界だってな!!

チャンピオン伊達と一歩のタイトルマッチ、1ラウンドはほぼ互角の展開となった。伊達はかつてのヒヨッコだったスパーリングの一歩から”最強の挑戦者”として認める。2ラウンド開始、「こういう相手は左フックかまして 回しちまうのが常套手段なんだけどよ あいにく退くワケにはいかないんだよ」と伊達は真っ向勝負でねじ伏せる考えの様である。破壊力のある若い挑戦者を退け、国内最強の称号を欲しがったセリフである。

必ず勝つ! オレがオレであるために!!

WBA世界フェザー級チャンピオン、リカルド・マルチネスとの試合が決まった伊達。7年前にも挑戦し、2ラウンドで敗けを喫した。ボクシングを辞めた伊達だったが、「あなたはメキシコに行ったまま」と言われる。伊達はその言葉で再起を誓い、見事に日本チャンピオンに返り咲く。一歩とのタイトルマッチ後、ベルトを返上し、再度リカルドへの挑戦へ向かった伊達。「リカルドは 何もかも奪い去った悪魔 再びボクサーとして魂を与えてくれた神 恐怖と期待と希望と混沌がかけ巡っている」という伊達。そして「不思議と鼻の傷が疼かない」と、もう少しで自分自身を取り戻せる、その手段は「リカルドに勝つコト」と力がみなぎっている。

今度ぁ急いで来いよ 世界の頂点(てっぺん)で 待ってるからよ

WBAフェザー級タイトルマッチ。王者リカルド・マルチネスVS伊達英二の試合。会場は両国国技館、一歩は記者の藤井から「伊達が呼んでいる」と教えられる。控室前には記者と家族がいた。息子は「今日ね パパね 世界王者になるんだよ」と一歩に言う。一歩は「ボクなんかボコボコにやられちゃったんだよ」と返した。「遅かったな幕之内 年寄りをあんまり待たせるもんじゃねえよ」と、試合に呼ばれる伊達。「ヒマがなくなった 手短に言うぞ」と名セリフが生まれる。

あとは… 世界王者を超えるだけだ!!

フェザー級世界タイトルマッチ。伊達は7年前と同じ相手、リカルド・マルチネスと試合をする。前回は2ラウンドでKO敗けを喫していた。運命の2ラウンド、伊達はクリーンヒットをもらうが倒れない。前回とは違う、という思いの伊達、リカルドも「なるほど… 強敵だ」と前回とは違うと認める。セコンドに「見てたかよ オヤッサン」と過去の自分を越え、強くなったと確信した伊達の名セリフ。

それが オレがオレであるコトなんだ!!

「ホレた女の前でカッコつけてえ 安物(チンケ)な夢かもしれねえよ だけど オレにとっちゃ 一番重要なコトなのさ!」

初黒星の相手である世界フェザー級チャンピオン、リカルド・マルチネスとのタイトルマッチを迎えた伊達。前回は2ラウンドで負けたが、今回はそれを越えた。伊達もリカルドも”前とは違う”と認識したが、3ラウンド、リカルドが暴力的にパンチを振るい始めた。そしてボロボロにされる伊達…。9ラウンド、伊達は”ハートブレイクショット”を放つ。エルボーブロックで拳が砕けた伊達。もはや絶望的だが、「あと3R 私達 最後まで見ているわ」と妻・愛子の姿に強がる伊達。そして右のパンチを打つ伊達、それに驚くリカルド。伊達は思いだした、「オレがここに立っている意味を 戦う理由を」と名セリフを言う。

骨なら―― 骨ならいくらでもくれてやる!――そのかわり キサマの魂を オレにくれっ!!

フェザー級世界チャンピオン、リカルド・マルチネスと伊達のタイトルマッチ。前回は2ラウンドでKOされた伊達だが、今回はそこを越えた。しかし、リカルドが本気を出してきたためボロボロにされる伊達…。9ラウンド、満を持して”ハートブレイクショット”を打つも、エルボーブロックで拳が砕けてしまう。絶望の中、セコンドは「棄権しよう」と進言するが、妻・愛子の「もう少し あと3R 最後まで見ている」という言葉に伊達は「ホレた女の前でカッコつけてえ」と”オレがオレであるため”の、リングに立って戦っている理由を思い出す。砕けた右で躊躇なくパンチを打つ伊達に驚くリカルド。そして伊達はもう一度”ハートブレイクショット”を打つ。その瞬間の名セリフである。

受け… とってく… れ バトンタッチ…さ 確かに 渡し…たぜ

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