はじめの一歩の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『はじめの一歩』とは、1989年より『週刊少年マガジン』で連載中の「森川ジョージ」作による、ボクシングを題材とした漫画である。登場人物の多くに実在選手を投影している。「登場人物全員が主人公」という作者の言葉通り、脇役やライバル達の物語も詳細に描かれている。作者自身も実際にボクシングジムのオーナーで著名なプロボクサー達と親交があり、誌上やコミックスなどでもインタビューや応援コメントの寄せている。コミックスは120巻を超えている長期連載漫画である。

鴨川の若い頃のお話。

戦後間もない日本、”拳闘家”として鴨川・猫田・団吉が活躍していた時代―。
観客からも熱気を感じるという猫田。復興に一役買ってるならうれしいという鴨川。そんな言葉から始まるお話である。

変わらねえよ オレは何も聞かなかったし何も知らない

鴨川と猫田は一人の女性を米兵から助ける。助けたといってもコテンパンにやられたのは二人なのだが…。
女性の名はユキ、行く当てがなく、鴨川の所に転がり込むことになる。なぜか猫田も一緒に人で共同生活することになる。
そんな中、猫田の様子がおかしくなる。ユキが血を吐いた。そこで鴨川は広島から来たのか、と気付く。ユキは活きる力が欲しかった、と東京へ来た理由を語る…。同情されたくなかったから黙っていたのだった。

死地に飛び込もうとする親友(とも)を 見過ごすわけにはいかねえんだよ!!

鴨川・猫田・ユキが共同生活を始めて月日は流れた。
団吉がやられた米兵、ユキを襲っていた米兵は同じ人物でアンダーソン軍曹と呼ばれていた。
ユキに惚れている猫田は、イイ所を見せたいという思いと、自分はこれを最後に引退し、田舎へ帰る。ユキさんの静養にもいい、と告白もする。
猫田はアンダーソン軍曹と試合をしようとしていた。猫田自身、不調の原因を解っており、周囲には黙っていたのだが、ユキから事の顛末を聞き、鴨川は”パンチドランカー”に気付く。
それは「勝敗どころか生死に関わる」と走る鴨川の親友を思う友情の一幕であり、名セリフである。

貴様を殴る拳が日本にはまだある!オレの拳が残っている!!

猫田とアンダーソン軍曹との一戦。パンチドランカー症状に気付きながらも周囲には黙っていた。
猫田は、これを最後に田舎へ戻る、ユキさんもついてきてほしい。と告げ、いざ試合開始。ユキが到着するまで、試合を長引かせて待っていた猫田。
しかし、”ラビットパンチ”という反則打で、猫田は試合中に症状を悪化させてしまい、鴨川が止めに入る。
怒りに奮える鴨川の漢の名セリフが生まれた。

貴様の無念はこのオレが晴らす!!

アンダーソン軍曹と猫田の試合は、パンチドランカー症状がでた猫田をメッタ打ちにしているところを、鴨川が止めに入り終了する。
「貴様を殴る拳が残っている」と挑戦状を叩きつける鴨川。猫田は病院に搬送され、昏睡状態となる。
猫田が”パンチドランカー”を黙っていた理由、もう対戦できないという淋しさ、そしてアンダーソン軍曹に挑んだ勇気を称えつつ、猫田の思いにも応えようとする鴨川のアツさが伝わるセリフである。

一撃だ! 一撃必殺の拳を作るしかねえっ!!

憎き米兵・アンダーソン軍曹との試合が決まり、鴨川は猫田の無念を晴らすため、何より拳闘家として、鴨川は練習に励んだ。
土手に丸太を打ち、それをサンドバッグのように叩く鴨川を団吉は止める。
しかし鴨川は「猫田のように反射神経もない自分は愚直に前に出るしかない」と一撃の拳を作るためこのような愚行とも思える行動に出たのだった。
結果、丸太は埋まってしまい、それを見た団吉は「鉄拳!」と称した。

そばにいてやってくれ ずっと… 猫田を頼んだぜ

鉄拳を作り上げた鴨川。仇敵アンダーソン軍曹との試合の日、猫田の病室を訪れた鴨川。
ユキは「猫田さんは私に力を分けるといい、言葉通りの試合をしました せめて目を開けるまではそばにいます」と言う。
鴨川が病室を出ようとすると、ユキは鴨川の背中を掴む。
猫田はユキに惚れているが、ユキは鴨川に想いを寄せていた。鴨川もユキに好意を持っているが、猫田の気持ちを知り身を引いていたのだ。
そんな揺れる男心、友情を感じる名セリフである。

きいたぞ猫田! これほど痛え拳は初めてだ

鴨川とアンダーソン軍曹との試中に猫田が目を覚ました。ユキに「このままじゃ勝てない 鴨川の所に連れていけ」と言う。
鴨川は鉄拳を打ち込むもガードされる。さらに腹は鍛えられていた。階級も違うのでリーチにも差があり、鴨川のパンチは届かない。
何度倒れれたかわからないほど倒され、それでも立ち上がる鴨川だが7回(7ラウンド)に向かう鴨川の足を掴んだ猫田は言う「そのボコボコのツラはなんだニ オレが気合を入れてやる 歯を食いしばれ」と気合注入をするのだった。

命がけの注文だ 応えなきゃ 男じゃねえっ!!

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