はじめの一歩の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『はじめの一歩』とは、1989年より『週刊少年マガジン』で連載中の「森川ジョージ」作による、ボクシングを題材とした漫画である。登場人物の多くに実在選手を投影している。「登場人物全員が主人公」という作者の言葉通り、脇役やライバル達の物語も詳細に描かれている。作者自身も実際にボクシングジムのオーナーで著名なプロボクサー達と親交があり、誌上やコミックスなどでもインタビューや応援コメントの寄せている。コミックスは120巻を超えている長期連載漫画である。

『はじめの一歩』の概要

『はじめの一歩』とは、1989年より『週刊少年マガジン』で連載中の「森川ジョージ」作による、ボクシングを題材とした漫画である。
登場するボクサーやボクシングジムはすべて架空のものであるが、現役、引退を問わず実在する海外の有名ボクサーや、日本のボクサーを引き合いに出すことがある。 作者の趣味が反映されている作品でもあり、幕之内家の家業は釣り船屋であるが、森川ジョージも釣り好きである。ボクシングの定石なども解る作品となっており、ボクシングを観た事のない読者にも優しい漫画となっている。
199X年東京を舞台とし、鴨川ボクシングジムを中心に物語が展開される。市民の生活などは概ね90年代に準じており、鷹村の家が留守番電話になる、登場人物が携帯電話を持つようになったり、登場人物が”シャツイン”をしなくなるなど、作品中でも90年代と同様の変化がみられた。しかし、連載が2000年代に入ると、DVD、スマホ、ETCなど、90年代に不釣り合いな要素もみられるようになった。
一歩が鴨川ジムで出会った、自身と同い年の宮田一郎を追いかける姿が健気である。一歩と宮田が交わした「プロのリングで決着をつけよう」という”約束”を果たすため、トレーニングを積む一歩の前に立ちはだかる強敵たちとの激戦。「強いとは何か?」の答えを求め、一歩がプロボクサーとして、また人間としても成長していく過程を描いている。
鴨川ジムに限らず、モブキャラの試合も細かく描くことがあり、そこにもベストバウトがある作品。作者・森川ジョージ曰く”登場人物全員が主人公”と語っているためであり、一歩のライバルでもある千堂武士のスピンオフも掲載されている。
作者自身も実際にボクシングジムのオーナーで、著名なプロボクサー達と親交があり、誌上やコミックスなどでも、インタビューや応援コメントの寄せている。鷹村の”6階級制覇”・青木の”コミックショー”・板垣の”才能”など、見所がたくさんあり、コミックスは120巻を超えている長期連載漫画である。
テレビシリーズは作画崩壊の回もあるものの、スピード感溢れる描写、緩急つけた展開が魅力的で、気合が入った試合シーンなどではキマった場面がカッコよく、概ね原作に忠実な展開であるためファンの評価は高い。選手の得意技やフィニッシュブローの演出は、アニメでしか出せない迫力があり、観てるだけで痛そうである。
はじめの一歩を見てボクシングを始める読者も少なからず存在し、ボクシング人口の増加を受け、日本ボクシングコミッション(JBC)事務局長の安河内剛(当時)は「一歩の影響は間違いなくある」と述べており、内藤大助も愛読者の一人である。読者層も幅広く、10代・20代に留まらず、30代以上の層にも愛読されている少年漫画で、"オトナ"にも響く名言・金言・名セリフは『はじめの一歩』の魅力の一つでもある。

幕之内一歩の名言・名セリフ

強いってどんなんだろう…

ここからボクサーを目指すきっかけとなった。

いじめられっ子の幕之内一歩。高校の同級生の梅沢達からイジメられていた時、通りかかったボクサー鷹村守に助けられる。
鷹村にジムで手当てをしてもらい、鷹村から「今度はやり返してみろ」と言われるが煮え切らない。
そんな様子を見た鷹村はマイク・タイソンのビデオを貸すのだった。
タイソンの試合を観た時のセリフ。

生まれかわるんだ――っ!!

「生まれ変わるのにも才能がいるのかもしれない」
諦めかけた自分を鼓舞した名セリフ。

プロになりたいと鷹村に告げるも、厳しい言葉で諦めさせようとする。
「強いってどんな気持ちですか」と鷹村に迫り、「1週間で(葉っぱを)10枚掴めるようになれ」と課題を出される一歩。
来る日も来る日も課題に取り組むがうまくいかない。

いくら殴られてもがんばろうって立ち上がれるんですよね

鷹村の出した課題をクリアした一歩。ジムでは鴨川会長に「闘争心が感じられない」と嫌味を言われ、入門を賭けてスパーリングをすることになる。
相手は同い年の宮田となる。宮田は父親もボクサーでその才能は高く、一歩には勝ち目がないと周りは思うが、一歩は善戦する。
1ラウンドをしのぎ、コーナーに戻った一歩を鷹村は褒める。
「痛いんだけど。痛くない」そう言う一歩に鷹村は問う。「いじめられてた時の自分の情けなさにどうしようもないと思っていた」に続く名セリフである。
夢に向かって「がんばろう」とする一歩の姿が印象的でもある。

がんばればボクにもできたじゃないか!!

入門スパーリングで宮田に敗れるも、その根性を評価され、入門を認められた一歩。鴨川会長自らトレーニングを開始する。
『ワシが鍛えれば宮田を倒せる』と強気な鴨川会長に対し、弱気な一歩。
しかし、3か月後に宮田との再戦スパーリングが決まる。
『3か月後に互角なんてムリだよなぁ』と元気のない一歩だが、鷹村の課題も諦めかけたことを思い出させる”あの葉っぱ”を見つめ、気持ちを切り替えるのだった。

真正面からぶつかりたいんです

宮田との再戦スパーリングを控え、鴨川会長と練習に励む一歩だったが、宮田のカウンターを恐れていることを鴨川会長に相談する。
鴨川会長は、宮田のスタミナ切れを狙って「じらし作戦」を一歩に教える。
ハードな練習の中、ボクシングシューズを買おうとショップへ行き、宮田と会う。ボクシング談義になり、宮田のカウンターへの思いを知ることになる。
宮田の思いを感じた一歩が、鴨川会長に言い放った「じらし作戦」をやりたくない、という思いのこもった、男らしい名セリフである。

もったいなくて寝てられないですよ!!

宮田との再戦スパーリング。
お互い2度のダウンを奪う激しい展開に、ジムメイトも盛り上がりを見せる。
ボクシング初心者の一歩とボクシングエリートの宮田が、互角に渡り合う展開だが、鴨川会長は心配する。一歩は嬉々として心境を話した名セリフ。

まだ一つ やり残してるコトがあるんです

宮田との再戦スパーリングの最終ラウンド前。
1ラウンドは互角の攻防を見せたが、宮田に押され3ラウンドまでに旗色の悪い一歩。
プロデビュー前の一歩を、このまま続行させていいものか悩む鴨川会長は「ギブアップするか?」と問う。
一歩は「どうせなら勝ちたい 欲が出てきた」と言い、感心しながらも悩む鴨川会長に、最終ラウンド開始前、リングへ向かう前に言った、期待させるセリフを残す。

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