キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス](Kingdom Hearts 3D [Dream Drop Distance]、KH3D)のネタバレ解説まとめ

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『キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]』とは、2012年3月29日にスクウェア・エニックスより発売されたニンテンドー3DS用のアクションRPG。KH『Re:コーデッド』後のストーリーとなっていて、ソラとリクを交互に操作することで物語は進んでいく。
今作では、ソラとリクのキーブレードマスター承認試験にて、二人は眠りについてしまった世界を救うべく旅へと出かける。

『キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]』の概要

『キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]』とは、2012年3月29日にスクウェア・エニックスより発売されたニンテンドー3DS用のアクションRPG。
ニンテンドー3DSと同時に発表されたタイトルの一つでもある。
KHシリーズ10周年時に発売となった作品であり、シリーズとしては7作目に当たる。
10周年に当たり本作オリジナルデザインのニンテンドー3DS本体の同梱版『KINGDOM HEARTS EDITION』、同じDS系列で発売された『Days』『Re:コーデッド』のソフト2本と3DSプロテクトカバー、歴代作品のパッケージイラストポストカード12枚を同梱した『KINGDOM HEARTS 10th Anniversary 3D+Days+Re:coded BOX』がソフトと同時発売している。
ソフトの初回限定盤にはレアなドリームイーターを仲間に出来るARカードが封入された。
『KH Re:コーデッド』後のストーリーとなっており、ソラ、リクの二人が主人公であるが、『COM』のように「ソラ編」「リク編」ではなく、交互に操作することで一つのストーリーが同じ時間軸で進んでいく。
バトルシステムは『BbS』に近いが、基本的には新システムも導入され、『KHIII』へ繋がるものとなっている。
また、『すばらしきこのせかい』のキャラクターが出演しており、FF以外のスクウェア・エニックス作品からゲストキャラが出演するのは本作が初。

2017年1月に発売されたPS4ソフトの『キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ』には、HDリマスター版が収録された。
タイトルも『キングダム ハーツ ドリーム ドロップ ディスタンス HD』に変更されている。

今作では、来たる戦いに備え、イェン・シッドによるソラとリクのキーブレードマスター承認試験が行われ、試験内容として眠りについてしまった世界を解き放つ事を目的に世界を冒険するストーリーとなっている。

『キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]』のあらすじ・ストーリー

1

イェン・シッドに呼び出され、マスター承認試験を受ける事となったソラとリク

これまで様々な戦いを経てきたソラと、ソラの親友であるリク。
強い心を持ち、選ばれし者しか扱う事の出来ない伝説の武器「キーブレード」を使って二人は戦ってきた。
しかし、今までキーブレードに関して師と呼べる存在はなく、ソラもリクも、我流の使い方をしてきた。
そんな時、大魔法使いであるイェン・シッドに呼ばれた二人。
キーブレードマスターの中でも最強と言われているマスター・ゼアノート。
そのマスター・ゼアノートが光と闇が均衡した世界を作る事を阻止するべく、ソラとリクにはキーブレードマスターになってもらう事がイェン・シッドの今回の目的であると二人は聞かされる。
キーブレードマスターとは、キーブレード使いの中でも更に優れた技能や知識を持ち、「光の守護者」となり世界の平和を保つ役目を持つ。
マスターになるか相応しいのかを見極める試験は、「マスター承認試験」と呼ばれ、基本的にはキーブレードマスターが立会人を務める。
イェン・シッドは現在キーブレードマスターではないが、元・キーブレードマスターという事で二人の立会人を務めるという流れだった。
本来、キーブレードを扱うには正しい使い方を学び、修業をしなければならない。
しかし、イェン・シッドが言うにはマスター・ゼアノートとの戦いは近いうちに起こるらしかった。
「そんな事をしなくても、俺は誰にも負けない」と言い張るソラだったが、リクは過去に心を闇に支配されてしまった経験がある。
リクは「闇の道を歩んできた俺は本当にキーブレードを使うのに相応しいのか」と思っていた。
その為、今回のマスター承認試験を通して、自分でもキーブレードを使うに相応しいかを見極める必要があるとリクは考えた。
リクの言葉を聞き、ソラも承認試験を受ける事を決める。
修業をしている時間がない為、今回のマスター承認試験でソラとリクにはある課題が課せられた。
以前世界が闇に飲み込まれてしまった際、最終的にはソラやリクの活躍で世界に光が戻ったが、その中でも完全な復活を果たせず、眠りについてしまった世界があると言う。
課題は、その眠りについてしまった世界にある7つの「眠りの鍵穴」をキーブレードで開放し、眠りについてしまった世界を元の状態に戻してイェン・シッドの拠点である不思議な塔に無事戻ってくるという内容であった。
ソラとリクは早速眠りの世界への旅に出た。

2

イェン・シッドの言葉により、ソラとリクのマスター承認試験が始まる

ソラが最初に着いたのは、トラヴァースタウンだった。
辺りを見回してもリクの姿はない。
ソラは大声でリクの名前を呼ぶが、リクは現れなかった。
リクの代わりにソラの前に現れたのはオレンジ色の髪の知らない少年だった。
ソラはその少年を知らなかったが、少年は「お前がソラ?」とソラの事を知っているようだった。
そして、少年はおもむろにソラの手を掴み、掌を確認すると「参加者ってわけじゃないんだな」と意味深な発言をする。
何の事か分からず、質問するソラに少年は自分の掌を見せ「これはゲームだ」と言う。
少年の掌にはタイマーのような赤い数字が浮かび上がっていて、カウントダウンがされている。
「ゲームには絶対勝たないといけない。それには、パートナーが必要だ」と、何のゲームなのかすら説明しない少年だったが、ソラは「そっか。じゃあ、俺が手伝おうか?」と言う。
初対面の人間の言う事を素直に受け取るソラに驚く少年。
しかし、参加者として掌にタイマーが刻まれていないソラは、パートナーになる事は出来ないと少年は言う。
歩き出す少年を追っていたソラ。
すると突然、二人は得体の知れないモンスターに囲まれる。
少年に「ドリームイーター」という存在だと教えられるソラ。
現れたドリームイーターに対抗するべく、少年が出したのもまたドリームイーターだった。
そして、少年は「ネク」と名乗った。
「ドリームイーターはゲームを勝つ為に必要だ」とネクは言い、この世界ではドリームイーターを使い戦うものだと教えられたソラ。
ソラはまた歩き出すネクを追い、3番街まで二人はやってきた。
するとネクが突然立ち止まる。
二人の前には真っ黒なコートを着て、フードを被った怪しげな人物が現れる。
何も言わず、ソラに襲い掛かる黒コートの人物にネクは「約束が違う」とソラを庇う。
「そいつは危険だ!」とネクを止めようとするソラを突然の眠気が襲い、そのまま意識を失ってしまった。

3

黒コートの人物からソラを庇おうとするネク

同じ頃、リクもトラヴァースタウンに着いていた。
しかし、ソラを探すもやはり見当たらない。
どうしたものかと思案していたリクに、突然話しかけるような声が聞こえた。
上を見上げると金髪の少年がいつの間にか居た。
少年はヨシュアと名乗り「君はポータルを介さずこの世界に来られるんだね」とリクに言った。
リクもヨシュアに名乗り、「ポータルとは何だ」と問いかける。
ヨシュアが言うには、「ポータル」とは世界と世界を繋ぐゲートのような物。
続けて、「今、僕たちがいるこの世界はそっくりそのまま二つに分けられたらしい」とヨシュアは言った。
リクはヨシュアの話を聞き、もう要はないと言わんばかりにその場から立ち去ろうとするが、ヨシュアは「ポータルの要であるライムという女の子を探すのを手伝ってほしい」とリクに言った。
それでも、リクは足を止めず歩き続けていたが、ヨシュアが「ポータルがあれば、ソラ君とも会えるかもね」と言うと、リクは「ソラを知ってるのか?」とようやく足を止めた。
「ソラ君の居所は分からないけど、もう一つの世界に居るんじゃないかと思っただけ」と、答えにならない答えを返すヨシュアだったが、リクはひとまずソラを探す手掛かりになるのでは、と思いライムという女の子を探す事にした。
道中、ヨシュアにドリームイーターについて説明され、ドリームイーターには、悪夢を植え付ける「ナイトメア」と、悪夢だけを喰らう「スピリット」の2種類が存在しているとの事だった。
敵として出てくるのがナイトメア、共闘出来るのがスピリットという事で、リクはこれからの旅の仲間としてスピリットを生み出した。
すると、どこからともなくヨシュアを呼ぶ声がした。
リク達の前に一人の少年が現れ、少年はヨシュアに向かって「お前を倒してライムと元の世界に戻る!」と意気込んていた。
しかし、ヨシュアは「そんなことをしても意味はない。キミはあの黒コートの人物に騙されているんだ」とビイトと呼ぶ少年に言った。
黒コートの人物について反応するリク。
その事について二人に聞こうとしたが、ソラ同様、急激な眠気がリクを襲い、意識を失ってしまった。

1

ライムを探すヨシュアとビイト

意識を取り戻したソラ。
しかし、ネクはどこかへ行ってしまったようだった。
ネクと黒コートの人物に何か関係があるのか、と考えるソラだったが、ひとまずネクを探してトラヴァースタウンを歩いた。
トラヴァースタウンの中でも初めて来る4番街までやってきたソラ。
すると、一人の女の子が立っているのを見つけた。
女の子は「ライム」という名前以外の記憶を失ってしまっているようだった。
「ネクに会わせれば何かわかるかもしれない」と思ったソラは、ライムを連れて、更に奥の5番街へと進んだ。
植物園の前にネクが居た。
「無事で良かった」と声をかけるソラに「まだ自分の事を信じているのか」と言うネク。
また、黒コートの人物に「ソラを連れてくれば、パートナーと一緒に元の世界に返してやる」と言われ、ネクは言われたまま動いていたということだった。
謝るネクだったが、ソラはもう気にしていない様子だった。
そして、ライムはネクのパートナーではないかと告げたソラ。
残念ながら、ライムはネクのパートナーではなかったが、二人が話していると突然ライムが光と共に消えてしまった。
代わりに現れたのは、黒コートの人物と大型のドリームイーターだった。
何とかドリームイーターを退けたソラ。
すると、植物園の前でリクと知らない女の子が透けた状態で見えた。
リクを呼んでも、ソラに気づいていない様子で植物園の中へ入って行ってしまったリク。
リクを追いかけようとするソラだったが、突然「待つんだソラ君」と言われ立ち止まってしまった。
ソラの前にはヨシュアが現れた。
ヨシュアはネクとも知り合いのようだった。
そして、消えてしまったはずのライムもヨシュアと一緒に現れた。
不思議がるソラに、ヨシュアは「リク君はもう一つのここと同じ世界にいる」と説明した。
ポータルを使えば行けるらしかったが、ライムの夢を介する必要があり、現時点で二つの世界を行き来出来るのはヨシュアだけだともソラは言われた。
ひとまず、行けないのであれば本来の目的であるマスター承認試験を続けようと、ソラはトラヴァースタウンを後にした。

2

リクの事をソラに説明するヨシュア

一方、リクも意識を取り戻していた。
眠っている間に何が起きたかを知る為、トラヴァースタウンを歩いた。
すると、ドリームイーターに囲まれている少女を見つける。
リクに助けてもらった少女は「シキ」と名乗った。
リクはシキに「この辺りは危険だから帰ったほうがいい」とアドバイスしたが、シキは「じゃあ、こんなところに置いていかないであなたが守ってよ」とリクはボディガードを頼まれる。
「勝手にしろ」と言いつつ、リクはボディガード役を引き受ける。
シキを連れて更にトラヴァースタウンの奥へと進むリク。
5番街へ着いた時、シキは「見つけた!」と言って急に走り出す。
そして、走って行った先でシキの悲鳴が聞こえた。
慌ててシキを追うリクの前に現れたのは、黒コートの人物だった。
リクににじり寄る黒コートの人物は「何故自分がここに居るのか分からないなら、眠りの中を永久にさまようことになる」という言葉を投げかけた。
戸惑うリクの前に、ビイトとシキが現れ「そいつの言葉に耳を貸すな!」と叫んだ。
そしてビイトは「シキも元の世界に返してやると唆され、黒コートの人物に騙されたんだ」と説明した。
すると、黒コートの人物はフードを脱ぎ、金色の目、浅黒い肌、銀髪の姿を露わにした。
「お前は誰だ」とリクは尋ねたが、黒コートの人物は何も答えず、大型のドリームイーターを召喚し消えてしまった。
黒コートの人物に言われるがまま、リクを騙していた事をリクに謝るシキだったが、リクは「気にするな」と言い、大型ドリームイーターを倒した。
植物園から出てきたリクの前には、透明な状態でこちらが見えていないようなソラだった。
そこに居るのに、触れられず、リクはもどかしい思いをする。
そして、両方の世界でヨシュアはネク達の存在について話し始める。
ネク達は、元居た世界で存在を失う事となってしまった。
ヨシュアは、ネク達の存在を消すまいとして、かろうじて残っていたネク達の夢の欠片をかき集め、退避させる場所を探していた。
その際にヨシュアは預かっていた、ライムの夢を介して、眠りの世界でトラヴァースタウンを出現させた。
「この世界でなら、夢の欠片となってしまった親友達を元に戻せるかもしれない」という希望を込めて。
そこまで説明したヨシュアに、ソラとリクは「君は何者なんだ?」と問う。
ヨシュアは「ただの友達だよ」とだけ答え、背中に突然羽を生やしどこかへ行ってしまった。

3

この世界や、ネク達の存在についてヨシュアからそれぞれ聞くソラとリク

その後も、眠りと目覚めを繰り返しながらそれぞれの世界で眠りの鍵穴を探す旅をしていたソラとリク。
同じ頃、とある場所では不思議な事が起きていた。
ノーバディの集まりであるXIII機関の面々が、人間として復活していたのである。
ノーバディは、心を失った肉体が闇に呑まれた際に生まれる怪物。
人間だった頃の姿とはかけ離れている物が多いが、ノーバディの中でも特に強い心を持っていた者はごく稀に人の姿を保ったままノーバディとなる。
その人型ノーバディを集めた組織はXIII機関と呼ばれ、これまでの戦いで、心の集合体であり、世界の中心であるキングダム ハーツを手に入れようとしてきた。
以前の戦い(KHII)でソラやリクの手によりXIII機関の計画は阻まれたはずだった。
しかし、それが今になって人間として目覚めたのである。
その影響からか、ソラやリクの前にはXIII機関のNo.1であったゼムナスが度々姿を現し、意味深な言葉を残しては消えて行った。

ソラとリクが旅を続ける中で、王様やドナルド、グーフィーはイェン・シッドと共に不思議な塔で二人の事を心配していた。
すると、不思議な塔に一羽のカラスが入り込んでくる。
カラスは、闇の魔女であり、世界を支配しようとしているマレフィセントの使いのようだった。
カラスは、ミニー王妃の王冠と手紙を置き、去って行った。
手紙には、マレフィセントがミニー王妃を攫ったと書いてあり、王様にディズニーキャッスルに戻るような指示も書かれていた。
王様は急いでディズニーキャッスルへと向かった。

4

マレフィセントからの手紙の内容を伝える王様

王様、ドナルド、グーフィーがディズニーキャッスルに着いた時、ミニー王妃はマレフィセントと、手下である大柄なヤマネコのピートに捕らえられていた。
「何が目的なんだ」と問う王様に、マレフィセントはゼアノートの名前を口にする。
ゼアノートは、最強のキーブレードマスターと言われている人物。
しかし、飽くなき探求心を持つが故に、古代に起こったとされるキングダム ハーツを手に入れようとした、キーブレード使い達が起こした壮絶なキーブレード戦争を再現させる事を目論んでいた。
そして、たまたまその際にマレフィセントに出会い、マスター・ゼアノートはマレフィセントに外の世界がある事を教えたのだった。
更にマレフィセントは、「心を闇に引き入れる方法をゼアノートに聞いた」と言った。
その方法とは世界に散らばる一切の闇を持たない、7つの純粋な光の心、それを手に入れることで、世界すらも手に入るというものだった。
しかし、世界は思っている以上に複雑な構造をしていて、マレフィセントの思うようには行かなかった。
その為、マレフィセントは自分なりの方法で世界を手に入れようとしていた。
以前のソラ達の戦いの記録は、記録係であるジミニー・クリケットが持つ、ジミニーメモに記されていた。
ある時、そのジミニーメモが白紙の状態になってしまい、データ化をし、ジミニーメモの復活を王様が試みた事があった。
様々な世界の事が記されている、ジミニーメモのデータ。
それを手に入れる事が、マレフィセントの世界を支配する方法だったのだ。
当然、データを渡す気がない王様に苛立ち、マレフィセントが魔法で攻撃をしようとした際、どこからともなく武器が飛んできて、ミニー王妃は自由の身となった。
分が悪くなったマレフィセントとピートは一旦退散して行った。
王様達を助けたのは、かつてXIII機関のNo.8だった赤髪のアクセルだった。
今は、人間として目覚め、人間だった頃の「リア」と名乗った。
その後リアは、ミッキー達と不思議な塔に戻り、イェン・シッドに機関のメンバーが人間として目覚めている事を伝えた。
イェン・シッドは、ゼムナスの本体となるゼアノートが復活している事を危惧していた。

5

リアと名乗った、元・アクセル

その間もソラとリクは同じ世界でありながら、別の世界を旅し、協力しながら鍵穴を閉じて行った。
そして、7つの眠りの鍵穴を開放した二人は、不思議な塔ではなく、XIII機関のアジトがある「存在しなかった世界」に飛ばされていた。
最初はこの場所すらも、眠りについてしまっているのかと思ったソラだったが、既にイェン・シッドに言われた眠りの鍵穴は7つ開放している。
なぜ自分がこの場所に着いたのか不思議がるソラの前に現れたのは、XIII機関のNo.2で隻眼のシグバールだった。
訳の分からない事だらけのソラに、シグバールは一つずつ説明をした。
まず、ソラは現実世界の不思議な塔に戻る予定だったのにも関わらず、存在しなかった世界に辿り着いたのは、シグバールが招待したからだと言う。
そもそも、ソラが眠りの世界に入る瞬間を利用して、シグバールも同じく眠りの世界に侵入し、誘導をしてきたと続けた。
そこでようやく、この世界で黒コートの人物や、ゼムナスも、ソラが眠りの世界に入った最初から同行していた事に気付くソラ。
そしてシグバールは「ここが現実だろうが、夢だろうが、関係なく、もうお前は目覚めない」とソラに告げる。
シグバールと戦おうとしたソラだったが、「選手交代だ」と言って、シグバールは姿を消した。
代わりに現れたのは、銀髪で金色の目をした黒コートの人物だった。
そしてその人物が「いっしょに行こう」とソラに手を伸ばした瞬間、ソラを眠気が襲い、意識を失ってしまった。

意識が戻った時には、先ほどまで居た存在しなかった世界だった。
しかし、黒コートの人物やシグバールは居なくなっていた。
ひとまず、彼らを探す為に歩き続けるソラ。
途中、フードを被った黒コートの人物に出会う。
フードを取ったその人物は、先ほどまでの銀髪の青年ではなく、金髪の少年だった。
少年はロクサスと言い、ソラのノーバディである存在だ。
「どうしてロクサスが居るんだ」と問うソラに、ロクサスは「俺がお前であっても良かったはずだ。でも、お前じゃなきゃだめなんだ。お前の心にはいくつもの心が繋がっている。お前は俺で、俺の思いも抱えている」と言う。
しかし、ソラは「ロクサスはロクサスとして存在すべきだって言おうと思ってた」とロクサスに告げる。
ロクサスは一瞬驚いたが、すぐに微笑み、改めて「ソラ、だからお前じゃないとだめなんだ」と諭した。
ロクサスがソラの手を取ると、ソラの中にロクサスとしての記憶が一気に流れ込んできた。
そして、ロクサスは消えてしまった。
様々な思いを抱えながらソラは先に進むしかなかった。

6

ソラじゃないとダメなんだと言うロクサス

進んだ先に、リクと、幼馴染であるカイリの姿を見つけ近寄るソラ。
しかし、二人が振り返るとその姿は青色の紙の女性と、茶髪の男性に姿を変えた。
その二人は、ソラの事を「ヴェン」と呼んだ。
そして、ソラに背中を向ける形で歩き出すと、その姿はリクとカイリのものに変わった。
二人を追うソラだったが、気付いた時には存在しなかった世界に着いた時の場所に戻され、そこにはシグバールが居た。
「俺に幻を見せていたのは、やっぱりお前らだったのか」とシグバールを睨むソラに、「あれは幻じゃなくて夢だ」と言った。
そして「心は厄介なものだ」と言うシグバールに「お前たちだって心はあるんじゃないのか。ロクサスやアクセルだって、みんな怒ったり、悲しんだりしてた」と食ってかかるソラ。
すると、背後からゼムナスが現れ「そう、我々は心を無くしたままではなかった」と言った。
続けて「人は何度もその器たる肉体に心を宿す。我々も心と肉体、ハートレスとノーバディに分かれたが再び心を宿すことは分かっていた」と言った。
人間が闇に呑まれた時、心だけの存在になったものがハートレス、肉体だけになったものがノーバディと言われている。
そして、シグバールはゼムナスの話に続けるように「ゼムナス、ゼアノートのXIII機関結成の目的は、心を放棄させた抜け殻に同じ心と意識を植え付けること、機関のメンバー全員をゼアノートにする事だ」と衝撃的な話をした。
しかし、機関の中には力が足りない、意を解さない、謀反を企てるなど、機関メンバーのほとんどがゼムナスやゼアノートの目的に適わなかった。
その話を聞き、ソラは「心はお前達の実験や企みの道具じゃない!」と言い、「どんなに離れていても、思いあうことで繋がることの出来る絆なんだ!繋がる心が俺の力だ!」と続けた。
ソラをXIII機関に引き入れようとしていた、ゼムナス達の企みはソラの心により崩される。
苛立ったゼムナスは、ソラに戦いを挑む。
苦戦するも、何とかゼムナスに勝利したソラ。
そのままその場に倒れこんでしまったソラの前には、ゼムナスと一緒に居た銀髪の黒コートの人物が現れる。
そして「眠りの深淵まで堕ち、そこまで疲労してしまってはもう元の世界に戻ることは出来ない」とソラに告げた。
その後ソラは深い眠りに落ちてしまった。

7

リクの名前を呼びながらも、深い眠りに堕ちてしまったソラ

ソラが存在しなかった世界に着いた時、リクも存在しなかった世界の別の場所に着いていた。
リクが存在しなかった世界の最奥に着くと、そこには水晶のようなもので囲まれたソラが眠っていた。
ソラの周りには闇が渦巻いているようだった。
リクはソラの手を掴み目覚めさせようとするが、ソラは一向に目覚める気配がない。
そして、ソラの周りに渦巻いていた闇はリクの背後で黒コートの人物に変わった。
しかし、今までの黒コートと違い、真っ黒なコートではなく、裾には模様が入っていた。
黒コートは何も話さなかったが、リクはこの人物がソラに悪夢を見せ、目覚めさせないようにしている人物だと直感で思い、戦う事を決意。
リクに敗れた黒コートは、そのまま消滅していった。
再びソラの元へ駆け寄り、「夢を追っちゃダメだ」とソラに語り掛ける。
しかし、ソラは消えてしまい、また、黒コートを倒しても目覚める事はなかった。
リクもその後、足元に現れた闇に呑まれてしまった。

リクの意識が戻った時、目の前にはアンセムが居た。
アンセムは、かつて賢者として心の研究をしていた賢者アンセムの一番弟子であるゼアノートのハートレス化した姿。
ゼアノートは危険な研究を繰り返し、闇に魅入られた時、肉体を失った心はハートレス化し「闇の探求者アンセム」に、心を失った肉体はノーバディ化し「ゼムナス」となった。
アンセムは以前、闇の力に負けてしまったリクの体を乗っ取った事がある。
一度は光の心を取り戻し、アンセムを退けたリクだったが、現在でも闇に負けそうになると度々リクの心の中に現れる。
アンセムはリクに向かって「この旅の始まり、あの小さな島から旅立つ時、お前はソラを悪夢から守るドリームイーターの役目になったのだ」と告げた。
「俺がドリームイーター?」と聞き返すリクにアンセムは「そうだ、しかしお前はソラを守れなかった」と言い放つ。
しかし、リクはまだソラを助ける事を諦めてはいない。
それを聞いたアンセムは「ならば、もう一度闇の力を開放し、友を助けるがいい」とリクを誘惑する。
リクはその誘いには乗らず、「アンセム、いやゼアノート。お前もかつてはキーブレード使いだった。しかし闇に心を失い、キーブレードも失った」と言った。
続けて「だからこそ、今回の旅で俺は確かめたかったんだ。心に闇を抱えた自分がキーブレードを使うに相応しいのか」と当初の目的をアンセムに語る。
そして「俺は闇を喰らい、光に溶かす」と強い心を持ったリクは、アンセムに戦いを挑む。
少々苦戦するリクだったが、アンセムに勝利する。
その後、ようやく夢の世界から覚めたような感覚で、現実の存在しなかった世界に戻ってきたリクはソラを探しに歩き出す。

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ソラを探すリク

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【キングダムハーツアンチェインドキー攻略】攻撃力UPアビリティが強い!【KHUx】

リリース直後から強い人気を博している「キングダムハーツアンチェインドキー」では、攻撃アビリティ、回復アビリティの他に、味方の攻撃力を上げる効果を持つメダルがあります。今回は、攻撃力UPのアビリティを持つメダルをご紹介します!攻撃力UPがどのくらい強いのか、どうやって使うのか、などもご紹介しますので、この機会にぜひチェックしてください!

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