Journey(ジャーニー)とは【徹底解説まとめ】

ジャーニー (Journey) は、アメリカ合衆国出身のロック・バンド。
1973年にサンフランシスコで結成。メンバー交代や解散、再結成などを経て、音楽性を変えながら活動。また、1970年代中期から隆盛した「アメリカン・プログレ・ハード」の代表的なバンドとしても知られている。

Journeyの概要

サンタナ・バンドに参加していたニール・ショーンとグレッグ・ローリーを中心として、1973年にサンフランシスコで結成。数々のプラチナ・ディスクやゴールド・ディスクを獲得した。特に1980年代初頭、ボストンやTOTO、ヴァン・ヘイレンらと並び人気を得た。

Journeyのディスコグラフィー

Journeyのスタジオ・アルバム

宇宙への旅立ち(Journey)

1975年に発表した初のスタジオ・アルバム。
プログレッシブ・ロックに傾倒した内容で、いわゆる「ジャーニー」のメジャーでポップなサウンドイメージはなく、別バンドとも言える音楽性となっている。
ギタリスト:ジョージ・ティックナーは本作を最後にバンドを脱退したため、以後のアルバムではニール・ショーンが単独でギターを担当するようになり、以降は彼を中心にバンド活動は展開していく事となる。

01.時の彼方へ - "Of a Lifetime" (Gregg Rolie, George Tickner, Neal Schon) - 6:51
02.朝はブルーさ - "In the Morning Day" (G. Rolie, Ross Valory) - 4:23
03.コホーテク - "Kohoutek" (N. Schon, G. Rolie) - 6:43
04.君にイカした音楽を! - "To Play Some Music" (G. Rolie, N. Schon) - 3:16
05.トパーズ - "Topaz" (G. Tickner) - 6:11
06.悲しい気分で/会話 - "In My Lonely Feeling/Conversations" (G. Rolie, R. Valory) - 4:56
07.神秘の山 - "Mystery Mountain" (G. Rolie, R. Valory, Diane Valory) - 4:23

未来への招待状(LOOK INTO THE FUTURE )

1976年リリースの2ndスタジオアルバム。
ジョージ・ティックナーの脱退を経て、4人編成で録音された。ただし、「ユア・オン・ユア・オウン」と「アイム・ゴナ・リーヴ・ユー」は、ティックナーも曲作りに関与している。本作にはインストゥルメンタルは収録されず、全曲でグレッグ・ローリーがリード・ボーカルを担当した。「イッツ・オール・トゥ・マッチ」はビートルズのカヴァーで、当時のライヴのオープニングでも演奏されていた。
作品に関しては「本質には前作の繰り返し」「強力な曲が欠けている」と音楽評論家にも評されるよう、デビューアルバムと売り上げも知名度も大幅な変化は見られなかった。

01.サタディ・ナイト - "On a Saturday Nite" (Gregg Rolie) - 4:01
02.イッツ・オール・トゥ・マッチ - "It's All Too Much" (George Harrison) - 4:06
03.エニウェイ - "Anyway" (G. Rolie) - 4:12
04.シー・メイクス・ミー - "She Makes Me (Feel Alright)" (G. Rolie, Neal Schon, Alex Cash) - 3:12
05.ユア・オン・ユア・オウン - "You're on Your Own" (N. Schon, G. Rolie, George Tickner) - 5:55
06.未来への招待状 - "Look into the Future" (N. Schon, G. Rolie, Diane Valory) - 8:12
07.ミッドナイト・ドリーマー - "Midnight Dreamer" (N. Schon, G. Rolie) - 5:13
08.アイム・ゴナ・リーヴ・ユー - "I'm Gonna Leave You" (N. Schon, G. Rolie, G. Tickner) - 7:01

ネクスト-NEXT

1977年リリースの3rdスタジオアルバム。
このアルバムまで、グレッグ・ローリーがメインヴォーカルをとっている。
「スティーヴ・ペリーのような影響力のあるリードヴォーカリストがいないこのグループは、中心やポップセンス、ストレートな挑戦に欠けており、結果としてかなり劣ったポップ/ロックになっている」と評論家も語るように、dataサイトの評価でも5段階の「2」。デビューアルバムからの、プログレッシヴロックの流れを強く組んでいる事もありポップではなく、全世界に受け入れられるメジャーな作品とはならなかった。しかし、初期ジャーニーファンは「純粋で一味違うジャーニーである」と考えている。ニール・ショーンのギターも冴える1枚である。
「スペースマン / ニッケル・アンド・ダイム」が、1977年2月にシングルとしてリリース。

01.スペースマン (Spaceman) - 4:01 作曲: エインズレー・ダンバー、グレッグ・ローリー
02.ピープル (People) - 5:21 作曲: ダンバー、ローリー、ニール・ショーン
03.アイ・ウッド・ファインド・ユー (I Would Find You) - 5:54 作曲: テナ・オースティン、ショーン
04.ヒアー・ウィ・アー (Here We Are) - 4:18 作曲: ローリー
05.ハスラー (Hustler) - 3:16 作曲: ダンバー、ローリー
06.果てしなき挑戦 (Next) - 5:28 作曲: ハイディ・コッジェル、ダンバー、ローリー
07.ニッケル・アンド・ダイム (Nickel and Dime) - 4:13 インストゥルメンタル。作曲: ローリー、ショーン、ジョージ・ティックナー、ロス・ヴァロリー
08.カーマ (Karma) - 5:07 作曲: ダンバー、ローリー、ショーン

インフィニティ - INFINITY

1978年1月リリースの4thスタジオ・アルバム。
バンドは本作より、専任ボーカリストを含む5人編成となった。

当初は、後にヴィニー・ヴィンセント・インヴェイジョンのメンバーとして活動するロバート・フライシュマンがヴォーカルを努めていたが、マネージャーの判断でスティーヴ・ペリーが加入。前作『ネクスト』までリード・ヴォーカルを担当していたグレッグ・ローリーは、本作では「フィーリング・ザット・ウェイ」でペリーと共にボーカル・パートを分け合い、「エニィタイム」では単独でリード・ヴォーカルを担当した。
ヴォーカル交代により、ハイトーンヴォーカルの冴えるキャッチーでポップな実力派バンドへと飛躍を遂げたバンドは、今作でBillboard 200最高21位に達し、後にプラチナ×3を獲得。シングルカットされた3作「ホイール・イン・ザ・スカイ」(全米57位)、「エニィタイム」(全米83位)、「ライツ」(全米68位)もヒットを飾った。
また、クイーン、カーズ、パイロット、スターキャッスル等のプロデュースで有名なロイ・トーマス・ベイカーがプロデュースとミキシングで参加。
彼はスティーヴ・ペリーと並んでジャーニーの新機軸での快進撃を打ち出した立役者となった。

01.ライツ - "Lights" (Steve Perry, Neal Schon) - 3:10
02.フィーリング・ザット・ウェイ - "Feeling That Way" (S. Perry, Gregg Rolie, Aynsley Dunbar) - 3:27
03.エニィタイム - "Anytime" (G. Rolie, Roger Silver, Robert Fleischman, N. Schon, Ross Valory) - 3:28
04.ラ・ドゥ・ダ - " Lă Do Dā " (S. Perry, N. Schon) - 3:02
05.ペイシェントリー - "Patiently" (S. Perry, N. Schon) - 3:22
06.ホイール・イン・ザ・スカイ - "Wheel in the Sky" (Diane Valory, N. Schon, R. Fleischman,) - 4:12
07.サムシン・トゥ・ハイド - "Somethin' to Hide" (S. Perry, N. Schon) - 3:26
08.ウィンズ・オブ・マーチ - "Winds of March" (N. Schon, Matt Schon, R. Fleischman, S. Perry, G. Rolie) - 5:04
09.キャン・ドゥ - "Can Do" (D. Valory, R. Valory, S. Perry) - 2:39
10.オープンド・ザ・ドアー - "Opened the Door" (S. Perry, N. Schon, G. Rolie) - 4:35

エヴォリューション - EVOLUTION

1979年リリースの5thスタジオ・アルバム。
スティーヴ・スミスが新ドラマーとして加入した。
「ジャーニーは5作目のアルバムで、ジャズ/プログ・ロックの名手からアリーナ・ロックのスーパースターへの転身を達成してみせた」と評されるように、データベースサイトall musicで5点満点中4.5点という高得点を獲得する。セールスも順調でアメリカのBillboard 200では20位、2作目の全米トップ40アルバムとなった。
前作『インフィニティ』に続きロイ・トーマス・ベイカーがプロデューサーに起用されたが、バンド側はベイカーの仕事に不満を抱いていた。スティーヴ・ペリーは後に、ベイカーと再び組んだのは、ベイカーの下で働いていたレコーディング・エンジニアのジェフ・ワークマンが目当てだったと語り、次作ではプロデューサーの交代に至ってしまう。

マジェスティック - "Majestic" (Steve Perry, Neal Schon) - 1:15
トゥー・レイト - "Too Late" (S. Perry, N. Schon) - 2:58
ラヴィン、タッチン、スクウィージン - "Lovin', Touchin', Squeezin'" (S. Perry) - 3:50
エンジェルの街 - "City of the Angels" (S. Perry, Gregg Rolie, N. Schon) - 3:07
遙かなる旅路 - "When You're Alone (It Ain't Easy)" (S. Perry, N. Schon) - 3:09
スウィート・アンド・シンプル - "Sweet and Simple" (S. Perry) - 4:13
ラヴィン・ユー - "Lovin' You Is Easy" (S. Perry, N. Schon, Greg Errico) - 3:37
ジャスト・ザ・セイム・ウェイ - "Just the Same Way" (G. Rolie, N. Schon, Ross Valory) - 3:17
ドゥ・ユー・リコール - "Do You Recall" (S. Perry, G. Rolie) - 3:13
デイドリーム - "Daydream" (S. Perry, G. Rolie, N. Schon, R. Valory) - 4:41
レディ・ラック - "Lady Luck" (S. Perry, N. Schon, R. Valory) - 3:36

ディパーチャー - DEPARTURE

1980年3月リリースの6thスタジオアルバム。
ロイ・トーマス・ベイカーの音作りに不満を持ち、ケヴィン・エルソンを共同プロデューサーの一人として起用。このアルバムより即興的なジャムテイストのサウンドから、派手なライヴや商業性の強いアリーナ・ロックに意向。大衆に受け入れられやすい音楽性へと変化した。スティーヴ・ペリーはアルバム・タイトルについて「ちょっとした音楽的変化が進んでいたから、このアルバム名にした。僕達は自分達のルーツを幾らか残しつつ、幾らか脱却(Departure)した」と語っている。
結果、シングルカットされた「お気に召すまま」(23位)、「ウォーク・ライク・ア・レディ」(全米32位)、「グッドモーニング・ガール/僕のそばに…」(全米55位)とヒット。アルバムもBillboard 200で初のトップ10入りで、最高8位を記録した。

1.お気に召すまま - "Any Way You Want It" - 3:21
2.ウォーク・ライク・ア・レディ - "Walks Like a Lady" (Steve Perry) - 3:16
3.いつの日か… - "Someday Soon" (S. Perry, Neal Schon, Gregg Rolie) - 3:32
4.感じてほしい… - "People and Places" (S. Perry, N. Schon, Ross Valory) - 5:04
5.至上の愛 - "Precious Time" - 4:50
6.消えたあの娘 - "Where Were You" - 3:00
7.泣きぬれて - "I'm Cryin'" (S. Perry, G. Rolie) - 3:42
8.バイバイ・スージー - "Line of Fire" - 3:05
9.ディパーチャー - "Departure" (N. Schon) - 0:39
10.グッドモーニング・ガール - "Good Morning Girl" - 1:44
11.僕のそばに… - "Stay Awhile" - 2:48
12.ホームメイド・ラヴ - "Homemade Love" (S. Perry, N. Schon, Steve Smith) - 2:54

エスケイプ - ESCAPE

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