ルパン三世 カリオストロの城(Lupin III: The Castle of Cagliostro)のネタバレ解説・考察まとめ

『ルパン三世 カリオストロの城』とは、モンキー・パンチ原作の漫画「ルパン三世」の劇場用アニメーション映画化第2作。1979年12月東宝系公開。 宮崎駿が初めて劇場用作品の監督を手掛け、映画史上に残る不滅のアニメーションとして世界的に親しまれている名作。ゴート札なる偽札を製造し、世界経済の裏側で暗躍していると伝えられるカリオストロ公国で、カリオストロ伯爵の妻にさせられようとしている公女クラリスを救うため、そして国の秘密を暴くため、ルパン三世とその仲間たちの活躍を描く。

ルパン一味の愛車で、イタリア製の小型大衆車。
改造が施してあり、レバーを引くとスーパーチャージャーが作動して高速で走行できる。

オートジャイロ

カリオストロ伯爵の所有物で自らが操縦する、推進式の一人乗り小型飛行メカ。(架空のもので実在しない)
城には専用の発着場もある。
劇場公開当時に販売されたポスターでは、フィアットで逃走するルパンと対戦車ライフルで応戦する次元を、本機で追うイラストが公開されていた。(本編中では製作の都合で当シーンは割愛された)

ハーレーダビッドソン・WLA

不二子が使用したアメリカ製の軍用オートバイ。
後部両サイドにサドルバッグを取り付けており、ラストシーンでは偽札の原版を入れていた。銭形に電話を掛けるシーンとラストシーンに登場。

シモノフPTRS1941

ソ連製の対戦車ライフル。(戦車の装甲を貫くための銃)
劇中の年代から見ると旧式兵器だが、「素人が撃つと肩の骨が砕ける」といわれるほどの威力と反動を持つ。
強靭な鎧を着た敵部隊「カゲ」に対してマグナムが効かないため、次元が最終決戦で使用した兵器。

S&W M27 .357マグナム 4インチ

アメリカ製の拳銃で、本作で次元が愛用する銃。(因みにTV版ではS&W M19を愛用している)
冒頭のカーチェイスシーンで、防弾タイヤを装備した追っ手の車を止めるために徹甲弾(砲弾)を放つシーンがあるが、実際の使用は不可。

ルガー1900

ドイツ製の拳銃。
一般にルガーと呼ばれている「ルガーP08」の原型となった拳銃で、当時のスイス軍などが採用した。
不二子が他の作品で使用しているブローニングの代わりに使用。

UZI

イスラエル製の短機関銃。
最初期の木製固定銃床を装着したタイプを不二子が使用している。25連ショートマガジンを使用。

『ルパン三世 カリオストロの城』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

制作期間の短さに不満だった宮崎駿

若き日の宮崎駿氏(左)と大塚康生氏(右)

本作の製作当初、東京ムービー新社は、映画監督で『ルパン三世 TV第2シリーズ』(以下、『TV第2シリーズ』)の脚本に携わった鈴木清順と劇場版第1作『ルパン三世 ルパンVS複製人間』(以下、『ルパンVS複製人間』)の脚本家チームで執筆した脚本を元に、『ルパン三世 TV第1シリーズ』(以下、『TV第1シリーズ』)の作画監督を務めた大塚康生へ監督を依頼していた。だが大塚はこの依頼に対して気乗りがせず、同じく『TV第1シリーズ』で高畑勲と共に「Aプロダクション演出グループ」の匿名で演出を担当していた宮崎駿に監督就任を要請した。当時の宮崎は日本アニメーションで高畑勲らと『赤毛のアン』のレイアウトや場面設定を担当していたが、これを降板して1979年5月に制作準備に取り掛かった。宮崎はイメージボードと絵コンテを脚本なしの状態から描き始め、脚本はベテランの脚本家である山崎晴哉に依頼、宮崎と共同名義で手直しする形となった。(後に山崎により集英社コバルト文庫からノベライズされている)
構想に2か月、制作に4か月というわずか半年の超短期の製作期間だったため、宮崎は「途中で期間内に終わらないと考え、下水道でのシーンの絵コンテを書き直した」と不満を語っている。最終的に、製作は予定された期間より1か月延びていて、宮崎は「この作品で初めて自分の体力の限界を知った」と語っている。

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