歴代ゴジラの作品像、描かれ方、設定、特徴、見た目・ビジュアルまとめ

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東宝が誇る世界の怪獣王、ゴジラが初めてスクリーンに姿を現したのは1954年。そこから現在に至るまでゴジラは姿形設定を変え、見るものを魅了してきた。1954年から2018年までスクリーンに登場してきた歴代のゴジラの劇中での作品像、活躍、描かれ方、設定、特徴、見た目・ビジュアルに焦点を充ててまとめていく。

5代目ゴジラ(ミレニアムシリーズゴジラ)

概要

1999年、シリーズ第23作「ゴジラ2000 ミレニアム」が制作される。この作品で2度目の世界観のリセットが行われることになる。今作以降ゴジラは自然災害と同じような扱いとなっている。ゴジラ予知ネットワーク(通称GPN)というゴジラの出現を予知し、被害を最小限に食い止めるための民間組織が結成されていることがその代表例で、ゴジラがただの駆逐対象ではなく、人類と共存する存在として扱われている。
ミレニアムシリーズは第28作の「ゴジラ FINAL WARS」まで制作されるが、世界観は共通しておらず、各作品は独立して扱われている。
平成シリーズが200万人から400万人の動員数を維持したのに対して今シリーズは100万人から200万人と半数ほど減少してしまった。その結果をうけ、最高のゴジラ映画をと50周年の節目に作成された「ゴジラ FINAL WARS」も歴代ワースト3位という結果となり、東宝のゴジラ映画は10年以上作られなくなる。

各作品での活躍

『ゴジラ2000 ミレニアム』1999年

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1954年に出現した初代ゴジラのあと、日本にたびたび上陸をしている緑色のゴジラ。口からオレンジ色の熱線を吐くのが特徴。背びれが熱線と同色に発光し、絡みついたケーブルを焼き切るほどの熱量を放っている。強力な再生能力を持つ細胞であるオルガナイザーG1という物質をもっていて、五時間もあれば細胞の傷や破損はすべて完治する。
始めに根室に出現し、都市部を壊滅させると太平洋へ消える。次に、太平洋を南下して茨城県東海村に上陸し、東海発電所を襲おうとするが、UFOの光線に倒れ海へ消える。その後、東京に上陸し、自らのオルガナイザーG1を吸収して暴走した宇宙人=オルガと戦闘に突入。何度放射熱線を撃ち込んでもそのたびに再生し噛み付いてエネルギーを奪うかたちで徐々にゴジラ化を進めるオルガに苦戦するが、貪欲なまでのゴジラ化への渇望を逆手に取り、わざとオルガに飲み込まれて体内放射で爆殺する作戦で完勝する。

『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』2000年

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1954年の映画「ゴジラ」に登場した初代ゴジラが、実は生きていたとされる個体。その後、1966年と1996年にも日本を襲撃しており、日本人の怨敵となっている。前作と酷似した特徴である緑の皮膚、オレンジ色の熱線を持つが、関連はない独立した個体である。
2001年、小笠原海溝で活動を再開する。奇岩島に上陸したところを、ブラックホール砲「ディメンション・タイド」に狙われるが、メガニューラ(トンボと縁の近い、石炭紀から三畳紀にかけて実在した絶滅分類群、オオトンボ目に属する昆虫)の大群に襲撃され、いったん八丈島沖に退避したのち、東京へ上陸。お台場でメガギラス(メガニューラが全エネルギーを共有して怪獣化した存在)と対決する。最初は素早い動きに苦戦するものの、尾に噛み付いてこれを噛み千切り、最後は逃げ出そうとしたメガギラスを熱線で倒す。その後、ディメンション・タイドに砲撃され、完全に消滅したかに思われるが、エンディングのあとでゴジラの生存を示唆する演出がある。

『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』2001年

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1954年に出現した個体以来50年ぶりに出現したゴジラである。劇中に登場した民俗学者の伊佐山嘉利は、ゴジラは太平洋戦争で犠牲になった人々の怨念の集合体だと主張している。本作のゴジラは人間を憎悪しているような描写が目立つ。日本を襲う理由は、戦争犠牲者の叫びと無念を、現代人が忘れ去ってしまったからだとされている。
グアム島沖で米原子力潜水艦を沈め、小笠原諸島の孫の手島を壊滅させると、静岡県焼津市に上陸、付近一帯の人間を殺戮する。その後、箱根山大涌谷でバラゴン(護国三聖獣の1体で狛犬の基になったとされる「地の神・婆羅護吽」として登場)と遭遇、一蹴して東京へと向かう。東京湾沿岸では、防衛軍の戦闘車両と護衛艦、モスラ、キングギドラを相手に数的不利な戦いを強いられるが、圧倒的な戦闘能力ですべてをねじ伏せる。しかしキングギドラを撃破したときに護国三聖獣の霊的エネルギーを浴びせられ、金縛りにあって海底に沈む。さらに潜水艇に口の中に飛び込まれ、体内の重要器官を攻撃される。傷ついたゴジラはなおも人間に熱線を吐きかけようとするが、傷口から熱線のエネルギーが暴発し、ゴジラは爆発四散してしまう。しかしラストシーンでは海底で鼓動を続けるゴジラの心臓が映し出され、将来の復活が示唆されている。

『ゴジラ×メカゴジラ』2002年

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次作の「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS」はメカゴジラ=機龍を中心とした連作となる。1954年に出現したゴジラと同種の生物で、特生自衛隊(自衛隊の中でも対特殊生物戦闘専門の部隊として陸海空三軍とならぶ第4の部隊)の組織後に初めて出現したゴジラである。機龍は日本政府が極秘に回収した初代ゴジラの骨格を利用して作られている。機龍がゴジラの骨格を利用しているため、ゴジラの咆哮に共鳴をして暴走してしまう場面などがある。
最初は八景島に出現し機龍と初遭遇。攻撃を受けるが、その際に発した咆哮が初代ゴジラのDNAに干渉、機龍は一時オペレーション不能となり暴走してしまう。ゴジラは機龍が暴走するまえに攻撃を加えることなく海へと去る。その後、東京に上陸すると品川周辺で機龍とふたたび交戦する。肉弾戦を繰り広げるが、押され気味となり、最後は機龍が捨て身で放ったアブソリュート・ゼロで氷漬けにされ、胸に傷を負って戦意喪失、太平洋へと去っていき、結果的には痛み分けに終わる。

『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』2003年

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2004年、中央太平洋に潜伏していたが、機龍に使用されている初代ゴジラの骨を求めて東京・品川埠頭に再上陸する。胸部に1年前のアブソリュート・ゼロで受けた傷が残っていることから同個体と判明。この傷が弱点となり、機龍から集中攻撃を受けることになる。港区から東京タワー近辺で成虫モスラと戦い、鱗粉に苦しむも、熱線でこれを倒す。その後、ふたたび起動した機龍と国会議事堂周辺で肉弾戦を繰り広げるが、攻撃で体を貫かれてひるんだところを、幼虫モスラの糸で絡め取られて動けなくなり、戦意喪失し倒れる。最終的には自我を持った機龍に抱えられ、ともに日本海溝に沈んでいく。

『ゴジラ FINAL WARS』2004年

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ゴジラ生誕50周年作品であり、ゴジラシリーズの最終作と銘打たれて公開される。歴代の人気怪獣が総出演となり、東宝特撮を総括する集大成の作品となった。
20XX年、度重なる核の使用によって地球環境の悪化、眠っていた怪獣たちが目覚めた世界。その世界のなかで幾度となく世界を滅亡に陥れた最強の怪獣とされている。本編から20年前に南極で轟天号と戦い、あと一歩まで追い詰めるも、偶然起きた地震によって地割れに落ち、轟天号のミサイル攻撃で氷の中に閉じ込められて、封印される。その場所は「エリアG」とされ、厳重に監視されていたが、X星人の操る怪獣たちによって世界が壊滅状態となる世界を救うため、それらの怪獣たち、そしてX星人を倒すために復活させられる。「地球最強の兵器」と呼ばれている。怪獣との戦いに際しては、ハイキックを思わせる尻尾攻撃から熱線のコンビネーションやマウントパンチを繰り出すなど、アグレッシブかつスピーディーで、格闘色が強い描写が多く。劇中ではほぼ向かうところ敵なしの強さを見せ、モンスターX=カイザーギドラと改造ガイガン以外には苦戦すらしない。最終決戦でカイザーギドラを倒したあと、ミニラとともに海へ帰っていく。

特徴

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FINAL WARSのゴジラ

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