かくりよの宿飯(第13話『あやかしお宿の大宴会』)のあらすじと感想・考察まとめ

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夕がおの前で倒れていた銀次は、葵の料理で元気を取り戻した。葵と銀次は、お互いが必要な存在であることを認め、夕がおでこれからも一緒に頑張ることを確かめ合った。翌日、葵は白夜と一緒に管子猫たちを見に行き、パンの耳をあげた。その後、葵は裏山で足湯に浸かる大旦那と葉鳥たちに会った。大旦那から宴の食事を頼まれた葵は、天神屋の従業員達や葉鳥、時彦と共に料理を作り、宴を楽しんだ。
今回は「かくりよの宿飯」第13話『あやかしお宿の大宴会』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「かくりよの宿飯」第13話『あやかしお宿の大宴会』のあらすじ・ストーリー

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小さな九尾の狐姿の銀次

葵は、小さな子供のようになった九尾の狐姿の銀次を、抱えて布団に寝かせた。
台所に行き食材を用意した葵は「お涼だって暁だって良くなったんだから」と自分に言い聞かせ、銀次のために料理を作った。銀次を見守っていたチビが言った。
チビ「葵さん、銀次さん少し良くなったみたいです」
葵「良かった」
銀次「ご心配をおかけしました葵さん、もう大丈夫です」
葵「でも、まだ子供の姿のままじゃない」
葵は作った料理を銀次に出した。

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冷や汁

葵「これ食べられる?冷や汁(*)よ、宮崎の郷土料理なの」
銀次は冷や汁を食べ「葵さんのやさしい霊力を感じます」と言って、元気を取り戻していった。
身体も大人の人間の姿に戻った。

*:冷や汁とは出汁と味噌で味付けをした冷たい汁物料理。輪切りのきゅうりやみょうが、青紫蘇を入れ、ご飯や麦飯にかけて食べる。

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元気になる銀次

葵は、今までずっと夕がおを支えてくれていることを銀次に感謝し、銀次のおかげで私も頑張れているのだと伝えた。天神屋の誰もが銀次を頼りにしているとも言ったが、銀次は「いいえ」と否定した。
銀次「私はもともと商売敵の折尾屋の者でしたから、やはり深く信用はされていないのかと」
葵「そんなことないわよ」

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夕がおで頑張ることを誓い合う

葵は、お宿同士の事情は分からないが、銀次が葵にとって必要な存在であること。先輩でもなく、上司でもなく、師匠でもない。憧れの存在なのだと銀次に話した。
銀次「うれしいです。私は夕がおが、葵さんと一緒に作ったこの場所が大好きです」
葵「私も銀次さんと一緒に働けるこの夕がおが好き」
葵と銀次はお互いに「ありがとう」の言葉を言い合った。
銀次「さて、私はそろそろ仕事に戻ります」
葵は「私のご飯が少しでも銀次さんの活力になったらいいな」と心の中で呟いて銀次を送り出した。

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大旦那の部屋を覗く葵

大旦那がうつしよから戻って来た。葵は、大旦那のために作った弁当を持って天神屋を訪ねた。
葵が大旦那の部屋の前まで来ると、入り口の襖が少し開いて、中の様子がうかがえた。大旦那と葉鳥が酒を飲みながら碁を打っているのが見えた。
大旦那「天神屋が恋しいならいつだって戻って来ていいんだよ」
葉鳥「止めてくれよ、天神屋には暁がいる。俺の居場所はもうねえよ」
大旦那「どうだい、折尾屋は?」

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襖と共に倒れる葵

葉鳥「うーん、天神屋に追いつけ追い越せと皆張り切ってる。が、最近は何かにつけピリピリしているぜ」
葉鳥は瓢箪から酒を注いで話を続けた。
葉鳥「で、銀次のことだが」
葉鳥がそこまで言った時、葵は聞き耳をさらに立て体を襖に押し付けた。すると襖が「バタン」と音を立てて葵ともども部屋の中に倒れこんだ。碁盤の石が襖にあおられて吹き飛ばされた。

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葵を笑う葉鳥

大旦那と葉鳥はしばらく声を出せずに葵をじっと見た。先に葉鳥が口を切った。
葉鳥「うっははははは、まさかだぜ。お嬢ちゃんがダイナミックな突撃をかまして来るとは」
大旦那「僕の花嫁は、あやかしを驚かせるのが得意なんだ、何せ鬼嫁だからね」
葵は寝転がったままで大旦那に言い返した。
葵「私は大旦那様にお弁当を持って来たのよ、そんなに笑うんだったらもうあげないからね」
大旦那は少し慌てて「僕は笑ってなどいない」と静かに言った。

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葵の弁当を食べる大旦那

葵は葉鳥に、碁の勝負の邪魔をしたことを謝ったが、葉鳥は「負けていたからちょうどいい」と言って構わずに帰って行った。
大旦那はうつしよでお使いを果たしてきたことを告げ、弁当を受け取った。
大旦那「葵の卵焼きは甘過ぎず、塩辛過ぎず、卵の味がよく引き出されていていいね、僕はとても好きだ」
葵「ありがとう」

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食べ終えた葵の弁当

大旦那「そうそう、静奈と時彦君を和解させたと聞いたよ」
葵「ええ?そんな大袈裟なことじゃないけど。私に出来ることをしたいって思って、私ももう天神屋の一員なのだから」
大旦那「葵の料理はあやかしの心を暴く。だからこそ、あの2人も自分の気持ちに素直になれたのだろう」
大旦那は食べ終わった弁当を置き、葵の額に手を当てながら言った。
大旦那「これからも天神屋の皆をよろしく頼んだよ、もちろん夫である僕のこともね。僕は葵になら尻に敷かれてもいいと思っている」
葵「また訳の分からないことを言ってるわね」

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焼き上がった食パンを切る

翌日、夕がおで、焼き上がった食パンを葵が切っていると白夜が店にやって来た。以前、葵が白夜に渡したバターロールを、管子猫たちが気に入ってしまい、また食べたいと催促され困っていると言う。
白夜「やつらは弱小のあやかしのくせに贅沢を覚えてしまった。君の責任だ、葵君」
葵「そんなこと言われましても…、あっ待って、いい物があるわ」
葵は目の前にある切りたての食パンを見た。

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白夜の後ろを歩く葵

白夜「ふん、このパンの耳なる物。贅沢過ぎず、滋養があって管子猫たちにちょうどよいな」
白夜は、葵に貰った食パンの耳を持って、独り言を言いながら管子猫たちの所に向かった。
葵は白夜の後ろをついて来ていた。
白夜「なぜついて来る?」
葵「裏山にラムネを取りに行くのよ。それに、管子猫たちにも会いたいし」

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整然と並ぶ管子猫たち

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