ジュラシック・パーク(Jurassic Park)のネタバレ解説まとめ

『ジュラシック・パーク』とは、1993年に公開されたSF映画である。スリラー、ホラー、パニック、アクション、ドラマなど様々な要素で構成されている。マイケル・クライトンによる同名小説を原作としており、監督はスティーヴン・スピルバーグ。後に続編が公開されるジュラシック・パークシリーズの第1作。
バイオテクノロジーにより作られた恐竜が暴走し、恐竜に追われる恐怖と、仲間を守ろうとする主人公達の絆を描いており、生命や科学技術に関する倫理観が問われている。

画面外の何かを凝視するグラントとサトラー。

一同がパーク内をジープ車で走っていると、ある地点でハモンドにより車が止められる。
退屈そうにしていたグラントがふと横を見ると表情が一変し、何かを無言で一心に見つめていた。サトラーもグラントに促され横に視線を向けると同様の反応を見せた。

ブラキオサウルスを目にした一行。

驚愕する2人が見つめる先にいたのは、本物の生きた恐竜ブラキオサウルスだった。

あまりの驚きに座り込んでしまうグラント。
ハモンドは誇らしげにパーク名を紹介する。

ハモンドは誇らしげに語る。このパークは生きた恐竜をアトラクションとして提供する「ジュラシック・パーク」だという。更にこのパークには、ブラキオサウルスだけでなく、T-レックスもいると聞いたグラントは驚きのあまりその場に座り込んでしまった。

それにしても、一体どうやって本物の恐竜を甦らせたのか。
説明するために、ハモンドは一同をパークの中心施設「ビジターセンター」に案内する。

恐竜の再生

ビジターセンターで解説を受ける一同。琥珀内の蚊から恐竜のDNAを採取し、欠損部分をカエルのDNAで補っている。

ビジターセンターに案内された一同は恐竜再生技術を解説するアニメーションムービーを観賞する。

パークの恐竜は、DNAから作られたクローンだという。恐竜が生きていた時代にも蚊は存在し、それらは恐竜の血を吸っていた。そして蚊の中には、樹液に閉じ込められて死んだ個体もいた。その樹液は蚊を閉じ込めたまま長い年月を経て「琥珀」という化石になる。琥珀に閉じ込められた蚊の体内から血を抜き取ることで恐竜のDNAが手に入った。取り出したDNAは欠損している箇所も多いため、それを補うためにカエルのDNAを使った。こうしてできあがったDNA情報をダチョウの未授精卵に注入することで恐竜のクローンが産まれるという仕組みだった。

恐竜の孵化に立ち会うグラント達。
しかし、その恐竜はヴェロキラプトルの幼体だった。

その後、一同はパークの遺伝子技術者達が働くラボを見学する。そこでは卵が人口孵化されていた。個体数の把握も安全管理のひとつであるため、恐竜達はすべてラボで産まれるのだという。
マルコムが「外で勝手に繁殖しているのでは?」と疑問を提起すると、遺伝子学者のヘンリー・ウーにより解説が行われる。ここの恐竜達は遺伝子操作によりすべて雌として産まれてくるため、自分で繁殖はできないのだという。故に恐竜は完全な管理下にあるとウーは断言する。
理屈はわかったが、マルコムは「生命というのは決して他に抑え込まれたりはせず危険を冒してでも自分達の領域を広げていく。雌だけの集団で子供ができるとは言わないが、生命はなんらかの道を見つける」と、すべてを管理することは不可能だと意見する。

一方、グラントは孵化した幼体の姿に見覚えがあった。ウーに聞くと、この恐竜はヴェロキラプトルだと答えた。グラントは自身が研究していたラプトルがこのパークにいると知り、深刻な表情を浮かべる。

不気味なラプトル

ラプトルの餌として与えられる牛。
マルドゥーンと対面する一同。

一同はラプトルのパドックを訪れる。ちょうど給餌の時刻だったため、餌として牛1頭がラプトルに食された。草の茂みに隠れてラプトルの姿は映されなかったが、牛が無残に捕食される様を見て一同は表情を歪めていた。

そこにオープニングで登場した、ラプトルの監視員であるロバート・マルドゥーンが現れ一同と対面。マルドゥーンはラプトルの狡猾さや恐ろしさを熟知しており、処分すべきだと考えていた。ラプトルは3頭いて、特にボスの「ビッグ・ワン(The Big One)」は一回り大きくて強く、いつも何かをたくらんでいるという。
パークのパドックはすべて高電圧電流のフェンスで覆われていて恐竜が逃げ出す心配はないはずだったが、それでもビッグ・ワンは油断ならない奴だと警戒していた。

恐竜再生の倫理的議論

ビジターセンターでの昼食の席でパークについての議論を行う一同。

パークツアーの視察の前にビジターセンターで昼食をとることになった。
ジェナーロはこのパークなら入場料を好きなだけとれると大喜びだったが、ハモンドは「このパークは金持ちのためだけに作ったんじゃない」と反対した。ビジターセンターをはじめパーク内の施設は一流品で完備されていて、客をもてなすためにあらゆる手段が講じられていた。ハモンドは「費用は惜しまない」と、ゲストを楽しませることに全力を注いでいて、単なる金儲け手段とは考えていなかった。

その席で一同による議論が行われた。ジェナーロ以外、パークに全面的に賛成する者はいなかった。
マルコムは、ハモンド達の生命を勝手に操作してアトラクションにするという行いは生命を弄ぶ行為であり、言わば「自然界へのレイプ」だと切り捨てた。
サトラーは、絶滅した生態系への知識のなさを指摘した。現在でも古生物学の研究は不完全であり、太古に滅んだ恐竜のことなんか誰も知らないのに、どうやって管理するというのか。
グラントは、パークに反対はしなかったが先行きを不安視した。6500万年前に滅んだ恐竜と人間がある日いきなり同じ時代に居合わすなんて異例すぎる。結論を急ぎたくはないが、パークに何が起こるかなんてわかるはずがない。

ティムとレックス

孫がパークに来てくれたことを喜ぶハモンド。
グラントに懐くティム。

昼食後、最後のツアー客が到着した。メインのゲストとなる子供の代表として選ばれた、ハモンドの孫であるレックスとティムの姉弟だった。
可愛がっている孫が参加してくれたことをハモンドは喜ぶが、子供が苦手なグラントは複雑な表情を浮かべていた。特に弟のティムは恐竜が大好きで、グラントが書いた恐竜の本を愛読しているほどのファンであり、出会ってすぐにグラントに懐いてしまった(ただし、恐竜が鳥に進化したというグラントの学説はあまり信じていないらしい)。

一同は自動運転の車に乗ってツアーに向かう。ティムはグラントとの同席を希望していたが、分けられてしまった。04号車にジェナーロ、レックス、ティムが乗り、05号車にグラント、サトラー、マルコムが乗ってツアーに向かう。ハモンドはビジターセンターにある管理室のモニターでツアーの経過を見守ることになった。

ディロフォサウルスのパドック。

ツアーの最初の恐竜は、ディロフォサウルスという肉食恐竜だったが、なぜかパドックを通っても恐竜の姿はどこにも見えなかった。仕方なく、次の恐竜のパドックへ車は移動する。

パークの管理システムに問題が多発していると報告するアーノルド。
ネドリーはだらけてばかりいる。

一方、管理室では揉め事が起きていた。
車の自動運転時のヘッドライトなど、管理システムで故障が頻発していることをパークのチーフエンジニアであるレイ・アーノルドが報告する。システムのプログラムがいい加減な作りになっているためだった。プログラミングを行ったのはデニス・ネドリーだった。実はパークのコンピュータ管理スタッフは非常に少なく、まともなシステムエンジニアはネドリーしかいないためほとんど1人で管理していた。ネドリーはプログラマーとしては優秀だったが、人間としては怠惰で傲慢であり、ハモンドをはじめとした他のスタッフからも問題視されていて、具体的な金額は語られないが給料は安いとネドリーはボヤいていた。
ネドリーとハモンドは相性が非常に悪く、雇用条件をめぐって何度も争っていたらしい。

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