かくりよの宿飯(第10話『あやかしお宿に好敵手きました』)のあらすじと感想・考察まとめ

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七夕を迎えた夕がおは、客で賑わっていた。店を無事に終えた葵は、夕がおで出していた七夕そうめん膳を大旦那と一緒に食べた。また、かねてから板前長に招待を受けていた天神屋での会食は、楽しいひと時となり、会食後にうつしよへ仕事で旅立つ大旦那を葵は従業員と共に見送った。そんな時、下足番の千秋が「大変です」と慌てて葵と銀次のもとへ駆けて来た。
今回は「かくりよの宿飯」第10話『あやかしお宿に好敵手きました』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「かくりよの宿飯」第10話『あやかしお宿に好敵手きました』のあらすじ・ストーリー

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焼き上がったバターロールを手渡す

ある日の夕方、白夜が夕がおを訪ねて来た。白夜は妖王家夫妻が葵の料理を褒めていたことを葵に伝え、身体はもう大丈夫かと聞いた。葵は「もう大丈夫です」と答え、明日から店を開くことを伝えた。白夜が帰ろうとしたので、葵は「よかったら、あの子(管子猫)たちと一緒に食べて」と言って、焼き上がったばかりのバターロールを白夜に手渡した。

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七夕の飾りつけをする葵

夕がおの表で七夕の笹飾りを準備している葵のもとを、律子様が突然訪ねて来られた。
葵「先日は済みませんでした、私お見送り出来なくて」
律子様「こちらこそ無茶をさせてしまって。今日はお礼をと思って来たんです、受け取って下さいな」
律子様はそう仰って桐箱を葵に渡した。葵は桐箱の蓋を開けてみた。

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葵に桐箱を渡す律子様

葵「これは?」
律子様「羽衣(*)です。妖都の宮中の女性なら皆、身にまとうもの」
葵「えっ、そんな高級なものを?」
律子様「いいのよ、故郷の味を思い出させてくれたお礼なんだから」
葵「あのう、律子さんはどうしてかくりよに嫁いだんですか?」
律子様はゆっくりと昔を懐かしむように葵に語り始めた。

*:羽衣(はごろも)とは天女が空を飛ぶために着る衣。ここでは人間の律子様が悪意を持ったあやかしから身を守るために身に着けている衣。

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うつしよの女学生時代の律子様

律子様「かくりよに嫁いだ時は戦時中で、当時私は親元を離れ別の街の女学校に通っていました。その時出会ったのが、うつしよにお忍びで来ていた縫ノ陰様です。好きな本の話をして一緒に過ごし、思いが通じ合いました。けれどもある日、縫ノ陰様は理由も告げず姿を消したのです」
律子様はさらに話を続けられた。
律子様「それから間もなくして私は家族と故郷を失いました。でもそんな時、縫ノ陰様が再び現れ、一生大事にすると、私をさらいに来たのです。そうして私はかくりよへと嫁いで来ました」
葵「後悔はなかったんですか?」
律子様「ええ、大変なこともありましたけど、縫様は一生大事にすると言う約束を守って、いつも味方になってくれました」

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若かりし頃の縫ノ陰様と律子様

律子様は、縫様が見た目の年齢を律子様に合わせて下さっていること、あやかしと人間では生きる時間が違うこと、人間がかくりよに居ると、少し長生きになることなどを葵に話して下さった。
律子様「かくりよの食べ物を食べ続けることで、少しばかりあやかし的な存在に近づくのです」
葵「えーっ、私結構こっちの食べ物食べてるんですけど」

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羽衣を身につける葵

律子様「でも、人間であることには変わりはないわ。私たちの方が先にこの世を去りますし、これは人間とあやかしの夫婦なら必ず通る道です、葵さんもね」
葵「律子さん、私まだ嫁入りするって決まったわけじゃ」
律子様「そうでしたね。でも、先のことは分からないわ。だから備えあれば憂いなしと言う事で」
律子様はそう仰って葵に渡した箱の中から羽衣を取り出して、葵に着せて下さった。

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羽衣を身につけた律子様と葵

律子様「この羽衣は、人間と言う圧倒的な弱みを少なからず覆い隠してくれます」
葵「そんな力が?」
律子様「葵さん、この先あなたが大妖怪の花嫁となった時、悪意を持ったあやかし達につけ入るすきを与えないようにね」
葵は小さく頷いた。

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光り輝く羽衣

「こちらへ来て」と仰って律子様は葵を夕がおの外にお連れになった。
外の空気の下で羽衣は、色鮮やかに光輝いた。
律子様「この羽衣は七星羽衣と言って、季節によって味わいが変わるのです」
葵「素敵」
律子様「いつか使ってあげてね」
葵「はい、ありがたく頂戴します」
空になびく羽衣は虹色に輝いていた。

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そうめん膳

『七夕まつり、そうめん膳あります』と書かれた紙が、夕がおの入り口の戸に張り出され、夕がおは客で賑わった。そして夜も更け、店を終えた葵は、天の川を望む縁側でそうめん膳を食べることにした。
そこへ大旦那が訪ねて来た。葵はそうめん膳をもう一つ用意して大旦那に出した。
大旦那「ありがとう、今日は腹が減った。」
葵「あれ、あやかしってひと月くらい何も食べなくても、生きていけるんじゃないの?」
大旦那「葵、お前は僕をぎりぎりのところで生き長らえさせるつもりかい?」
葵「ほらたくさん食べて」

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大旦那を動かそうとする葵

大旦那にお礼を言い忘れていた葵は、あらためて東の地で助けてもらった礼を大旦那に言った。
「自分の花嫁を助けただけだ」と大旦那は葵に言った。
食事を終え眠くなった大旦那は、そのまま横になって「ここで寝る」と言い出した。「一緒に寝よう」と言って寝てしまった大旦那を、葵は抱えて動かそうとするが、微動だにしなかった。
諦めた葵は大旦那に布団を掛けたあと、縁側に出て夜空を見上げた。

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パンの試食会

翌朝、夕がおは定休日だったが、銀次、お涼、春日とお庭番のサスケ達が集って、葵の焼いたパンを食べていた。
葵「いっぱい焼いたから、どんどん食べてね。あれ、サスケ君食べないの?」
サスケ「拙者、パンは苦手でござる」
おいしく焼けたのに、と残念がる葵を見て、ひとつだけサスケは食べてみた。昔、史郎から貰ったパサパサで乾燥したパンと全然違うとサスケは驚いた。

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史郎に貰ったパンを思い浮かべるサスケ

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