家入レオとは【徹底解説まとめ】

家入レオとは、2012年メジャーデビューしたシンガーソングライター。端正な容姿と鋭い目つき、そして、ガラスが鳴り響くような圧倒的な歌唱力を兼ね備えて彗星のごとく現れた歌姫は、デビューしたその年に「Shine」で第54回日本レコード大賞・最優秀新人賞を受賞した。瞬く間に知名度を上げ、今や日本のソロシンガーの一翼を担う存在となっている。

家入レオの概要

家入レオとは、絢香、YUIなど多くの有名アーティストを輩出した福岡の音楽塾「ヴォイス」の出身で、2012年に高校生シンガーソングライターとして輩出されたアーティストである。

幼少期に親戚の家を転々として、他人に心を閉ざしていた少女が、唯一得意だったこと「歌」。歌うことでしか自分を表現出来ない不器用な女の子は、聴衆の心にダイレクトに響く歌声と、高校生でありながら滲み出る悲壮感で多くの人を惹きつける。

そして、その影を晒し続けたことが新たな共感を呼び、様々な世代から支持されるようになる。さらに、デビューしたその年に、希望を歌った「Shine」で第54回レコード大賞レコード大賞・新人賞を受賞すると、アーティストとしての地位を確立。

1年1年大切に刻むように、シングルまたはアルバムのリリース、ライブツアー、を行いながら、俳優という新たな表現にも果敢に挑戦。20を過ぎた今でも、さらなる飛躍が期待されるアーティストだ。

家入レオのプロフィール

誕生日 1994年12月13日
福岡県久米市に生まれ、福岡市内で育つ。
「家入」は本名だが「レオ」は芸名である。由来は好きな映画「レオン」と、事務所の社長に「目がライオンみたいだ」といわれたことと、手塚治虫原作の「ジャングル大帝」に登場する「レオ」とが関係している。

幼少期の家庭の事情で、1人で親戚の家を転々としていた時期があったことで、心に深い傷を負っていた。その影響が、特に初期の音楽活動や楽曲に色濃く反映されている。楽曲に関しては、様々な音を織り込むJ-POP的な曲が多いが、彼女自身はロックから影響を受けた部分もある。

歌手を目指したきっかけは、小さい頃から不器用だったが、歌うことが好きで、大人も褒めてくれたから。そんな経験から、歌えば感情を表現しても許され、自分の居場所はここにしか無いと感じていた。13歳の時に尾崎豊の「15の夜」を聴いて歌手を志し、音楽プロデューサー西尾芳彦が主宰する「音楽塾ヴォイス」の審査を受け合格。

2011年の春に親の反対を振り切って、ほとんど勘当のような状態で上京。都内の高校へ通いながら、楽曲制作やライブ活動を行っていた。

それから着実に活動を続け、デビュー5周年となる2017年4月30日には目標としていた武道館ライブを成功させる。

影響を受けたアーティストは邦楽では、尾崎豊をはじめ中森明菜、レベッカ、桑田佳祐、YUI、平井堅などを聴いていた。
中でも、桑田佳祐については洋学的なコード進行に歌謡曲のようなメロディーを入れ込むなど、技術的な部分に影響を受け、尾崎豊については13歳で初めて聴いた時に、自分と同じ事に悩んでいると感じたことで、気持ちに余裕ができた。そこから、尾崎のような悲しみに寄り添える歌手になりたいと思ったことが歌手を志したきっかけとなった。

また、洋楽ではビートルズやアヴリル・ラヴィーン、シェリル・クローをよく聴いていた。

学校は、カトリック系の幼稚園と中学・高校(ミッションスクール)に通っていた(家入自身は無宗教と公言している)。東京に来てからの高校の同級生には、ももクロのリーダー百田夏菜子、俳優として活躍する松岡茉優、歌手の鈴木愛理がいる。

福岡出身の業界関係者が集まる福岡会というのが業界内には複数あるが、その中でも一番大きなタモリと小松政夫らが主宰する福岡会のメンバーである。

好きな食べ物は色々あるが、焼肉で一番好きな部位は「赤身」。お寿司で好きなネタは「大トロ」。

趣味は歌うこと、音楽鑑賞、映画、読書、茶道、百人一首。

座右の銘は「凛として花一輪」

金属アレルギーを持っているので、MVなどでも金属のアクセサリーを付けている様子が見られない。

ちなみに、視力が悪く、普段はコンタクトレンズを使用して生活している。

家入レオの活動経歴

ドラマなどのタイアップで知名度を上げてきた家入レオは、着実にファンを増やし続け、近年はコンスタントにCDのリリース、ライブツアーを行っている。また、俳優業にも挑戦するなど、活動の幅を広げる事にも意欲的で、これからの活躍も楽しみだ。

2012年
2月15日 シングル「サブリナ」でデビュー。
10月24日 1stアルバム「LEO」をリリース。
12月30日 第54回日本レコード大賞・最優秀新人賞を「Shine」で受賞。

2013年
1月~ 初の全国ツアー「家入レオ 1st ワンマン Tour 〜LEO〜」を全国4都市で開催。
11月「家入レオ 2nd ワンマン Tour 〜Kimi ni Todoke〜」を全国4都市で開催。

2014年
2月19日 2ndアルバム「a boy」をリリース。
3月〜 初のホール公演を含む「家入レオ3rdワンマンTour〜a boy〜」を全国14都市で14公演開催。

2015年
2月25日 3rdアルバム「20」をリリース。
5月4日~「家入レオ 4th ワンマンTour 〜20 twenty〜」を全国15カ所で開催。
10月28日 シングル「君がくれた夏」が「第86回ザテレビジョンドラマアカデミー賞・ドラマソング賞」を受賞。

2016年
7月6日 4thアルバム「WE」をリリース。
9月17日~「家入レオ 5th Live Tour 2016 〜WE | ME〜」を全国20カ所にて開催。

2017年
2月15日 デビュー5周年記念ベストアルバム「5th Anniversary Best」をリリース。
4月30日 初の日本武道館での単独公演を開催。
上田竜也(KAT-TUN)主演ドラマ「新宿セブン」(テレビ東京系)で俳優デビュー。

2018年
2月21日 アルバム「TIME」をリリース。

家入レオのディスコグラフィー

1stアルバム「LEO」

デビューシングル「サブリナ」をはじめ、希望を歌った「shine」、本当の愛を探し求め絶唱した「Bless you」など、17歳が持つ繊細で鮮やかな想いが詰まった自身の代表作。聞く人の心を揺さぶる歌詞にも注目だ。

後に語られたのは、このアルバムは大人への嫌悪感を綴ったもの。自分の思いが渦巻いていて、曲も歌詞も自分が作ったものではないと嫌だった。

1.サブリナ
2012年 フジテレビ系全国放送アニメ「トリコ」エンディング主題歌 であり、デビューシングルとなった曲。タイトルは小さい頃に観た映画「麗しのサブリナ」から取った。中学3年生のときに作った曲で、クラスや家庭で本当のつながりや愛情を求めていたけど、口には出せなかったことがきっかけ。

2.Last Stage
14歳の時に作った曲で、歌詞とメロディーは当時と一緒。自分の居場所や、本当の自分がわからない葛藤を歌っている。全体的に重々しい音だが、その分気持ちが伝わってくる。

3.Say Goodbye
こちらも「Last Stage」と同じく14歳の時に作った曲で、歌詞とメロディーは当時と一緒。歌うときは当時傷つけた人たちの顔が浮かんでくるので気持ちが入りやすい。「Last Stage」とは逆に希望に満ちた別れを歌っている。

4.Shine
フジテレビ系木曜22時ドラマ「カエルの王女さま」主題歌。上京して、周りのアーティストと比べるようになって自信を失い始めた家入に、福岡の友達がくれた言葉で勇気づけられた。そのときの、決意を曲にした。このアルバムで一番前向きな曲。

5.明日また晴れますように
歌詞だけを見ると、友達や恋人を連想しそうだが、実際は母親に宛てて書いた曲。ゆったりとしたテンポに伸びやかな歌声が響いて、家入の今までにない違う側面を見せた曲。

6.Second Dream
夢への再挑戦する時の怖さや力強さを歌っている。挑戦する時は1回目より2回目の方が怖いと思って作られた。

7.「キミだけ」
友情、恋愛どちらの曲とも受け取れるが、実際は家入が母親に対して宛てた曲。緩やかな旋律と歌声が耳に心地よい

8.「Bless you」
泣きながら歌ったという張り裂けんばかりの想いが込められた1曲。
幼い頃に親戚の家を転々とした後、再び両親と生活するようになって本音が言えなくなったり、本当に愛されているのか不安になった経験に向き合って作られた曲。
「愛なんていつも残酷で もう 祈る価値無いよ」という出だしの歌詞は、小さい頃に気持ちを落ち着かせるために、呪文のように胸の中で唱えていた言葉。

9.Fake Love
インタビューなどで様々なことを聞かれるようになって、「なんで初めてあった人にそんなこと言わなくちゃいけないの?」と思ったことをきっかけに出来た曲。自分を受け入れて欲しい気持ちと、傷つけられたくない気持ちが、恋の駆け引きに似ていることから作られた。歌詞の中で「嫌い」という言葉が、最終的に「キライ」という表現に変わるのは、嫌いという気持ちが薄くなっていくことを表している。

10.Hello
終始優しい歌声で、友達に宛てた曲と思われる歌詞がいい意味で家入らしくない曲。想いや音が激しい曲が続いた後なので、曲に込めた思いが一層染み込んでくる。

11.ミスター
普段顔を合わせてもなかなか言えない父親に対する気持ちを歌にしている。

12.Lady Mary
映画「クレオパトラ」に出演していたイギリスの女優エリザベス・テーラーに捧げた曲。離婚暦が7回もあると知り、プライベートでもスキャンダラスな役を演じてたのかもしれないと思って作られた。

13.Linda
アルバムの中で一番こだわった曲。学校に馴染めなかった経験から、自分の心の強い方、凶暴な方を「Linda」と名付けて歌っている。

※初回限定盤のみ「イジワルな神様」MV+Making/Live映像など収録したDVD付

2ndアルバム 「a boy」

ファーストアルバムから1年4ヶ月の時を経て、新たな境地に達した家入レオが放つ渾身の2ndアルバム「a boy」。

大人嫌いだった少女が、様々な経験や自分の歌に感動してくれるファン表情を通して、大人になることを決意した。
10代と20代の狭間の歳で揺れ動く、鋭敏な感覚から生まれた嘘偽りのない言葉達は、年齢を問わず聞く人の心を揺さぶる。

「LEO」では、自分の気持ちを重点に置いて歌っていたが、今までよりも広い世界を体感したことで「みんなに届けたい」という気持ちが芽生えたことをインタビューで語っている。

また、今回家入が大人になる決意をした理由は、自分が成長して嫌いだった大人になることで、家入レオのことを好きで居てくれるファンやリスナー、自分と同じように寂しい思いをした人たちを守ることが出来ると考えたから。

大人になる決意をした彼女が辿り着いた新たな境地。「守る」そして「傷つくことを大事にする」。今までの経験が全て無駄ではなかったと悟った家入レオでしか歌えない世界が十二分に表現されている。

ソングライティングの面では、無意識に決めていた表現の幅を無くし、年齢で「心の痛み」の優劣を決めることなく、どんな世代の痛みも表現しようと考えた。また、自分が作ったかどうかではなく、良い曲を作っていくことが大事なんだとライブを通して感じ、曲作りでの他人のアドバイスに寛容になれた。

タイトルの「a boy」は、声変わりなどの大人になるには避けて通れない道を、憂いや切なさがありながらも凜として進む男の子の覚悟が自分と重なることから付けられた。

1.Lay it down
人には誰でも思い出せば辛い事でも乗り越えられる「優しい時間」があると思っていて、家入自身は上京の時にその「優しい時間」を置き去りにしてきてしまった。なので、今でも忘れていないという気持ちを表したくて曲にした。

2.太陽の女神
月9ドラマ『海の上の診療所』主題歌として書き下ろされたシングル曲。自分が経験したことしか歌にしてはいけないとの考えから脱却し、歩み寄ることもで生まれる感情も大事だとの思いからできた曲。ドラマのテーマ「出会いと成長」とリンクするかのように、新たな表現を見せた1曲。

3.a boy
タイトル曲では家入レオが自分の成長から感じ取ったことを歌にしている。藻掻いていた自分と同じような境遇の人たちに、同じ目線から言葉をかけたいという気持ちが込められている。

4.Too many
音楽をするために捨ててきた、学校行事などの「大切なもの」について歌った曲。これから生きていくうえで、人とのふれあいでもらった「大切なものや」「あたたかいもの」はいつか失うのだろうかとセンチメンタルな気分になったの時に書いた。

5.Message
ファンとの交流の中で、様々な悩みを相談されてきた経験から、その1つ1つに丁寧に答えていく代わりに、曲で答えようと思って作られた曲。「あなたが大変な経験をしていることを知っているよ」という、相手に寄り添う気持ちが込められている。

6.Time after Time
上京して自分の今までを振り返ったときいつも自分から求めてばかりいて、その気持ちがデビューして2ndアルバムを出した今でも成長せずにいて、逆に自分から与えるものがない事に気づいた。いつも誰かから与えられるばかりではなく、自分から誰かに与えられるような存在になりたいと思って作った曲。

7.チョコレート (Album ver.)
シングル発表時には16歳の頃のボーカルテイクだったが、アルバムではこの時(19歳)に録り直したものが入っている。

8.Free
歌手になり、自分思っていた世界と現実の世界にギャップを感じることがあり、苦しんだ時期のことを歌にした。

09.イジワルな神様
auビデオパス新ドラマ第1弾「コレカラ」の主題歌。3rdシングル「Bless You」のカップリング曲だったが、1stアルバムには入らず2ndに入れることとなった。孤独に耐える人を優しく包む歌になっている。

10.Kiss Me
セクシャルな表現があり、今までの家入レオのイメージから離れていたので、アルバム制作時に関係者からアルバムに入れることを止められたが、押し通した楽曲。また、ライブで披露することも意識した。

11.カーニバル
今は無宗教だが、幼少時にカトリック系の幼稚園に通っていたことから、聖書の世界観が入っている曲。上京したときに親子間の殺人事件についてのニュースを見て、「愛」を上手く使い分けることの出来ない切なさを表現したかった。今までの私小説的な歌詞ではないのも特徴的。バロックポップのような、様々な音が入り交じった豊かなサウンド。

12.希望の地球
1st,2ndツアー以前は、歌詞が「ありきたり」「使い古されている」と言われることが嫌で、オリジナルの表現に拘っていた。しかし、ありきたりな表現だとしても、それが本当に自分が伝えたいことなら関係ないのではないかと思い、小さい子でも分かるような表現で書いた曲。

13.Papa&Mama
大人としての責任と、子供としてのワガママの移り変わりを転調で表現している曲。
悲しみを叫ぶだけでなく、ポップなロックミュージックとしての完成度も高い。

14.君に届け
この曲を最後にした理由は、大人になる決意とは関係なく、ファン、リスナーひとりひとりに自分の音楽を届けたいと言う思いから。

初回限定盤/通常盤共通特典(1)
3rd ワンマン Tour ~ a boy ~4月開催5公演先行予約シリアルナンバー封入
・初回限定盤/通常盤共通特典(2)
シングル「チョコレート」&アルバム「a boy」W購入キャンペーン応募券封入

3rdアルバム「20」

「20」と言う節目を迎えた彼女が、人としての新しいステージに対する不安と希望、そしてアーティストとしてさらなる深みに達したこの時の想い、を形にしたアルバム。

今までよりも心を開いて、気軽に聞いてもらえるように伝え方を変えた今作は、本人曰く「マショマロ」な見た目で、硬い石のようなものも入っているという。必ずしもポップで明るいものだけにしない、家入レオらしさも忘れていない。

今回の曲作りで特徴的なのは、作曲を全て西尾芳彦プロディユーサーやその他に任せていること。「a boy」の時よりも、自分が求められていることにもっと答えたいという気持ちが強くなったため、曲を提供してくれる人の力を借りようと思ったという。

1.miss you
「Silly」を作った後に出来た曲。今までのような線引きした感情ではなく、曖昧な感情を書けたことで、自らの成長を感じたという。

2.little blue
いつまでも一緒に居たい人や場所も、いつかは必ず遠い存在になってしまい、永遠にはこの世にない。しかし、「人の心の中にはいつでも帰れて、元気になれる永遠の場所がある」という想いを込めた曲。家入自身も今後挫けたときなどに、この気持ちに帰るのだろうと語っている。

3.Silly
TBS系テレビドラマ「Nのために」主題歌となった今作は、家入自身が「グレーゾーンを認められるようになった」と自覚し、一層の深みが出た作品。人間が完璧じゃないのは何故だろうと考えたときに、完璧じゃないから傷つき、愛や優しさが理解出来るようになるのだと悟った。それにより、今まで嫌いだったグレ-ゾーンを理解出来るようになったという。

4.lost in the dream
1942年製作のアメリカ映画「カサブランカ」に刺激されて歌詞を作った。映画のストーリを彷彿とさせる歌詞と、切れの良いギターサウンドが響く作品。

5.心のカ・タ・チ ~Another Story~
3rdシングル「Bless You」のカップリングをアレンジしている。隠したい記憶は作らないことができるというテーマの下、「喜び」「悲しみ」の全てを受け入れ未来へ向かう覚悟を強く感じる曲。
薬物乱用防止キャンペーン in 横濱』啓発キャンペーンソング

6.TWO HEARTS
MBS毎日放送及びCSチャンネルGAORA「第87回センバツ高校野球中継」、MBS『みんなの甲子園』のテーマソングだった今作は「夢を持つこと」をテーマに、夢に向かって頑張る人への家入らしい応援歌になっている。

7.For you
7thシングル「純情」のカップリングで、クラレ企業のCMタイアップソング曲として今回のCMのために書き下ろされた新曲。夢に向かう人々の苦しみや悔しさに寄り添う優しい曲になっている。

8.純情
20歳を前にもう一度自分の原点を振り返って作った曲。色々なことを経験して、「純粋」ではいられなくなった自分はこれからどう生きるのかをよく考えて作った。

9.Still
家入自身が『「音楽のことは大嫌いだ!って思えたらどれだけ楽だろう」って思うほど、悪戦苦闘しながら作った曲』と語っている作品。それでも、楽しい気持ちが変わらない事にも改めて気づいたという。

10.love & hate
自分の軸が一番表れている曲と語ったこの曲は、愛されることに人一倍自信のない家入の気持ちを表している。愛されたいのか、愛されたくないのかいつまでも決着のつかない自問自答を繰り返し続ける中から誰かに救ってほしい、という複雑な感情が込められている。

11.勇気のしるし
8th「Silly」シングルのカップリング曲。困難な状況に居る人の背中を強く押してくれるアップテンポのロックナンバー。

12.Last Song
10代の締めくくりとして改めて感じた、今まで支えてくれた人に対する感謝の思いを綴った曲。ピアノの伴奏と儚げな家入の歌声が印象的。

4thアルバム「WE」

今作は「20」から1年4ヶ月ぶりのリリースとなった。20歳になり、今まで一緒だったスタッフやマネージャーが入れ替わるなど、大きな環境の変化を経て、今までにはない新たな挑戦を始めた家入の意欲作。

上京してから様々な最先端のものに触れ、そのエッセンスを自分なりに落とし込めたと言うことで、東京に来てからの1stアルバムと位置づけられている。

タイトル「WE」には、陰のあるイメージを乗り越え、スタッフやファンと共に自分らしい表現が出来るようになることを目指して「みんなからエッセンスを貰った一枚」「みんなと進むための一枚」という思いを込めて名付けた。

今回特徴的なのが、サウンドプロデュースに多保孝一を迎え、12曲中11曲を担当していること。
コラボレーションのきっかけは、今まで様々なプロデューサーと曲を作ってきたが、多保とはフィーリングが一番良かったという。

「自分が行く先への舵を切るのは自分自身なんだ」という気合いを込めて楽曲制作に取り組んだため、今まで以上に細かいところにも拘ったという。

1.僕たちの未来
日本テレビ系土曜ドラマ『お迎えデス。』の主題歌として書かれた曲。ドラマのプロデューサーからポジティブな楽曲をお願いされ、「未来とは?」「希望とは?」と自分に問いかけた結果「ファンの人たち」という言葉が導き出された。その思いが、壮大で澄んだ楽曲に繋がった。

2.Brand New Tomorrow
他のアーティストのライブを見て、自信をなくしたり、自分を否定してたところを改め、アグレッシブな思いを詰めた曲。

3.君がくれた夏
この曲はフジテレビ系月9ドラマ『恋仲』の主題歌として書かれ、家入レオの知名度をさらに押し上げたヒットナンバー。家入レオ自身の過去と今をドラマに重ね合わせて書かれた甘くノスタルジックな曲で劇中でも多用された。いつも、ドラマのタイアップ楽曲を書くときは、ストーリーとの共通点を見つけて感情移入するのだが、20歳になって「いつまでも子供のままじゃいられないんだな」と感じることが増えたので、作りやすかったという。

4.恍惚
アダムとイヴの失楽園のような、大人っぽさを前面に出した曲。中村文則の小説に影響を受けた。この頃ライブを見に行って好きだった「サカナクション」のエンジニアに参加して貰っている。

5.Party Girl
曲を作るときは参考の曲を頭に思い浮かべるのだが、この曲はサビだけAメロ、Bメロとは違う曲を参考にした。アレンジはエレクトロユニットの80kidz。家入自身が素の部分が出ていると感じているという。

6.I Wish
小さな子供目線で描かれたピースフルな応援歌。純粋な子供ように、いろんなことに優しさを持って行動している姿が目に浮かぶ歌詞となっている。また、家入の歌声も温かさがこもっている。

7.we
初めて歌詞先行で作った曲。アルバムの完成間近にスタッフからバラードを聞きたいとの声があり、最後に作った曲。
大丈夫じゃない状況でも「大丈夫だよ」と歌い続けるアーティストで居たいとの、これから活動する上での思いを“宣言”している。

8.Hello To The World
11thシングルのタイトル曲。アルバムの中で多保と最初に作った曲で、1日で完成した。関係者に自らシングルを切りたいと申し出た自信作。ノリの良いロックナンバー。

9.シティボーイなアイツ
家入のパーソナルな部分を知ってもらおうと、この時好きだったものなどを歌詞に取り込んで作った曲。彼女が好きなバンド「Galileo Galolei」のアルバムをプロデュースしたクリストファー・チュウにアレンジを頼んだ、ポップで抜けのいい曲

10.さよなら Summer Breeze
大事なものや人を失った時の失望感や虚無感が張り裂けんばかりに込められた曲。家入いわく、悲しみへの対処の仕方が分かるようになったのが以前とは違うと感じた。

11.そばにいて、ラジオ
九州のラジオキャンペーンのタイアップのために書いた曲。歌詞はフィクション。昔はラジオが音楽を世界を広めたというストーリーが好きなので、ラジオを通して自分の思いが伝わってほしいとの考えが込められている。

12.Every Single Day
「僕たちの未来」と対になる曲。「僕たちの未来」のプロモーション時に仕事が重なり「もう曲なんか書きたくない!」と思ったときに、ディレクターから「その気持ちを曲にしてみれば?」と言われて書いた曲。

13.オバケのなみだ
NHKみんなのうた(2016年2~3月)に起用された楽曲。家入自身が沢山の愛情を込めて作ったと話している。ボーナス・トラックにしたのはアルバムの中で置き所が難しかったため。

DVD
・Live at Zepp DiverCity 2016.2.2 ~two colours~
(「サブリナ(Acoustic)」「miss you」「Still」「Lady Mary」「Last Stage」「Silly」「君がくれた夏」「希望の地球」「Hello To The World」「サブリナ」全10曲収録)
・「僕たちの未来」 Music Video -Another version-
・「Hello To The World」 Music Video -Another version-

ベストアルバム「5th Anniversary Best」

デビュー5周年を迎える家入レオの記念碑的ベストアルバム。女子高生シンガーソングライターとして華々しくデビュ-し、もがき、苦しみながら駆け抜けた5年間の集大成。CDには「サブリナ」から「それぞれの明日へ」までの全てのシングル曲を収録。

また、初回限定版A、Bにはスペシャルバージョンの「僕たちの未来」と、家入が13歳の時初めて作った「I promise you」が、ボーナストラックとして収録されている。

真面目な家入は、この企画を聞いた当初ベストのを発売する意味を見いだせなかったようだが、自分のためではなくファンのために出すものだとの考えに行き着き、このアルバムを出すことになった。

「5th Anniversary Best」と銘打っているが、デビューシングル「サブリナ」は15歳の時に収録したテイクが使われているため、実際は7年間分の活動が入っている。

家入レオが自分にとって大きなきっかけを作ってくれた曲は、「Hello To The World」と「僕たちの未来」。どちらも多保孝一のプロデュースで、新しい発見や、自信が持てるきっかけともなったから。

1.それぞれの明日へ
2.僕たちの未来
3.Hello To The World
4.君がくれた夏
5.miss you
6.Silly
7.For you
8.純情
9.チョコレート
10.太陽の女神
11.君に届け
12.Message
13.Bless You
14.イジワルな神様
15.Shine
16.サブリナ
17.僕たちの未来 (Special Version)

18.I promise you
家入が13歳の時に作った曲。収録されたのは今回のために新しく取り直したものなのだが、レコーディングで歌うと、スタッフから「13歳に見えた」と言われたという。ギターのストロークも当時と同じリズム。

A【DVD】家入レオ 5th LIVE Tour 2016 ~WE|ME~ at 東京国際フォーラム ホールA(2016年12月10日) コンプリート収録映像

Brand New Tomorrow / ミスター / シティボーイなアイツ / 君がくれた夏 / 太陽の女神 / miss you / Silly / そばにいて、ラジオ / I Wish / さよなら Summer Breeze / 恍惚 / we / サブリナ / Shine / Hello To The World / Party Girl / Every Single Day
-ENCORE-
わたしの歌 / それぞれの明日へ / 僕たちの未来

B 【DVD】デビューシングル「サブリナ」からの全12曲のシングル曲ミュージックビデオに新曲「それぞれの明日へ」ミュージックビデオ&メイキングを初収録。

それぞれの明日へ (Music Video)
それぞれの明日へ (Making Movie)
僕たちの未来 (Music Video)
Hello To The World (Music Video)
君がくれた夏 (Music Video)
miss you (Music Video)
Silly (Music Video)
純情 (Music Video)
チョコレート (Music Video)
太陽の女神 (Music Video)
Message (Music Video)
Bless You (Music Video)
Shine (Music Video)
サブリナ (Music Video)

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