コクリコ坂から(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『コクリコ坂から』とは、2011年に公開されたスタジオジブリのアニメーション映画。監督は宮崎吾朗で、キャッチコピーは『上を向いて歩こう。』。
港南学園高校2年生のメルこと松崎海は、毎朝庭で旗を揚げていた。それは戦争に行ったきり、帰ってこない父親へ向けた信号旗だった。ある日、学校新聞「週刊カルチェラタン」で、自分が旗を揚げる少女として取り上げられていることに気が付く。それは同じ高校の3年生、風間俊が書いた記事だった。メルはこの記事をきっかけに俊を気にするようになり、だんだんと彼に惹かれていく。

北斗、広小路と同じくコクリコ荘の下宿人のぽっちゃりした女性で、メルたちからは「牧さん」と呼ばれる。早く結婚したいようだが、その予定はまだ無さそうだ。職業は不明だが、朝早くてもお化粧は完璧で、夜にはとっておきのウイスキーを飲んだりする。

松崎 良子(まつざき よしこ)

メルの母親で、大学の助教授。専門は英米文学で、しばらくの間アメリカに留学していた。開業医をしていたメルの祖父や祖母に結婚を反対されると、メルの父親と駆け落ちしてしまうほど、かなり気が強い。アメリカ留学からも、何の知らせもなく突然帰ってきてメルを驚かせたり、自由奔放な女性である。

【声のキャスト】
風吹 ジュン

沢村 雄一郎(さわむら ゆういちろう)

メルの父親。船乗りで、朝鮮戦争の際はLSTの船長として戦地に赴いたが戦死している。俊の実父、立花洋とは親友で、事故で立花が亡くなった際に孤児となった俊を、半ば無理やり「自分の子」として引き取ってくるという強引さもある。だがメルの母が言うには、メルの父は「とてもいい男」で、駆け落ちしてメルを身ごもった自分が勉強を続けられたのも彼のおかげなのだそうだ。俊を養子に出した風間夫妻にも、俊のミルク代をずっと支援していたようだ。

立花 洋(たちばな ひろし)

俊の実の父親。メルの父、沢村雄一郎と、小野寺善雄とは学生時代からの親友で、彼らのリーダーだった。俊が生まれた時に妻を亡くし、自分も引き揚げ船の事故で死んでしまった。

小野寺 善雄(おのでら よしお)

メルの父親、沢村雄一郎と、俊の実父、立花洋の共通の親友。現在は海外航路の貿易船「航洋丸」の船長をしている。俊とメルが、実の兄妹ではないかと不安を抱えていた時、二人を自分の船に招いて、俊は立花の子どもだと明言してくれる。親友は二人とも既にこの世にいないが、その子どもたちに会えたことに目を潤ませるのだった。

【声のキャスト】
内藤 剛志

風間 明雄(かざま あきお)

俊の養父。タグボートの船長。俊には実子でないことを以前明かしており、実の父親であると沢村雄一郎の写真を見せていた。それでも「お前は俺の子だ」と愛情をもって育てている。

【声のキャスト】
大森 南朋

徳丸理事長(とくまるりじちょう)

徳丸財団社長 兼、港南学園高校の理事長。財団の仕事が忙しく、学園のことはほぼ学校に任せているようだ。アポなしでは会うことも難しく、メルたちがカルチェラタン取り壊しの抗議に会社を訪れた際も会えるまでにかなり時間を要した。だが、話せばわかる大人で、自分の青春時代をメルたちに重ね、懐かしいといった様子で笑うのだった。

【声のキャスト】
香川 照之

『コクリコ坂から』の用語

コクリコ

フランス語でひなげし(ポピー)のこと。花の色で意味は変わるが、ひなげし全体の花言葉は「いたわり、思いやり、恋の予感」だ。この花はケシ科の植物で、その実から採れる乳液には睡眠効果や麻酔効果があるため、紀元前400年頃のギリシャでは薬として用いられていた。メルの自宅「コクリコ荘」の庭にもひなげしが咲いており、メルは花瓶に生けて写真の前に飾っている。

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